Aggregator

EC×オムニチャネル、組織作り・人材教育。デジタルシフトで資生堂ジャパンが進めるユーザー体験

3 years 8ヶ月 ago
資生堂ジャパンはコロナ禍をどう捉え、どう変わろうとしているのか。資生堂ジャパンの山本雅文氏とゼロゼロウエスト代表の大西理氏の対談

「デジタルへの転換とそのための組織構築」を掲げた資生堂ジャパン。アクセンチュアとの合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー」を設立するなど、デジタル・ITの強化を進めている。コロナ禍を資生堂ジャパンはどう捉え、変わろうとしているのか。資生堂ジャパンの山本雅文氏とゼロゼロウエスト代表の大西理氏が対談した。

資生堂ジャパン EC事業部 ブランド施策推進グループ グループマネージャー 山本雅文氏
資生堂ジャパン EC事業部 ブランド施策推進グループ グループマネージャー 
山本雅文氏
ゼロゼロウエスト 大西 理氏
ゼロゼロウエスト 
大西 理氏

コロナの変化、体験重視へ

大西理氏(以下、大西):新型コロナウィルス感染症拡大により、実店舗での買い物体験、ECの利用拡大など、さまざまな業種・業界でビジネス構造の変化が起きています。そのような環境下、化粧品業界全体で起きていることをどう捉えていますか。

山本雅文氏(以下、山本):私は大きな変化が起きていると捉えています。人間は何万年も前から、外で情報を集め、知識を蓄積してきた。エンカウンター(予期せずに出会うの意味)、セレンディピティ(偶発的な出会い)が発生し、ワクワクするという経験を積んできました。

それがコロナ禍により激変。外出で情報を得ていた状態から自宅中心の状態になったため、周辺視野が狭くなってきていると感じています。セレンディピティのような機会が減り、それが化粧品の購買行動にも影響。お店で新しい商品と出会い、「ワクワクする」「トキメク」といった体験ができなくなりました。そのため、自身がほしいアイテムだけをネットで調べる・探すという状況が多くなっているように感じます。

大西:変化というところでは、コロナ禍によってモノに対する価値観が大きく変わってきましたよね。

山本:同感です。モノに対する価値が再定義されていると感じます。コロナで大きなブームとなったDIYは、「自己実現」「能動的に何かアクションをする」「アクティビティ」といった側面で再注目。コロナ禍で五感を使う機会が減り、デジタル上で五感を使えるようなパーソナライズ体験できるコンテンツがユーザーから選ばれるようになったと感じています。

大西:顧客体験、モノの価値に関する再定義・再設計など、小売業を取り巻く環境は大きく変わってきています。そこで資生堂は2021年2月に中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」を発表。その取り組みの1つに「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を掲げ、アクセンチュアとデジタルマーケティング業務および、デジタル・IT関連業務を提供する合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー」を7月に立ち上げました。

山本:資生堂のDXにおけるビジョンとして「Global No.1 Data Driven Skin Beauty Company」を掲げました。お客さまを深く理解し、1人ひとりにとって最適な価値を提供するために、顧客情報、購買動向、肌状態などの多岐にわたるデータを活用。これらに基づいた美容体験を提案していくことに取り組んでいます。資生堂インタラクティブビューティーは、こうした変革をスピーディー、集中的に実行するための事業会社です。

「コンシューマーセントリック・ビューティーカンパニー」をめざす資生堂ジャパンでは、次の3つの柱で、体験価値を構築していこうというビジョンを掲げています。

  • テーラーメイドエクスペリエンス(1人ひとりのニーズに合った美容体験)
  • データドリブン
  • ユビキタス、シームレス、タイムリー
デジタルビジョンについて
デジタルビジョンについて

大西:お客さまが一番気持ち良いと感じる美を作るためには、特にデータドリブンが重要なポイントになってきそうですね。

山本:とても重要なポイントになると思います。中長期経営戦略をご覧になった方からは、「デジタル広告の割合を高くするんですよね」とよく聞かれるのですが、めざすべき方向性の1つではあるものの、割合は本質ではありません。「コンシューマーセントリック・ビューティーカンパニー」を実現して行くために何をしなければならないのか? といったところをしっかり考えていかなければいけません。そうしなければ今の時代、変化が激しい時代にも対応できなくなる……チームのメンバーとすごく意識しながら動いているポイントです。

大西:資生堂ではデータチーム、アナリストといった組織やチームを構築しているのですか?

山本:はい、あります。自社データの分析、保守管理なども含めて、専用チームを作っています。まさにそういった専門分野を強化するために資生堂インタラクティブビューティーが設立されました。

  • テーラーメイドエクスペリエンスの提供
  • グループ全体の基幹システムの標準化・効率化
  • ビューティーをよく知るデジタル・IT専門家集団へ進化

資生堂グループのデジタル化、ケイパビリティ向上、上記3点などを含めて、グループ全体で体験価値を向上させていく―。資生堂インタラクティブビューティーは1つの専門事業会社として取り組みを支えていく役割というふうに捉えています。

体験全体を意識した施策をECでも実施

大西:資生堂のECについて、変化対応への取り組みを教えてください。

山本体験価値の再構築ですね。体験というと商品購入以外のことと捉えられがちです。商品を買うという体験に加え、パーソナライズを加えた体験の提供にシフトしていっています。事前の商品検索から商品体験までをイメージしながら、購入だけではなく前後の体験全体を意識した施策を考えるようになってきました。すごくいい変化だと感じています。

ライブコマースも体験価値を向上させる取り組みです。商品購入前に見てもらい、テスターを使うような疑似体験できるコンテンツ作りを意識しています。パーソナライズという側面ではAI(人工知能)活用のMA(マーケティングオートメーション)メールです。以前はA商品を購入したらシナリオAを配信するといった人間の考えるシナリオで運用していましたが、AIによる予測分析を行ったコンテンツの出し分けを活用し、配信を行っています。

大西:シナリオが増えていくと管理できなくなってしまいがち。ややもすると“シナリオ祭り”になってしまいKPI(重要業績評価指標)を追えなくなってしまうというデメリットがあるんですよね。

山本:シナリオを増やしていくと、在庫切れの商品の誘導が載っていたり……事故につながりかねません。そして、なによりも運用にリソースがかかっていました。資生堂ジャパンは、AIを活用して、プレファレンス(好意度)によってブランドをスコア化、予測分析するようにしています。これまでのシナリオは、「マキアージュ」の製品を購入した消費者には、「マキアージュ」軸のコミュニケーションが走っていました。しかし、その人は「マキアージュ」以外のブランドを使っている可能性があり、コミュニケーションをする時点で、興味・関心は「マキアージュ」以外に移っているかもしれません。

