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クレカの不正利用被害は3社に1社、被害額13%増の最新実態とEC事業者の対策

3 years 7ヶ月 ago

かっこが実施したEC事業者の不正対策に関する実態調査によると、直近1年間で不正注文被害を受けた事業者は36.4%で、約3社に1社が不正注文被害を受けていた。

3社に1社が不正注文被害を経験

クレジットカードの不正利用防止措置における義務化を認知している事業者は65.3%。不正注文対策をしているEC事業者は、全体では77.5%だった。それにもかかわらず、直近1年間で不正注文被害を受けた事業者は36.4%で、約3社に1社が不正注文被害を受けていた。

不正注文対策を実施している事業者のうち、クレジット取引セキュリティ対策協議会が掲げている不正利用対策の4方策(本人認証、券面認証、属性行動分析、配送先情報)のなかで、本人認証の1つである「3Dセキュア」を導入している事業者が最も多く64.5%だった。

一方、「3Dセキュア」はランニングコストに対する懸念が最も多かった。

クレジット取引セキュリティ対策協議会が掲げている不正利用対策の4方策
クレジット取引セキュリティ対策協議会が掲げている不正利用対策の4方策

サイバー攻撃で何らかの被害を受けている企業は59.1%だった。最も多い被害は「クレジットカード情報の漏えい」。そのほかは、「個人情報漏えい」「ECサイトダウン」が続いた。

調査結果の詳細は次の通り。

不正対策の意識

クレジットカード不正利用防止措置の義務化は全体の65.3%が認知している。ただし、年商10億円未満のEC事業者でみると、55.7%に留まった。

「割賦販売法においてクレジットカードの不正利用防止措置が義務化されたことを知っているか」に対する回答
「割賦販売法においてクレジットカードの不正利用防止措置が義務化されたことを知っているか」に対する回答

不正被害について

直近1年で不正被害(クレジットカード不正、不正転売、後払いの未払いなど)に遭ったことがあるEC事業者は全体の36.4%だった。年商10億円未満では31.4%、年商10億円以上では、41.4%が被害にあったことがあると回答した。

「不正被害(クレジットカード不正、不正転売、後払い未払いなど)にあったことはあるか」に対する回答
「不正被害(クレジットカード不正、不正転売、後払い未払いなど)にあったことはあるか」に対する回答

今まで受けたことがある不正被害は、クレジットカード不正が最も多く全体の71.0%を占め、続いて後払いの未払い、悪質転売だった。

今までに受けたことがある不正被害についての回答(複数回答)
今までに受けたことがある不正被害についての回答(複数回答)

直近1年間で不正被害にあった回数は、全体では2~3回が最も多く35.2%だった。

直近1年間の不正被害の回数に対する回答
直近1年間の不正被害の回数に対する回答

直近1年間で不正被害にあった総額は、全体では50万-100万円未満が最も多く22.8%だった。

直近1年間の不正被害の総額についての回答
直近1年間の不正被害の総額についての回答

不正注文対策

不正注文対策をしているEC事業者は、全体では77.5%だった。年商10億円未満では68.9%、年商10億円以上では86.1%が対策をしている。

「クレジットカード不正や悪質転売などの不正注文対策をしているか」に対する回答
「クレジットカード不正や悪質転売などの不正注文対策をしているか」に対する回答

実施している対策は、全体では「3Dセキュア」や「EMV3Dセキュア」などの本人認証が最も多かった。

「実施している対策方法は何か」に対する回答(複数回答)
「実施している対策方法は何か」に対する回答(複数回答)

年間にかける不正対策費用は、全体では10~50万円が最も多く、25.3%だった。

「年間対策費用にいくらかかっているか」に対する回答
「年間対策費用にいくらかかっているか」に対する回答

対策をしていない理由は、全体ではどんな対策が良いか不明が最も多く、39.6%だった。

3Dセキュア

「3Dセキュア」(3Dセキュア1.0、EMV3Dセキュア)を導入している企業は、全体の62.9%だった。

EC決済における​本人認証手法「3Dセキュア」を導入しているかどうかについての回答
EC決済における​本人認証手法「3Dセキュア」を導入しているかどうかについての回答

従来のバージョンから「EMV3Dセキュア」へ切り替える予定があるとの回答は、全体で81.7%だった。

「3Dセキュア(3Dセキュア1.0)」の更新版「EMV3Dセキュア(3Dセキュア2.0)」に切り替える予定の有無についての回答
「3Dセキュア(3Dセキュア1.0)」の更新版「EMV3Dセキュア(3Dセキュア2.0)」に切り替える予定の有無についての回答

「EMV3Dセキュア」に関して不満な点(懸念している点)は、コストに関する懸念が最も多く、ランニングコストが最も多く、全体で63.7%で、導入コストは全体の45.2%だった。

「EMV3Dセキュア(3Dセキュア2.0)」に関して不満な点(懸念している点)についての回答(複数回答)
「EMV3Dセキュア(3Dセキュア2.0)」に関して不満な点(懸念している点)についての回答(複数回答)

「EMV3Dセキュア」の導入コスト(システム開発や3Dセキュア1.0から3Dセキュア2.0への移行にかかった費用)は、5~10万円未満が最も多く、全体で25.5%だった。

「EMV3Dセキュア」の導入コスト(システム開発や「3Dセキュア1.0」から「3Dセキュア2.0」への移行にかかった費用)についての回答
「EMV3Dセキュア」の導入コスト(システム開発や「3Dセキュア1.0」から「3Dセキュア2.0」への移行にかかった費用)についての回答

サイバー攻撃

EC運営において、サイバー攻撃で、個人情報漏えいなどなんらかの被害を受けている事業者は59.1%だった。

「EC運営において、実際に被害を受けたことはあるか」に対する回答
「EC運営において、実際に被害を受けたことはあるか」に対する回答

サイバー攻撃によって直近1年間で受けた被害では、クレジットカード情報の漏えい、続いて個人情報の漏えいが多かった。

「EC運営において、実際に受けた被害は何か」に対する回答(複数回答)
「EC運営において、実際に受けた被害は何か」に対する回答(複数回答)

サイバー攻撃にかけられる年間対策費用は、全体では50万円未満が27.4%と最も多かった。

「対策をするとしたらサイバー攻撃における年間対策費用はいくらまでかけられるか」に対する回答
「対策をするとしたらサイバー攻撃における年間対策費用はいくらまでかけられるか」に対する回答

2022年1〜6月の被害額は前年同期比13%増

一般社団法人日本クレジット協会の発表(一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額の発生状況(2022年9月)」)によると、クレジットカード番号などの情報を盗まれ不正に使われる「番号盗用被害」は年々増加しており、2022年1〜6月の被害額は195億4000万円(前年同期比13.3%増)に達しているという。

一方、2022年10月に経済産業省が公表した「クレジットカード番号等不正利用対策の強化」 では、セキュリティ対策の今後の方向性やこれまでの業界や行政の取り組みなどが紹介され、クレジットカードの不正利用防止をより一層強化する動きがある。

こうした状況を踏まえ、かっこは、EC事業者におけるセキュリティ意識や不正対策の実態について、独自に調査を実施した。

調査概要

  • 調査時点 :2022年12月
  • 調査対象 :EC事業者で、不正注文対策に携わる担当者
  • 有効回答数 :530件(年商10億円未満が264件、年商10億円以上が266件)
  • 調査方法 :ネット方式によるアンケート調査
高野 真維

【中国ライブコマースの最新情報】大手プラットフォーム「抖音(Douyin)」「快手(Kuaishou)」の動向に見る最新トレンド | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

3 years 7ヶ月 ago
中国では「南の抖音(Doyin)」「北の快手(Kuaishou)」と呼ばれています。「Doyin」は人重視の「コミュニティ」。「Kuaishou」はコンテンツ重視の「メディア」と言えます

ライブ配信は中国EC市場の重要なコンテンツとなり、爆発的な消費拡大を牽引しています。モバイルインターネットにおける「ライブ配信元年」は2016年。その3年後の2019年にはライブ配信とECが初めて融合し、2020年にはコロナ流行により爆発的な成長を遂げました。「抖音(Douyin)」「快手(Kuaishou)」といった大手プラットフォームは、独自のECプラットフォーム構築のための投資を増やし続けています。

EC市場の拡大をけん引する中国ライブコマース市場のいま

中国インターネットネットワーク情報センター(CNNIC)が発表した「第48回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2021年6月時点で中国のインターネットユーザー数は2020年12月時点比2175万人増の10億1100万人となり、インターネット普及率は71.6%に達しました。

そのうち、オンラインショッピングの利用者は8億1200万人に拡大。インターネット利用者全体の80.3%を占めています。

オンラインライブ配信サービスの利用者は6億3800万人で、インターネット利用者全体の63.1%。ライブコマースの利用者は3億8400万人でインターネット利用者全体の38.0%を占めました

中国のEC利用者など
中国のEC利用者など(出典:第48回中国インターネット発展状況統計報告書、画像はtranscosmos Chinaが作成)

ECポータル「網経社」によると、中国のライブコマース市場は急速に拡大。2019年の成長率は227.7%、2020年は189.5%と、3ケタの成長率を記録しています。

2017年から2020年の中国のライブコマース普及率(=ライブコマースの市場規模/ネット通販の市場規模)は、0.27%から8.6%に拡大。今後も高い成長率を維持する見込みです。

ライブコマース市場の拡大は、中国のEC業界全体に新しい活力と大きな可能性をもたらしています。

中国ライブコマース市場をけん引するショートムービープラットフォーム「Kuaishou」「Douyin」

コロナウイルスの影響で、中国人のライフスタイルは大きく変化しています。ライブストリーミングという新しいマルチメディアで買い物をしたいという消費者が増加。「タオバオライブ」に加え、ショートムービープラットフォーム「Kuaishou」「Douyin」などのプラットフォームもEC事業を強化しており、ライブコマースはECビジネス上の重要な販売チャネルになっています。

中国では「南の抖音(Doyin)」「北の快手(Kuaishou)」と呼ばれています。「Doyin」は一般人が投稿した共感を呼ぶ動画やリアリティのある動画がバズりやすく、中国の地方地域で多く利用されている共感や親近感を感じやすい人重視の「コミュニティ」。一方、「Kuaishou」はインフルエンサーの投稿がバズりやすいコンテンツ重視の「メディア」と言えます。

