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滅べばいいのにと思うSEOの10の迷信(都市伝説)

SEO業界にはびこる間違った情報、それも正しいSEOの妨げとなる情報について見ていこう。

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検索エンジンは網羅的なガイドラインを提示するわけではない(それどころかSEOを正しく行うのに必要な要素の十分の一すら出さない)。

この記事では、SEO業界にはびこる間違った情報、それも正しいSEOの妨げとなる情報について見ていこう。この記事で取り上げた「SEOの迷信(都市伝説)」は、次の10個だ。

  1. パーソナライズ化は検索順位にどの程度影響するのか?
  2. トップページを毎日更新しないと、検索順位は維持できないのか?
  3. 相互リンクはグーグルでは効くのか?
  4. 「キーワード密度」には意味があるのか?
  5. ドメイン名にハイフンを使うのはSEOで不利?
  6. 検索結果でのクリック率が順位に影響する?
  7. h1要素は検索順位獲得に貢献するか?
  8. 他のサイトにリンクを張ることは、順位が上がるのに役立つ?
  9. PageRankを見れば順位が予測できるのか?
  10. コンテンツがよければ、高い検索順位を得られるか?

ここで挙げたものの多くは、Search Engine Landに掲載されたスペンサー氏の記事『葬り去られるべき36の根強い迷信36』でも触れられているものだが、そこに読者のコメントと僕の意見を併記している。

いつものことだが、ここに書かれているのは、あくまでも僕の経験に基づいた僕の意見だ(調査データがあるものを除く)。

パーソナライズ化は検索順位にどの程度影響するのか?

スペンサー氏の論Googleがユーザーの検索履歴を基に検索結果をパーソナライズ化しているのは事実だ(今では、ユーザーがログインしなくても、このパーソナライズ化が行われている)。しかし、パーソナライズ化された検索結果とそうでない検索結果の違いはさほどない。自分で確かめてみるといい。いつもクエリを2度実行するようにしてみよう。ただし、2度目にはグーグルの検索結果(SERP)のURLの最後に「&pws=0」を付けるんだ。そして違いがどれだけあるか(もしくはないか)を見よう。

スペンサー氏に対する反応パーソナライズ化による変化は「さほどない」という意見にはちょっと同意しかねる気がする。私は、パーソナライズ化によってかなり大幅に順位が変動するのを経験している。この件に関しては、最近論じたところだ。大部分のときに表示される「絶対的検索順位」がある一方で、パーソナライズ化によってサイトの順位が大幅に上がったり下がったりすることもある。

僕の意見どちらも正しい。パーソナライズ化が影響を与えるのは主に、僕たちが大量の時間とエネルギーを費やして繰り返しクエリを投入するような(コンバージョンに近い検索の)分野だと思われる。逆に言うと、「発見」のために行う多くの検索や「じょうご」検索の初期段階ではたいてい、非常に標準化された検索結果を受け取ることになるということだ。

パーソナライズ化によって、重大な影響を受ける検索もあることは確かだけれど、同時に、少なくとも僕の経験から言うと、僕が実行するクエリの90%以上は影響を受けていないことも事実だ(そして、僕が見たり聞いたりした範囲では、ほかのSEO業者でも同じだ)。実際のところ、上述のリンクを張った投稿記事もこの正しさを裏付けるもので、検索順位が劇的に変動することはありうるけれど、それは、ユーザーが特定のトピックに関して相当な量のクエリを投入した場合に限られるということなんだ。

トップページを毎日更新しないと、検索順位は維持できないのか?

スペンサー氏の論「検索順位を上げるには、トップページを頻繁に(たとえば毎日)更新することが重要だ」という論もまた、あるカンファレンスのセッションで同席したパネリストによって広められた迷信だ。幸いなことに、トップページが変わらないままで検索上位を獲得しているところはたくさんあるよ。

スペンサー氏に対する反応これは、本当に重要だよ。確かに、トップページを変えずに検索上位を取っているところもあるだろうけど、グーグルの順位付けに新鮮さが考慮されるのは間違いない。新しいコンテンツを投稿するたびに、順位がぐっと上がるのを経験している。

これは、専門分野によってそれぞれ状況が違うから、まるで変化のないサイトが検索上位を取るということも当然あるだろう。そういうサイトは、かなりの被リンクを獲得しているのかもしれない。リンクの数も質もほぼ互角で競争が激しいニッチ分野となると、トップページやサイト内の他のページを定期的に更新することで、大きな違いを生むことができる。これを迷信というほうが間違っている。

僕の意見僕は、これが正しいと断固として信じていた時期があった。これに関してクライアントのサイトで何度もテストし、毎日時間を割いて、新しいコンテンツがそのトップページに確実に表示されるようにしたものだ。だが今は、もう昔ほど確信がない。たくさんのクエリで上位の検索順位を得ている多くのトップページが(圧倒的多数とは言えないまででも)、サイト内のページでさえも頻繁に更新などしていないという点で、スペンサー氏は確かに正しい。

ただし僕は、いつもトップページから新しいコンテンツにリンクするようにしておくことは、すばらしい考えだとは思っている。SEOmozのトップページは、最新のブログ記事やYOUmozの記事、マーケットプレースの記事にリンクすることで、スパイダーが頻繁に再訪し、こういった最新記事をクロールするように促している(RSSのping送信に比べれば、時代遅れかもしれないけれど)。

要するに、「新鮮なコンテンツ」で順位を上昇させることだけを狙ってページ更新をするのは、お勧めしないということだ。グーグルのQDF(Query Deserves Freshness:話題の新鮮さ優先の検索)アルゴリズムは、独自性のある新鮮な個々のページ(もしくは、新たに新鮮なリンクを取得している古いページ)に適用される。頻繁に変更されるというだけのページが、グーグルの検索順位づけのシステムで何らかの優位性を獲得するかについては、はなはだ疑問だ。僕の嗅覚にひっかかるものは何もない。

用語集
CSS / CTR / Facebook / PageRank / QDF / RSS / SEO / SERP / キャンペーン / キーワード密度 / クリック率 / クロール / コンバージョン / スパイダー / セッション / ソーシャルメディア / ディレクトリ / ドメイン名 / バイラル / ユーザビリティ / リンク / 検索エンジン / 被リンク / 訪問者

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