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スマホ決済サービス利用場所の上位は「コンビニ」「スーパー」「ドラッグストア」

3 years 1ヶ月 ago

MMDLaboが運営するMMD研究所が発表した「2023年1月スマートフォン決済利用動向調査 第2弾」によると、スマホ決済サービス利用場所の上位は「コンビニ」「スーパー」「ドラッグストア」だった。調査対象は18歳~69歳のスマホ決済サービスユーザー1800人。期間は2023年1月27日~1月31日。

スマホ決済サービス使い始めた理由は「ポイントがたくさん貯まる」「会計がスピーディー」

調査対象者全員にメイン利用しているスマホ決済サービスを使い始めた理由を聞いたところ、QRコード決済サービスでは「ポイントがたくさん貯まるから」(40.3%)、スマホ非接触決済サービスでは「会計がスピーディーに終わるから」(35.4%)がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 スマホ決済サービスを使い始めた理由
スマホ決済サービスを使い始めた理由(決済方法別、上位10位抜粋、各n=900/複数回答可、出典:MMD研究所)

スマホ決済サービス利用場所の上位は「コンビニエンスストア」「スーパー」「ドラッグストア」

調査対象者全員に、メイン利用しているスマホ決済サービスをどのような場所で利用しているか聞いたところ、最多は「コンビニエンスストア」(59.8%)で、次いで「スーパー」(43.1%)「ドラッグストア」(39.7%)だった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 スマホ決済を利用する場所
スマホ決済を利用する場所(n=1800/複数回答可、出典:MMD研究所)

コンビニエンスストア、スーパー、ドラッグストアについて、メイン利用しているスマホ決済サービスの利用有無と頻度を聞いた。コンビニエンスストアは「nanacoモバイル」ユーザーの82.7%、「au PAY」ユーザーの73.3%、「d払い」ユーザーの68.0%が利用していることがわかった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 コンビニエンスストアでのスマホ決済サービス利用有無と頻度
コンビニエンスストアでのスマホ決済サービス利用有無と頻度
(サービス別、各n=150、出典:MMD研究所)

スーパーでは「モバイルWAON」ユーザーの77.3%、「PayPay」ユーザーの51.3%、「iD」ユーザーの49.3%が利用していることがわかった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 スーパーでのスマホ決済サービス利用有無と頻度
スーパーでのスマホ決済サービス利用有無と頻度(サービス別、各n=150、出典:MMD研究所)

ドラッグストアでは「楽天ペイ」ユーザーの55.3%、「d払い」ユーザーの54.0%、「au PAY」ユーザーの49.3%が利用していることがわかった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 ドラッグストアでのスマホ決済サービス利用有無と頻度
ドラッグストアでのスマホ決済サービス利用有無と頻度(サービス別、各n=150、出典:MMD研究所)

スマホ決済サービスのチャージ方法、「PayPay」は「銀行口座から」がトップ

調査対象者全員にメイン利用しているスマホ決済サービスのチャージ方法・連携方法について聞いたところ、最も利用しているQRコード決済サービス上位の「PayPay」は「銀行口座からのチャージ」(28.0%)、「d払い」は「スマートフォン料金と合算払い」(44.7%)がそれぞれ最多だった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 QRコード決済サービスのチャージ方法・連携方法
QRコード決済サービスのチャージ方法・連携方法
(サービス別、上位3位抜粋、各n=150、出典:MMD研究所)

最も利用しているスマホ非接触決済サービス上位である「モバイルSuica」は「クレジットカードからのチャージ」(56.0%)、「iD」は「クレジットカードとの連携」(60.0%)がそれぞれトップだった。

MMD研究所 調査データ スマートフォン決済利用動向 スマホ非接触決済サービスのチャージ方法・連携方法
スマホ非接触決済サービスのチャージ方法・連携方法
(サービス別、上位3位抜粋、各n=150、出典:MMD研究所)
調査実施概要
  • 調査タイトル「2023年1月スマートフォン決済利用動向調査 第2弾」
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2023年1月27日~1月31日
  • 調査対象:18歳~69歳のスマホ決済サービスユーザー
    QRコード決済サービス(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、LINE Pay)、もしくはスマホ非接触決済サービス(モバイルSuica、iD、楽天Edy、QUICPay、nanacoモバイル、モバイルWAON)のいずれかのサービスをメイン利用している人(各n=150)
  • 有効回答:1800人
  • 設問数:9問
藤田遥

2022年のネット広告費、3兆円を突破

3 years 1ヶ月 ago

電通が「2022年 日本の広告費」を発表。2022年の日本の総広告費は、前年比104.4%の7兆1,021億円。インターネット広告費は前年比114.3%の3兆912億円で、初めて3兆円を超えた(インターネット広告媒体費は前年比115.0%の2兆4,801億円)。マスコミ四媒体広告費は減少した。

2022年 日本の広告費
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2023/0224-010586.html

一方、経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、2022年の広告業の売上は前年比98.8%で、インターネット広告の売上は前年比105.1%。

特定サービス産業動態統計調査
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/

https://www.advertimes.com/20230224/article412221/

noreply@blogger.com (Kenji)

ヤフー「Yahoo!ショッピング」の「超PayPay祭」、販促コストは大幅縮小の見通し

3 years 1ヶ月 ago

ヤフーがECモール「Yahoo!ショッピング」で3月1日から3月21日に開催する「超PayPay祭」は、販促コストを大幅に縮小する見通しだ。

そのため、「第4四半期(2023年1-3月期)のショッピング事業取扱高、売上収益は厳しい状況が見込まれる」(Zホールディングス)。2022年1-3月期のショッピング事業取扱高は4514億円で、売上収益は873億円。

「PayPay払いで5%のポイント還元」のほか、3月16日から21日は最大で合計10%のPayPayポイントがたまる施策などを用意するという。詳細は3月1日午前0時公開予定。

ヤフーは「2020年代前半に国内物販EC取扱高No.1」というeコマース取扱高に関する経営目標を変更。従来の「ポイント・販促中心」から、「グループアセットを最大限活用することに注力し、成長と収益性のバランスを両立」に変えた。

Zホールディングス ヤフー 経営目標の変更
経営目標の変更(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

