ネットショップの売上アップ、業務効率、チーム運営など、成果を着実に伸ばしていくためには定期的なミーティングの開催は欠かせません。重要なことは「共有」「確認」「探索」「決定」に関連することをしっかりと押さえること。「今日からチームスタッフに徹底させたい」ミーティングのポイントをお伝えします。
4つのポイントを押さえればあなたのECサイトはガラリと変わる。
よくあるダメなミーティングって、情報共有だけでおわるパターン、数値確認で終わるパターン、実践策が決まらないパターンです。
経営者・責任者「競合のお店がボーナスセールをやっていたね。競合分析でなにかわかったことがいる人はいますか?」
ミーティング参加者「シーン……」
経営者・責任者「先週の数字はこういう状況です。なんか意見のある人はいますか?」
ミーティング参加者「シーン……」
経営者・責任者「先週はこんな大きいEC業界のニュースがあったけど、当社はどういう方向性で進めばいいと思う?」
ミーティング参加者「シーン……」
経営者・責任者「はい。では、今週も頑張りましょう!」
ぐだぐだのミーティングですよね。こんな経験ありませんか? 必ず以下の4つのポイントを軸として押さえましょう。
- 何を実践したか確認する
- 実践がどう成果に表れているか検証する
- わからない成果数値はあるか探索する
- 次回までに何を実践するか決定する
ミーティングで行うことはたった4つ。定期的なミーティングで、この4つのポイントを徹底するだけで、ネットショップの成果は上がります。大切なのは、“徹底”すること。経営者・責任者は、ここを一切妥協してはいけません。
①何を実践したか確認
前回のミーティングから今回のミーティングにかけて、どんな施策を実践したか話し合います。ミーティングは定期的に行っているはずですよね。
たとえば、毎週月曜日の10時開催では、中1週間の定期的なサイクルになります。隔週火曜日の13時スタートでは、中2週間の定期的なサイクルになります。
ここで重要なのは、定期的なサイクルでミーティングを開催すること。「やれるとき」「気が向いたとき」「思いついたとき」の開催ではいけません。「同一期間、同一条件」の定期的なサイクルのなかで、前回のミーティングから今回のミーティングにかけ、ネットショップでどんな施策を実践したか、どんな改善を施したかを話していきます。
実践した施策、改善の確認は、前回ミーティングで「④次回までに何を実践するか決定する」として行ったことが中心になります。「決めたことをきちんと行ったか」の共有です。決定事項が実施されなかった場合は、「なぜ実践されなかったのか(できなかったのか)」を話し合ってください。
②実践がどう成果に表れているか検証
実践したことがどのように成果として表れているか、その数字を検証します。アクションと成果管理は必ずセット。何かを実践したならば、その実践を検証するための数字を用意しなければいけません。
たとえば、メールマガジンの配信を行う場合、メールマガジン用の「成果管理表」のエクセルを作成する必要があります。メールマガジン用の「成果管理表」に含まれるのは、メールマガジンのタイトル、内容、提案商品などの「アクション」、配信メール数、開封数、開封率、リンククリック数、受注数などの「成果数字」です。これらを確認してください。
③わからない成果数値はあるか探索
「実践がどう成果に表れているか」は、自分たちが起こしたアクション(原因)と、その成果(結果)を照合させていく仕事です。ただ、意図していないところで、意図していない数字が変化することがよくあります。「成果管理」のエクセルを確認しながら、「ここはなんでこのような数字になったんだろう?」という疑問を探していくわけです。「原因はわからないけれど、なぜかこの数字が上がった」ということは良くあるはずです。
数字の変化には必ず理由があります。主に、自分たちが起こしたアクションによる数字の変化(=内的要因)、自分たちでコントロールできない市場環境によってもたらされた数字の変化(=外的要因)の2つが考えられます。
ここでネットショップが気にしたいのが、「まだアクションしていないけれど、アクションできること」です。これを、外的要因と内的要因のどちらが起因して数字が変化したのか“わからない成果数値”から探し出すことができれば、お客さまの潜在的なニーズ・未来需要を掘り出していくことができます。いわゆる“鉱脈”というものです。
④次回までに何を実践するか決定する
ミーティングで最後に行うことです。1つ目、2つ目、3つ目を踏まえた上で、次に何をすれば成果に結びつきそうか、次に何をすればわからないことがわかるようになりそうか、それを考えて実践策を考えます。
「やること」が決まってこそミーティングの価値が出ます。数字を見て「ウンウン、そうか。じゃあ、また来週」というようなミーティングには絶対にしないでください。「次回までに誰が何を実践するか」はミーティング参加者にとって「最も苦痛な時間」ですが、これをやらなくては先には進めません。
定期的なミーティングで、「原因」と「結果」を徹底的に追求し続けていってください。大切なのは「継続」して、会社の「習慣」にすることです。
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