ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「アクセスがほとんどないページは削除すべき?」です。この回答は「ウェブ上の他にない独自の内容で、誰かの役に立つ可能性があるなら、残しましょう」です。
に対する回答は
「ウェブ上の他にない独自の内容で、誰かの役に立つ可能性があるなら、残しましょう」です
アクセスのほとんどないページの扱い
今回の質問は「アクセスがほとんどないページは削除すべき?」というものです。ペンネーム「K」さんが寄せてくださいました。状況としては、アクセスが月に数件程度しかないサービス案内ページがあり、サイト全体の評価のためにも削除した方がよいのではないかと迷っておられるとのことでした。
情報がありふれたものだけに終始していたり、そのページで提供しているサービスが競合他社と比較して明確に劣っていたり、誰かの役に立つ可能性がないページなら削除した方がいいでしょう。しかし、他にない情報、他にないサービスを扱っているなど、誰かの役に立つ可能性があるなら、その誰かのためにページは残しておくべきです。
どんなときにページを削除するか?
ウェブの原則論でいうなら、一度公開したページ(URL)は削除すべきではありません。一方、Google検索が事実上支配している「ウェブ検索」から検索トラフィックを獲得したい場合、低品質なページはできる限り少なくすることが求められます。
ここで問題になるのが「どんなものを低品質と判断すればいいのか?」ですが、ごく簡単に、低品質ではないページについて箇条書きでまとめます。これらに該当しているページなら、たとえアクセスが少なかったとしても残しておいた方がいいでしょう。
- 独自性:情報を提供するページで、提供している情報に独自性があり、ウェブ上の他のページでは提供されていない情報を提供しているページ
- 利用者のメリット:製品やサービスを販売または紹介するページで、特定の属性や文脈をもった特定の対象にとって、メリットがあるページ
上記のどちらかの条件を満たしていれば、検索エンジンにとってはデータベースにインデックスする価値があり、また検索ユーザーに提示する価値があります。Kさんが迷っているページも、上記に照らして判断されるとよいでしょう。
まとめ
現在のSEOのベストプラクティスのひとつに「サイト内の低品質なページを改善または削除する」というものがありますが、ここでいう「品質」は一般的な意味とは少し違います。SEOの文脈で品質というときには、まずは内容の独自性と利用者にとってのメリットが強く問われます。訪問者や検索数の多寡は問題ではありません。「他にないもので、誰かにとって役立つものなら、残す」方針でいきましょう。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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この記事の筆者
住太陽(すみ もとはる)
SEOコンサルタント。SEOには1999年から従事しており、一貫して「中小企業が自社で取り組むSEO」を提唱、2002年には国内初となるSEO解説書を執筆したほか、多数の執筆や講演をこなしている。また公式サイト「ボーディーSEO」 でSEOのハウツー情報を無料で提供している。
- X: @motoharusumi(個人)
- X: @bodhiseo(ボーディーSEO)
渡辺 淳子(わたなべ じゅんこ)
IT系の雑誌・書籍・デジタルコンテンツの編集・制作・プロモーションを経て独立。Bright Mediaデザイン研究所を設立し、紅茶のECサイトリニューアル、オウンドメディアの編集長代行、就職サイトのプロモーションや解析レポート作成、Webメディアや書籍のライティング、編集などを手掛けている。
好きな言葉は「足下を掘れ、そこに泉あり」。丁寧に掘り進め、できるだけ奥に潜む泉を記事にしていきたい。
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