そのため、ショッピングモール事業へのポイント還元投資はいったん抑制。コストコントロールの範囲内で取扱高の成長に取り組むとしている。

2022年10-12月期(第3四半期)のショッピング事業取扱高は前年同期比1.4%減で着地。一方、キャンペーン内容変更でコスト最適化が進み、2022年10-12月期における「Yahoo!ショッピング」の粗利率は前四半期(2022年7-9月期)と比べて8.4ポイント改善したという。

ヤフー 四半期ベースのeコマース取扱高の推移と伸長率
物販系取扱高と成長率の推移(画像はIR資料からキャプチャ)

厳しい状況を見込む2023年1-3月期の「Yahoo!ショッピング」取扱高だが、コマース事業の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は、販売促進費の効率化で前年同期比で増益となる見通し。

瀧川 正実

【送料値上げの背景】ヤマト運輸と佐川急便が運賃引き上げ、日本郵便も値上げの可能性。主因は燃料高騰と2024年物流問題 | 通販新聞ダイジェスト

3 years 1ヶ月 ago
宅配便の届出運賃について、佐川急便は平均8%、ヤマト運輸は同10%の値上げを表明。日本郵便も値上げに動く可能性は大きいと見られている

佐川急便とヤマト運輸が4月、宅配便の届出運賃を引き上げる。佐川急便は平均8%、ヤマト運輸は同10%の値上げを表明しており、個別契約となる大口の通販企業へもそれぞれ同程度の引き上げを求めていくと見られる。燃料代などエネルギーの高騰に加え、いわゆる物流業界の「2024年問題」を1年後に控え、宅配便業界が動き出した。「宅配クライシス」から6年、再び通販企業が大きな課題に直面することになそうだ。

【佐川急便値】飛脚宅急便、飛脚クール便、飛脚ラージサイズ宅配便など値上げ

佐川急便は4月1日、宅配便の「飛脚宅配便」などの運賃を引き上げる。「飛脚宅配便」の60サイズを関東から関東へ送る場合の料金は現行の770円が850円となり、80円アップ(160サイズまでの5サイズの上げ幅は80~132円)。また、同サイズを関東から関西へ送る場合、現行の880円が970円と90円のアップになる(160サイズまでの5サイズの上げ幅は90~162円)。

【佐川急便値】飛脚宅急便、飛脚クール便、飛脚ラージサイズ宅配便など値上げ

値上げの理由として、エネルギーや施設・車両等の価格高騰、労働力コストの上昇、物流の24年問題に対応した従業員とパートナー企業の労働環境改善などを挙げている。

佐川急便は、22年12月末、公正取引委員会が実施した独占禁止法上の優越的地位の濫用に関する緊急調査で、複数の協力企業に対して「労務費、原材料価格、エネルギーコスト等の上昇分の取引価格への反映の必要性について、価格交渉の場において明示的に協議することなく、従来どおりに取引価格を据え置くこと」(「下請代金支払遅延等防止法に関する運用基準」)などに該当する行為を行っていたとして、社名が公表された。このような事態もあったことが運賃値上げの大きな理由の一つになったとも見られる。

「飛脚宅配便」のほか、一部サイズの「飛脚クール便」、「飛脚ラージサイズ宅配便」なども値上げする。「飛脚クール便」は、140サイズ20キログラムと同30キログラムの2つを対象にクール便の追加料金(「飛脚宅配便」の料金に付加する料金)をそれぞれ715円から880円、935円から1100円に引き上げる(いずれとも165円の上げ幅となる)。

大型宅配便の「飛脚ラージサイズ宅配便」は関東から関東に送る場合、170サイズが現行の2420円が2600円と180円の値上げ(260サイズまで6サイズの上げ幅は180~425円)。関東から関西へは、170サイズで現行の3135円から3360円と225円の値上げとなる(260サイズまで6サイズの上げ幅は225~555円)。

親会社のSGホールディングスは1月27日に行った23年3月期第3四半期決算説明会における質疑応答で、今回の届出運賃の改定による業績影響について、届出運賃が適用される荷物(一般ユーザーが送る荷物)は、全体の2%程度とし、影響は小さいとの見方を示した。法人客を対象とする個別の契約運賃には直接的な影響はないとするも、引き続き適正運賃収受の取り組みを実施していくとした。

【ヤマト運輸】宅急便、宅急便コンパクト、EC専用商品のEAZY、国際宅急便を値上げ

一方、ヤマト運輸は4月3日から値上げする。資源・エネルギー価格、原材料価格の上昇に伴うインフレ傾向に加え、労働力減少による賃金や時給単価の上昇、24年問題を控えた物流事業者を取り巻く外部環境がこれまで以上に厳しさが増すとして、コスト吸収のための引上げとしている

運賃引き上げの経緯などについて、2月6日開催の親会社ヤマトホールディングスの23年3月期第3四半期決算説明会で「昨年春頃から物価上昇があり、想定を超えるような上げ幅だった。また、10月にも値上げの動きがあり、秋頃から検討を始めていた」(栗栖利蔵副社長)と述べた。上げ幅についてはサイズ、重量、地帯により異なり、最小で1%、最大で64%になるとした

【ヤマト運輸】宅急便、宅急便コンパクト、EC専用商品のEAZY、国際宅急便を値上げ

また、栗栖副社長は、届出運賃を毎年度改定する意向も示した。据え置きの場合も含めて、毎年2月上旬ごろに4月から適用する運賃を発表するという。

値上げは宅急便のほか、宅急便コンパクト、EC専用商品のEAZY、国際宅急便も対象にする。届出運賃は個人や小口利用の法人などを対象とする運賃だが、個別契約する大口利用の法人にもこれから引き上げへの協力を求めていく。

新運賃の例を見ると、宅急便コンパクトと宅配便を関東から関東へ送る場合の新たな運賃(現金決済)は、コンパクトが40円の上げ幅となり、60~200サイズの8サイズの上げ幅は10~880円。関東から関西へ送る場合の上げ幅はコンパクトが50円、60~200サイズの上げ幅20~1440円となる。

