【中国EC】1年足らずで急成長「生放送アプリ」のパワーがすごい! | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート | ネットショップ担当者フォーラム

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中国では有名人や人気ブロガーが発信する情報が、商品の売り上げを左右しますが、いま熱いのは生放送アプリ。中でも人気の「一直播(yizhibo)」「映客直播(inke)」「花椒直播(huajiao)」についてお話しします。

中国では生放送アプリが熱い!

一直播(yizhibo)」は2016年5月13日にサービスインした生放送アプリです。ローンチからわずか9か月で、毎日およそ1,000万人のユーザーが視聴し、生放送1回のオンライン数はなんと最大450万人と急成長しました。

立ち上げの翌月から、姚晨、周迅、李氷氷、李宇春といった有名芸能人をはじめ、約300人の有名人が生放送を開始。一気に知名度を高めました。

一直播(yizhibo)のスクリーンショット
一直播(yizhibo) http://www.yizhibo.com/

ちなみに3大生放送アプリは、この「一直播」と「映客直播(inke)」と「花椒直播(huajiao)」。

映客直播(inke)のスクリーンショット
映客直播(inke)
花椒直播(huajiao)のスクリーンショット
花椒直播(huajiao)

3つのアプリの集客と広告費はこうなっています。

中国3大生放送アプリのDAUと平均広告料(筆者調べ)
サイト名 DAU ※1 広告費(1日) 一直播 約1,000万 約60万元(約1,000万円)※2 映客直播 約1,500万 約400万元(約6,600万円) 花椒直播 約500万 約120万元(約2,000万円)※2
※1…DAU:1日あたりのアクティブユーザー数 ※2…3種類のバナーがランダムに表示される設定

最近、「一直播」は中国の自動車業界で有名な評論家を起用し、Audiとのタイアップを行いました。

「一直播」とAudiのタイアップ画面
「一直播」とAudiのタイアップ(編集部でキャプチャ)

このタイアップは生放送視聴者数が約3,100万人、いいね!数で約5,500万人という成果をあげました。ローンチから1年足らずでこの集客力。凄まじいパワーです。

中国では鉄板! 生放送 × 有名人 × EC

「一直播」の特長がEC機能。KOL(Key Opinion Leader/ファンが多く影響力の大きいブロガー)お勧めの商品を、生放送中に商品詳細を確認しながら購入できる仕組みです。

「一直播」の通販画面。アロマオイルをチャットしながら販売
「一直播」の通販画面

微博(Weibo)でチャットしながら、KOLが紹介している商品を、淘宝(Taobao)、天猫国際(Tmall Global)、京東商城(JD.com)など各モールで購入できます

一直播は「生放送」「有名人」「大手モールとの連携」という、中国では鉄板とも言える強みを持っているのです。

去年の独身の日には、元々動画で有名なKOL・穆雅斕が化粧品を販売し、開始から14時間で、時間ごとのランキングではありますが、淘宝全体のコスメジャンルで3位と躍進しました。

また、北京大学出身のベンチャー経営者として有名なビーフン専門店(日本のビーフンとはちょっと違う、米や里芋やジャガイモからできた麺です)「伏牛堂」の創業者も独身の日に生放送を行い、日本円にしておよそ3,200万円のビーフンを売り上げました。

日本では「ステマ」と嫌われるけれど……

日本では「ステマ」と言われるのに、なぜ中国ではこうしたKOLを中心とした販売方法がここまで人気なのか……。よくみなさんに聞かれるのですが、そもそも中国の人は商品や企業が作ったCMを根本的に信用していません

ただ、自分と同じような立場から有名になったKOLには親近感があるため、 「彼らがすすめる商品なら問題ないだろう」という感覚がある気がします。

また日本と違って商品の生産工程を見せるKOLがとにかく多いのも特長です。これも「私が紹介している商品だから安心、安全ですよ」ということで、ユーザーにとっては1つの安心材料になるようです。

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オリジナル記事:【中国EC】1年足らずで急成長「生放送アプリ」のパワーがすごい! | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート
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高岡 正人
株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

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