そこで、AIを活用し、ECサイトのアクセス状況、サイト内の行動などを分析、データに基づいたコンテンツをメール配信するようにしています。「オムニチャネル・カスタマーエクスペリエンス」という考え方で、デジタルを活用した実店舗への来店促進など、ECだけでは完結しないコミュニケーションを重視するようになってきました。テスト段階ですが、広告配信からデジタルの媒体で接触したデータとサードパーティーデータを連携、来店にどう寄与するのかといったことを計測。コミュニケーションをブラッシュアップするためのテストとして実施しています。

「オムニチャネル・カスタマーエクスペリエンス」の一環ですが、継続的に実際の生活のなかで接点を持ち続けるための取り組みもスタートしました。資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」である一定額以上購入すると限定アドベントカレンダーをプレゼントする取り組みを始めました。さまざまなブランドサンプルを試せるというオンライン特典です。2021年12月1日から25日までのカレンダーに25個のポケットを用意、そこにさまざまなブランドのサンプルを入れるものです。

1日ずつ開封してもらえれば、25日間連続で接点を持ち続けることができます。購入特典は良い体験になりますが、継続的な接点を創ることが難しかった。1日ごとにCRMをするという試みでした。

限定アドベントカレンダーの特典(画像は「ワタシプラス」のTwitterからキャプチャ)

大西:体験重視、購入後にユーザーとどう接点を持ち続けるかという視点で企画された素晴らしいアイデアですね。デジタルではメールなどで接点を作り続けることができます。しかし、オフラインでつながり続けることは、実店舗に毎日足を運んでもらわなければ難しい。毎日、リアルの場でつながりを続けられるユニークな試みだと思いました。

資生堂のデジタル体験の変化

大西:資生堂ジャパンでは、ECやデジタルを通じた体験価値をどのように引き上げていきますか。具体的な施策を教えてください。

山本:資生堂ジャパンはデジタル上だけではなく、リアルを活用してさまざまなデータを蓄積して分析。次の施策などに活用するためにPDCAを回していっています。

●リアルとバーチャルを融合した「Global Flagship Store」

銀座を訪れる国内外の消費者に対し、ブランドの世界観を発信し、最新のテクノロジーとヒューマンタッチを融合させた美の体験を提供する施設。多様化する美へのニーズやライフスタイルに対応し、五感を使って化粧品を試せるデジタルテスター、消費者ニーズに合わせた美容カウンセリング、日本初導入の先端メディテーション体験などを展開している。

資生堂のブランド旗艦店「SHISEIDO グローバル フラッグシップ ストア」(東京・銀座)

●日本発の3D肌診断と美容機器のパーソナライゼーション

美容機器の物理エネルギーと化粧品の生命科学エネルギーを融合し、肌解析の結果を基にパーソナライズされた効果を届けるエイジングケアソリューション「エフェクティム」。

エイジングケアブランド「EFFECTIM(エフェクティム)」

●クラウド対応した肌分析

「ワタシプラス」で展開している肌分析コンテンツ「肌パシャ」。スマホだけで「うるおい・ハリ・透明度・シミ・シワ・ほうれい線」の状態を分析することができる。

肌分析コンテンツ「肌パシャ」

●パーソナルカウンセリング体験

自宅で「SHISEIDOビューティーコンサルタント」によるカウンセリングを体験できるコンテンツ。たとえばパーソナルカウンセリング体験。ビューティーコンサルタント(BC)の方々は店頭で対応するのが基本スタイルだったが、現在は数名のBCがデジタル上での活動をメインにするようになった。つまり、デジタルに特化したBCが誕生した。

ビューティーコンサルタントによるWebカウンセリング

大西:ファッション業界では、店頭スタッフがコーディネートコンテンツをEC側に載せて接客する動きが加速しました。それと同様の取り組みですね。

山本:店頭ではOne to Oneが重視されていました。BCには、デジタルの利点を生かし、One to Manyをデジタルメディアなどの活用で実現できるよう試験的に取り組んでいます。

デジタル人材の育成強化/リソース確保

大西:デジタル化に関し、多くの企業でも課題にあがっているのが人材と組織作り。大企業も中小企業も同様で、スタートアップも同じような悩みを抱えていると思います。資生堂ジャパンが進めていることを教えてください。

山本内部人材の育成、中途採用、外部パートナーとの協業―この3つのリソースで人材を確保していくという考え方ですね。一番力を入れているのが異動など内部人材の育成です。大きい会社では、1つの部門に居続けるデメリットが出てきてしまいます。デジタルの活用など、所属していなかった部門に異なる視点を持っていくことは会社の成長には必要なことです。同じ人がずっと同じ部署にいると知識の伝播ができなくなりますから。

大西:同じ人が居続けることで、マイナス面もあるということですね。

山本:意識していることは、ケイパビリティ向上です。チームのメンバーには「このポジションだから、こういうスキルを持ってもらいたい」といったことをきちんと定義・設定しています。中途採用も同じです。

デジタル人材というワードはよく社内でも出てくるのですが、ざっくりし過ぎてしまっていますよね。DXのどこを担うのかというのがすごく重要だという考え方です。たとえばデジタルマーケティングの企画担当。これまではこのフレーズだけで充分だった。しかし、業務は細分化され、体験設計をする人なのか、媒体メディアの統合を考える人なのか、顧客セグメントやカスタマージャーニーを構築する人なのか……。そのため、スキルの定義・設定はきちんと行っています。

内部人材のケイパビリティ向上について

大西:ジョブディスクリプションがかなり明確になっているのですね。

山本:こうすることで、希望と実際の業務の不適合は減ってきていると感じています。

大西:デジタルに関する業務は実はものすごい作業量があり、工数がかかります。細かい作業も多いですよね。外部パートナーの活用について教えてください。

山本:作業について特別なスキルは必要ありません。なので、作業についてはきちんとマニュアル化し、アウトソースなど含めてきちんとオペレーションできるようにしています。これは外部パートナーと一緒に行っています。外部内部のミックスで、作業的な仕事は圧縮するようにしています。

大西:作業が属人化すると、担当が変わったときにゼロからの出発になってしまう。それを防ぐ目的もありそうですね。これまでのお話をまとめると、体験価値を向上するための体験設計、それを実現するための戦略、チームマネジメントなど、多くの企業が実践できる内容だと思いました。

この記事は2021年11月17日に「ネットショップ担当者フォーラム2021秋」で行われた講演をまとめたものです。

朝比美帆

新規獲得コストが増加している中国EC市場で企業がSNSを活用したコミュニケーションに移行している理由とその実態 | 中国の最新買い物事情~トランスコスモスチャイナからの現地レポート~