◇◇◇

6年前の宅配クライシスでは、値上げはヤマト運輸が先行し17年10月1日から改定。そして佐川急便は同年11月21日から、日本郵便は翌年3月1日からと、三者三様の値上げ開始時期だった。今回はヤマト運輸、佐川急便とも発表後の2カ月程度での実施となる。発表から実施までの時期が短いのも今回の特長とも言える。原材料費価格やエネルギー価格の急激な高騰で、一刻も運賃引き上げを行っていかないとならいという宅配便事業者の焦りが滲む。

そして、以前から重要な課題と見られていた24年問題を1年先に控え、対応策を急がなければならない事情もある

この1年、通販企業は原材料費の値上げに直面し、コスト増大に苦しめられてきているが、宅配便運賃の引き上げが加わることになる。コロナ禍にあって拡大基調になった通販業界だが、コロナ収束に向かいつつある中、売上高の反動減、そしてコストアップを余儀なくされ、より一層かじ取りが難しい経営環境となりそうだ

日本郵便は2月14日時点で値上げについての発表はなかった。一方で、同社は中小企業庁から「価格交渉促進月間(22年9月)フォローアップ調査の結果」で、郵便物や荷物の配達・集荷などの業務で、協力会社から価格交渉や価格展開に関して厳しい評価がされた。同社は2月20日から、協力会社とのパートナーシップ構築に向けた取り組みを開始すると発表。このような事態にある同社も値上げに動く可能性は大きいと見られる。

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通販新聞

ヤフーなどが使う地図サービス「Mapbox」とは? ソフトバンクも出資するマップボックス・ジャパン社長に聞く | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

3 years 1ヶ月 ago
Web上の検索・地図サービスにおいては“Google一強”とも言われる時代の2020年に設立されたのがマップボックス・ジャパン合同会社。「米国発」の地図サービス「Mapbox」を展開しています

検索エンジン、地図アプリともに日本国内のシェア率1位を誇るGoogle。近年では飲食店などの「お店探し」にも利用されるようになりました。Web上の検索・地図サービスにおいては“Google一強”とも言われる時代の中、2020年に設立されたのがマップボックス・ジャパン合同会社(以下、Mapbox Japan)です。

Mapboxは、実はGoogleと同じく「米国発」の地図サービス。Yahoo! MAPなどの国内地図プラットフォームに地図テクノロジーを提供する他、2021年8月には7社と合同で「マップアドネットワーク」を立ち上げ、独自の地図広告プラットフォームを展開しようとしています。

圧倒的な強さを誇るGoogleに対し、Mapboxの“勝算”はどこにあるのでしょうか。今回口コミラボ編集部では、Mapbox Japan 最高経営責任者CEO 高田 徹氏にお話を伺いました。

Mapbox Japan 最高経営責任者CEO 高田 徹氏
▲Mapbox Japan 最高経営責任者CEO 高田 徹氏

「地図にも選択肢を」“Google一強”の現状に感じる疑問

Mapbox Japanは、地図情報サービスの開発プラットフォームを提供する米国Mapbox Inc.と、世界でビジネスイノベーションを牽引するソフトバンク株式会社がタッグを組み、2020年3月に設立されました。

高田氏は、元々Yahoo! JAPANでメディア広告事業を担当、現在はソフトバンク株式会社の事業開発統括本部長を兼務しながら、Mapbox JapanのCEOとして地図サービスの革新に努めています。

高田氏「今まさにビッグプレイヤーが市場を席巻している状況ですが、『地図って、1種類でいいの?』と思っています。選択肢はあった上で、どれかを選べる方が良いはずですよね。

Mapbox Japan 最高経営責任者CEO 高田 徹氏
▲Mapbox Japan 最高経営責任者CEO 高田 徹氏

地図サービスがなかなか増えない理由は2つあると思っていまして、1つは『地図を作るのが大変すぎる』こと。例えば建物、お店、地点の情報を集めて…他にも道路や公共交通機関などの情報もなければいけないですよね。さらに、高頻度で更新もしていかなければならない。

もう1つの理由は、『地図でのマネタイズが難しい』こと。今のユーザーは『地図は無料で使えて当たり前』だと思っているので、地図を有料で使おうという発想は基本的にありません。

コストがかかるにもかかわらず、地図それ自体でマネタイズするのは非常に難しいことから、自社で開発・提供できる企業は当然限られてきます」

「どんな人でも地図のサービスを作れる」未来を目指して

高田氏「そこでMapboxは、地図情報をカスタマイズし、自社オリジナルの地図を開発できるサービスを提供しています」

Mapboxの地図表示システムは、地図サービス「Yahoo! MAP(Yahoo!地図)」や決済システム「PayPay」内の地図などにも導入されています。表示速度が速く、あらゆるスマートデバイスで使用可能な上、導入されるサービスに合わせた細かなカスタマイズができるといいます。

Yahoo! MAP(Yahoo!地図)にもMapboxの地図システムが使われている
▲Yahoo! MAP(Yahoo!地図)にもMapboxの地図システムが使われている:画像はYahoo!地図ブログより

高田氏「Yahoo!のサービスだけでなく、全国紙の電子版などのメディア様でご利用いただいたり、不動産や交通系の企業様、さらには自治体様など、『オリジナルの地図を作りたい』とお考えの方に幅広くご利用いただいています」

地図を邪魔しない広告のあり方

そしてMapbox Japanは2022年10月、”地図自体でのマネタイズ”の可能性を広げるべく、「プロモーテッド・ピン広告」の有料版をリリースしました。

高田氏「Web媒体の広告といえば、検索結果のリスト上に表示する『リスティング広告』やWebページ内の掲載枠に画像や動画を表示する『ディスプレイ広告』がありますが、これらはあくまで検索エンジンやニュースサイトに特化した広告の表示方法。地図にそのまま適用してしまうと邪魔になってしまい、エンゲージメントも下がってしまうんです。

そこで、今回の新しい広告では、“地図を邪魔しない”ように表示するにはどうすればいいのかを試行錯誤しました」

Mapbox「プロモーテッド・ピン広告」
▲Mapbox「プロモーテッド・ピン広告」

プロモーテッド・ピン広告は、地図上に広告主独自のアイコンが配置され、タップすると広告主の情報が記された「広告カード」が表示される仕組みです。

地図の一角に表示するようなタイプの広告と違い、ユーザーがタップしてはじめて表示される広告であるため”地図を邪魔しない”設計に。さらに、タップすることで表示される「広告カード」上に写真やメニュー、最新のお知らせを表示できるなど、掲載できる情報が増えるという広告主側のメリットもあるそうです。