「網経社」は、2021年に「Kuaishou」のライブ配信を通じたGMV(流通総額)は8000億元(1元17円換算で約13兆6000億円)に達し、「Douyin」のライブ配信経由のGMVは1兆元(約17兆円)に達する予測しました。

「Kuaishou」「Douyin」という2つのショートムービープラットフォームは、それぞれの特性に合わせてライブコマースへの投資を増やし、それぞれ「興味関心型EC」(ユーザーの潜在的な需要を刺激し、生活の質を向上させる電子商取引)と「信頼EC」という発展戦略を打ち出しています。

Douyin(中国版TikTok)は「興味EC」を推進する3つの支援プログラムを開始

「Douyin」は、日本版「TikTok」と同様に若者へ焦点を当てたショートムービーSNS。EC、ライブ配信、ファンコミュニティー形成などの機能を搭載しています。女性ユーザーが約60%、30歳以下のユーザーが93%。購買力やCVRの観点から見ると最も質の高い消費者が集まっているプラットフォームです。

その「Douyin」のEC部門TOPの康沢宇総裁は、「Douyin」を「興味関心型EC」(ユーザーの潜在的な需要を刺激し、生活の質を向上させる電子商取引)であると説明。ショートムービーやライブストリーミングの普及、レコメンデーション技術の革新、優秀なコンテンツクリエイターの登場という3つの大きな要因が、興味関心型ECの形成に寄与しているとしています。

「Douyin」が掲げたEC売上アップに関する方針では、高品質な商品の提供とGMVをKPI(重要業績評価指標)として公表。加盟店1000店舗が年間売上1億元(約17億円)以上、インフルエンサー10万人が年間売上10万元(約170万円)以上、高品質な100商品が年間1億元(約17億円)以上売れるような支援策を発表しました。

「Douyin」のEC戦略(出典:Douyinの公式ECアカウント)

「Douyin」のECビジネスに関するコンセプトは、ユーザーが即座に購入できるための商品情報を多く提供すること。そのために、コンテンツとレコメンデーションといった技術を強化。「あなたが偶然見つけたいいものは『Douyin』で買える」ことを訴求しています。
「Douyin」の強みは、強力なトラフィック、コンテンツ、レコメンデーション技術です。一方で、品質管理、カスタマーサービス、物流、決済など一連のバックエンドサービスの強化が課題になっています。

「Douyin」が2022年1月にパートナーへ送った公開書簡では、過去1年間に260万人以上の出品者が「Douyin」のEC機能でビジネスを展開。加盟店860以上の累積GMVが1億元(約17億円)を突破し、サービスプロバイダー300以上と代理店1万4000以上が「Douyin」のEC機能を活用したというデータを開示しました。

2021年の1年間で、「Douyin」に投稿されたEC関連のショートムービーの月間平均投稿量は1億8000万本、ライブストリーミングの月間平均視聴回数は498億超、コンテンツの月間平均インタラクション数は1382億超、ユーザーの累積購入アイテム数は117億超となりました。

「Douyin」は2020年、2019年比で3倍以上となる1000億元(約8兆5000億円)超のGMVを達成。2021年の年間GMVの目標を1兆元(約17兆円)に設定し、メディアの報道によると最終的な達成率は8割程度だったそうです。タオバオは10年、Tmallは7年、JDは13年でGMV1兆元(約17兆円)を突破しましたが、「Douyin」の成長はそれらEC大手のスピードを大きく上回ります。

「Kuaishou」は信頼を基軸に「コンテンツ+プライベートドメイン」へ注力

2018年に誕生した「Kuaishou」のECビジネスは、2021年上半期にGMVが2640億元(約4兆4880億円)に到達しました。

GMV急増の背景には、「Kuaishou」がユーザーとコンテンツ制作者の信頼関係を効果的にマネジメントしていることがあります。

「Kuaishou」は2021年5月、「真宝倉庫」というバックヤードセンターを立ち上げ、広州などのジュエリーやヒスイの主要産地に「鑑定倉庫」を設置。ユーザーが購入したアイテムはすべて鑑定し、本物であることが確認できるようにしました。

2018年12月には「コンテンツ+ソーシャル」でGMVを伸ばす「麦畑プロジェクト」を立ち上げ、「Kuaishou」のさまざまな機能を開放。「人」「モノ」「場」の軸でユーザーの商品購入につなげています。

そして、2021年3月に打ち出した戦略が「信頼EC」です。これは、ユーザーとECコンテンツ制作者の間に強い信頼関係を構築することで、プライベートドメインのトラフィック(自社ECやアプリなどの自社運営プラットフォームに顧客を流入させること)を増やし、ECのコンバージョン率を向上させることを目的としています。

大手モールや有料広告を使わず、信頼関係を軸に顧客を自社ECサイトなどに流入させ、コンバージョンさせる取り組みを強化しているのです。「Kuaishou」は、数千億人(個々のショップのフォロワーの合計人数)のプライベートドメインファンを抱えており、自社ECを拡大するための戦略を進めています。

また、「Kuaishou」の宿華CEOは、2024年頃までにデイリーアクティブユーザー(DAU)を4億人に伸ばし、2024~2025年のECに関するGMVを2兆元(約34兆円)にまで拡大する中期目標を発表しています。

「Kuaishou」のECロジック
「Kuaishou」のECロジック(画像はtranscosmos Chinaが作成)
◇◇◇

ライブコマースの進展は企業にブランドの販売機会増加など新たなビジネスチャンスを創出しています。筆者の所属するトランスコスモスチャイナでも、ほとんどのクライアント企業のライブチャネルアカウントを開設し、ライブ販売をしています。

今後、中国のEC市場はEC、コンテンツ、エンターテインメントなどの融合がトレンドになるでしょう。そんな環境下、「Kuaishou」「Douyin」のライブコマース戦略が明確り、両プラットフォームの今後のビジネス展開が今後の中国のライブコマース市場の方向性を示していると言えます。

【越境EC・海外向けECに必見の一冊】世界30の国・地域のECデータを把握できる書籍『海外ECハンドブック2021』

インプレスは、越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」「EC市場データランキング」などを詳しくまとめています。

『海外ECハンドブック2021』のお求めはAmazonかインプレスブックスで
電子版のほか、AmazonではPOD(プリント・オン・デマンド)版をご注文いただけます。A4サイズの冊子でお届けします。
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
2019年のグローバルB2C-EC市場について(画像は『海外ECハンドブック2021』から)
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
地域別のEC市場規模(画像は『海外ECハンドブック2021』から)

[主要30の国・地域のEC市場概況]

  • 世界のEC市場規模予測
  • 地域別EC市場データ
  • 30の国・地域のEC市場ポテンシャル
  • 越境EC市場規模およびEC利用者の推移
  • 越境ECの地域別利用状況
  • アジア10都市EC利用動向調査
  • EC市場データランキング(TOP10)
  • 各国のEC市場環境比較表2019年
    などを掲載。アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど、主要30の国・地域について、各国のEC市場環境比較表などを掲載しています。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B09MW2GF6D
黄文波(Huang WenBo)
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)

ロクシタンジャポン、アイスタイル、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの成功事例に学ぶ! ライブコマースの最前線を解説

3 years 7ヶ月 ago

ライブ配信アプリ「17LIVE」を運営する17LIVEは、ライブコマースソリューション「HandsUP(ハンズアップ)」の成功事例など2022年のライブコマースを総括するイベントを2022年12月に実施、ロクシタンジャポン、アイスタイルリテール、韓国製の自動車をECで販売するHyundai Mobility Japan(ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)のライブコマース担当者が登壇した。

ロクシタンジャポンの西岡由美氏、Hyundai Mobility Japanの佐藤健氏、アイスタイルリテールの大西清貴氏、17LIVEの村井宏海氏
ロクシタンジャポンの西岡由美氏、Hyundai Mobility Japanの佐藤健氏、アイスタイルリテールの大西清貴氏、17LIVEの村井宏海氏

ライブコマースの“勝ちパターン”など各社の工夫をひもとく

ロクシタンジャポン、Hyundai Mobility Japan、アイスタイルリテールは「HandsUP」を活用してライブコマースを実施中。次のようなトピックスを中心に各社の担当者がディスカッションした。

  • ライブコマースに取り組む目的
  • エンターテインメント性
  • 各社の持つ強みを用いたライブコマースの工夫
  • 視聴者とのコミュニケーション方法
  • 各社の2023年の展望や今後の国内ライブコマース市場

香りのイメージを視覚的に“見せる”

ロクシタンジャポンの西岡氏は「オンライン上で商品の香りやテクスチャーを伝えるのは難しい」としつつ、たとえば「ラテにオレンジピールを刺して飲んで見せ、『こんな香りのイメージです』と視覚的に伝えるなどと工夫している」と説明。ライブコマースにおける“勝ちパターン”がわかってきたと言う。

配信では商品の紹介だけではなく、リスナー参加型の企画も実施。製品の香りやテクスチャなどオンラインでは伝わりづらい部分も、より分かりやすく伝わるように出演者とディスカッションをし、エンターテインメント性を持たせた演出を行うことで、商品のイメージをユーザーに身近に感じてもらうことを意識した。ライブコマースが商品の販路拡大に貢献できたと考えている。

2023年以降は、ブランドストーリーを伝えられるような配信を行っていくなど、新しい取り組みにも挑戦していきたい。

ロクシタンジャポン リテール営業本部 ストアオペレーション アシスタントマネージャー西岡 由美氏
ロクシタンジャポン リテール営業本部 ストアオペレーション アシスタントマネージャー西岡 由美氏

高額品はライブコマースを見るだけでもエンタメ!?