3 years 9ヶ月 ago
中国EC企業は、SocialMedia(WeChatメイン)のタッチポイントを活用したコミュニケーション手法「SCRM」に力を入れているそうです

ここ数年、中国のネット市場では新規ユーザーの獲得コストが増え続けています。企業はこの状況に対応するため、SCRMというアプローチによる顧客関係の構築に力を入れ始めています。SCRMとは、SocialMedia(WeChatメイン)のタッチポイントを活用したコミュニケーション手法を意味します

運営コスト削減と顧客ロイヤリティ向上の為に各ブランドが力を入れ始めた

中国ECは米国と比較してトラフィックがプラットフォームに集中しています。そのため、ECプラットフォームにおける顧客獲得コストはこの数年で大幅に増加。このような背景の下、各ブランドはSCRM活用に着目し、既存顧客への継続的なコミュニケーションで顧客ロイヤリティや顧客LTV向上、顧客ニーズの理解を進めています

中国 ECプラットフォームへの集中を表す数値
ECプラットフォームへの集中を表す数値(出典:eMarketer、CCID、新京報。画像はtranscosmos Chinaが作成)

ソーシャルメディアと顧客関係管理をベースにしたSCRMシステムはビッグデータ分析などの先進テクノロジーを活用、既存顧客や見込み客のデータを取得・分析して、顧客ニーズを的確に把握することができます

従来のCRMが、SMSやEメールのような手段で顧客にアプローチするのに対し、SCRMは、WeChat公式アカウント、WeChatグループ、企業のWeChatアカウント上で時間、頻度、タッチポイントを気にせずにユーザーとコミュニケーショを取ることができます。そして、低コストのマーケティング手法で顧客との関係を維持することが可能となります。

SCRMは、ブランドのオンライン・オフラインのチャネルを融合し、「オフライン購入+オンライン会員登録」「オンライン購入+オフライン体験」といった全チャネルからのユーザーデータを収集、効果的に顧客とコミュニケーションを取ることができるようになります。ユーザーデータの蓄積や顧客セグメンテーションにより、SNS上でパーソナライズされたマーケティングを実施、顧客とのコミュニティを活性化させてリピート率の向上を実現します。

パーソナライゼーションなどを含めたオペレーションの重要性はより高まっています。そのため、各ブランドはユーザーのデータを集計、顧客ごとに異なるアプローチを行い、各ユーザーのLTV(顧客生涯価値)を向上しようとしています

某化粧品リテールのSCRMツール活用事例

新規獲得、顧客関係の維持、コンバージョンアップなどを実現するには、SCRMツールの活用でマーケティングを行うことが必要不可欠です。その活用事例を紹介します。

某化粧品リテール企業では消費者のロイヤリティ強化、売上拡大に向けてOBA(Online Beauty Advisor)運営チームを設立しました。OBAは消費者に対し1on1で化粧品全般に関する相談を受け付ける取り組みです。そこで活用したのが企業WeChatで、その管理にSCRMツールを導入。消費者対応を通してユーザーニーズを深堀し、悩みを解決する方法の提示をすることで、満足度を向上、CVRやLTVの向上につなげることができました。

某化粧品リテールブランドの事例
某化粧品リテールブランドの事例(画像はtranscosmos Chinaにて作成)

ツールでは、会員情報(購買状況、誕生日、会員レベル、好み商品)の確認・管理、OBAの実績確認・管理も可能。そして、ターゲットとなる顧客の購買行動画像に基づいて、それぞれのユーザーにパーソナライズした対応を実現しました。

一方、マーケティング面でOBAは、専門的なキャラクタイメージやコンテンツを制作、WeChatモーメンツやコミュニティなどのオンラインチャネルでコンテンツを押し出しながら、ブランドの露出度を高めました。

同時に、Q&Aや問い合わせ対応のナレッジを作成、それに基づいてSNS上でパーソナライズされたコミュニケーションを構築。ユーザーとのコミュニケーションの質を向上し、良好な口コミおよびユーザーとの信頼関係を作ることで、売上拡大につなげています。

この仕組みはリアル店舗とも連携しました。リアル店舗の店員に企業WeChatの活用を推進。リアル店舗の消費者をオンライン誘導するなど、消費者にオン・オフでの連動した買い物体験の提供を導きました。また、リアル店舗の店員を中心とした店舗ごとのWeChatグループ運営も可能で、それらもSCRM上で管理することができます。

SCRMツールを活用することで、①1on1のチャットまたはグループ内のコミュニケーションを通して、ミニプログラムのリンクまたはクーポンを送付②モーメンツ上での販促情報発信やミニプログラムのQRコードの掲載③消費者の友達へのクーポン共有を促進④ライブによる商品PRを通して消費者の購買意欲を掻き立てる――といった販促活動を行うことができるようになりました

SCRMツールの活用イメージ
SCRMツールの活用イメージ(画像はtranscosmos Chinaにて作成)

今後、中国では、「新規獲得」から「ユーザーオペレーション」へ注力する企業が増えていくでしょう。これは、中国の電子商取引市場では避けられない傾向です。

【越境EC・海外向けECに必見の一冊】世界30の国・地域のECデータを把握できる書籍『海外ECハンドブック2021』

インプレスは、越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」「EC市場データランキング」などを詳しくまとめています。

『海外ECハンドブック2021』のお求めはAmazonかインプレスブックスで
電子版のほか、AmazonではPOD(プリント・オン・デマンド)版をご注文いただけます。A4サイズの冊子でお届けします。
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
2019年のグローバルB2C-EC市場について(画像は『海外ECハンドブック2021』から)
越境ECや海外向けEC、海外進出に役立つ、世界30の国・地域のECデータをまとめた『海外ECハンドブック2021』(著:トランスコスモス)
地域別のEC市場規模(画像は『海外ECハンドブック2021』から)

[主要30の国・地域のEC市場概況]

  • 世界のEC市場規模予測
  • 地域別EC市場データ
  • 30の国・地域のEC市場ポテンシャル
  • 越境EC市場規模およびEC利用者の推移
  • 越境ECの地域別利用状況
  • アジア10都市EC利用動向調査
  • EC市場データランキング(TOP10)
  • 各国のEC市場環境比較表2019年
    などを掲載。アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど、主要30の国・地域について、各国のEC市場環境比較表などを掲載しています。
    https://www.amazon.co.jp/dp/B09MW2GF6D
黄艶(Yanny Huang)
トランスコスモスチャイナ(transcosmos China)

ヤフーの最短15分宅配「Yahoo!マート」が初の来店型店舗

3 years 9ヶ月 ago

Zホールディングス(ZHD)グループのヤフー、アスクル、出前館の3社は、食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース「Yahoo!マート by ASKUL」の拠点を活用し、ユーザーが直接買い物できる来店型店舗の運営を開始した。