地図業界全体の収益化を目指す

それでも、「ピン広告が唯一の正解ではない」という高田氏。今後も広告フォーマットを増やすとともに、各社と連携して地図業界を盛り上げたいと意気込みます。

高田氏「本来、地図は書店などで購入するものだったはずですが、インターネット上の地図やスマートフォンの地図アプリの登場で、『地図は無料で使えて当たり前』の認識が消費者の間に広がりました。

『地図を売る』ということが難しくなってきた今の時代。単独で勝つのは難しいことから、『マップアドネットワーク』を立ち上げ、ヤフー株式会社、株式会社ゼンリンほか、計7社と連携して地図広告のリーチを増やす取り組みを始めました。

Mapboxが7社と連携する「マップアドネットワーク」。参加企業:ヤフー株式会社、株式会社ゼンリン、ジョルダン株式会社、株式会社ナビタイムジャパン、株式会社駅探、ジオテクノロジーズ株式会社、株式会社マップル
▲Mapboxが7社と連携する「マップアドネットワーク」。参加企業:ヤフー株式会社、株式会社ゼンリン、ジョルダン株式会社、株式会社ナビタイムジャパン、株式会社駅探、ジオテクノロジーズ株式会社、株式会社マップル

自社だけでは難しいかもしれませんが、業界内の多くの会社様と連携を進めておりますので、勝算はあると考えています。

今後も地図業界全体が収益化の糸口を見出だせるよう、プロダクトの開発と各社との連携を進めていきます」

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

口コミラボ

ギフティの2022年通期売上は27%増の47億円。経常利益は41%増の3.5億円

3 years 1ヶ月 ago

デジタルギフトサービス「eギフト」を手がけるギフティの2022年1~12月期(通期)決算は、売上高が前期比26.8%増の47億2300万円、営業利益は同17.6%増の3億6200万円、経常利益は同41.7%増の3億5200万円だった。

法人向けの「giftee for Business」の利用企業(DP)数と案件数が高い成長率で伸長し、業績をけん引した。利用企業(DP)数は1456社(前期比45.6%増)、案件数は1万185件(同29.5%増)。eギフト発行企業(CP)数も堅調に増加している。

eギフトの利用企業数、案件数とともに伸長が目立っている(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
eギフトの利用企業数、案件数とともに伸長が目立っている(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
eギフトを発行する企業数も堅調に推移した(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
eギフトを発行する企業数も堅調に推移した(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)

当期純利益は前期比92.7%減の1000万円と大幅減。期初予想(2億1500万円)を大幅に下回った。出資先複数社の株式の減損損失(合計1億8600万円)、業務提携先との開発継続見合わせに伴う無形固定資産の除却損(2100万円)による特別損失の計上が影響した。

2023年12月期の成長戦略は?

2023年の通期業績は売上高67億8800万円(前年同期比43.7%増)、営業利益8億1300万円(同124.1%増)を見込む。

eギフトプラットフォームの拡大、地理的な横展開、M&Aによるそれらの実現の強化・加速を図る。新たなコンテンツ・用途・領域の開発による潜在市場の拡大、新規サービスの提供にも取り組む。M&Aに加え、スタートアップへの出資も引き続き積極的に行う。

なお、純利益の予想数値は非開示。減損損失・法人税等調整額などの精緻(せいち)な見積もりが困難であることを理由としている。

2023年通期の業績予想一覧(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
2023年通期の業績予想一覧(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)

ただ、流通額、売上高は高い成長性を継続すると予想する。EBITDAマージン(売上高に占めるEBITDAの割合。EBITDAは減価償却前の営業利益)は、単体ベースでは伸長するものの、収益構造が異なりかつ投資先行フェーズである子会社の売上高・費用の増加で、連結ベースでは微増にとどまる見通し。

2023年通期は売上高、流通額、EBITDAともに大きな飛躍を見込む(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
2023年通期は売上高、流通額、EBITDAの予想(画像はギフティのIR資料から編集部がキャプチャ)
高野 真維

検索→チャットAI大変革期。GoogleもBingも新たな動きでSEO新時代が来るか?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

3 years 1ヶ月 ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。Google と Bing が相次いで検索領域でのチャット型 AI によるサービスを発表・開始した。SEO の世界に影響がくるのはもう少し先だが、今から動きを把握しておくほうがよさそうだ。
Kenichi Suzuki

「なぜ努力する必要があるのか」の考え方が根本から変わったお話

3 years 1ヶ月 ago

先日、人生初の自己啓発本として『自分を育てる「働き方」ノート』を出版しました。帯にはでかでかと「自分の価値を上げるのは ”圧倒的努力” だけ」と書かれています。

自分を育てる「働き方」ノート 残酷な働き方改革の時代を勝ち抜くための武器amzn.to 1,760円(2023年02月23日 21:31時点詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

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AIバーガージェネレーター

3 years 1ヶ月 ago

日本マクドナルドが、人工知能による画像生成技術で好きな食材のバーガー画像が作れるウェブサイト「AIバーガージェネレーター」を公開。

https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2023/0217a/

noreply@blogger.com (Kenji)

ChatGPTへの対抗馬としてGoogleがローンチする”Bard”。その具体的な内容とは?

3 years 1ヶ月 ago

何かと話題のChatGPT。こうした対話型のAIサービスが、今後ますます進化を遂げることは容易に想像できる。近年、GooogleもAI関連の技術への投資等をアナウンスしてきた。 直近で一番の話題といえば、「Bard」とな … 続きを読む

投稿 ChatGPTへの対抗馬としてGoogleがローンチする”Bard”。その具体的な内容とは?SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

ZOZOTOWN、Amazon、楽天よりもNPSが高いファッションECサイトはMAGASEEK、その理由は?