高価格帯の商品である電気自動車を販売するヒョンデ・モビリティ・ジャパン。17LIVEの村井氏は「視聴者にとって、高額品のライブコマースは見るだけでもエンターテインメント」だと評価する。

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンのライブコマースは、メインのターゲット層だけにとどまらず、熱心に視聴している70代の顧客もいる。ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの佐藤健氏は「必ずしも『ライブコマースといえばZ世代』ということはない」と話す。

他の自動車メーカーが行っていないライブコマースにチャンスを感じ、2022年から取り組みをスタートしたところ好評を得た。すでに「IONIQ 5」(販売している電気自動車)を購入したお客さまが私たちの代わりにたくさん回答を投稿してくれたことで、さらにコメントが活発になるなど配信が盛り上がった。

「ファン同士の盛り上がり」も好評の要因の1つ。リアルタイムでやり取りができるライブコマースは可能性が大きい。まだチャレンジしていない業界の企業でも、やり方次第ではチャンスがあるのではないかと強く感じている。

Hyundai Mobility Japan マーケティングチーム シニアプロダクトスペシャリスト 佐藤 健氏
Hyundai Mobility Japan マーケティングチーム シニアプロダクトスペシャリスト 佐藤 健氏

 美容部員のファン化促進

アイスタイルでは、ライブコマースをきっかけに、出演している美容部員のファンになる視聴者が増えている。

12月1~3日に実施した化粧品ECのセールイベント「@cosme BEAUTY DAY」の販促では、「自分が何を買っていいかわからない」といったユーザー向けに背中を押すようなライブコマースを意識したという。

美容部員がもっとも輝き、お客さまへの満足度を高める場所の1つがライブコマース。美容部員のファンになるリスナーが増えている。

一方で、比較的ライブコマースに商材としてマッチしている化粧品領域でも、ライブ視聴をしてその場ですぐに購入するという文化がまだ根付いていないと感じている。「ライブ配信を見てモノを買う」という文化形成を世の中にどう作っていけるかが、今後の長期的な課題。

アイスタイルリテール 販促事業本部 副本部長 大西 清貴氏
アイスタイルリテール 販促事業本部 副本部長 大西 清貴氏

カギは視聴者の「観る理由」「買う理由」を明確にすること

17LIVEの村井氏は、“商品の即納品”などのインセンティブをはじめとした「商品を購入する理由」を明確にすることで、どんなブランドでもファンの獲得につなげることができると指摘している。

「これまで顧客開拓は電話で行っていた」など1つのチャネルしかなかった企業でも、ライブコマースを使ったことで初めて直販にチャレンジするなど、ライブコマースが販売方法のDX化に寄与した事例もある。

ライブコマースは、年齢を問わず、視聴者も配信者も誰もが楽しめる文化だと思っている。

17LIVE ライブコマース事業責任者 村井 宏海氏
17LIVE ライブコマース事業責任者 村井 宏海氏
高野 真維

YouTubeのCM人気ランキングベスト10<2023年1月版>

3 years 7ヶ月 ago

「YouTubeで気になる動画を見るはずが、気づいたらコマーシャル動画をしっかり見てしまった。」

そんな経験はありませんか?そんな魅力あふれるYouTube動画広告を再生回数順に、ランキング形式で紹介していきます。動画制作・映像制作を検討中の方は、ネタのひとつとしてもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。(2023年1月5日時点)

第10位ユニクロ CM 冬の海篇 30秒版

出典:UNIQLO ユニクロ

女優の綾瀬はるかさんとスポーツ選手の内田篤人さんと斎藤佑樹さんが出演する、ユニクロのCMです。3人でキャッチボールをするところを映しながら、着用しているダウンをテキストで簡潔に紹介しています。

第9位リクルートダイレクトスカウト CM カウントダウン篇

出典:リクルートダイレクトスカウト公式チャンネル

俳優の松坂桃李と女優の木南晴夏さんが出演する、リクルートダイレクトスカウトのCMです。エレベータを待っている木南晴夏さんに転職のスカウトメールが届き「こんなの来るんだ」と驚いています。松坂桃李さんが「今すぐ転職。じゃなくても登録して待つだけ。リクルートダイレクトスカウト」と締めています。

第8位サントリー CM 人生には 飲食店がいる篇 30秒版

出典:サントリー公式チャンネル (SUNTORY)

女優の吉高由里子さんが出演する、サントリーのCMです。複数の映画の中で、お酒を飲んで楽しそうにしているシーンをつなげ「人生には、飲食店がいる」というフレーズでお酒を飲んで人と話す楽しさを伝えています。

第7位au CM 恋に恋する松本さん篇 30秒版

出典:au

俳優の神木隆之介さんと女優の松本穂香さんが出演するauのCMです。au Netflix応援割のCMで「24時間恋愛放題」のキャッチフレーズが印象的です。

第6位ユニクロ年末祭 CM 旅館の綾瀬さん 年末篇

出典:UNIQLO ユニクロ

女優の綾瀬はるかさんが出演する、ユニクロのCMです。2022年に放送されたユニクロのCMのワンシーンが複数流れています。「そんなあなたへ。ユニクロの年末祭です」というナレーションと共に「あったかい服いろいろ」と今まで紹介してきた服が映ります。

第5位にしたんクリニック CM 分身人形篇 30秒版

出典:にしたんクリニック

歌手の郷ひろみさんと芸人の3時のヒロインが出演するにしたんクリニックのCMです。分身人形ダンスで踊りながら、耳に残るメロディーが印象的なCMです。美容クリニックに行こうと考えた時に「にしたん」が想起できるようにしています。

第4位ポッキー CM 友人をさそおう篇 30秒版

出典:Glico Japan江崎グリコ 公式

女優の有村架純さんと佐久間由衣さんが出演するポッキーのCMです。「いつか誘おうを、今日誘おう。ポッキー持って」というテーマで有村架純さんが「会いたい」友人(佐久間由衣さん)とポッキーを食べながら語っています。

第3位ワンピースカードゲーム CM のめりこむ頂上決戦篇 30秒版

出典:【公式】ONE PIECEカードゲーム チャンネル

女優の橋本環奈さんが出演する、ワンピースカードゲームのCMです。橋本環奈さんと相手の女性で楽しそうにカードゲームを行っています。背景で原作漫画を動かし、興味を惹く見せ方になっています。

第2位レグザ CM レグザの化身 FIFAワールドカップカタール2022篇

出典:レグザ

俳優の小栗旬さんが出演するレグザのCMです。「ありのままを再現するため、ありのままを想像する。その名はレグザ」と小栗旬さんが登場します。テレビよりリアルに見える「レグザ」の魅力を語っています。

第1位ローソン CM なにわ男子クリスマスキャンペーン篇

出典:ローソン(LAWSON)

ジャニーズのなにわ男子が出演するローソンのCMです。ローソンとなにわ男子がコラボしたグッズがあたるキャンペーンを告知しています。「ローソンでハピろう」と、サンタの衣装を着たなにわ男子のメンバーが登場します。

今月の一言

1月のYouTube CM人気ランキングベスト10いかがでしたでしょうか?気になるCMはありましたか?クリスマスから年末にかけてのキャンペーンが多く、そういった内容の動画の再生数も多かったですね。
2023年もCrevo(クレボ)をよろしくお願いいたします!

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※CM総合サイトCMbb-naviの2022年7月6日CMランキングの情報を参考に制作しています。

crevoAdmin

丸井グループが後払い決済に参入、エポスカードからスマホ完結型の「あと払い by EPOS」を展開

3 years 7ヶ月 ago

丸井グループのクレジット事業会社エポスカードは12月1日、後払い式の決済手段である「Buy Now Pay Later(「BNPL」)」による「あと払い by EPOS」を開始した。

新たに提供する「あと払い by EPOS」は、エポスカード会員以外も含め、既存のエポスカード会員の双方が利用できるサービス。エポスカード会員以外に向けては、将来の会員化につなげるゲートウェイとしての役割を担う。既存のエポスカード会員に向けては、新たな決済手段の選択肢を提供することで、ECサイトでの決済の利便性向上を図る。

マルイのネット通販「マルイウェブチャネル」にまずは導入。順次拡大していく。

「あと払い by EPOS」は携帯電話番号と生年月日で決済し、スマートフォンに表示されるバーコードをコンビニで提示することで支払いが完了する「スマートフォン完結型」サービス。今後、「あと払い by EPOS」利用者(成年の非会員)へのエポスカード発行やエポスポイントの付与など、順次新たなサービスを追加する予定。

「あと払い by EPOS」の利用方法は、生年月日と携帯電話番号を入力した後、SMSで届く4桁の認証コードを入力して決済が完了する。利用後にSMSで支払い用のURLが送られてくるので、支払い期日までのタイミングでコンビニで支払う仕組み。

丸井 「あと払い by EPOS」
「あと払い by EPOS」の仕組み

「BNPL」は「今買って、後で支払う」を意味し、クレジットカード機能を補完する決済方法として、海外で利用が拡大している。日本国内でも「後払い決済」などと呼ばれ、ECサイトを中心に特に若年層での利用が増加傾向にある。日本国内の市場規模は現在約1兆円で、今後も拡大が予想されている。

このサービスを通じて、収入や世代を問わず、すべての人が必要なときに必要なサービスを受けることができる「ファイナンシャル・インクルージョン」の実現をめざしていく。

石居 岳

経営者が注目する2023年のキーワードは「ロシア・ウクライナ情勢」「原油・原材料価格」「電気料金」「円安」

3 years 7ヶ月 ago

帝国データバンクが企業経営者を対象に実施した2023年の注目キーワードに関するアンケート調査によると、「ロシア・ウクライナ情勢」をあげた企業が90.3%を占めた。

このほか、「原油・原材料価格高騰」(68.5%)、「電気料金値上げ」(59.9%)、「円安」(58.4%)などのコスト高に関連するキーワードが続いたほか、「新型コロナウイルス」(57.9%)と「台湾有事」(51.3%)も半数を超えた。

物価などの高騰を懸念する企業からは「原油や原材料について価格高騰や入手困難が続くと、事業継続に影響が出る可能性がある」(界面活性剤製造)、「電気料金が以前と比べ 3 倍以上になり、電気料金の上昇を抑えてほしいと強く願う」(金属プレス製品製造)、「円安ドル高が止まり、円高に戻るのか注目している」(麺類製造)といった声があがった。

2023年の注目キーワード トップ20
2023年の注目キーワード トップ20

業界別によるアンケート調査によると、「運輸・倉庫」は「原油・原材料価格高騰」(81.8%、全体比+13.3ポイント)、「賃上げ」(51.9%、同+13.6 ポイント)、「働き方改革」(50.6%、同+24.1 ポイント)と、燃料価格高騰や深刻な人手不足などを背景とした待遇改善に関連するキーワードが並んだ。

加えて、「物流の 2024 年問題」(66.2%、同+47.8 ポイント)は、時間外労働の上限規制が適用されることで、長距離運送のドライバー確保が難しくなると言われており、業界に直結するキーワードとして全体を大幅に上回る結果となった。

業界別2023年の注目キーワード
業界別2023年の注目キーワード

「小売」では、「ロシア・ウクライナ情勢」をあげる声が86.6%に達した。このほか、「円安」と「原油・原材料価格高騰」がともに62.2%となったほか、「電気料金値上げ」を指摘する声も59.8%で過半数を超えている。

