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ゼネラリストは「プロの “人たらし”」になろう!」 からご覧ください。
昨日、「スペシャリストとプロフェッショナルの違い」というエントリーの中で「プロフェッショナルなスペシャリストとプロフェッショナルなゼネラリスト」について書いたら少し反響があったので、今日は「プロフェッショナルなゼネラリスト」について書いてみたい。
まずこの「ゼネラリスト」という言葉の持つコンテクスト。「何でもできるけど何にもできない」 「スペシャリストになれなかった人」 「これといって特技の無い人」 「手に職が無い」 「転職が難しそう」など、ネガティブなイメージすらあっても、ポジティブなイメージがあまりない(と思う)。
でも、本当にそうなんだろうか。
うちみたいなマーケティングソリューション会社の場合、専門サービスを提供するためにスペシャリストは必要。いや、必要どころか、商品そのものと言えます。
でも、スペシャリストだけではプロジェクトは回せない。ソーシャルメディア戦略の策定やリスク対策、プロモーションプランニングやキャンペーンオペレーションなど、領域が特化したプロジェクトであればそれぞれの分野のスペシャリストだけでも回せるけれど、これらが複合的に横断しているプロジェクトや、高度な分析作業、モバイルとの深い連携などを進めるためにはそれらを統括できる人がいなきゃならない。
ここがゼネラリストの仕事です。
ということで、ここで再度スペシャリストとゼネラリストの言葉を定義しておくと、こんな感じになるんじゃないかと思う。
● スペシャリスト
ある特定分野において高度な知識・技術・技能を有した人
● ゼネラリスト
複数の領域における知識・技術・技能を有し、会社・部署・機能横断的に業務を推進する人
※念のため昨日紹介した図を再掲(上の2つが大切って図)
会社の経営をしていると、実はこのゼネラリストの育成がすごく難しい。スペシャリストは比較的育てやすい。みんなそっちへの志向性が強いし、向き不向き、好き嫌いもあるから、3か月くらい現場の仕事をしてもらうと、(活躍するために)特化していった方がいい方向性が見えてくる。
一方、ゼネラリストは、それぞれの分野のスペシャリストと共通言語で会話ができ、クライアント課題の解決に向け、チームをまとめ、プロジェクトを推進していく力が必要。そして、クライアントと深い信頼関係を築き、行き違いや解釈の祖語なども最小限に抑えなければならない。
プロジェクトにはクライアント、協力会社(社外パートナー)、社内専門スタッフなど多くの人が関与します。ゼネラリスト(ここではプロジェクトマネージャー)は、これら全ての人の中心になり、滞りなくプロジェクトを推進する必要がある。
つまり、ゼネラリストは、とにもかくにもコミュニケーション能力が問われる仕事ってことなのです。
一言でコミュニケーション能力と言っても、これだけで本が一冊くらい書けてしまうほど奥が深い。ここを育てるのは本当に大変。後天的な訓練だけでなく、多分に先天的な要素が大きく影響してきます。
だからこそ、スーパーウルトラゼネラリストの市場価値は、そんじょそこらのスペシャリストよりも圧倒的に市場価値が高い。なんてったって、複数のスペシャリストをまとめることができるわけですから。
で、このスーパーウルトラゼネラリストの持つコミュニケーション能力のことを、僕は「人たらし力」と言っています。
ここで言う「人たらし」とは「誑す」という言葉本来が持つ悪い意味のものではありません。
・ その人と話すと元気になる
・ その人と話すと笑顔になる
・ その人と話すとスッキリする
・ その人と話すとワクワクする
・ またすぐにその人と会いたくなる
・ その人がいると場がパッと明るくなる
など、強い魅力が人を惹きつけ、多くの人がファンになってしまうような人のことです。
一言でいうと「華がある」。そして、これらは
・ その人を支援・応援したくなる
・ (自分の力で)その人を笑顔にしたくなる
・ 困っていたら力を貸してあげたくなる
・ その人に頼りにされたくなる
・ その人に感謝されたくなる
などの「たらしパワー」をもたらします。
社内外の多くの関係者を巻き込み、課題を解決して行く難解なプロジェクトを “HAPPY PROJECT” にするためには、人たらしのゼネラリストが必要です。
人たらしゼネラリストさえいれば、どんなプロジェクトだってうまくいきます。山あり谷ありで消耗することがあっても、疲労でチームの雰囲気がピリピリしているときも、クライアントとのスコープ規定に認識違いがあって途方にくれそうなときも、人たらしゼネラリストが全て丸く納めてくれます。
頑張るだけ頑張ったら「あとは何とかなる」 「あとは何とかしてくれる」と思わせてくれます。
ということで、究極のチームとは、
なのです。
ゼネラリストは「プロの “人たらし”」たれ。
自分のことは棚に上げまくってこんなエントリー書きましたが、僕もそこを目指して頑張っている最中なのですはい。