3 years 1ヶ月 ago

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」によると、顧客ロイヤルティを測る指標の「NPS(ネットプロモータースコア)」が最も高いのは「MAGASEEK(マガシーク)」だった。

調査対象は、Amazon Fashion(アマゾンファッション)、MAGASEEK 、Rakuten Fashion(楽天ファッション)、SHOPLIST.com by CROOZ(ショップリスト)、ZOZOTOWN、マルイウェブチャネル(マルイのネット通販)。

NPSのトップはMAGASEEKで-13.7ポイント。2位はZOZOTOWNで-15.6ポイント、3位はSHOPLIST.com by CROOZの-16.5ポイント。対象6社の平均NPSは-20.1ポイント。トップ企業とボトム企業の差は15.5ポイントだった。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」
NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門

アパレルECサイトのロイヤルティの要因を19の項目別に分析。業界全体では「ブランドや商品の品揃えの豊富さ」「サイズ表記や身長別の着丈など商品の掲載情報の詳細さ・正確さ」「自分に合ったサイズ・大きさの商品がある」といった商品の品ぞろえや掲載情報に関連する項目、「コストパフォーマンスの良さ」がロイヤルティ醸成に寄与している。

一方、ロイヤルティを向上させるために今後改善が期待される項目として、生地感や着用感といった「写真から実際の商品イメージがつきやすいこと」、「おすすめ機能・レコメンデーションの適切さ」「欲しい商品の探しやすさ・検索のしやすさ」といったサービス・機能面がロイヤリティー醸成ポイントにあがっている。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 ロイヤルティの要因を19の項目別に分析
ロイヤルティの要因を19の項目別に分析

マガシークは「公式アプリの使いやすさ」で評価が高かったほか、業界全体の課題項目であった「写真から実際の商品イメージがつきやすいこと」「欲しい商品の探しやすさや検索のしやすさ」、レコメンデーションの適切さといった機能面でも高い評価を獲得した。
2位のZOZOTOWNは「ブランドや商品の品ぞろえの豊富さ」、3位のSHOPLISTはコストパフォーマンスの良さがそれぞれ評価された。

公式アプリの利用経験、アパレルECサイトを使う目的、求める機能などは?

公式アプリの利用経験を調査したところ、全体の51.9%が公式アプリを利用。公式アプリの利用有無別にNPSを分析したところ、公式アプリ利用者のNPSは-10.4ポイントで、公式アプリ非利用者よりも高くなった。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 公式アプリの利用経験
公式アプリの利用経験

公式アプリ利用有無別に、ECサイトやアプリでの商品検索や購入といった機能に関連する5つの項目ごとに満足度平均を比較した。最も差が大きくなったのは「おすすめ機能・レコメンデーションの適切さ」。「欲しい商品の探しやすさ・検索のしやすさ」が続いた。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 機能に関連する5項目ごとの満足度平均
機能に関連する5項目ごとの満足度平均

対象となったアパレルECサイトを利用する目的を調査した結果、「店員の接客がなく、じっくりと商品を探して購入できるため」が43.4%。「自分が必要としている商品だけを購入することができるため」(42.8%)、「実店舗に比べて商品が探しやすいため」(35.2%)が続いた。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 アパレルECサイトの主な利用目的
アパレルECサイトの主な利用目的

今後求める機能について、「自分の体形やサイズを簡単に測定できる機能」が最多の31.1%。「オンライン上で自分が試着したイメージをできる機能」が25.9%、「過去の購入履歴から、自分の好みやサイズをお薦めしてくれる機能」が22.1%。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 アパレルECサイトに求めている機能
アパレルECサイトに求めている機能

今後の継続利用意向を0~10の11段階で聞いたところ、「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者)は平均9.4ポイント、「中立者」(推奨度が「7」~「8」の回答者)7.8ポイント、「批判者」(推奨度が「0」~「6」の回答者)は5.6ポイント。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが実施した「NPSベンチマーク調査2022 アパレルECサイト部門」 推奨セグメント別継続利用意向
推奨セグメント別継続利用意向

調査概要

  • 調査対象企業:Amazon Fashion(アマゾンファッション)、MAGASEEK 、Rakuten Fashion(楽天ファッション)、SHOPLIST.com by CROOZ(ショップリスト)、ZOZOTOWN、マルイウェブチャネル(マルイのネット通販)
  • 調査対象者:インターネットリサーチモニターのうち上記アパレルECサイト利用者
  • 調査方法:NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
  • 調査期間:2023年1月12~18日
  • 有効回答者数:2159人
  • 回答者の属性:性別は男性が38.0%、女性が62.0%。年代は20代以下が17.8%、30代が23.3%、40代が28.9%、50代が15.0%、60代以上が15.1%

NPSとは?

推奨度が高ければ高い顧客ほどリピート率が高く、クチコミによる新規顧客の獲得にもつながるため、企業はNPSを向上させることで収益を上げることができるとされている。

NPSは次のように計測する。

「友人に(特定商品などを)すすめたいと思いますか?」と顧客に質問し、0~10点で推奨度を計測。次のように分類する。

  • 0~6点を付けた人 → 「批判者」
  • 7~8点を付けた人 → 「中立者」
  • 9~10点を付けた人 → 「推奨者」
ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果
NPSの計測方法

NPSは、「推奨者」の割合(仮に40%)から「批判者」の割合(仮に25%)を引いた数値(40%-25%=15%)のことを指す。「推奨度」を聞くことで、顧客がどれほど企業・ブランドに対してロイヤルティがあるかを数値化する。

石居 岳

ヤフー、ポイント戦略大転換の反響は?/アダストリアが語るメタバース市場【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

3 years 1ヶ月 ago
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    2023/2/22
     
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    2023/2/21
     
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    2023/2/22
     
  9. 注目を集めるEX(従業員体験)とは? EXを高める方法や効果を事例を交えて解説

    従業員の満足度、エンゲージメントを高めることを目的としたEX。日本企業に応じたEXとはどのようなものでしょうか?