2023 年の注目キーワードに関するアンケート
2023年の注目キーワードに関するアンケート

アンケート期間は2022年12月12日~16日、有効回答企業数は1672社(インターネット調査)。

石居 岳

パタゴニアが中古品販売の「Worn Wear」に力を入れる理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

3 years 7ヶ月 ago
パタゴニアは、修理不能になった製品を簡単にリサイクルするための方法を提供するプログラム「Worn Wear」を展開している

アウトドアアパレルを販売するPatagonia(パタゴニア)は、サイバーマンデー(編注:アメリカの祝日「感謝祭(11月の第4木曜日)」の翌週月曜日にスタートするオンラインセール)に合わせて、中古商品を販売するECサイト「Worn Wear」を宣伝しました。独占インタビューによると、2020年に「Worn Wear」をスタートして以来、2022年のサイバーマンデーが2番目にトラフィックが多い日になりました。

記事のポイント
  • Patagoniaは、サイバーマンデーにあわせて「Worn Wear」の商品が20%オフになるキャンペーンを実施
  • Patagoniaの顧客は、平均して5年から7年使用した後に商品を売りに出している

本当に必要な物以外は、買わないでください。もし何かを買う必要があるなら、耐久性のあるものを買ってください。そして、できれば中古品を買うようにしてください。(Patagoniaの企業開発責任者であるアシャ・アグラワル氏)

Patagoniaは通常、サイバー5(感謝祭翌日の「ブラック・フライデー」や週明けの「サイバー・マンデー」を含めた木曜日から月曜日までの5日間)のホリデーショッピング期間中に商品のプロモーションを実施していません。

その方針を転換したのが2022年。サイバーマンデーに、中古アパレル販売サイト「Worn Wear」のプロモーションを実施したのです。 

Patagoniaはこれまで感謝祭からサイバーマンデーまでの「サイバー5」期間中の商品プロモーションを控えてきました。マーケティング活動は通常、ブラックフライデーの店舗での修理サービスに限定しているとアグラワル氏は言います。

私たちは、これまで反消費主義を貫いてきました。でも、もし消費者が中古商品を購入してくれるなら、それに対する"ご褒美”を用意していますよ、という意味でサイバーマンデーのプロモーションを実施することにしたんです。(アグラワル氏)

中古商品を販売するECサイト「Worn Wear」
「Worn Wear」の日本語サイト(画像は編集部がキャプチャして追加)

2022年11月28日のサイバーマンデー当日。PatagoniaはWorn Wearのwebサイトへ消費者を誘導しました。中古商品を販売するECサイト「Worn Wear」で購入すると20%の割引を提供するというプロモーションを実施したのです。

アグラワル氏によると「このプロモーションは成功した」そうです。2022年のサイバーマンデーは、「Worn Wear」が2020年にオープンして以来、2番目にトラフィックが多い日になりました。

2020年当時、PatagoniaのWebサイトにアクセスした顧客はページ内の専用ボタンをクリックしなければ「Worn Wear」に移動できませんでした。2022年の戦略では、「www.patagonia.com/」へのwebトラフィックを自動的に「wornwear.patagonia.com/」にリダイレクトしました。その戦略が効を奏し、2022年のサイバーマンデーにおける「Worn Wear」の売り上げは、70%が新規利用者だったそうです。

消費者がどのように中古品を探すか調査したPatagonia

Patagoniaは、「Worn Wear」でどれだけの新規顧客が購入し、どれだけの顧客がリピーターになるかを調査しています

ただ、Patagoniaは顧客が何年も新しい商品を購入する必要がないことを目標にしているため、このような調査は長期的なプロセスになるとアグラワル氏は言います。「数か月に1度、あるいは季節ごとに買ってもらおうという商品ではありません

アグラワル氏によると長く商品を愛用してもらうことを目的にしているため、顧客がPatagoniaに中古商品を売るのは、平均して使用開始から5年から7年目だそうです。

そのため、調査の基準となる要素として次のような質問をあげています。

  • 顧客はどれくらいの期間、Patagoniaのウェアを保管しているのか?
  • 修理して長く愛用してもらうために、私たちにできることは?
  • 新規顧客はどれくらい獲得できているか?

「Worn Wear」が将来の商品デザインに影響を与える

アグラワル氏によると、Patagoniaは消費者が「どの再販商品に惹かれるのか」「その理由は何か」「どの商品があまり求められていないのか」を理解しようと努めているそうです。

中古品販売は魅力的なデータを収集することができます。我々のアウターウェアのジャケットや雨具など、一部の商品はよく売れています。また、バッグ、特に黒のフルバッグは“飽きない”そうです。これらの商品は、webサイト上でもすぐに売れてしまいます。しかし、あまり売れない商品もあります。

私たちは、責任ある企業であり続けるために、どうしたらよいかを考えなければなりません。複数の利用者が使えるもの、あるいは1人の利用者が一生使い続けられるもの、できればその先の世代まで使えるものを作っていきたいのです。(アグラワル氏)

Patagoniaは、オンラインストアに再販された商品がどのようなもので、それらの商品が何年前のものかを調査。再販のために何度も送り返される商品は、デザインチームに疑問を投げかけるとアグラワル氏は言います。

平均的な5年から7年のサイクルのかなり前に返品された場合、その商品のデザインを変更するか、あるいは完全に生産を中止することがあるとアグラワル氏は説明します。 

そのSKUが本当に一度しか売れないのなら、私たちのブランド価値にそぐわないため、生産中止とするかどうか判断をします。あるいは、別の方法でデザインすれば、後で再販するのに有利になるかと考えるのです。これらのデータをもとに、Patagoniaは将来の商品計画を変更します。

商品デザインにデータをシェアし、設計から再販、修理まで、さまざまな方法で商品が循環していくことを考えるのは、大変役立ちます。(アグラワル氏)

再投資しない利益は地球を守る投資に充当

修理依頼も同様です。修理のために頻繁に返品されるアイテムがある場合、Patagoniaは商品設計の段階でどのような問題が改善できるかを再検討。修理に出されたアイテムはネバダ州リノの倉庫で仕上げています。

Patagoniaは2022年9月、創業者のイヴォン・シュイナード氏が所有権を新たに2つの事業体「Patagonia Purposes Trust」「Holdfast Collective」に移行すると発表しました。

リリースによると事業に再投資しなかった利益は、地球を守るために配当金として分配すると公表しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

SBSグループがEC物流に本格参入、“第2の柱”に。2030年までに売上高1000億円計画

3 years 7ヶ月 ago

SBSグループは2022年12月26日、ECプラットフォーム事業に本格参入すると発表した。

入庫から出荷、配達までをワンストップで提供する「EC物流お任せくん」サービスとして展開。2030年にEC物流関連売上高1000億円をめざす。

EC物流に本格参入、8年後に1000億円計画

「EC物流お任せくん」は、SBSグループがこれまでに企業間物流で培ってきた倉庫管理や配送ノウハウ、LT(Logistics Technology)を駆使した物流DXを組み合わせて、業界別に最適化したプラットフォームとして構築した。

流通加工、サイト制作から運用、受注管理、入庫~保管~出荷、ラストワンマイルまで、ECに関する業務をワンストップで支援。化粧品、アパレル、食品、家具、家電、医薬品などに対応する。

EC汎用サービスをベースに、BtoB領域含め、業界・業種にあわせたあらゆる物流プロセスの最適化を掲げる(画像は編集部が「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)
EC汎用サービスをベースに、BtoB領域含め、業界・業種にあわせたあらゆる物流プロセスの最適化を掲げる(画像は編集部が「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)

「EC物流お任せくん」の強みは次の通り。

  • 導入のスピード感
    導入は最短2週間で可能だという。

  • リーズナブル
    “明瞭で納得性がある”という価格体系を構築しているという。

  • 拡張性
    急な物流増加や売上拡大を物流のキャパシティーで妨げないような拡張性を有している。グループが保有する国内外700超の拠点を生かし、分散補完出荷、物流DXによる各種機能、省人化・波動対応がクライアント企業のEC・物流戦略を支えるとしている。

  • 物流DX
    業界最先端のロボット・マテハンの導入設計、高機能ITアーキテクチャによる各EC関連システムとの標準システム連携機能など、物流DXを積極的に活用。IT/LT(Logistics Technology)の機能と開発力が、クライアント企業の未来志向のIT・EC戦略を支えるとしている。

  • 業界専門性
    BtoB、BtoC、DtoC問わず、業界別・規模別に最適化されたプラットフォームと流通加工業務メニューを設計。高品質かつ専門性の高いサービスの提供を掲げている。

  • ワンストップ
    クライアント企業は、EC構築運用支援~物流~ラストワンマイル~カスタマー対応まで一気通貫に任せることも可能。ECのバリューチェーンにおける課題を総合的に捉え、EC戦略に反映することができるという。

「EC物流お任せくん」のシステムアーキテクチャ/連携概念図
「EC物流お任せくん」のシステムアーキテクチャ・連携概念図(画像は編集部が「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)

鎌田社長「EC物流を第2の事業の柱に」

SBSグループはEC物流を第2の事業の柱に育てる計画。代表の鎌田正彦氏は次のようにコメントしている。

「EC物流お任せくん」は、あらゆる業界のEC物流業務に対応し、お客さまそれぞれのニーズに沿ったサポートを提供する。

2024年初めに稼働する千葉県野田市の物流センターではロボットが縦横無尽に動きまわるEC物流に特化したエリアをつくり、これを皮切りに2030年にはEC物流関連事業の売上高を1000億円に拡大して、3PL・4PL事業に次ぐ第2の事業の柱にしたいと考えている。

EC専用物流センター構想も

SBSグループは2024年2月、EC専用の大規模物流センターの稼働を予定している。千葉県野田市の「野田瀬戸物流センター」として、2024年にA棟(4万坪)の稼働、それ以降にB棟(3万坪)を計画する。

2024年に千葉県野田市で稼働予定のEC専用の大規模物流センター SBS
2024年に千葉県野田市で稼働予定のEC専用の大規模物流センター(画像は編集部が「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)

「EC物流お任せくん」のイメージキャラクターには、俳優の長谷川博己氏を起用。12月26日からテレビCMやタクシー広告、YouTubeでの動画配信を開始した。今後1年間にわたりプロモーション展開をしていく。

