楽天グループと日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスは、長野県白馬村の山岳エリアにおけるドローン配送の実用化に向けた実証実験に参加し、補助者を配置しない目視外飛行での物件投下による往復配送に国内で初めて成功した。
実証実験では、長野県白馬村の白馬岳の登山口にある宿舎から山頂にある宿舎までの往復約10キロメートル、高低差約1600メートルを配送ルートとして、ドローンの往復飛行による物資配送の検証を行った。配送物資は生鮮食品、飲料、医療物資など。
ドローン配送の様子
新機体を用いることで機体性能が向上し、最大7キログラムの物資の配送に成功。航空法に基づく許可承認の下、高度1メートル以下からの物件投下による配送を行い、2020年の実証実験では実施できなかった往復飛行での配送を実現した。
2020年に白馬村で行った実証実験では、7人の補助員を配置し10人以上で運用していた。今回は補助員を配置せず、2人体制の運用でドローン配送に成功。運用体制の省人化を推進し、大幅にコストを削減した。
JP楽天ロジスティクスは、ドローン配送におけるパイロット任務や運航管理を担う地元事業者の育成・支援を通じ、地元事業者を主体とした配送オペレーションの運用体制を確立。そして、配送ソリューションを提供した。
本実験は、長野県白馬村を含む11の企業・団体・自治体が参画する白馬村山岳ドローン物流実用化協議会が、2021年8~9月までの約2カ月にわたり長野県白馬村の山岳エリアで実施した。
JP楽天ロジスティクスは今後も、ドローン配送を山小屋への新たな配送ソリューションとして提供していくなど、ドローンやUGV(無人走行車両)の活用に取り組んでいくとしている。
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オリジナル記事:JP楽天ロジスティクスがドローン配送の実証実験、目視外飛行での物件投下による往復配送に国内初成功
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