自社サイト以外でどう認知を広げるか? AI時代の「認知拡大」を叶える4つの戦略(後編)
デジタルPRやフジツボ式SEOなど、自社サイト以外で認知を広げ、AI検索に選ばれる4つの具体策を解説
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前後編の2回に分けてお届けしている。→前編を読む
この記事では、AI時代のトップ・オブ・ファネル(TOFU)SEOにおける構造変化を解説している。前編で提示したポイントは次の3つだ:
- 引用源の85%以上が第三者サイト(自社サイトの更新だけでは不十分)
- 主な目的は流入ではなく「認知・露出」とする(AIからの直接流入は2%未満)
- カギはメディア露出とグラウンディング検索への適応
この後編では、SEO担当者が今実践すべき「4つの戦略」を解説する。それは、次のものだ:
- デジタルPR
- フジツボ式SEO
- UGCとコミュニティ
- 情報
それぞれについて詳しくみていこう。
1. デジタルPR
まず、これまで多くの人が話題にしてきたのが、デジタルPRだ。ただし注意してほしい。これはリンクの話ではない。
特にSEOに長く携わってきた人なら、デジタルPRと言えば、いわゆるホワイトハットのリンクビルディングと同じようなものだと考えていたかもしれない。
しかし、AI時代のTOFU戦略では、必ずしもリンクを気にする必要はない。これはサイテーションビルディングの話であり、次のような作業を指している:
- 引用されているサイトを見つけ、
- そこに表示されたり、
- メンションされたり、
- その記事の情報が正確であることを確認したりする
つまり「ジャーナリスト」「サイトオーナー」「ブロガー」などにリーチするという点では従来のPRと変わらないが、必ずしもリンクを依頼するわけではない。
そうではなく、自分の製品について言及してもらい、しかも正しく言及してもらうといったことを依頼する。
SEOのデジタルとPRと異なる点がもう1つある。パブリッシャーの記事型広告(記事体広告、タイアップ広告)やパートナーシップという興味深い領域だ。
こういったスポンサー記事については、以前ならばリンクビルディング戦略として進めなかったかもしれない。というのも、お金で買ったコンテンツからのリンクにはHTML上でrel="sponsored"またはrel="nofollow"のような属性を指定する必要があったからだ。そして、そうしたリンクは他のリンクと同じ効果は得られない可能性が高い。
しかし、こうしたLLM(大規模言語モデル)のいずれかに取り込まれることを考えれば、タイアップ広告を重視するのも良いのかもしれない。パブリッシャーにとって、ここには潜在的な機会があり、アプローチは少し異なる。
最後に触れておきたいこととして、リーチするかもしれないサイトを見極める方法は、おそらくプロンプト追跡だろう。これにより、自分のブランドや競合他社のブランドがメンションされた場合、あるいはメンションされていないがメンションしてほしい場合に、誰が引用されているかを特定できる。
2. フジツボ式SEO
2つ目は、同じような手法で、「フジツボ式SEO」と呼ばれるものだ。ブランド色の強いSERPに関する話題で、この言葉を耳にした人もいるかもしれない。
たとえば、グーグルで「Moz」と検索すれば、次のようなものに表示されるだろう:
- もちろんmoz.comが表示される
- Mozのソーシャルメディアのプロフィールも表示される
- MozのYouTubeチャンネルも表示される
- おそらく、Crunchbaseのプロフィールなどが表示される
ここでは、表示される内容をコントロールでき、結果をコントロールできるこのような他のサイトを活用する。
しかしこうした手法は、ブランド色が非常に強いSERPのためだけではない。ブランド色が控えめと言えるようなSERPにも適用できる。
同僚のドクター・ピートが最近、この違いについて少し記事を書いていた。要は、次のようなことだ:
多くのプロンプトはブランドを明示しているわけではない。しかし、その回答には暗にブランドを求めている。
たとえば、「動画撮影に最適なスマホは?」と尋ねた場合、これはブランドに関するプロンプトではない。しかしこの質問をしたユーザーは、具体的なブランド名が回答に含まれることを期待しているだろう。
ブランド名、特に特定の製品名にメンションしたプロンプトがある場合にも、こうしたフジツボ式サイトが重要になることがある。
YouTubeとウィキペディアはかなり普遍的な例だと思う。たしかに、倫理ガイドラインの範囲内でウィキペディアに影響を与えるのは難しいこともあるのはわかっているし、倫理ガイドラインを外れてもいいと言っているわけではない。そうではなく、自分のブランドや製品に関するウィキペディアページがあれば役に立つと言っているのだ。
ここで言っているのは、君自身のブランドに関する管理されたYouTubeチャンネルのようなものだ。そこに何かがあり、その存在をいわばコントロールすることが、これまで以上に重要になると思う。ただし、業界ごとに異なる事例もあるだろう。
3. UGCとコミュニティ
同じようなテーマだが、3つ目は「ユーザー生成コンテンツ(UGC)」と「コミュニティ」だ。
こういったものは、自分で直接コントロールできない。間違いなく、はるかに難しい。たとえば、次のようなものだ:
- Reddit での表示
- レビューサイトでの表示
- 第三者の動画での表示(たとえば、君の製品について話している他のYouTubeチャンネル)
影響を与えるのは難しいし、注意を払う必要がある。これはおそらく、現在のSEO担当者が慣れ親しんだ領域から最も遠いところにあるものだろう。
4. 情報
そして最後に、4つ目は僕が「情報」と呼ぶものだ。これを選んだのは少し安易かもしれないし、やや範囲が広すぎるかもしれない。だが、ここで言っているのは基本的に、次のようなものだ:
自分の製品やサービス、ブランドがメンションされるかもしれないあらゆる場所で、情報が整合しており、確実に表示され、主要な統計データがすべて含まれているようにすることが重要だ。
つまり、「各所にある自分のプロフィールやリスティングの記載」と、「自分のサイト上に掲載している情報」が矛盾しないようにすることだ。場合によっては第三者のサイトについても同様だ。メッセージの整合性を高く保ち、曖昧さを排除しよう。
情報の空白を埋められれば、さらに良い。自分だけが提供できる独自のデータがあれば、自分のサイトを出所とするサイテーションの比率が高まるかもしれない。この数字を伸ばす最大のチャンスになるだろう。
おまけ:測定しよう!
それから、おまけとして、間違いなくこれも測定すべきだと思う。必ずしも戦略の一環というわけではない。だが、どうせやるのなら何らかの成果を出したほうがいいだろう。
ここではヒントを2つ挙げよう。1つ目として、このようなトップ・オブ・ファネル戦略のKPIは、「トラフィック」ではなく、「メンション」や「インプレッション」の数であるべきだと思う。すでに触れたように、この種の最適化におけるトラフィックは、本質を見誤る要因になりかねないと思う(これはたしかに、すんなり受け入れられる話ではないだろう)。
それからサイテーションデータ、つまり僕たちSEO担当者がこれまで注目してきたのは、次のようなものだろう:
自分のサイトへのリンクはどこに表示されているか
他のサイトへのリンクはどこに表示されているか
そうしたことは、もはやKPIではない。それは戦術的なインプット情報だ。その情報に基づいて、他のあらゆる要素のどこに注力すべきかを判断するのだ。
以上、参考になったら幸いだ。コメント欄やYouTube、LinkedIn、あるいは僕を見つけられる場所ならどこでも構わないので、感想を教えてほしい。どうもありがとう。
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