    2023/2/20
     
  10. ecbeing、「LINEミニアプリ部門」のパートナーに認定

    「LINEミニアプリ部門」は「LINEミニアプリ」のサービス導入実績、アクティブに活用されている店舗数を基準に認定されるパートナー制度。ecbeingは2021年から、EC事業者向けにLINEミニアプリの提供・導入支援を始めている

    2023/2/20
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    資生堂の2022年グループEC売上は3500億円規模。EC化率は33%で2025年に4割が目標

    3 years 1ヶ月 ago

    資生堂の2022年12月期決算におけるEC売上高は約3522億円規模で、為替影響と事業譲渡の影響を除いた数値から算出した売上成長率は同1%増だった。

    連結売上高は前期比0.9%増の1兆674億円。EC化率は前期比1ポイント減の33%だった。

    中国市場のダブルイレブン鈍化が影響したものの、ハイプレステージブランド・製品ラインを中心に健闘、全体でのプラス成長を維持した。

    国内におけるEコマース売上高は、1ケタ台半ばの伸長率だったという。2022年9月にローンチした新会員サービス「Beauty Key」の会員獲得数は目標を超えて推移、アプリやCRMによる購買が寄与しているという。

    中国におけるEコマースは、第4四半期(2022年10-12月期)において、ダブルイレブン市場の成長が鈍化したものの、年間ではプラスを維持した。

    2025年にはグローバルEコマース売上比率40%をめざす。媒体費に占めるデジタル比率は引き続き90%で、特に日本と欧州事業にフォーカスしていく。

    日本市場ではアプリダウンロード数を伸ばす活動に注力し、愛用者基盤の構築、OMOの進化へとつなげていく。

    資生堂の2022年12月期決算におけるEC売上高は約3522億円規模で、為替影響と事業譲渡の影響を除いた数値から算出した売上成長率は同1%増
    今後の目標値(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    石居 岳

    コンバージョンUPに直結する施策、EC事業者が課題解決のために投資する領域とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    3 years 1ヶ月 ago
    ある調査では、カスタマーエクスペリエンスやデジタルマーケティングなどへの投資が、小売事業者が2023年に取り組む項目の上位になっています。その他、調査結果から小売事業者の考えや傾向を解説します。

    オンライン通販事業者が 2023 年の成長計画を達成するためには、よりコンバージョンに力を入れる必要があります。

    米国のEC業界誌大手『Digital Commerce 360』が実施した「2023年パフォーマンスとコンバージョンに関する調査」には、小売事業者73社が回答。年末年始の業績、KPI、投資戦略、成長機会、潜在的な課題、年間を通じたコンバージョン促進要因などを探った調査結果から、自社ECサイトのコンバージョン率を向上させるためのヒントを見つけてください。

    記事のポイント
    • コンバージョン率は2022年比で上昇
    • オンライン通販事業者は、ユーザーエクスペリエンスと、2023年の目標との乖離(かいり)を縮小するために尽力している
    • カスタマーエクスペリエンス、Eコマース、プラットフォーム、デジタルマーケティングへの投資が、2023年の取り組みリストの上位にあがっている

    コンバージョンなど収益に関する数値の現状と傾向

    ホリデーシーズンの売上成長と成果

    コンバージョンは、オンラインにおける収益創出の要です。アクセス解析ツール「Adobe Analytics」によると、オンラインの2022年ホリデーセールスは、前年比3.5%上昇にとどまっているため、コンバージョン改善に向けたさらなる取り組みが必要のようです。

    『Digital Commerce 360』が実施した「2023年パフォーマンスとコンバージョンに関する調査」によると、小売企業の57%がホリデーシーズンの売り上げを伸ばした一方、22%は「横ばい」、21%は「売り上げが減少した」と答えました。

    2022年ホリデーシーズンの売上伸長率(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    2022年ホリデーシーズンの売上伸長率(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    回答した小売事業者によると、カスタマーサービスの向上(29%)、サイトパフォーマンスの改善(22%)などカスタマーエクスペリエンスに関する成果をあげた企業が目立ちました。

    カスタマーエクスペリエンスに関する成果

    • カスタマーエクスペリエンスの最適化:15%
    • 顧客満足度の向上:10%
    • パフォーマンスを含むサイト体験の向上:8%
    • モバイル体験の向上:5%

    成長性に関しては、27%が「トップラインの成長と収益の増加」、「マーケットプレイスの売上成長」は25%に達しました。「収益性の向上」(18%)、「モバイル販売の拡大・浸透」(14%)と回答した事業者は、それほど多くありませんでした。一方、「厳しい環境下での労働力管理による生産性向上」(21%)は大きな効果と言えるでしょう。

    また、マーケティングの成果も注目されています。小売企業の26%が「新たなマーケティング施策」、22%が「マーケティング費用の効率化」をあげています。また、15%が「顧客獲得の成功」「顧客維持率の向上」につながったとしています。

    サプライチェーンについては、23%が「サプライチェーンの課題への対応」を、物流面で「フルフィルメントの迅速化」(18%)、「倉庫業務の改善」(11%)、「新規サプライヤーの獲得」を成果にあげています。

    「2022年のホリデーシーズンにおけるEコマースの最大の成果は何か」(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)出典:Digital Commerce 360による小売事業者73社への調査(2023年1月)
    「2022年のホリデーシーズンにおけるEコマースの最大の成果は何か」(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)出典:Digital Commerce 360による小売事業者73社への調査(2023年1月)

    コンバージョン率や平均注文金額などの各種KPIについて

    KPI(重要業績評価指標)は、小売事業者が同業他社と比較して自社のパフォーマンスをベンチマークするのに役立ちます。コンバージョン率は、「ウェブサイトの収益」(57%)、「収益性」(51%)とともに、64%の小売事業者が2021年よりも上昇しました。

    調査対象となった小売企業の半数弱は、「平均受注額(AOV)」が47%増加し、「マーケットプレイスのパフォーマンス向上」は44%でした。

    各種KPIの達成度合いについて (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    各種KPIの達成度合いについて(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    コンバージョン率は、小売事業者の57%が、2%もしくはそれ以下であることが判明。一方、2%以上のコンバージョン率だったのは43%でした。その内訳は次の通りです。

