日清「ラ王」の発売中止騒動から考える | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2010年9月27日(月) 18:50
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今年の7月、全国紙を中心に、ちょっと衝撃的全面広告が出ました。
広告主は日清食品。


「ラ王 終わる」

「ラ王生タイプは、2010年8月に生産終了いたします。18年間、御愛食ありがとうございました。」


さらにネット上では、“追悼”とTwitterの“ツィート”を引っかけたオンラインイベント「ラ王追湯式典」の特設サイトも開設され「終わる」ラ王への惜別メッセージも募集。応募者の中から抽選で在庫限りとなったラ王が当たるキャンペーンも開催され、20万件を超えるツィートがあったそうです。


生めんタイプのカップラーメンの先駆けとしてヒットし、日清食品の主力ブランドとなっていた「日清ラ王」が今月で生産を終える。よく知られた商品とあって、生産終了についての感想をツイッターで消費者に書き込んでもらい、抽選でラ王1ケースなどの景品があたるキャンペーンを20日までしている。その名も追悼ならぬ「追湯式典」だ。
「追湯式」で別れ惜しむ 日清ラ王、今月で生産終了(朝日新聞2010.08.16)




広告だけでなくこのような報道まで流れたこともあり、食べおさめしたいというファンが殺到した影響か、当初予定していた時期よりもかなり前倒しをされて、生産中止になりました。



発売中止のニュースで慌てて買いに走った人も多かった!?


しかし生産中止から1か月もたたないうちに、日清食品は次世代ノンフライ麺を使用した新たな「ラ王」を発売すると発表しました。


何のことはない、商品リニューアルだったわけです。



もちろん、最初から「ネタ」であることを見抜いていた人もいますし「なんだ、騙されたよ」と笑って済ませた人もいるでしょう。


しかし一方で「ひどすぎる」「閉店商法だ!」などという批判も相次ぎ、かなりの物議をかもしたようです。こういう人たちに対して「その時代の最新の技術を搭載した最もうまい麺につけるブランドがラ王」という日清側のコメントは、残念ながら、素直に納得できるものではないでしょう。


今回、日清食品が仕掛けた「いたずら」は、結果として多くのアテンションを集めたものの、残念ながら、長年に渡り「ラ王」を愛し続けていたファンにとっては、ちょっと笑って流せるレベルを超えてしまったようです。


そしてこうした「いたずらにひっかかったことへの怒り」もまた、ネットコミュニティ経由で共有され、拡散され、ブランドに影響を与えていくことに注意する必要があります。



現在Wikipedia「ラ王」の頁には、このような記述があります。


2010年8月から9月にかけて、初代から2代目への移行の際、生産終了などと消費者を煽った上に直近に行われる予定のフルモデルチェンジを明確に公表せず、一か月も経たない期間で同ブランド名新商品の発表・発売を行う手法には、消費者からの反発が相次いだ。インターネット上などにおいても「閉店商法だ」「追湯商法にしてやられた」との批判があがった。


日清ラ王 3.2.1 2代目発売に関する批判
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