来店型店舗の運営は、クイックコマース事業者としては初の試みという。

ヤフー、アスクル、出前館の3社は、食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース「Yahoo!マート by ASKUL」の拠点を活用し、ユーザーが直接買い物できる来店型店舗の運営を開始
「Yahoo!マート by ASKUL」の実店舗(代々木上原店)

来店型店舗に対応したのは「Yahoo!マート」代々木上原店。現在、代々木上原店、紀尾井町店、大久保店の3店舗が来店型となっている。紀尾井町店は8月18日現在、Yahoo! JAPANおよびグループ企業の社員のみが利用可能。

ユーザーは約2000種類の商品を、店舗で実物や値段を見ながら買い物できる。今後もクイックコマース事業に加えて、各拠点や地域のニーズに即した店舗形態や商品を展開することで、ユーザーの買い物体験の利便性向上を図っていく。

ヤフー、アスクル、出前館の3社は、食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース「Yahoo!マート by ASKUL」の拠点を活用し、ユーザーが直接買い物できる来店型店舗の運営を開始
代々木上原店内のイメージ

「Yahoo!マート」は、ユーザーが出前館のサービス上で、アスクルが販売する食料品や日用品を中心とした約2000種類の商品の中から選択して注文・決済すると、最短15分で商品を届ける宅配サービス。注文を受けた後、出前館の配達員が都内の専用店舗で該当商品を受け取り、指定された場所に自転車やバイクで商品を配達する。

ZHDグループ各社の強みを生かしたシナジー効果で「Yahoo!マート」は事業を拡大。現在、東京や千葉で20店舗を運営している。2022年秋には都内練馬区などに3店舗をオープンする予定で、今後も東京を中心にエリアを拡大していく。

ヤフーは、「Yahoo!マート」の事業をさらに推進するための子会社ヤフーマートオペレーションズを2022年7月1日に設立。10月1日から「Yahoo!マート」の一部の店舗運営をヤフーマートオペレーションズが行い、注文を受けてから届けるまでの工程に磨きをかけていく専門会社として、サービス品質を高度化させていく。

ヤフーマートオペレーションズでは、これまで配達を担っていた出前館の配達員に加えて、「Yahoo!マート」専属配達員の採用を始めた。8月18日現在、都内の5店舗で専属配達員が稼働中している。

ZHDグループは2021年7月末から、食料品や日用品を即時配達する実証実験「PayPayダイレクト by ASKUL」(2022年1月26日に名称を「Yahoo!マート by ASKUL」に変更)を開始。実証実験では、2021年10月から12月の2か月で月間注文数が10倍に増加、出前館における12月の店舗別売上ランキングで「PayPayダイレクト by ASKUL」が1位を獲得した。平均注文頻度は3.7日に1回。月間最高注文金額が1月あたり17万円、月間最高注文回数が1月70回というユーザーもいた。

瀧川 正実

Amazon並みにわかりやすくなる!? 楽天の「SKUプロジェクト」について知っておこう【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 9ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年8月7日〜21日のニュース

商品管理がアイテム単位からSKU単位に変わると、サイズや色ごとの価格設定が可能になります。最短で2023年4月から開始とのことなので、今から対応策を考えておきましょう。

カートボタンのまとめ方や楽天の検索対策も注意

楽天EXPO2022、楽天出店者が「必ず抑えておくべき要点」を解説 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/220817-rakuten-expo2022/

現在の楽天市場の商品登録単位は、「アイテム単位」。
「アイテム単位」管理のせいで、実現できないことが色々あります

たとえば、ある商品に複数のサイズ・カラーバリエーションがあるとします。

・価格が1つしか登録できない!

  ・「この色とサイズは余っているから、安くしよう・・」という設定ができません

・ちょっとした違いでも、買い物かごが別になる!

  ・同シリーズ商品のボリューム違いやちょっとした仕様違いであったとしても、価格が違えば同じ買い物かごに集約できません
  ・ 例)ビール「12本入」と「24本入」は、別々のかごにせざるを得ない

今の仕様だと、「SKUごとに最適な値付け設定ができない」わけです。

これのせいで商品が増え過ぎてしまうとか特定のカラーだけ余ってしまうということはよくありましたよね。ユーザー側は似たような商品ばかりが検索結果に出てきて、どれが目的の商品なのかがわかりません。売る側も買う側も困る仕様でした。

商品登録・管理の仕組みが「SKU単位」に切り替わります。 「SKU」とは、サイズやカラバリなど、アイテムの下にある小さなまとまりのこと。

「SKU単位」での商品管理になると、サイズ/カラバリや入数別に価格設定したり、訳アリを少し安くしたりなど、SKU単位で値付けを変えられるようになるため、柔軟な設定ができます

今後はSKU単位の管理に代わります。SKUとは「Stock Keeping Unit」(ストック・キーピング・ユニット)の略で在庫管理の最小単位のことを言います。例えば服であればサイズとカラーごとに管理しますよね。そのイメージです。今まではポロシャツは「ポロシャツ」で売るしかなかったのが、「青のポロシャツ」「赤のポロシャツ」で管理できるようになるので便利ですよね。

こちらは検索時のメリット。サイズとかカラーで検索すればそのものずばりが出てきてくれます。

こちらはAmazonっぽい感じ。本数違いで別商品が山のようにあるのはわかりにくかったですよね。

SKU化が実現されると、たとえば、ビール12本入りと24本入りなど、これまで「別のカートボタン(カゴ)に分けることしかできなかった」ものが、同じカートボタンで販売できるようになります

ユーザーにとっては、「すっきりとシンプルに」「選びやすい」売り場になりますね。 「Amazonは選びやすいけど、楽天はノイズが多くてほしい商品を探しづらいよね」という、これまでの評判を覆していくはず。

選びやすくて買いやすいのがAmazonですが、楽天市場もそこを目指してきているということです。送料無料ラインの統一化もありましたよね。こうなってくるとポイントで囲い込んでいる楽天が巻き返してきそうな感じがしてきます。

最短で2023年4月からの適用なので、そこまでにじっくり考えて準備しておきましょう。

関連記事

今週の要チェック記事

電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | METI/経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html

BtoC-EC市場規模は20.6兆円。物販系は13兆円でEC化率は8.78%、スマホEC規模は6.9兆円【2021年の電子商取引調査まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10057

いつもの調査結果が出てきました。BtoC-EC市場規模は20兆円を突破です。

「メタコマース」に視線集中、メタバースとリテール融合の大旋風始まる | Yahoo!ファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220806-00000032-stkms-stocks