高野 真維

プラットフォーマーとの共創とリテンションモデルで 進める花王流のメーカーEC戦略

3 years 7ヶ月 ago
2021年にDX戦略推進センターを設立した花王は、売上向上とLTV向上の両輪でECの成長を図っている。花王の生井秀一氏にこれからの構想を聞いた。
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花王がDX戦略推進センターを設置したのは2021年1月。それ以降、全社ブランドごとにECの実施によるDXを推進している。売上増とLTV(顧客生涯価値)の向上を両輪にEC売上の拡大を実現する計画だ。ECチャネルの売上拡大というミッションを担う生井秀一氏(コンシューマープロダクツ事業統括部門 DX戦略推進センター ECビジネス推進部長)に、ECビジネス推進部がめざすEC戦略の構想やこれまでの取り組みを聞いた。

急ピッチで進めたDXとECの強化

カテゴリー別にみると、化粧品市場のEC化率は約4割にのぼるのではないかと推測している。この化粧品のEC化率は、他のカテゴリー市場の中でも抜きん出て高い。化粧品の自社EC、D2Cの立ち上げおよび運用は、DX戦略推進センターを立ち上げた2021年から急ピッチで進めている。(生井氏)

花王 コンシューマープロダクツ事業統括部門 DX戦略推進センター ECビジネス推進部長の生井秀一氏
コンシューマープロダクツ事業統括部門 DX戦略推進センター ECビジネス推進部長の生井秀一氏

DX戦略推進センター ECビジネス推進部には現在約70人ほどが所属しており、花王のEC全体を統括している。従前の組織体制での課題であった、ECの窓口がそれぞれの花王グループ関連会社や部門ごとに散在していた状態を解消。リソースを最大化し、知見やノウハウなどを一箇所に蓄積する為に、プラットフォーマー担当者や自社ECの担当者が一堂に集まって、さらに会社としてナレッジを高め、今後の戦略に活かしたいと考えている。

また、EC物流・決済といったフルフィルメント機能の担当者もECビジネス推進部に所属している。「ECに関わるメンバーが1つの部署で仕事をすることが新たな試みとなっている」(生井氏)

花王初のリテンションモデルに挑戦

ECは、売上シェアを重視するアクイジションモデルと、LTV向上を重視するリテンションモデルの両輪で推進している。

アクイジションモデルのKGI(目標の達成指標)は売上規模の大きさ。それを実現するために活用するのが、多くの顧客を抱えるECプラットフォーマーだ。生井氏は、「顧客による1回の購入で得られる売り上げを指す、いわゆる『ワンタイムバリュー』の最適化が、アクイジションモデルのKGI」と言う。

リテンションモデルは、ライフタイムバリュー(LTV、顧客生涯価値)の最大化が焦点。生井氏は「リテンションモデルでは、顧客との関係の長さと体験価値をどのように構築していくかが重要になる」と話す。

花王はこれまで、ECプラットフォーマーなどに出品する販売事業者を通じて販売するのがメインのEC活用法だった。そのため、リテンションモデルに挑戦するのは今回が初めてとなる。アクイジションモデルとリテンションモデルは別々のビジネスモデルとして運用し、生井氏が全体を統括している。

リテンションモデルのKGIはLTVの向上。その理由は、「顧客に長く愛されることでブランドとの絆が強くなる」と考えるためだ。EC化率の上昇や消費行動の変化などもあり、収益を見込めるビジネスになると見ている。

花王 DX ECビジネス推進部としてのEC戦略
ECビジネス推進部としてのEC戦略

リテンションモデルの実現を担う自社ECの立ち上げはプレステージブランドの「est(エスト)」から開始。「est」は認知度が高いため、自社ECと店頭顧客の両方のお客さまがestブランドとの接点が多くなり、予想を上回る売り上げになっているという。

自社ECをユーザーと共創のメディアに

花王はブランドの自社ECサイトを共創メディアに育てていきたいという。この実現に向けて導入したのが、ビジュアルマーケティングプラットフォームvisumoの「visumo social」「visumo snap」「visumo video」だ。「visumo social」はInstagram上のUGCや公式投稿、アンバサダー投稿などを活用できるツール。「visumo snap」は、アンバサダーやスタッフが投稿できる専用ツールだ。「visumo video」は、ECサイトでの動画コマースを推進する機能を持つ。

花王は「KANEBO(カネボウ)」に「visumo snap」を導入、「KANEBO」コンサルタントによるレコメンド投稿の掲載などを行っている。このほか、化粧品ブランド「KATE(ケイト)」には、「visumo snap」「visumo social」「visumo video」を導入している。「visumo social」では公式投稿を掲載し、外部ECモールへの導線に活用しているという。

花王 コスメ KATE visumo social活用イメージ
「KATE」での「visumo social」活用イメージ

生井氏は、visumoのビジュアルマーケティングプラットフォームの導入によって生まれるメリットを次のように話す。

従来はメーカー側が一方的に情報発信するものだったが、visumoのツール導入によって、ユーザーと双方向のコンテンツになった。リテンションモデルの形成に当たって、ブランドと顧客の深く長い関係性は欠かせない。双方向のコミュニケーションは重要だ。(生井氏)

花王 コスメ KANEBO コンサルタントは顧客と双方向のコミュニケーションを図っている
KANEBOコンサルタントは顧客と双方向のコミュニケーションを図っている

ユーザーにとって、公式ECサイトだからこそ得られる信頼感は大きい。ツール活用によって第三者の声を入れることで、メーカーならではの安心感をさらに後押ししているのだ。

直近では自社EC「KANEBO Global」を開設。ブランドが選出した「KANEBOコンサルタント」がおすすめするコンテンツをUGCとして掲載している。「コンサルタント」として選ばれたスタッフによる使用感のレビューで、メーカーとして商品をおすすめするほか、スタッフが第三者の実体験としてレビューを発信することで、ユーザーの購入を後押ししている。

「KANEBO Global」では、KANEBOブランドの美容スタッフである「ブランドエバンジェリスト(BE)」が一推しする、ユーザー発信のレビューをUGCとして掲載している。また、BE自身も実体験としてレビューを発信することで、メーカーとしてもユーザーの購入を後押ししている。

UGCはすごく大事。これからの時代は、商品が気に入った人にシェアされてどんどん広まっていく。従来、コンテンツを作り出すのはメーカーからのプッシュ型だったが、これからはユーザーが作り出すコンテンツに置き換わっていくと思う。(生井氏)

「やらないリスクよりも、やるリスクをとる」

花王 コンシューマープロダクツ事業統括部門 DX戦略推進センター ECビジネス推進部長の生井秀一氏
生井氏は消費者行動の変化を踏まえ、ツールはスピード感のある導入を重視している

visumoのツールはいずれも自社開発が不要で、花王はスピーディーに導入できたという。消費者行動の変化を踏まえたマーケティングを重視する生井氏にとって、スピード感のある導入は重要なポイントだ。生井氏は、いま流行しているサービスを迅速に取り入れて、「やらないリスクよりも、やるリスクをとる」という考えを持っている。

消費者は、より賢くなっている。メーカーから一方通行の情報を発信するだけでは、効果的なマーケティングは難しい。一方で、商品情報や、商品開発の裏話のように、メーカーだからこそ持ち得ているネタもある。消費者とメーカーをつなぎ、消費者と一緒に作り上げるメディアをめざしていく。(生井氏)

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高野 真維
吉田 浩章

2023年のSEOは、Google検索はどうなるのか?(予想)

3 years 7ヶ月 ago

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

2022年も検索エンジン、SEOまわりではさまざまなニュースがありました。

個人的には、ホスト貸し(寄生サイト)にまわりについて多く取り上げてきましたが、

それ以外でもコアアップデート、ヘルプフルコンテンツアップデート、スパムアップデートなどなど数多くのアップデートがありましたし検索UIにおいても多くの変化がありました。

 

さて、2022年になってすぐ1年を予想する記事を書きました。

結果としてはとても微妙な感じになってしまいましたが今年も恒例行事として今年1年の検索エンジン、SEOを予想していきたいと思います。

 

ホスト貸しがいい加減終わる

昨年、ホスト貸しに警鐘を鳴らす記事を書きました。すでにいくつかの寄生サイトの下落が見られますし、貸し手もランクダウンしているような傾向が見られています。

GoogleもHost Lendingと呼んで警戒を強めています。

昨年の終盤にGoogleのGary Illyes氏と話す機会が2回ほどありました。

そこでこのHost Lendingについて状況を確認しました。

そこでは

 「Host Lendingはスパムである」

 「Host Lendingにはマニュアルアクションを行っている」

 「マニュアルアクションしたものを機械学習していく」

 「Host Lendingはどんどんスパムとして通報してほしい」

とのことでした。

もちろんすべての人がホスト貸し憎しというわけでもないと思いが、ホスト貸しによって公平なSEOができなくなっていると考えている人は、どんどん通報していただきたいと思います。

その量によって、どれだけ学習できるかがきまるはずです。

多くの人が地道に通報を行っていけば今年中にはある程度ホスト貸しは上位表示できなくなっていくのではないかと思います。
(まだマニュアルアクションに依るところは大きいと思いますが)

 

アルゴリズムの一層のAI化

JADEの長山さんの記事に書かれれていましたが、GoogleはAIファーストにおいて遅れをとっていたとのことです。

確かにSMX AdvancedでもそのあたりはMicrosoftに挑発?されていたような気がしますね。

遅れをとったとは言えそこはさすがにGoogleであり爆速で巻き返してきたと言えると思います。

かつてWeb担の記事でも品質評価であったりユーザー行動であったりをなんらかの判断材料として使っていることをGoogle自らが示唆していますが、BERTなどのモデルを使用することによって学習できる速度や量、精度はかつてに比べて圧倒的に進化していると思われます。

先述のスパムの通報から学習して最終的に機械的に処理する部分もそうですし、先日シンガポールで行われたSearch Central Liveで出てきた「Crawling Selection」つまりは、クロールするかどうかをURL等から事前判断する部分についても機械学習がベースになっていると考えられます。

Crawling Selectionは当然それ以前にそれぞれのURLパターンごとのコンテンツ品質を学習して予測したうえで行うわけですから、コンテンツの良し悪しを判断しているとも言えます。

このあたりは私が担当しているアメブロでもある程度行っておりユーザー評価テストの結果を学習したアルゴリズムによって特に高い評価を得たものが優先的にクローリングされるようにしています。

我々でもある程度このような仕組みを作れるくらいなので、Googleであれば圧倒的に高レベルな品質判定ができると思います。

すでに完成形は近いのかもしれませんが、「人が本当に良いと思うものが上がる」という世界により一層近づくのではないでしょうか?