    • 1%から5.0%:21%
    • 5%以上:13%
    • 該当なし:9%

    Amazonを含むマーケットプレイスのコンバージョン率を見てみると、自社サイトよりも低いことがわかります。

    ECサイト別コンバージョン率の結果

    • 0%~1%
      • 小売事業者の自社サイト:25%
      • Amazon:30%
      • その他のマーケットプレイス:30%
    • 1.1%~2.0%
      • 小売事業者の自社サイト:31%
      • Amazon:28%
      • その他のマーケットプレイス:20%
    •  2.1%~5.0%
      • 小売事業者の自社サイト:20%
      • Amazon:6%
      • その他のマーケットプレイス:8%
    • 5.1%以上
      • 小売事業者の自社サイト:13%
      • Amazon:6%
      • その他のマーケットプレイス:9%
    • 該当なし
      • 小売事業者の自社サイト:9%
      • Amazon:36%
      • その他のマーケットプレイス:33%
    コンバージョン率について(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    コンバージョン率について(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    小売事業者のオンライン平均注文金額(AOV)は、100ドル以上が54%、100ドル以下が46%とほぼ同率。もちろん、これは商品の品ぞろえや消費者の購買行動に直接関係しています。

    AOV率について(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    AOV率について(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    2023年にオンライン通販事業者が投資するポイント

    ユーザーエクスペリエンスの向上に努める傾向が顕著

    賢い投資をするためには、常に自社の状況を確認することが賢明です。最適なユーザーエクスペリエンスを「10」と設定して、1から10までで自社の評価をしてもらったところ、「9」または「10」と評価したのは9%。57%のオンライン通販事業者は「6」から「8」の間で評価しました。残りの34%は6点以下です。

    裏を返せば、オンライン通販事業者は向上心にあふれていると言えるでしょう。8点以上のユーザーエクスペリエンスを実現したいと考えている通販事業者は67%。8点未満はわずか33%でした。次のグラフが示すように、小売事業者はユーザーエクスペリエンスに関するギャップを縮めようと努力しています。

    最適なユーザーエクスペリエンスを「10」とした場合の自社評価

    • 8~10点
      • ​​​​​​​現在:24%
      • 2023年目標:67%
    • 6~7点
      • ​​​​​​​現在:42%
      • 2023年目標:23%
    • 5点以下
      • ​​​​​​​現在:34%
      • 2023年目標:10%
    自社ユーザーエクスペリエンスの評価(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    自社ユーザーエクスペリエンスの評価(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    カスタマーエクスペリエンスへの注力が最多

    Eコマースへの投資は、「カスタマーエクスペリエンス」「Eコマースプラットフォーム」「デジタルマーケティング」「パーソナライゼーション」が優先順位の上位を占め、軒並み上昇しています。

    「カスタマーエクスペリエンス」は71%に達し、また、2023年に「増える」と予想される投資のトップもカスタマーエクスペリエンスで、71%でした。

    「パーソナライゼーション」(51%)、「Webデザイン」(45%)、「カスタマーサービス」(45%)が続きました。

    デジタルマーケティングに注力する事業者の割合は55%に達しており、マーケティング費用は増加するでしょう。「ソーシャルメディア」は49%、「SEO」も44%が投資すると回答しています。

    チャネルの観点では、49%が「マーケットプレイスの成長」に期待しており、マーケットプレイスへの取り組みが進んでいます。一方、「オムニチャネル」は18%にとどまりました。

    「オペレーション」への投資は43%が増加しており、「倉庫やフルフィルメント管理などのロジスティクス」は39%。倉庫業務を含むロジスティクスは31%で、18%のサプライチェーンとともに増加しており、いずれも重要な改善がもたらされるはずです。

    2022年比で2023年に投資増を見込んでいるテクノロジー分野 (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    2022年比で2023年に投資増を見込んでいるテクノロジー分野(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    コンバージョンを促進するためには、カスタマーエクスペリエンスに重要な投資を行う必要があり、66%がその重要性を認めています。他にも、「カスタマーサービス」(46%)、「パーソナライゼーション」(27%)、「返品無料」(14%)などがあげられています。

    コンバージョン促進には、テクノロジーの役割も非常に重要です。「Eコマースプラットフォームへの投資」が54%でトップ、「Webサイトのパフォーマンス/スピード」が45%で上位にランクインしています。また、「Web解析/データ」も38%が重要視しています。

    物流は「倉庫管理」を重視する傾向に

    デジタルマーケティングは、コンバージョンを促進する上で重要であると40%が回答。コンバージョンを物流の観点から考えた場合、37%が「倉庫管理」、23%が「サプライチェーン」、19%が「マーケットプレイスでの取り組み」をあげています。

    コンバージョンの最適化において、2023年に投資が重要だと思うデジタルマーケティング (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    コンバージョンの最適化において、2023年に投資が重要だと思うデジタルマーケティング(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    コンテンツの観点からは、オンライン通販事業者の3社に1社が、2023年にコンバージョンを最適化するためには、Webデザインとブランド価値の紹介が重要であると考えています。

    その他の要素では、「動画/ライブストリーミングコンテンツ」(21%)、「ロイヤルティプログラム」(19%)、「ブログ/編集コンテンツ」(16%)、「企業情報ページ」(14%)は、調査対象の5社に1社のみがあげています。

    コンバージョンの最適化において2023年に投資が重要だと考えるコンテンツやデザインの項目 (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    コンバージョンの最適化において2023年に投資が重要だと考えるコンテンツやデザインの項目
    (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    マーケティング施策は「SEO」「Eメール」が上位

    コンバージョン率を向上させるためには、戦術に加え、マーケティング施策が最も重要です。「SEO」(48%)、「Eメール」(39%)、「ソーシャルメディア」(18%)がその代表施策です。

    商品面では、「在庫水準の最適化」(36%)、「プライベートブランド/独占販売商品」(26%)があげられています。「チャネルを超えた一貫した体験」は36%、「物流」は34%で引き続き重要な役割を果たし、「ユーザーテスト」も22%でした。

    カスタマーサービス関連の数字は低く、「ライブチャット」が19%、「バーチャル相談/予約」が8%と、おそらくアフターコロナの影響を受けているようです。

    コンバージョン率を向上させるために投資が重要だと考えるマーケティング施策 (出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    コンバージョン率を向上させるために投資が重要だと考えるマーケティング施策(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    コンバージョン率を向上させるWebサイトの施策とは?

