現在の経営課題、「デジタル技術・AI活用」が前回11位から5位へ上昇【日本能率協会調べ】

「人材の強化」と「収益性向上」が約5割。

冨岡晶(Web担編集部)

6:30

日本能率協会は、「当面する企業経営課題」に関する調査結果を発表した。全国主要企業530社の経営者が回答している。1979年から行っているもので、今回2025年度で46回目。

10年後の経営への影響要因は「国内市場縮小」

まず「現在重視する経営課題」を聞くと、「収益性向上」48.5%、「人材の強化」46.2%が突出。原材料費やエネルギー価格の高騰、慢性的な人手不足などが改善していない様子がうかがえる。

また「デジタル技術・AI活用」が前回の2024年度調査の11位から5位と大きく順位を上げており、試行段階から実践ステージになったと推察される。

「現在」重視する経営課題(上位10項目) 

「10年後」の経営に影響する事象とその備え」については、「AIやDXをはじめとするデジタル技術のさらなる進展(技術)」「高度化するサイバー攻撃への対応とセキュリティ対策(技術)」「働き手の価値観・キャリア観の多様化(社会)」への取り組みが進んでいる。

特に大企業では、「国際政治の構造変化および地政学リスク(政治)」「グローバル基準に即した各種コンプライアンス体制・制度の整備(政治)」への関心も高い。

2035年(調査時期の10年後)の経営に影響する事象とその備えに関するマトリクス

そして「経営課題や事業のあり方を議論・検討する際に設定する未来」について聞くと、「5年後」37.5%が最多で「10年後」30.0%、「3年程度(以内)」24.9%がそれに続く。なお従業員規模別で見ると、大企業は「10年後」は4割超でもっとも高く、15年後以上先の未来を設定する企業も1割超存在した。ただし中堅企業でも28.3%が「10年後」、中小企業でも「5年後」「10年後」を想定する割合が58.4%に達している。

経営課題や事業のあり方を議論・検討する際に設定する未来

調査概要

  • 【調査対象】JMAの法人会員ならびにサンプル抽出した全国主要企業の経営者(計5,074社)
  • 【調査方法】質問票を郵送配布し、郵送およびインターネットにより回答
  • 【調査時期】2025年8月19日~9月25日
  • 【有効回答数】530社(回答率10.4%)
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいパン!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る