博報堂DYとVpon JAPANが日本と台湾のクロスボーダーマーケティングソリューションを開発

共同研究契約を締結、インバウンド・アウトバウンドマーケティングのニーズの高まりから

博報堂DYホールディングスは、同社の研究開発部門「マーケティング・テクノロジー・センター(MTC)」と、ビッグデータ解析・インバウンドデジタルマーケティング支援事業を手掛けるVpon JAPAN(ブイポンジャパン)が共同研究契約を結んだ、と8月23日発表した。日本と台湾のクロスボーダー(国境を越えた)マーケティングのソリューション開発を目的にする。

台湾からの訪日者数は2022年に国・地域別で2位と多い。SNSの発達や越境ECの発展で台湾から日本へのインバウンドマーケティングに加え、日本から台湾へのアウトバウンドマーケティングのニーズが高まっていることから、クロスボーダーマーケティングを構築する。Vpon JAPANは、台湾、香港を中心にアジアで1億UU(ユニークユーザー)のデータを保有している。

共同研究では、MTCが持つデータマーケティングソリューションの開発知見と、Vpon JAPANの台湾生活者データと広告ネットワークを組み合わせ、日台クロスボーダーマーケティングソリューションを開発。ソリューション開発のための共同研究の第1弾で台湾の生活者から訪日潜在層を抽出し、訪日意欲調査を実施。今後のマーケティングへのポイントを探った。

共同研究の概要

調査結果から、地方のインバウンド強化と日本ならではの多様な体験の提供が今後のマーケティングポイントと分かった。台湾生活者の7割以上が「伝統のある都市を楽しむ」「都市から離れた地域の風景を楽しむ」「日本の伝統文化を楽しむ」ことを重視。訪日目的は「自然・景勝地の観光」「温泉入浴」「四季の体感」「大衆料理を楽しむ」が5割を超えていた。

調査結果から得たデータの活用方法
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