SalesforceがAIエージェント基盤「Headless 360」をMCPサーバーでプラットフォーム全体に拡張

AIエージェントに企業機能を安全公開、「Slack」など20以上のパートナーと連携

小島昇(Web担編集部)

8月24日 7:02

CRM(顧客関係管理)ソリューション事業の米国Salesforceは8月19日(米国時間)、マーケティングやセールス、サービス、コマースなどSalesforceのプラットフォーム全体をAIエージェントが安全に活用できる形に再構築する「Headless 360」を大幅に拡張すると発表した。適切な権限を付与されたあらゆるAIエージェントが、企業全体の機能を安全に発見・理解してアクションを実行しやすくなる。これによりSalesforce上で既に構築したビジネス機能をAIエージェントが安全に再利用できる。

「Headless 360」の拡張を発表

Headless 360は、Salesforceが2026年4月に発表したAIエージェントのためのプラットフォーム。従来のブラウザ操作を前提とした仕組みから、Salesforceの機能をAPIやMCPツール経由で直接呼び出せる形に再構築して、AIエージェントがUIを介さずにデータやワークフローへリアルタイムでアクセスできるようにする。MCPはAIエージェントが外部のデータ、ツール、業務システムと接続するためのオープンスタンダード。Headlessは特定のUIから機能を切り離して利用できる設計を示す。

今回の拡張で中核となるのがオープンなMCP上に構築された新しい「Headless 360 MCP Server」。AIプラットフォームの「Agentforce」「Claude」「ChatGPT」「Cursor」やその他で動作するAIエージェントは、Salesforceの機能をリアルタイムで動的に発見・理解して呼び出せる。必要なオブジェクトやAPI、ワークフロー、ビジネスルールを開発者が手作業で指定する必要はなく、企業全体で確立済みのIDや権限、メタデータ、ワークフロー、ガバナンス、ビジネスロジックをそのまま維持できる。

このほか「Slack」との統合など100以上の再利用可能なスキルが対象となり、「Atlassian」「Box」「Canvas」「Docusign」「Notion」「Zoom」を含む20以上のパートナーアプリケーションとも連携する。Salesforceは4月にHeadless 360を発表して以降、自社の製品群を段階的にAIエージェント向けに開放してきた。主要なクラウド製品全体にわたるヘッドレス体験によって、Salesforceをアプリケーションの集合体からAIエージェントが安全に動作するエンタープライズ機能へと変革する。

※2026年8月24日追記:画像を差し替えました。訂正し、お詫び申し上げます。

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