話題の「ESG投資」ってなんだ? ESGを解説しサイトランキングTOP10を紹介【BBSec調べ】
ブロードバンドセキュリティ(BBSec)は、「Gomez ESGサイトランキング2025」を発表した。直近のIRサイトランキング調査において本選ノミネートを達成した企業が調査対象で、185社がノミネートされた。ランキング詳細はゴメス・コンサルティング(Gomez)のサイトで発表されている。2020年よりスタートし本年で6回目。
ESGは「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Governance:企業統治)」の頭文字を並べた造語。企業が長期的な持続可能性を達成するために配慮すべき3つの要素を指す。国連事務総長であったアナン氏が提唱した理念を元に広まった。類似する言葉に「SDGs」があるが、SDGsが全世界で普遍的な目標なのに対し、ESGはより利害関係者が明確で投資家・企業が志向する目標と考えられる。
ESGサイトランキング調査では、「ウェブサイトの使いやすさ」「ESG共通」「E(環境)」「S(社会)」「G(ガバナンス)」の5つのカテゴリから構成される調査項目を設定し、対象となる上場会社のESGサイトを評価した。
環境や社会に配慮した経営で企業価値を向上させるESG
この調査では、国内外における開示基準に関する制度改正、トレンドや社会的課題への注目度といった新規の要素も取り入れながら、これらをGomezのアナリストが評価し、総合的に優れたESGサイトのランキングを決定している。
その結果「Gomez ESGサイトランキング2025」総合1位は、5年連続で「伊藤忠商事」だった。2位も前年に引き続き「ソフトバンク」だったが、3位は前年5位の「双日」がランクアップした。トップ10内では、前年41位→5位の「村田製作所」、前年38位→10位の「IHI」が目立つ。

ESGサイトの動向としては、ガバナンス・人的資本・気候変動・自然関連の取り組みといった分野で情報を拡充する動きが顕著だった。サイトでは一般向けな要点提示を行い、統合報告書等の各種レポート(PDF)では投資家などに向けた専門的な詳細データ提示が効果を上げているという。
サイト内検索機能を導入している企業は183社(98.9%)で、ほぼ標準搭載の状態。ESG別のメニュー分類を採用する企業も161社(87.0%)と主流だ。
「ウェブサイトの使いやすさ」「ESG共通」「E(環境)」「S(社会)」「G(ガバナンス)」の5カテゴリごとの上位企業は以下のとおり。「ウェブサイトの使いやすさ」では「コニカミノルタ」、「S(社会)」では「日本電気」がトップになるなど、各社での強みの違いが見られた。





調査概要
- 【評価対象】2024年IRサイトランキング本選ノミネート企業
- 【評価期間】2025年4月1日~8月9日
- 【評価方法】約21項目の予備調査を行い、一定基準を満たす企業を本選調査対象企業として選出。ノミネート企業を、5つのカテゴリから構成する189の調査項目に基づいて評価
- 【評価基準】
・ウェブサイトの使いやすさ
・ESG共通、項目ごと - 【発表サイト】Gomezのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)
- 【調査対象】185社
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