メタバースに人が増えれば自然と物も売れると考えるとわかりやすいです。

「2022年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20220816_consumersurvey/

中古品に対する抵抗感が減ってきています。リセールバリューにこだわって買うユーザーは増加。

和三盆を守りたい テレビでも話題の『和三盆の花咲くおはぎ「花輝」』ができるまでを服部製糖所さんに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11635

売れたことで嫌な経験をされたようですが、そういったことも乗り越えて進んでいました。

「品質がよくない」「普段の1.5倍の値段です」 顧客満足度No.1のスーパーで見つけた“正直すぎる”ポップの真意:オネスト(正直)カード | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2208/09/news032.html

こういった言い方ができる人が商売がうまい人。

仕入れ販売の開始から5年で年商1億円、費用を抑えて売上を伸ばす運営の工夫とは | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/22080

自分たちで在庫管理と出荷って大変なのですが、そこを工夫で乗り切った事例です。

商品一覧画面のプチ改修で売上アップ ジュエリー・アパレルECの事例に見るユーザーの回遊促進術とは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11556

今回もとってもわかりやすい事例。プチ改修なのに成果大。

今週の名言

悲壮な顔でビジネスしていている人はうまくいかないんだな | マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ
https://www.ex-ma.com/archives/15373

忙しい、忙しいと言っている人や、つまらなそうに仕事している人、心がこもっていない人などは、ビジネスが上手くいかないよな。
そう思うのです。
だからいつも上機嫌で仕事したいよね。

今回ピックアップした記事に事例記事がいくつかありますが、皆さん楽しんでいるか前向きに取り組んでいますよね。うまくいかなかったこともオープンにして笑い話とか良い経験に変えていきましょう。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
森野 誠之

【値上げ調査】ネット通販に「値上げを感じる」は45%。節約対策は「外食利用や衣類の購入は頻度を減らす」

3 years 9ヶ月 ago

CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査で「値上げの変化を感じるお店」について聞いたところ、「ネットショッピング」は消費者の45.4%が「値上げを感じる」と回答した。

ただ、「値上げを感じない・下がっていると感じる」は24.8%に達しており、調査したなかでは最も高くなっている。

「値上げを感じるお店」の回答で最も多かったのは「スーパーマーケット」で82.2%。以下、「ガソリンスタンド」が77.7%、「主に食料品を扱う地域の商店」が67.5%で続いた。

「値下げを感じない・下がっている」で「ネットショッピング」に続くのは、「アパレル・衣料品専門店」で22.9%、「ドラッグストア」が21.1%。

CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査
「値上げを感じるお店」について

各品目別で「高くなった」が最も多かったのは「ガソリン」で97.8%、「小麦粉」が95.6%、「食用油」が95.0%、「電気・ガス・水道」93.7%、「生鮮食品」と「即席麺(カップ麺など)」が各91.6%と続いた。

調査した24品目の半数以上で「高くなった(合計)」が8割を超えた。一方、「1年前と変わらない」との回答が多かったのは「通信費(インターネット・電話)」で37.6%、「塾・習い事」が32.9%、「交通費」28.5%などだった。

CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査
各品目について1年での価格の変化

「価格の上昇を感じてからの商品・サービスの購入状況」を聞いたところ、「これまでと同様に購入している(購入量は減少していない)」が「購入量・頻度を減らして購入している」を大きく上回っているのは、「電気・ガス・水道」「ガソリン」「通信費(インターネット・電話)」など使用量を減らすのが難しいもの、「ティッシュ・トイレットペーパー」「洗剤」といった日用必需品だった。

「衣類」は「購入量・頻度を減らして購入している」が「これまでと同様に購入」を上回っており、今すぐに購入する必要がなければ我慢している様子がうかがえる。「食品」は「生鮮食品」で「これまでと同様の購入」から「減らす」が大きく上回っている。

「即席麺(カップ麺など)」「レトルト食品(カレーなど)」「菓子類」はこれまでと同様の購入をしている回答が多かったが、購入量や頻度を減らすも高い。「外食(レストランなど)」は「減らす」が「これまで通り」を上回っている。

CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査
価格の上昇を感じてからの商品・サービスの購入状況について

「今後価格が上昇したまま、あるいはさらに上昇した場合の商品・サービスの購入意向」をたずねたところ、「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が最も高かったのは「外食(レストランなど)」で43.0%。このほか、「菓子類」と「冷凍食品」が各37.3%、「弁当・惣菜」が37.2%、「衣類」は36.7%、「即席麵(カップ麺など)」が36.2%と続いた。

CCCマーケティング総研が実施した消費者意識調査
今後価格が上昇したまま、あるいはさらに上昇した場合の商品・サービスの購入意向

調査概要

  • 調査地域:全国
  • 調査対象者:男女16~79歳のT会員
  • 有効回答数:2711サンプル
  • 調査期間:2022年7月7~13日
  • 実査機関:CCCマーケティング
  • 調査方法:インターネット調査(Tリサーチ)
石居 岳

高島屋の通販戦略とは?――EC事業部のバイヤーによるネット専用商材の開発、専用在庫の確保、倉庫改修 | 通販新聞ダイジェスト

3 years 9ヶ月 ago
「ネットビジネス売上高500億円」達成に向け、EC事業に注力する高島屋。紙媒体とECの両チャネルで成長をめざすためにどのような取り組みを行っているのだろうか?

高島屋は、2024年2月期が最終年度の中期経営計画で掲げる「ネットビジネス売上高500億円」の達成に向けて、EC専用倉庫を開設して店頭在庫に頼らない販売・出荷体制を整備するほか、EC事業部内にバイイング機能を持たせることで、ネット限定商材の開発を進めて品ぞろえ強化につなげる。カタログ通販では、出産内祝いカタログや冷凍グルメの専門カタログを始動するなど、新たな顧客アプローチ手法の開発やコロナ禍で高まる消費者ニーズへの対応を強化する。紙媒体とECの両チャネルで成長を狙う高島屋の現状と通販戦略を見ていく。

売り上げ目標達成ならずも、母の日などギフトで成長

高島屋の前期(22年2月期)におけるネットビジネスの売上高は前年比8.8%増の323億円で、目標の345億円には届かなかった。そのうち、主力サイト「高島屋オンラインストア」の売上高は3.9%増、食料品宅配サービスの「ローズキッチン」が5.2%増、ファッション通販サイト「タカシマヤファッションスクエア」が9.0%増だった。

コロナ1年目となる前々期(21年2月期)は、巣ごもり需要の拡大に伴う消費者のネットシフトが加速したこともあり、同社もネットビジネス全体の売上高が前年比約60%増と大幅拡大した反動もあって前期の成長率は落ち着いたが、24年2月期に計画する500億円へのステップとして、今期は420億円を掲げているだけに、もう少し伸ばしたかったところだ。