すでにただ長い(文字数が多い)だけのコンテンツは上がらなくなっていますし、これからは「◯◯なものがあがる」というように言葉で表現することが難しくなる「なんか良いものがあがっているな」というものになるのかもしれません。

本当の意味で上質なコンテンツ、サービスだけが勝つという世界に徐々に近づいているということは間違いないのではないでしょうか?

 

なおユーザー評価テストを行なった結果とランキングの関係性はこのような形になっています。

左がinformationalクエリ、右がtransactionalクエリです。

Y軸はランクで数字が小さい(ランクは高い)ほうが下になります。

X軸はユーザー評価で数字が大きいものが評価が高くなります。

このようにランクとユーザー評価はすでにある程度一致していると考えられます。

MUMの本格導入

AI化につながる部分ですが、実は昨年もっとMUMの導入が進むと思っていたのですが特に進捗はなかったように思います。

現時点でMUMを導入していることが発表されているのはコロナ関連くらいでしょうか?

MUMの特徴はなんと言っても日本語を含む75言語でトレーニングされているということでしょう。

プロダクトレビューアップデートは日本語には導入されていませんが、MUMが導入されれば多くのアップデート(今後は「システム」と呼ばれる)に言語の垣根がなくなるかもしれません。

MUMの導入がなかなか進まない背景は分かりませんが、BERTの1000倍強力なモデルであることを考えると毒にも薬にもなるのかもしれません。

結果として慎重にならざるを得ないのかと。

それだけ検索結果に大きな影響をおよぼしかねないのかもしれません。

昨今のGoogleの動きを見ていると、検索結果をがらっと大変動させることを好んでいないように思います。

これは当然ウェブマスターやSEOsに配慮しているわけではなく検索者への配慮でしょう。

いつも検索して出てきたものが出なくなったというように準指名検索のようなものの変動を抑えたいのではないかと思います。MUMという強力なモデルを安易に入れることで検索者が混乱するのを防ぎたいのではないかと考えています。

とは言え、言語の垣根がないことであったりBERTよりも圧倒的に強力なモデルであったりととんでもなく魅力があるものであり、その実績はコロナ関連情報でも示すことができていると思いますので、そろそろ導入されてもおかしくないのではないでしょうか?

なお、MUMが導入されてどんな変化が起こるのか?はもちろん分かりませんが前述のように「本当に人が良いと思うものが上がる」という世界に近づくのではないかと思います。

 

GA4に四苦八苦する

私自身がこれです。もともと解析分野は得意ではないもので・・・。

なんだかんだでユーザー行動はSEOにおいて大事だと思います。

それも単純に滞在時間が長ければ良いとかPV数が多ければ良いとかではなく、”目的別に理想的な行動がとられているか?”が重要であると考えます。

それを考えるとGA4に慣れ親しんでおかなければならないのですが・・・。

まあ、私は常時「チーム戦」なので誰かに任せてしまう可能性もあります笑

とにかく頑張りましょう。

 

SEO界隈の育成や世代交代が活発になる

これは正直言って、私の個人的な目標になります。

ただ、SEOの業界はどこかがはじめると追随する癖がありますので笑

これまでSEO業界はお世辞にも育成のうまい業界ではなかったと思います。

私自身育成は大の苦手でした。

それが2022年にはじめて育成に手応えを掴むことができました。

今年は多くのメンバーを育成して組織として成長させるとともにいつ何があっても大丈夫なように、世代交代ができるように準備していこうと思います。

弊社としては複数人の若手のエース級を育成する予定でいます。

各社育成には課題を持っていると思いますので、切磋琢磨していけたら良いですね!

 

 

以上方向性も深さもバラバラの内容をつらつらと書きましたが、個人の勝手な予想ですのでお許しください。

この予想があたってもあたらなくても2023年が皆様にとって良いお年となりますように。

2023年も検索エンジンをGoogleをSEOを楽しんで参りましょう!

 

@kimuyan

2023年のSEOは、Google検索はどうなるのか?(予想)

3 years 7ヶ月 ago

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

2022年も検索エンジン、SEOまわりではさまざまなニュースがありました。

個人的には、ホスト貸し(寄生サイト)にまわりについて多く取り上げてきましたが、

それ以外でもコアアップデート、ヘルプフルコンテンツアップデート、スパムアップデートなどなど数多くのアップデートがありましたし検索UIにおいても多くの変化がありました。

 

さて、2022年になってすぐ1年を予想する記事を書きました。

結果としてはとても微妙な感じになってしまいましたが今年も恒例行事として今年1年の検索エンジン、SEOを予想していきたいと思います。

 

ホスト貸しがいい加減終わる

昨年、ホスト貸しに警鐘を鳴らす記事を書きました。すでにいくつかの寄生サイトの下落が見られますし、貸し手もランクダウンしているような傾向が見られています。

GoogleもHost Lendingと呼んで警戒を強めています。

昨年の終盤にGoogleのGary Illyes氏と話す機会が2回ほどありました。

そこでこのHost Lendingについて状況を確認しました。

そこでは

 「Host Lendingはスパムである」

 「Host Lendingにはマニュアルアクションを行っている」

 「マニュアルアクションしたものを機械学習していく」

 「Host Lendingはどんどんスパムとして通報してほしい」

とのことでした。

もちろんすべての人がホスト貸し憎しというわけでもないと思いが、ホスト貸しによって公平なSEOができなくなっていると考えている人は、どんどん通報していただきたいと思います。

その量によって、どれだけ学習できるかがきまるはずです。

多くの人が地道に通報を行っていけば今年中にはある程度ホスト貸しは上位表示できなくなっていくのではないかと思います。
(まだマニュアルアクションに依るところは大きいと思いますが)

 

アルゴリズムの一層のAI化

JADEの長山さんの記事に書かれれていましたが、GoogleはAIファーストにおいて遅れをとっていたとのことです。

確かにSMX AdvancedでもそのあたりはMicrosoftに挑発?されていたような気がしますね。

遅れをとったとは言えそこはさすがにGoogleであり爆速で巻き返してきたと言えると思います。

かつてWeb担の記事でも品質評価であったりユーザー行動であったりをなんらかの判断材料として使っていることをGoogle自らが示唆していますが、BERTなどのモデルを使用することによって学習できる速度や量、精度はかつてに比べて圧倒的に進化していると思われます。

先述のスパムの通報から学習して最終的に機械的に処理する部分もそうですし、先日シンガポールで行われたSearch Central Liveで出てきた「Crawling Selection」つまりは、クロールするかどうかをURL等から事前判断する部分についても機械学習がベースになっていると考えられます。

Crawling Selectionは当然それ以前にそれぞれのURLパターンごとのコンテンツ品質を学習して予測したうえで行うわけですから、コンテンツの良し悪しを判断しているとも言えます。

このあたりは私が担当しているアメブロでもある程度行っておりユーザー評価テストの結果を学習したアルゴリズムによって特に高い評価を得たものが優先的にクローリングされるようにしています。

我々でもある程度このような仕組みを作れるくらいなので、Googleであれば圧倒的に高レベルな品質判定ができると思います。

すでに完成形は近いのかもしれませんが、「人が本当に良いと思うものが上がる」という世界により一層近づくのではないでしょうか?

すでにただ長い(文字数が多い)だけのコンテンツは上がらなくなっていますし、これからは「◯◯なものがあがる」というように言葉で表現することが難しくなる「なんか良いものがあがっているな」というものになるのかもしれません。

本当の意味で上質なコンテンツ、サービスだけが勝つという世界に徐々に近づいているということは間違いないのではないでしょうか?

 

なおユーザー評価テストを行なった結果とランキングの関係性はこのような形になっています。

左がinformationalクエリ、右がtransactionalクエリです。

Y軸はランクで数字が小さい(ランクは高い)ほうが下になります。

X軸はユーザー評価で数字が大きいものが評価が高くなります。

このようにランクとユーザー評価はすでにある程度一致していると考えられます。

MUMの本格導入

AI化につながる部分ですが、実は昨年もっとMUMの導入が進むと思っていたのですが特に進捗はなかったように思います。

現時点でMUMを導入していることが発表されているのはコロナ関連くらいでしょうか?

MUMの特徴はなんと言っても日本語を含む75言語でトレーニングされているということでしょう。

プロダクトレビューアップデートは日本語には導入されていませんが、MUMが導入されれば多くのアップデート(今後は「システム」と呼ばれる)に言語の垣根がなくなるかもしれません。

MUMの導入がなかなか進まない背景は分かりませんが、BERTの1000倍強力なモデルであることを考えると毒にも薬にもなるのかもしれません。

結果として慎重にならざるを得ないのかと。

それだけ検索結果に大きな影響をおよぼしかねないのかもしれません。

昨今のGoogleの動きを見ていると、検索結果をがらっと大変動させることを好んでいないように思います。

これは当然ウェブマスターやSEOsに配慮しているわけではなく検索者への配慮でしょう。

いつも検索して出てきたものが出なくなったというように準指名検索のようなものの変動を抑えたいのではないかと思います。MUMという強力なモデルを安易に入れることで検索者が混乱するのを防ぎたいのではないかと考えています。

とは言え、言語の垣根がないことであったりBERTよりも圧倒的に強力なモデルであったりととんでもなく魅力があるものであり、その実績はコロナ関連情報でも示すことができていると思いますので、そろそろ導入されてもおかしくないのではないでしょうか?

なお、MUMが導入されてどんな変化が起こるのか?はもちろん分かりませんが前述のように「本当に人が良いと思うものが上がる」という世界に近づくのではないかと思います。

 

GA4に四苦八苦する

私自身がこれです。もともと解析分野は得意ではないもので・・・。

なんだかんだでユーザー行動はSEOにおいて大事だと思います。

それも単純に滞在時間が長ければ良いとかPV数が多ければ良いとかではなく、”目的別に理想的な行動がとられているか?”が重要であると考えます。

それを考えるとGA4に慣れ親しんでおかなければならないのですが・・・。

まあ、私は常時「チーム戦」なので誰かに任せてしまう可能性もあります笑

とにかく頑張りましょう。

 

SEO界隈の育成や世代交代が活発になる

これは正直言って、私の個人的な目標になります。

ただ、SEOの業界はどこかがはじめると追随する癖がありますので笑

これまでSEO業界はお世辞にも育成のうまい業界ではなかったと思います。

私自身育成は大の苦手でした。

それが2022年にはじめて育成に手応えを掴むことができました。

今年は多くのメンバーを育成して組織として成長させるとともにいつ何があっても大丈夫なように、世代交代ができるように準備していこうと思います。

弊社としては複数人の若手のエース級を育成する予定でいます。

各社育成には課題を持っていると思いますので、切磋琢磨していけたら良いですね!

