どうすればブランドは選ばれるのか? ブランドオーソリティを高める9つの戦略(前編)

顧客に選ばれ、支持されるブランドになるために必要な顧客体験・コンテンツ戦略とは? ブランドオーソリティを高める9つの施策を紹介する。

Moz, Chima Mmeje[執筆]

7:05

ブランドオーソリティの強化を9つの簡単なステップで進める、実績のある戦略について学ぼう。(オランダの製菓会社の「Tony's Chocolonely」のような)商品の卓越性から、(アマゾンのような)顧客サービスの専門性まで、成功しているブランドがどのように競争優位性を維持しているかを解説する。

このガイドでは、ブランドアイデンティティ、オムニチャネルコンテンツ戦略、カスタマーアドボカシー(顧客によるブランド支持)、柔軟なマーケティング手法といった必須の要素を取り上げている。デジタルチャネル全体でブランドの存在感とオーソリティを高めたいマーケティングリーダーに最適な内容だ。 

ブランドを強化するための9ステップをまとめたデジタル版ホワイトボード。

Mozで人気の予測記事では「ブランド」という言葉が59回使われており、前年の19回から増加した。ここから、業界の誰もが今後ブランドマーケティングがどれほど重要になると考えているかがわかる。今回は、本気でブランドのオーソリティを高めたい人、あるいはその方法を探している人のために、ブランドのオーソリティを強化するための9つのステップを紹介する。ブランドの強さを測定したい場合や、デジタルPR活動の価値を示したい場合は、MozのBrand Authority指標を試してみてほしい。

  1. 優れた製品を用意する
  2. 申し分のないサービスを提供する
  3. 強力なブランドアイデンティティを持つ
  4. 顧客がいる場所に行く
  5. オムニチャネル型のマーケティング手法を用いる
  6. 問題を解決するコンテンツを作成する(後編、11/16公開予定)
  7. 顧客がブランドアンバサダーになるよう後押しする(後編、11/16公開予定)
  8. ニッチなインフルエンサーを活用する(後編、11/16公開予定)
  9. アジャイルかつアダプティブにコンテンツを作成する(後編、11/16公開予定)

ステップ1優れた製品を用意する

まず最も重要なのは、優れた製品を用意することだ。たとえば、私はチョコレートがあまり好きではない。実際、去年友だちからプレゼントをもらったのだが、今もどこかに置いたままだ。だが、このTony's Chocolonelyという商品にはまったく目がない。24時間も冷蔵庫に入れておけない。狂ったように一気に食べてしまうからだ。

これこそ、ブランドの製品がどうあるべきかを示す私のお気に入りの例だ。すべての製品がこうあるべきだ。人々が君の製品に夢中になり、ただそれだけに時間を使いたいと思わせるものでなければならない。ソフトウェアであれ、チョコレートであれ、服であれ、何であれ、ブランドの製品なくしてブランドオーソリティはない。

ステップ2申し分のないサービスを提供する

優れた製品と深く関連しているのが、申し分のないサービスの提供だ。その例として挙げたいのがアマゾンだ。なぜなら、私はアマゾンでは安心して商品を購入できるからだ。アマゾンでは返品が可能であり、その手続きも非常に簡単であることを知っていることが、その安心をもたらしている。

9か月ほど前にアマゾンでショッピングカートを購入したのだが、9か月経って車輪の1つが外れてしまった。サポートに電話すると、すぐに全額返金してくれた。これほどの対応をしてくれるサービスが他にあるだろうか? 単に使ってもらうだけでなく、サポートに連絡してきた顧客にもすばらしい体験をしてもらえるようなサービス設計にするべきだ。

それから、私にはいつもしていることがある(きっと多くの人が同じことをしているはずだ):

  1. ネットにアクセスし、ブランド名を入力
  2. レビューを検索
  3. いくつかのレビューを読んで、そのブランドが優れた顧客サービスを提供しているか確認

人々のこうした行動は、その人が君の製品を気に入っているというシグナルを検索エンジンに対して送ることにもなる。

ステップ3強力なブランドアイデンティティを持つ

次に、強力なブランドアイデンティティだ。この例で挙げたいのはナイキだ。つい先ごろ、あのロゴは「チェックマーク」ではなく「スウッシュ(Swoosh)」と呼ぶのだと教えてもらった。このスウッシュはどこで見かけても、それがナイキのものだとわかる。ナイキのウェブサイトを見ても、ソーシャルメディアを見ても、あるいはファッションアイテムを見かけたときでも、スウッシュがあるだけでそれがナイキだとわかる。

もちろん、誰もがナイキのようになる必要はないが、どうすればウェブサイトやソーシャルメディアで一貫したブランドアイデンティティを生み出せるかを考えよう。そうすれば、君のブランドをどこで目にしても、すぐに君のブランドだとわかってもらえる。

というわけで、これら3つの基本がすべて揃ったら、次は楽しい段階に進もう。

ステップ4顧客がいる場所に行く

顧客がどこにいるかを知ることは非常に重要だ。そのための優れたツールがSparkToroだ(※日本市場には非対応)。

顧客がどこにいるかがわからなければ、どうやって顧客のためのコンテンツを作成できるだろうか? あるいは、どうやってそのオーディエンスにリーチできるだろうか?

顧客がポッドキャストを聴いている場合もあるかもしれない(近年、ポッドキャストは爆発的な人気を得ている)。あるいは、ソーシャルメディアを利用しているかもしれない。最近なら、RedditやQuoraのようなコミュニティフォーラムに参加している可能性もある。誰にもわからない。だが、こうしたツールがあればそれが見つけやすくなる。

ステップ5オムニチャネル型のマーケティング手法を用いる

顧客がどこにいるかがわかったら、オムニチャネル型のコンテンツ手法を生み出せる。

私なら、まずは「電話」や「テキストメッセージ」から始める。かなり厄介だからだ。個人的に、ブランドからテキストメッセージを受け取るのは好きではない。SMSをもらって嬉しいのは家族からだけだ。

とはいえ、確かに効果はある。たとえば、私は通信会社からのコールドコール(営業電話)を受けて、スマートフォンを買い換えたことがある。コールドコールが有効かもしれない機会や特定の業界はあるということだ。

ただし、繰り返すが、オーディエンスの迷惑にならないように細心の注意を払おう。

私のお気に入りは「ソーシャルメディア」だ。検索はソーシャル化しつつあると思う。いや、思うではなく、そう確信している。SEOは今後、ソーシャル検索をサポートすることになるだろう。そのため、もし君がソーシャルメディアを使っておらず、TikTokやYouTubeも使っておらず、コンテンツチャネルを多様化させていないなら、今こそオムニチャネル手法に投資し始めるべきだ。

どうすれば、「オンラインセミナー」「ポッドキャスト」「ソーシャルメディア」「ブログ」「短尺コンテンツ」に対応するコンテンツを作成できるだろうか。どうすればいいだろう? それがわかれば(個人的に、通常それはブログだと思う)、それを使って、これらさまざまな媒体へとコンテンツチャネルを多様化できる。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回は、残る4つのステップについて紹介する。

(後編は11/16公開予定)