前期はとくに4~5月が苦戦。ボリュームの大きい中元商戦の後半から盛り返し、8月に実施した「高島屋オンラインストア」のリニューアルに合わせてキャンペーンを展開したこともあって、9~10月は大きく伸ばした。ただ、人出の増加や実店舗の回復とは真逆に、11月くらいから再び苦戦し始めたという。

同社のECはギフトや食料品が強く、大型商戦である中元・歳暮は売り上げを維持しつつ、バレンタインや母の日など第2のギフトとして力を注いでいる商戦ではしっかり成長できた

通販新聞 高島屋 オリジナルブランド「タカシマヤ スタイル・プリュ」
高島屋通信販売のオリジナルブランド「タカシマヤ スタイル・プリュ」

スマホファーストのサイト設計でリニューアル

昨年8月に実施した「高島屋オンラインストア」のリニューアルでは、スマホファーストのサイト設計とし、スマホサイトは訪問者ベースで全体の7割強、売り上げベースでも約半分を占めている

通販新聞 高島屋 リニューアルした高島屋オンラインストア スマホファーストの設計
リニューアルした「高島屋オンラインストア」。スマホファーストの設計になっている

また、これまで同社では通販サイトで展開する企画ページについては、クリエイティブチームと企画チームが打ち合わせを重ねて作り込んだページを展開していたが、サイト刷新に合わせて各担当者が簡易的に企画ページを作りやすくした。同じ商材であっても切り口が変われば見え方も変わるため、さまざまな企画をスピーディーに更新し、サイト訪問者の目に触れる機会を増やした

強化中の自家需要の開拓については、EC全体の成長率よりも伸ばした。規模はまだ大きくないものの、百貨店の優位性が出せる特選カテゴリーが好調だ。

「高島屋オンラインストア」内には世界を代表するラグジュアリーファッションを集めた「タカシマヤラグジュアリーサロン」のコーナーに続き、ハイエンドからカジュアルウォッチまでを多彩にラインアップした「タカシマヤウォッチメゾンオンライン」コーナーを開設し、取り扱いブランド数や展開商品数の拡充に努めている。

コスメを強化、EC用在庫を確保

今期、自家需要の開拓ではコスメを戦略的に強化する。具体的には、EC専用の倉庫を8月末に開設する予定で、商品在庫をEC用に確保するのに加え、EC限定商材も展開しやすくするなど、裏側の仕組みを整える。

従来、コスメ商材は横浜店と大阪店の店頭在庫を発送していたが、コスメのEC売り上げが拡大する中、EC在庫が確保しにくくなってくることを見越して手を打つ。

倉庫は、横浜市内にある同社物流センターの1フロアをEC専用に改修する。まずはコスメ商材を扱うが、今後はECで展開するリビング商材や食料品の一部も同倉庫で保管、発送する計画だ。

通販新聞 高島屋オンラインストア内の化粧品ページ
「高島屋オンラインストア」内の化粧品ページ。発売日ごとにアイテムが確認できるコンテンツも
(画像は「高島屋オンラインストア」から編集部がキャプチャし追加)

EC事業部にバイヤーを置き、商材の拡充をめざす

加えて、中計の目標達成をめざし、組織面では今春からEC事業部にバイイング機能を持たせた。従来のEC事業部はサイトを運営する部隊として機能。カタログ通販がメインのクロスメディア事業部や各店舗が開発したり、セレクトしたりしたアイテムを取り扱っていたが、EC強化に本腰を入れるためにも、店舗などと同様にバイヤーを置いてネット専用商材の開発に乗り出す

今後はEC事業部として広げたい商材やカテゴリーを部内のスタッフで広げられるようになるため、よりスピーディーに品ぞろえを拡充できる

「店頭やカタログで買い物をするお客さまだけを見ていてはECユーザーを取りこぼしてしまう」(西名香織EC事業部長)とし、今後はECユーザーに向けた品ぞろえも強化。高島屋店頭や通販カタログでは扱わない商品も販売していく

たとえば、戦略商材のコスメでは従来の百貨店コスメに限定せず、プチプラコスメ、韓国コスメを含めて店頭とは異なるECユーザーのニーズに応えられる商材も扱っていく考え

コスメ以外では、スポーツ関連商品や美容家電なども候補になっているようで、今秋から本格的にバイイング機能を強化する計画だ。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

→ 年間購読を申し込む(通販新聞のサイト)
通販新聞の過去記事を読む(通販新聞のサイト)
→ 通販新聞についてもっと詳しく知りたい

通販新聞

Twitterで始まった実店舗向け新機能「ロケーションスポットライト」とは | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

3 years 9ヶ月 ago
「ロケーションスポットライト」は、Twitterアカウントのプロフィールに店舗の場所や営業時間、連絡先情報を表示できるようになりました

Twitterは、Proアカウント限定の新機能「ロケーションスポットライト」の提供を開始したと発表しました。

アカウントのプロフィール上に実店舗の場所や営業時間、連絡先情報を表示する機能です。

Twitterに実店舗向け新機能「ロケーションスポットライト」登場

Twitterに新機能「ロケーションスポットライト」が実装されました。プロフェッショナル専用ツールで、使用するためにはTwitter Proアカウントに切り替える必要があります。

下の写真のように、Twitterアカウントのプロフィールに店舗の場所や営業時間、連絡先情報を表示できるようになりました。

ロケーションスポットライト:Twitter
▲ロケーションスポットライト:Twitterより

この位置情報はGoogleマップと連携しており、地図をタップすれば、ユーザーは店舗までの道順を確認できます。

また営業時間は、曜日や時間などを表示できるようにカスタマイズできます。さらに連絡先情報は「お問い合わせ」ボタンにDMや電話、メールなどの連絡手段を登録することができ、ユーザーは「お問い合わせ」ボタンから任意の方法で店舗と連絡が取れます。

お店の場所・営業時間といった情報がTwitterアカウントから直接見られるようになるため、集客に良い影響を与える可能性があります。すでにTwitter Proアカウントを導入している実店舗などではぜひとも活用したい機能となりそうです。