 

 

以上方向性も深さもバラバラの内容をつらつらと書きましたが、個人の勝手な予想ですのでお許しください。

この予想があたってもあたらなくても2023年が皆様にとって良いお年となりますように。

2023年も検索エンジンをGoogleをSEOを楽しんで参りましょう!

 

@kimuyan

LINE・ヤフー・PayPayがメーカー向け販促強化

3 years 7ヶ月 ago

LINE、ヤフー、PayPayは、マイレージ型の販促プラットフォーム「LINE・Yahoo! JAPAN・PayPay マイレージ」を2023年の春から提供する。消費者は、参加メーカーの対象商品をオフラインの対象店舗のPayPay決済で、または「Yahoo!ショッピング」の対象店舗で購入すると、マイルが付与される。また、PayPayは加盟店向け販促サービス「PayPayクーポン」の新機能として、メーカー向け販促サービス「商品クーポン(仮)」を提供する。消費者は、PayPayアプリで商品クーポンを取得して購入すると、PayPayポイントが付与される。

オフラインとオンラインを横断したマイレージ型の販促プラットフォーム「LINE・Yahoo! JAPAN・PayPay マイレージ」を来春提供開始
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2022/12/13a/

アイティメディアの次の記事が詳しい。

LINE、ヤフー、PayPayが「マイレージ」発表 ECでも店舗でも「買えば買うほどお得に」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2212/13/news171.html

noreply@blogger.com (Kenji)

広告に隣接するツイートの制限が可能に

3 years 7ヶ月 ago

ツイッターは、広告が表示される環境の安全性や適合性を高めるため、広告に隣接するツイートを制限できる「Adjacency Controls」機能の提供を開始した。広告主は、アカウントごとに除外キーワードを1,000個まで指定でき、タイムラインでそのキーワードを含むツイートの前後に広告が表示されることを回避できる。まずは英語のみへの適用だが、他言語にも広げる予定。これは広告の入札前の制御だが、入札後のブランドセーフティーについては、まもなくダブルベリファイとインテグラルアドサイエンスにより報告できるようになるという。

Adjacency Controls & 3rd-Party Measurement: Giving advertisers more control over where ads appear
https://business.twitter.com/en/blog/adjacency-controls-third-party-measurement.html

「インターネット広告のひみつ」が管理する環境では、この「Adjacency Controls」機能をまだ確認できていない。ツイッターの広告関連機能は、ブランドセーフティー領域を含めて競合プラットフォームより遅れている印象だが、マスク氏による買収で広告主離れが発生したことを受け、ブランドセーフティーへの取り組みが加速したか。メタやティックトックはインベントリフィルターを提供しているが、メタのインベントリフィルターはフィードには適用されない。メタは一部の地域でインストリームでのトピック除外を提供しているが、フィードでのトピック除外は一部の広告主に試験提供しているだけで、またトピックはキーワードほど細かく指定できない。それらを考慮すると、ツイッターの「Adjacency Controls」は興味深い。

noreply@blogger.com (Kenji)

アマゾン広告の基礎

3 years 7ヶ月 ago
noreply@blogger.com (Kenji)

2023年のデジタル広告、勝者はアマゾンとアップルか

3 years 7ヶ月 ago

イーマーケッターが2023年のアメリカのデジタル広告売上を企業別に予測。勝者はアマゾンとアップルか。アップルは検索広告以外にも広告ビジネスを広げてくるか注目したい。

Who will win digital advertising’s ‘Game of Thrones’?
https://www.insiderintelligence.com/content/who-will-win-digital-advertising-s-game-of-thrones

noreply@blogger.com (Kenji)

【ウェブアナリストの稼働・収入・業務】売上1億円を超えた2022年を振り返る

3 years 7ヶ月 ago

毎年恒例の株式会社「HAPPPY ANALYTLCS」年間振り返り記事です。年末の暇つぶし的に見ていただければ!昨年の記事は以下から

 

analytics.hatenadiary.com

 【目次】

長いので3段でまとめると

1)稼働時間1,795時間(前年比6%増)。売上は1.25億円(前年比64%増)。コストは0.94億(前年比57%増)。純利益率は25%(前年比+5pt)。セミナー登壇や勉強会講師件数は昨年とほぼ一緒(2021年:137回、2022年:124回)。売上増加は主にGA4コンサルと自社開催有償講座が要因。

 

2)仕事の内訳自体は大きく変わらず。コンサル関連で53%(前年比-1pt)・セミナーが28%(前年比-3pt)・その他(執筆・会社周りの雑務)が19%(前年比+4pt)。GA4本を出したので執筆時間が伸びました。1年の感想としては、とにかくGA4祭りでした。7月以降はすべての社内勉強会をお断り、9月以降は新規案件をSTOP。

 

3)稼働時間は、ほぼ増えていないが、売上とコストが上がっているのは他の方に案件を依頼したり、サポートいただいたのが要因です。その分、私自身の「稼働」は増えていないのですが、気しなければいけないことは増えました。ということで1年の大半を通してメンタルは不調。環境変化の予定もあり、来年は稼働時間と売上andコストを大幅に減らしにいく方針転換を行います。

  

 

簡単に自己紹介

ウェブサイト分析や改善提案、コンサル、講師、執筆などを行う「ウェブアナリスト」。リクルート・サイバーエージェント・アマゾンジャパン等の事業会社で10年以上働いた後、2015年にフリーに。2017年1月に「株式会社HAPPY ANALYTICS」として法人化。

単著8冊、その他共著多数。詳しくは以下公式プロフィールサイトをご覧ください。

 Taku Ogawa(小川 卓)

 

HAPPY ANALYTICSについて

happyanalytics.co.jp

ウェブサイトの分析や改善コンサル、教育、執筆などを行う、私(小川)の個人会社。社員は私と奥さん。それ以外にも秘書やスタッフの皆さまや、弊社主催の育成講座の卒業生に日々の運用や経理、分析業務のお手伝いをしていただいております。今年で7期目に入りました。詳細は上記ウェブサイトを御覧ください。

  

2022年の主な取り組み

2022年1月

・前年から引き続きGA4の導入や勉強会案件などを複数実施

  

2021年2月

・GA講座✕4回をschooで実施。 

schoo.jp

・今年一番大変だった分析案件の完了。オンラインとオフラインデータを繋げ、Tableauでわちゃわちゃしてました。

・忙しさのため、宣伝会議で講師業終了。累計で100回以上お話させていただきました。貴重な機会をいただき感謝です。

 

2022年3月

・GAの計測停止のアナウンスが行われ、一気に世の中がGA4モードに。多数の問い合わせや実装依頼が。このあたりから忙しくなりはじめる

・PHP研究所やWebDesigningの取材を受ける

・GA4の情報サイトGA4ガイドをオープン。サーバー設定ミス等で落ちまくる

www.ga4.guide

・GA4ガイドのサイト自体は2021年10月くらいから仕込んでいました。計測停止のアナウンスがあったので、3月中に一気に仕上げてリリースしました。

・HIT-MALLでの連載開始

https://www.hit-mall.jp/blog/management/column-046.html

 

2022年4月

・GA4に関する相談が更に増え、このあたりから新規案件は、ほぼGA4絡みに(実装あるいは勉強会のいずれか)。

・SORAMICHIとアドバイザー契約

prtimes.jp

・Media✕Techに寄稿

www.mediatechnology.jp

・Web担当者Forumにインタビュー掲載

webtan.impress.co.jp

・Web Designingに寄稿

https://www.amazon.co.jp/dp/B09XWWNS56/

 

2022年5月

・提案型ウェブアナリスト育成講座9期スタート

・自社主催の有料講座を開始(以後、毎月開催)

・過去最大の単月売上

・Web担当者Forumミーティング2022春 登壇。登壇人気ランクング1位

webtan.impress.co.jp

・schooのGA4版講座開始

schoo.jp

 

2022年6月

・GA終了1年前導入のため、6月末締め切りのGA4導入案件が集中。今年1番働いた月に。

・上場後、初めての株主総会に参加(ニフティライフスタイルの社外取締役として)

niftylifestyle.co.jp

・大型コンサル案件のスタート

・監修したGoogle Tag Manager本が発売

 

 2022年7月

・HAPPY ANALYTICS第7期の始まり。 

・このあたりから社内勉強会をすべてお断りに(結果的に年内で20社ほどお断りしてしまいました 汗)

・忙しさのためメールマガジンの配信停止

 

2022年8月

・ひたすらGA4

・第6期の数値報告を税理士さんから受ける、順調に成長

・Web担当者Forumに記事掲載

webtan.impress.co.jp

・日経XTRENDにて取材いただいた内容が掲載。

xtrend.nikkei.com

 

2022年9月

・ひたすらGA4(以下略

・GA4本の校了

 

2022年10月

・ウェブアナリスト育成講座第10期開始

happyanalytics.co.jp

・GA4本の発売

 

 

2022年11月

・Web担当者Forumミーティング秋2022登壇。2回連続で満足度ランキング1位に。

webtan.impress.co.jp

・はてな公式ブログで連載(全3回)

business.hatenastaff.com

・新規案件受付STOP

 

2022年12月

・気づいたら年末に 

 

次に1年間の稼働時間や仕事の内訳を紹介いたしますね。

 

稼働時間

今年の稼働は約1800時間。2016年からの数値は以下の通りです(移動時間除く)

2016年:約1,700時間(月平均142時間)

2017年:約2,100時間(月平均175時間)

2018年:約1,873時間(月平均156時間)

2019年:約1,740時間(月平均145時間)

2020年:約2,290時間(月平均190時間)

2021年:約1,700時間(月平均142時間)

2022年:約1,795時間(月平均150時間)

 

前年比でわずかに増加。ただ様々な案件を見る機会が増えたので、時間の伸び以上に精神的な負担は大きかったです。特に3月以降はGA4の情報収集しつつ(これは稼働時間には入れていない)、発信・執筆・設定・実装などをやっていました。ただGA4以外にもいくつか面白い案件が複数あったので、新鮮でありつつ楽しかったです。

 

稼働時間と時間単価は以下の通り

  案件を取捨選択及び自社有償講座開催により、単価は増加。2022年の時間単価で約7万円(前年比+24,000円)

 

仕事内容の割合で見ると以下の通り。割合はほぼ前年と変わらす。

分類の定義は以下の通り

 

