すべてのモノやコトに「人と人のコミュニケーション」が介在する社会へ | ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. - 2013年3月13日(水) 14:29
このページは、外部サイト ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「すべてのモノやコトに「人と人のコミュニケーション」が介在する社会へ」 からご覧ください。

むかし、「この世の全てはソーシャル化する!」なんてことが声高に叫ばれていた時代がありましたね。

まぁ僕は昔から過度なソーシャル礼賛は好きじゃないんですが、いろんなモノやコトがソーシャル化して行く、つまり、いろんなモノやコトに「人と人のコミュニケーションが介在して行く」ということについてはアグリーです。

上のスライドは、たまにセミナーの最後の方で紹介するページです。

僕らが中学・高校の頃、日記なんて鍵をかけたり机の引き出しの奥など、見つかりづらいところに隠しておくのが常でしたが、いまではブログに書いて全世界に公開しちゃってます。もう180°逆。

友達付き合いも、昔はSNSどころか携帯すら無かったから、GWに「みんなで一緒に箱根行こうぜー!」って車3台で湘南を出発するまでは良かったけど、猛烈な渋滞によって途中ではぐれて、結局、夜、地元に帰って来るまで会えなかった(それぞれの車が単独で箱根を楽しんだ)なんてこともありました。でもいまはみんなSNSでつながって楽しくやってる。

また、Twitterの出現で世界は大きく変わった。一人ひとりの頭の中にあった思い、感情、意見などが「見える化」され、共有されるようになっただけでなく、いまや(SNSというより)世界レベルのInformation Networkに育ち、コミュニケーションインフラとしても無くてはならない存在になった。テレビやスポーツ、年越し(「あけおめことよろ」)や災害など、リアルタイムで発生している世の中ゴトや仲間ゴトをみんなで共有するReal-time Shared Platformになった

テレビ(動画コンテンツ)も、限られたチャンネルやコンテンツの中から選ぶ時代から、YouTube、ニコニコ動画、Ustreamのような動画プラットフォームの出現によって「観たいものを観る」時代になった。視聴のタイムシフトも進んだし、視聴されるコンテンツのロングテール化も進んでいる。それ以上に、映像コンテンツは一人で見るより「みんなで観る」方が圧倒的に面白いことをみんなが再認識した。テレビ局が提供するTwitter連携アプリも人気だ(みんなで同じ番組を見ながらツイートするアプリ。下の画像は日本テレビが提供するwiztv)。デジタルテレビの “dボタン企画” も、テレビ番組に「視聴者とのコミュニケーション」を介在させているものです。

●日本テレビのwiztv

お店選びも、僕が学生だった頃のバイブルは東京ウォーカーと横浜ウォーカーですよ。雑誌に掲載されたお店に行くと、彼氏全員が横浜ウォーカーを握りしめてるんだから笑える時代だった。でも今は(特に初めて行くお店の場合)、食べログの星印は極めて重要な意思決定情報になっています。

ゲームも1人や少人数で楽しむものから、「みんなで力を合わせて問題を解決する」ソーシャルゲームが主流になった。

レシピもキッチンの書棚に入った「我が家秘伝の味」から「みんなで共有する」クックパッドになった。そして、すごい能力を持つ逸材が多くの主婦のファンを獲得できるようにもなった。

カメラは、前回 『写真は「撮ったものを共有する時代」から「共有するために撮る時代」へ』 というエントリーでも書いたように、共有する術がなかったら決して撮らなかっただろう日常のヒトコマを、みんなと共有して共感してもらうために(社会的欲求や承認欲求を満たすために)シャッターを押すようになった

メールもLINEのようなスマホメールアプリにどんどん移行している。

こうやって日常を眺めていると、確かに、いろんなモノやコトに「人と人のコミュニケーション」が介在する社会になってきているなぁ…と実感するわけです。

日記も、友達付き合いも、独り言も、テレビも、お店選びも、ゲームも、レシピも、カメラも、メールも、以前のものに、「人と人のコミュニケーション」が介在することで、もっと楽しくなったり、もっと便利になったりしている。ソーシャル化することは目的でも何でもないので、既存のモノやコトに「人と人のコミュニケーション」を介在させた方が、おもしろくなったり、便利になったりするならば、すれば良いだけの話です。

でも、こういった目線で見ると、ソーシャル化されたことによってすごくおもしろくなったり、便利になったものってたくさんありますよね。あれとかあれとかあれとかとかとか。

いま目の前にあるもの、日常の中で使っているものに、「人と人のコミュニケーション」を介在させたらどうなるだろう。そんな目でいろんなことを観察してみると、おもしろいビジネスアイデアが浮かぶかもしれませんよ。

メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

UX
ユーザーの体験や経験を表す言葉。ある製品サービスを利用する前の期待値、実際に利用 ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]