ECと実店舗を連動するオムニチャネル基盤を構築[ルミネのデータ連携導入事例]
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新宿、池袋、横浜など首都圏のJR駅ビルでショッピングセンター事業を展開するルミネは、実店舗での販売を軸に据えながらも、ECサイト「i LUMINE」のサービス拡充に向けた様々な施策を推進している。
i LUMINEへの訪問数を増やし、売上を伸ばすには、サイトの「品揃え」が最大のカギとなる。そのためには、多くのショップに出店してもらうことが欠かせない。しかし、1社とのデータ連携を追加するのに半年程度、改修期間がかかってしまっていた。半年のタイムラグは移り変わりの速いアパレル業界で、市場ニーズを的確に捉えることを困難にし、新たな連携を促しにくい状況が続いていた。
また、出店後にも課題があった。ショップが商品を登録する際、独自フォーマットのファイルを作成してもらう必要があり、それが大きな負担になっていた。実際、ショップ側からは「商品登録作業が簡単になれば出店したい」という声も上がっていたという。i LUMINE来訪者のショッピング体験を向上するには、品揃え拡充は必須であり、ショップの負担を伴わずに商品登録できる仕組みが必要だった。
ASTERIA Warpを導入することで、ノン・コーディングで簡単に連携フローの開発が実現可能に。新規ショップの追加にかかる期間を大きく短縮できた。商品登録時にも、ASTERIA Warpを使えば、各ショップ独自形式の商品データフォーマットを、システムで自動変換してi LUMINEのデータベースに登録できる。これにより、指定フォーマットでファイルを作ってもらう手間が省けるため、より多くの商品をi LUMINEに追加してもらえるようになった。
こうして生まれ変わったi LUMINEは、導入前との比較で登録アイテム数を二桁増加させたという。ショップ側のシステム上にある商品や在庫のデータもi LUMINEのシステムと連携。また同社は、配送管理システム、メールマガジン配信システム、分析システムとのデータ連携にもASTERIA Warpを活用。従来は手作業で行ってきた業務処理の効率化が実現できた。
さらにASTERIA Warpの導入は、i LUMINEでの新サービス開始にも役立っている。例えば、配送管理業務のシステム化により、i LUMINEお急ぎ便サービスを開始できた。また、LUMINE実店舗の在庫の有無をi LUMINE上で表示する機能を実装した。
今後はさらに、「ウェブから実店舗への送客」という「O2O(Online to Offline)」や、実店舗で商品を確かめてからネットで購入したり、反対にネットで色や在庫数を確認してから実店舗を訪れるといった複数の販売チャネルを互いにシームレスに連携させる「オムニチャネル」といった小売業界の関心事を推進するための連携基盤として活用していくとのことだ。
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