年内リリース予定の機能

Twitter社は、ロケーションスポットライトのリリースと同時に、年内に実装予定の新機能を告知しました。

以下のどちらの機能もロケーションスポットライトと同じく、プロフェッショナル向けの機能です。

プロフェッショナルホーム

プロフェッショナルホームは、インサイト機能を拡充したり、情報を入手しやすくしたりする「Twitter内の集中型リソースハブ」です。

このホーム上で、パフォーマンスの動向を追跡したり、商品プロモ―ションの状況を確認できるとのことです。近日中にもリリース予定としています。

プロフィールスポットライトの拡充

プロフィールスポットライトは、潜在顧客へのアプローチを可能にする機能です。

具体的な機能は発表されていませんが、Twitterの集客ツールとしての機能を強化するものであることは確かです。年内にもリリースされます。

<参照>

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ

千趣会が戸建て住宅をカタログ・ECで販売

3 years 9ヶ月 ago

千趣会は通販チャネルを用いた戸建新商品を開発し、カタログやネット通販で販売する。

インターネットを中心に住宅の企画・施工・販売を行うLib Workと、通販チャネルを用いた戸建商品共同開発契約を締結。千趣会の「BELLE MAISON DAYS(ベルメゾンデイズ)」とコラボレーションし、戸建住宅の新商品を共同開発する。

千趣会は通販チャネルを用いた戸建新商品を開発し、カタログやネット通販で販売する

新商品はベルメゾン会員データベースや通販ノウハウを活用し、販売プロモーションを展開。千趣会の通販カタログやECサイト、SNSなど介して通信販売で販売展開を行う。

ライフスタイルや世界観といったソフト面に焦点を当てて商品開発を行うLib Workと共創。住宅販売を足掛かりとしたホームファッションジャンルのブランド強化、住宅購入検討者へのインテリア商品の提案、モデルハウスを活用した消費者とのコミュニケーションなど、新たな顧客接点の構築もめざす。

今回共同開発する商品には、新聞紙を再利用した断熱材セルロースファイバーを標準採用するなど、サステナブルな社会の実現に向けた社会課題の解決にも取り組む。

瀧川 正実

EC事業者が今日からでも考えるべきこと/通販立ち上げ・拡大における「壁」とは【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 9ヶ月 ago
2022年8月5日~2022年8月18日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 「流行りものを追いかけるより圧倒的に費用対効果の高い結果が創出できる」。DINOS石川さんが考える、EC事業者が今日からでも考えるべきこととは【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年8月1日~7日のニュース

    2022/8/9
  2. 通販・ECのプロが答えた年商5億円・10億円・30億円・50億円のフェーズで直面する壁と突破のヒントとは

    通販事業(年商30億円以上)の立ち上げに携わったことがある102人に対し、通販立ち上げ・拡大における「壁」について調査した

    2022/8/8
  3. 【Zホールディングス2022年度1Q】eコマース取扱高は15.1%増の約1兆円、ショッピング事業は約8%増の4109億円

    国内物販系の取扱高は、前年同期比5.9%増の7316億円、国内サービス系の取扱高は同8.7%増の1312億円、国内デジタル系の取扱高は同1.7%減の456億円、海外EC取扱高は809億円

    2022/8/5
  4. 店舗とECの「併用顧客」の来店頻度・購入金額は2倍以上。パーソナライズされたUXでロイヤリティ向上を実現する青山商事の事例

    店舗とECの両方を利用する「併用顧客」の拡大を目指す青山商事。店舗・EC双方で購入を後押しするポイントや、施策の事例が語られた。

    2022/8/9
     
  5. 広告売上3.4兆円のAmazon。Googleのインターネット広告シェア奪取を狙う戦略とは?

    2021年のAmazonの広告収入は約3兆4000億円となり、インターネット広告市場で3位の規模となりました。ECプラットフォームとしての強みを生かすAmazonの広告戦略について解説します

    2022/8/17
     
  6. BtoC-EC市場規模は20.6兆円。物販系は13兆円でEC化率は8.78%、スマホEC規模は6.9兆円【2021年の電子商取引調査まとめ】

    2021年のBtoC-EC市場規模は20兆6950億円で前年比7.35%増。物販系分野のBtoC-EC市場規模は13兆2865億円で同8.61%増。EC化率は8.78%

    2022/8/17
     
  7. 創業103年「富澤商店」の特許AI技術を使った次世代ソーシャルコマース事業とは

    富澤商店の次世代ソーシャルコマースは、SNSとコミュニティとECをシームレスにつなげ、一体化した仕組みを構築するのが全体像となる

    2022/8/10
     
  8. 店舗とECでID共通化、組織再編、従業員とのコミュニケーション深化。ブックオフのオムニチャネルが成功した秘訣とは

    コロナ禍を内部に向き合うチャンスと捉え、インナーコミュニケーションを活発に行ってきたブックオフコーポレーション。店舗の売り上げや客単価の向上に貢献した施策を語る。

    2022/8/10
     
  9. 京王電鉄がLINE上でECモール「トレくる by KEIO」を展開、商品は電車で配送し受け取りは駅ロッカー

    「トレくる by KEIO」は、京王沿線の京王百貨店や京王プラザホテル、うかい、富澤商店などが厳選したコスメや菓子、酒など100点以上の商品を取りそろえる

    2022/8/9
     
  10. eコマース企業もしくは事業の売却で知っておきたいこと&会社の価値を最大化するポイントを解説

    eコマース企業および事業の売却について、価値を高めるためのポイント、手続き、売却をスムーズに進めるためのポイントなどを解説します

    2022/8/10
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    残業時間減、休日取得増、男性休暇率増を実現したオンワードHDの働き方改革とは

    3 years 9ヶ月 ago

    オンワードホールディングス(HD)は2019年8月から、既存事業の効率化と未来投資を目的に社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を進めている。

    「働き方デザイン」を実施している中核事業会社のオンワード樫山が発表した「働き方デザイン」の2021年度の成果発表によると、男性育休取得率は2020年度の国平均12.65%を大きく上回る27.3%、平均取得日数は141日を達成した。

    オンワードホールディングス(HD)は2019年8月から、既存事業の効率化と未来投資を目的に社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を進めている
    「働き方デザイン」の成果

    2021年度の「働き方デザイン」はこれまでの取り組みに加え、育児休業取得促進のための研修の実施、出産・育児に関する制度や休暇の取り方などを記載した「仕事と育児の両立支援ガイドブック」の制定などを行った。

    また、副業制度の導入や人事制度の改定、処遇改善など、社員1人ひとりの働きやすい環境作りを実施したという。

    取り組みの実績と内容は以下の通り。

    育休取得促進のための研修、ガイドブック制定などを実施。男性育休の平均取得日数は141日

    誰もが育児休業を当たり前に取得できる環境をめざし、管理職向けのオンライン研修を実施。また、前出の「仕事と育児の両立支援ガイドブック」を制定した。

    このほか、出産を控えた女性やそのパートナー向けに、育休取得に対する理解促進やコミュニティーを形成することを目的とした「プレパパ・ママセミナー」も定期的に催している。

    これらの取り組みの成果として、2021年度は男性育休取得率が27.3%、全員が2週間以上の休暇を取得。平均取得日数は、これまでの取得実績と比べて最長となる141日になったという。