■役員コンサル

Chief Analytics Officerや取締役として働いている、UNCOVER TRUTH、AVANCELLMONT、FaberCompany、Sozo、日本ビジネスプレス、ニフティライフスタイルの合計。


■コンサル

株式会社HAPPY ANALYTICSとして依頼を受けて私自身が行っている分析やコンサル案件(他の方にお願いしている案件は私の稼働時間に含まず)

■セミナー

社内勉強会などの特定多数、講演など不特定多数向けてのレクチャーなど


■執筆
書籍の執筆・監修や、外部媒体等での連載、メルマガなど

 

■会社(HAPPY ANALYTICS)
経理、社内ミーティング、MAツールの活用、スタッフとのやりとりなど自社整備に使っている時間

 

 

 年別の稼働時間内訳と前年比(単位=時間)

 

役員
コンサル

コンサルセミナー執筆HA合計月平均
2016年948251319188 1,706142.1
2017年6315523964291042,112176.0
2018年38679953884661,873156.1
2019年2615984161253401,740145.0
2020年3609655981831812,287190.5
2021年2146995281551001,696141.3
2022年2596895062351061,795149.6
前年比121%99%96%152%106%106%106%

 

コンサルやセミナーに関してはここ数年上限値という形ですね。社内勉強会等断っていなかった場合は、100-200時間くらいは増えていた予感。執筆に関しては書籍の執筆で時間が増えた形になります。

 

月別の稼働時間は以下の通り

ここ2年くらいは同じですね。平均150時間、200時間は絶対に超えないように注意しています、

 

次にぞれぞれの項目についてもう少し詳しく見てみましょう。

 セミナー(137件【2021年】⇒ 124件【2022年】)

年間営業日ってだいたい250日なので、平均すると2日に1回講演や勉強会をしている事になりますね。GA4が大半。宣伝会議での講師終了 及び 夏以降は意図的に減らしたので前年減で済みました、依頼件数だけで言えば、今年が一番多かったです。

 

役員コンサル(214時間【2021年】⇒ 259時間【2022年】)

+45時間ですね。主にFaber CompanyのGA4導入案件で増えました。8月くらいからコンスタントに複数案件が動いている状態です。またUNCOVER TRUTHいくつかの大変だけど面白い案件に携われました。

 

コンサル(699時間【2021年】⇒ 689時間【2022年】)

ほぼ変わらず。受けている案件数は前年より増えていますが、外部への依頼部分が増えている感じです。結果として、私の稼働時間は変わらずという感じです。

 

執筆(155時間【2021年】⇒ 235時間【2020年】)

メルマガストップによる減少以上に、複数媒体での連載及び書籍執筆で伸びました。来年も書籍(改訂版)の執筆やGA4ガイドの更新予定などがあるので、あまり変わらない予感はしています。

 

HAPPY ANALYTICS(100時間【2021年】⇒106時間【2022年】)

社内運用周りはある程度体制が整っているのでここ1-2年は大きな動きはなしです。新たに導入した新規システム等も無いです。良い意味で安定。

 

2022年の売上・コスト・利益

年間の売上推移は以下の通り。2014年(Amazon在籍時の給料+講演や執筆などの合計)を100として計算。2015年4月にフリーになり、2017年1月に会社設立となります。今年は前年比較で+62.2%と大きく伸びました。2014年から比べると9.6倍ですね(汗)。まぁ私の給料は変わっていませんが。

前述の通り、育成講座の卒業生への案件依頼や、自社有償講座の開催などが売上増加に大きく貢献しています。



 

細かい月別の売上(=月別の入金額で算出)は下記のとおりです。こちらは2016年1月からの推移となります。2022年5月に過去最大の単月売上。5月~10月に売上のピークが作れています。GA4需要と、11月以降は仕事量を押さえにいったのが要因ですね。

 

コストは前年比1.57倍となっており、増加分のほぼ全ては外注費(オレンジ線)+税金(黄色線)です。

以下は四半期別の売上・コスト・利益(2017年~)

 

コストの内訳は以下の通り

 

 小川給与:私が会社から毎月いただいている給料です

スタッフ・外注:秘書やスタッフへのお支払い及び、案件の外注費用

システム系:Salesforce / Pardot / AWS / さくらインターネット / AWS / Freee / Slack などのシステム利用料

保険・税金等:各種税金、及び退職金の積立など

その他:事務用品・消耗品・通信費・接待交際費・旅費交通費・会議費など

というわけで、外注費ががっつり増加。今年の売上増加に大きく貢献してくれました。前年の約3倍です。それ以外は費目は、金額的に去年とほぼ変わらずでした。

 

最終的な数値は以下の通り(12/28時点なのでここ数日で微修正はあるかも)

売上コスト利益利益率
2017¥30,964,514¥-21,778,632¥9,185,88230%
2018¥52,776,746¥-32,355,147¥20,421,59939%
2019¥53,175,480¥-38,200,831¥14,974,64928%
2020¥70,720,413¥-47,769,845¥22,950,56832%
2021¥76,251,667¥-59,846,487¥16,405,18022%
2022¥125,262,817¥-93,906,453¥31,356,36425%
累計¥409,151,637¥-293,857,395¥115,294,24228%

今年の振り返り

GA4に支配された1年でした。本当に大変でした。
特に3月からは、GA4への移行が大企業・中企業を中心に進みました。
弊社で今年は合計30社以上の移行を手伝いました。

 

ECサイトもあれば、Single Page Applcationのサイトもあれば、
100個以上のイベントを移したり、1社で数十サイトあったり、
2時間でさくっと終わるような内容など様々です。

このあたりは育成講座の卒業生を中心に大勢の方に助けていただきました。ありがとうございます!

 

私もGA4について情報収集⇒実践⇒アウトプットを続けた1年でした。
GA4ガイドやGA4資料の公開とアップデートも定期的に行い、
自社主催の勉強会や書籍なども発売しました。

 

外注先(ほぼ育成講座の卒業生)が増えた事により、受けられるキャパも
増えました。その結果外注費は3倍になりました。
しかしそれ以上に需要があり、全部対応することは出来ませんでした。

 

また見る件数も増えた結果、気にしなければいけない事がそれだけ増えるため
(つまり私が直接設計や実装を行っていなくても、途中での確認、QA対応、最終チェックなどが発生)精神的なストレスはここ数年で一番大きかったです。

 

これの対処の第一弾として
1)夏からの社内勉強会はすべてお断りさせていただく
※確実に小川の工数を使ってしまうため
2)同じく夏以降の、GA4新規導入・移行・分析案件をストップ
3)既存コンサル案件のうち、いくつかを終了
という形を取らせていただきました。

 

まだ既存案件が残っているため、上記対応を行った上でも今年は年末まで
忙しかったですが、来年以降は落ち着くはずです。

 

結果としては売上とコストは大きく増加し、利益額としては過去最大となりました。
また1億円超えの年間売上を達成しました。

 

しかしこの6年間の中でわかったことは、この状態を継続していくためには、今行っていることの再生産再拡大が中心となり、それを私自身は望んでいません。

 

更に外注先を増やして仕事や勉強会を受けていけば、今の売上の1.5倍、2倍も来年は可能かもしれません。しかし、会社を大きくして稼ぐというのは私のモチベーションにならない事がわかり、逆にストレスを抱えることがわかりました。

 

そこで、来年は大きく方針を変えようという判断を11月に下しました。
どのように変わるのか。以下をご確認ください。

 

来年に向けて

2022年はたくさんのお仕事をさせていただきましたが、会社名の通り「HAPPY ANALYTICS」だったかというとそうではありません。

 

仕事量の多さで自分も含め、不健康でHAPPYでは無い状態が1年の大半を占めました。
個別のクライアントが悪いということはなく(皆様本当にとっても協力的でした)
単純に私のキャパオーバーでした。

 

来年は家族環境も変わりそうなので、家庭と自分のHAPPYを最優先します。

 

そのため来年の方針として

1)社内勉強会だけではなく、外での登壇も極力減らす
  すでにお付き合いあるところは今後も基本ご一緒できればと考えております

 

2)新規のGA4導入案件は、HAPPY ANALYTICSとしては基本断る。
  Chief Analytics Officerを努めているFaber CompanyやUNCOVER TRUTH、
  アドバイザーとして入っているSORAMICHIなどをご案内し、
  弊社は関わらない形とします。
  既存コンサル案件に関しても少しづつ減らしていく予定です。

 

3)自分が好きなアクセス解析の情報収集と発信を強める
  GA4を活用した「分析と改善」についても、もう少し突き詰めていきたいです
  このあたりはすでにいくつか予定があり、随時発表できれば。
  書籍の改訂版も出す事になりそうです。

 

4)GA4で困っている人向けのサポートのプラットフォームを構築する
  こちらは夏頃になるかとは思いますが、現在模索中です
  初心者~中級者向けの困っている社内担当者に向けての
  サポート+αのイメージを想定しています(微課金を想定)
  
5)収入源は主に毎月の自社講座・既存コンサル・役員関連の仕事とする
  提案型ウェブアナリスト育成講座に関しては1年ほどおやすみをいただき
  来年後半に第11期を開催予定です
  自社講座に関してはライブ販売にも、動画販売を1・2ヶ月中に開始します


2023年の目標は、売上とコストの両方が今年の半分以下になることです。
普通、◯◯円以上と設定するかと思いますが、来年は売上とコストを減らすという
ところにコミットしたいなと。

その分の精神的そして肉体的な余裕を家族と、自分自身の知識アップに使います。

 


ほぼ私個人の会社なのでこういった形で大きな方向転換を設定することが可能です。しかし、それを来年実践する上で、「売上を伸ばしたい」とか「もっと直接役に立ちたい」という誘惑をいかに跳ね除けるかが重要かと考えています。

 

これは非常に強い誘惑でして、それを2021年・2022年は対応しきれませんでした。
特に今年はGA4の移行という一大イベントが有り(来年も続くのですが)
かなり体力と精神を使ってしまいました。

 

来年はスリム化した結果をこのブログで報告できればと考えております!

皆様良いお年を!来年もどうぞよろしくお願い致します。

あなたはゴキブリですか?

3 years 7ヶ月 ago

「ゴキブリ視点」のインスタグラムが話題となったアース製薬が、ゴキブリ専用サイトを公開。

アース製薬からの脱走
https://www.earth.jp/welcome-g/

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2212/27/news156.html

noreply@blogger.com (Kenji)

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