9月1日は“防災の日”、準備してよかったもの/備えず後悔したものは?【クロスM調べ】

99年前の関東大震災にちなんで制定された「防災の日」を、日常見直すきっかけに。

クロス・マーケティングは、9月1日の“防災の日”に先立ち実施した「防災に関する調査(2022年)」の結果を発表した。事前調査で「防災の必要性を感じる」と回答した全国20~69歳の男女2,500人が、アンケートに回答している。

防災の日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで、1960年(昭和35年)に制定された。

自然災害に対する家庭の備え「できている」は2割足らず

まず「自然災害に対する家庭内の備えができているか」を聞くと、「しっかりできている+どちらかといえばできている」の合計で16%にとどまった。事前調査で「防災の必要性を感じる」と回答した人たちでも2割に達していないことが分かる。年代別では、30代18%、60代19%が比較的多い。

自然災害に対する家庭内の備え

「家庭で実施している防災対策」について、物の備えでの最多は「懐中電灯やランタン」41%だったが、それでも残る約6割は、それすら準備していない。以下「乾電池」「非常食・保存食・ペットボトルの水」「カセットコンロ・ガスボンベ」も3割超だが、準備していない人のほうが多い。「避難所・避難場所の確認」「固定電話の契約」も半数には達していない。

なお「防災対策のきっかけ」では、「テレビや新聞などで防災・災害特集」39%、「実際の被災地の報道」29%、「防災の日、阪神淡路大震災、東日本大震災」21%などが上位だった。

家庭で実施している防災対策
防災対策を実施したきっかけ/実施していない理由

そこで具体的に「災害時に準備しておいてよかったもの」「備えておけばよかったと後悔したもの」を聞くと、「保存食」「飲用水」「生活用水(特にトイレ用)」があがった。定番だが、まずはこれらの備蓄は必須と言える。さらに「トイレットペーパー・紙おむつなどの紙類」「乾電池や発電機」「簡易トイレ」などをあげる人も多かった。被害が大きいケースでは「破損個所保護のためのブルーシートや作業時用の軍手」といったアイテムも票を集めた。

防災対策で準備しておいてよかったもの/備えておけばよかったと後悔したもの

さらに「防災訓練の必要性を感じているか」を聞くと、「とてもそう思う+そう思う」は合計58%で半数を超える。一方で「直近1年間での防災訓練への参加経験」は、「勤務先」26%、「学校」28%、「地域」9%など低調なことが判明した。

防災訓練の必要性と直近1年間の参加経験

調査概要

  • 【調査対象】事前調査で「防災の必要性を感じる」と回答した全国20~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネットリサーチ
  • 【調査時期】2022年7月15日~17日
  • 【有効回答数】2,500サンプル
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