    オンワードホールディングス(HD)は2019年8月から、既存事業の効率化と未来投資を目的に社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を進めている
    出産・育児に関する制度や休暇を周知するための 「ガイドブック」 を制定

    社員のキャリアアップのための副業制度を導入

    社内の通常業務では得られない知識・スキルを習得することで社員のキャリアアップにつなげるため、2022年7月から副業制度を導入。社内ポータルサイト内に、副業制度に関する特設サイトを開設した。オンワードグループ内での副業の案件なども紹介しているという。

    人事制度の改定、処遇の改善。初任給2.1万円の引き上げを実施

    改定後の人事制度では、社員の役割に基づき処遇を決定する「グレード制」を導入。前制度の人事方針は、年齢に応じた安定的な処遇が行われていた一方、大きな役割を担う一部の若年層にとっては、不公平に感じられる仕組みだったという。

    世のなかの変化や事業環境の変化に敏感に対応し、新しい発想でチャレンジする人を高く評価し、活躍を促す制度・仕組みに変えていく考え。また、23~32歳の社員を対象に、処遇の引き上げを実施。初任給は2.1万円引き上げ24万円にした。

    販売職の新たな働き方を支える「インフルエンサー制度」を導入

    店頭とデジタルの2つの業務を両立するファッションスタイリストの新しい働き方を支えるため、「インフルエンサー制度」を制定。毎月手当を支給し、デジタルデバイスを個人貸与することによって、店舗での対面の接客だけでなく、デジタルツールを使用した接客による売上拡大をめざす考え。

    オンワードホールディングス(HD)は2019年8月から、既存事業の効率化と未来投資を目的に社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を進めている
    社内インフルエンサーの市川ゆかりさん

    部署内の課題解決のための自発的なアクション「オンライン勉強会」の実施

    部署ごとに、週に一度、普段一緒に仕事をするチーム単位で「自分たちがより良い働き方をするために何をすべきか」を考える「カエル会議」を実施。「カエル会議」では、「自分たちがより良い働き方をするために何をすべきか」をディスカッションし、現状の課題を解決するためのアクションを行っているという。

    服づくりの設計図である型紙(パターン)を作る「パタンナー」で構成される部署では、「カエル会議」を行うことで課題が表面化され、技術継承を目的とした熟練のパタンナーの技術をメンバーに共有する勉強会を始めた。従来は、服づくりに関する知識やスキルが属人的になってしまうという課題があったという。

    オンワードホールディングス(HD)は2019年8月から、既存事業の効率化と未来投資を目的に社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を進めている
    オンライン勉強会の様子

    他のチームでは、各々の日々の業務のスピードを高めるために、PCスキルの勉強会を行っている部署などもある。こうした勉強会は全てオンラインで行っているため、録画データをいつでも閲覧できるような工夫もしているという。

    瀧川 正実

    サイジニアが「Yahoo!マーケティングソリューション パートナープログラム」の「セールスパートナー」に認定

    3 years 9ヶ月 ago

    サイト内レコメンドエンジン「デクワス.RECO」やパーソナライズ広告「デクワス.AD」などを開発・提供するサイジニアは、ヤフーの「Yahoo!マーケティングソリューション パートナープログラム」において「セールスパートナー」に認定されたと発表した。

    「Yahoo!マーケティングソリューション パートナープログラム」は、「Yahoo! JAPAN」の広告商品・サービスを扱う企業との連携を強化し、広告主とのマッチング支援および広告主の課題解決を促進することを目的とした制度。

    「Yahoo! JAPAN」が厳正な審査を行い、広告出稿・運用代行・自社運用・調査などの広告主へのサポートが一定の基準を満たしている企業を認定するのが「セールスパートナー」で、半期ごとの拡販実績によって「★(星)」を付与している。

    サイジニアによると、これまでの豊富な実績が評価され「セールスパートナー」に認定されたという。これにより、予約型の広告も新たに取り扱いが可能となる。

    瀧川 正実

    アイスタイル、化粧品専門店「東京小町」を買収

    3 years 9ヶ月 ago

    アイスタイルは、連結子会社のアイスタイルリテールが北部九州を中心に調剤薬局などを展開するミズがの化粧品専門店「東京小町」事業を買収し、10月1日から運営を開始すると発表した。

    アイスタイルグループが運営する化粧品実店舗「@cosmeSTORE」「@cosme TOYKO」の2022年6月期で126億円の売上規模となっており、今回の事業買収でリアルなユーザー接点を強化する。

    アイスタイルグループが運営する化粧品実店舗「@cosmeSTORE」「@cosme TOYKO」の2022年6月期で126億円の売り上げ規模
    ECと実店舗を合わせた「Beauty Service事業」の売上高推移(画像はアイスタイルのIR資料から編集部がキャプチャ)

    「東京小町」は、年間売上高が300億円を超える東京・埼玉・神奈川の大型ショッピングセンター内で店舗を展開している。「ブランドバリアフリー」をポリシーとして掲げており、多岐にわたる品ぞろえによる顧客と化粧品との出合いを生み出す「@cosme STORE」の事業方針と親和性が高いと判断。シナジーによる事業成長が見込めることから事業買収に至ったという。

    事業買収によって、「東京小町 ラゾーナ川崎店」「東京小町 ららぽーと豊洲店」「東京小町 ららぽーと横浜店」「東京小町 イオンモール浦和美園店」の4店舗がアイスタイルグループの一員となる。

    アイスタイルは、連結子会社のアイスタイルリテールが北部九州を中心に調剤薬局などを展開するミズがの化粧品専門店「東京小町」事業を買収する
    アイスタイルグループが買収する「東京小町」

    コロナ禍以降、化粧品業界ではデジタルシフトが加速し、速いスピードでEC化が進んでいる。経済産業省が8月12日に発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、「化粧品、医薬品」のEC化率は2021年に7.52%で前年比0.8ポイント増。ただ、アイスタイルは今後もEC化が伸長すると予測しているものの、リアルでのユーザー接点がまだ圧倒的に多い状況にあると分析している。

    「実際に試して購入したい」という化粧品特有のニーズの高さ、店舗へのアクセスが良い地域が多い日本の事情を踏まえると、集客力に優れた店舗、提供される体験の価値がより高まっていくことが考えられるとしている。

    アイスタイルグループはリアルなユーザー接点を強化することで「@cosme」のプラットフォーム価値を向上させていく。

    アイスタイルグループはリアルなユーザー接点を強化することで「@cosme」のプラットフォーム価値を向上させていく
    アイスタイルグループが展開する美容プラットフォーム(画像はアイスタイルのIR資料から編集部がキャプチャ)
    石居 岳

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る