    小売事業者は、コンバージョン率を向上させるために多くの戦術を重要視しています。オンライン通販事業者の47%は「サイト内検索」、「主要ページのアップグレード」(44%)、「モバイルサイトの改善」(38%)を重要視。また、21%は「コール・トゥ・アクションボタン(編注:自社のWebページを訪れたユーザーに、購入など、何かしらの行動を起こしてもらうための要素)の改善」も要因としてあげています。

    商品に目を向けると、「情報と画像の向上」が42%、「画像の洗練度」が37%と、圧倒的な支持を得ています。

    チェックアウトに関しては常に改善の余地があり、29%がステップ数を減らすことを提案し、同数が「サインアップとチェックアウトの簡素化」をあげています。

    商品マッチングツールなど、コンバージョンを促進するためのインタラクティブツールは21%に上りました。この方法はニッチな傾向があり、家庭用品やアパレルなどのカテゴリーで有効なため、普及率は低くなっているようです。

    また、同じ数の小売事業者が、ソーシャルメディアの投稿からのリンクの埋め込みをあげています。ソーシャルメディアの場合、その魅力と利用は若い消費者により浸透しており、その層をターゲットとする特定の小売事業者にとってより価値のあるものとなっています。

    コンバージョン率を向上させるために投資が重要だと考えるECサイトの施策(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    コンバージョン率を向上させるために投資が重要だと考えるECサイトの施策(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    2023年にオンライン通販事業者が直面する課題とは?

    2023年にオンライン通販事業者が直面する重要な問題は、インフレや消費者行動の変化に対応しながら、費用対効果の高いマーケティング、UXの改善などを通じて、計画的な成長を実現することです。

    2023年に小売事業者が自社のビジネスにプラスの影響を与えるために取るべき最も重要な行動について、寄せられた回答のいくつかを統合することで、今後の展望を示すことを試みてみました。

    調査対象社の62%が回答した第1位の回答「収益性」を中心に、今後の展望を考えてみます。収益性に関しては、「収益性の向上」「収益性のKPIと一致するような流通戦略の見直し」などがありました。

    これまでに続き、2023年に取り組むべきだと考える課題(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)
    これまでに続き、2023年に取り組むべきだと考える課題(出典:『Digital Commerce 360』による小売事業者73社への調査)

    収益に貢献するものとして、「費用対効果の高いマーケティング」との回答が60%に上りました。何が最も重要な活動になるかに関しては、マーケティング費用や顧客セグメンテーションの最適化から、収益性の高い売上の拡大まで多岐にわたりました。

    ある企業はマーケティングの強化、また別の企業はデジタルマーケティングのコスト削減をあげています。いくつかの小売事業者は、検索マーケティングへの投資や、新たなマーケティング施策への注力をあげました。

    また、「ソーシャル広告の拡大」「Facebookのオーディエンステスト」「販売アフィリエイトの強化」など、より具体的なターゲットへのアプローチも回答に上りました。ある企業は適切な顧客の発掘に注力し、別の企業はロイヤルティプログラムと顧客維持の拡充に期待を寄せています。

    さらに、53%が「計画的な成長の達成」、21%が「マーケットプレイスの売上拡大」と回答しました。

    ユーザーエクスペリエンスの向上に課題をもつ事業者が多い結果に

    カスタマーエクスペリエンスの観点からは、「ユーザーエクスペリエンスの向上」が55%に上りました。さらに、「カスタマーサービスポリシーの調整」も21%があげています。

    カスタマーエクスペリエンスは、最も重要なものとして注目されている項目の1つですが、他にも注目されている課題は以下の通りです。

    • チームの再編成
    • オンライン体験の改善
    • カスタマージャーニーの変更
    • 顧客エンゲージメントの強化

    人材については「スタッフの増員」「プラットフォームとインテグレーションのアップグレード」「採用プロセスの改善」「無駄のない経営」「チームと目標の編成」「従業員のスキルアップ」などがあげられています。

    戦略面では、調査対象の小売企業の約半数が「今後もインフレとの戦いに直面する」と回答しており(49%)、約同数の小売企業(44%)が「消費者行動の変化に直面している」と回答しています。

    インフレの時代にあって、「商品価格の調整」(27%)と「在庫商品の最適化」は、「オムニチャネルの提供」(23%)と同様、25%の要因として残っています。ある企業は在庫の絞り込みを、他の企業は平均単価の引き下げや引き上げを指摘しました。

    さまざまな計画があげられましたが、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもありました。その内容は、流通の拡大、事業への資金投入の増加、異なる方向への転換など多岐にわたっています。

    いくつかの企業は、重要なチャネルとしてEコマースへの移行、消費者への直接販売(DtoC)、WalmartやTarget(編注:ウォルマートとターゲットは米国のスーパーマーケットチェーン)を含むより多くのマーケットプレイスへの参入を検討しています。

    また、「低業績を解消する必要がある」「企業再編が必要である」「克服できない不正行為により既存のEコマースサイトを閉鎖することになるだろう」と考える企業もありました。

    サプライチェーンとロジスティクスも、小売事業者にとって依然として最重要課題となっており、以下のような懸念があげられています。

    サプライチェーンとロジスティクスに関する懸念

    • 輸送業者による配送の遅延:27%
    • サプライチェーンに関する懸念:23%
    • フルフィルメントの需要に応えること:22%
    • 当日配送の可能性:15%
    • 倉庫業務の適応:12%

    小売事業者は、倉庫のアップグレードや複数輸送業者による配送システムへの移行を、プライオリティの高い計画としてあげています。

    また、直接的には取り上げられていませんが、多くの小売事業者が以下のようなテクノロジーにも言及にしています。

    • 新しい Eコマースプラットフォーム
    • アナリティクスの改善
    • サイト内検索
    • AIとディープラーニング
    • プロセスおよびワークフローの改善

    課題は無限にあり、2023年にECを成長させるためには、小売事業者の決意が必要です。増加するKPIを継続的にクリアしていくためには、ユーザーエクスペリエンスのモニタリングが不可欠です。資金は常に限られているため、賢い投資をすることが重要な結果をもたらすでしょう。

    サイトエクスペリエンスからマーケティング、基盤となるテクノロジーに至るまで、コンバージョン率と収益性の向上を目標とする小売事業者にとって、やるべきことはまだまだ沢山あるのです。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    株式会社レブコム × 動画でコミュニケーションデザインを統一したブランディング・PR

    3 years 1ヶ月 ago

    電話営業や顧客応対を可視化する音声解析AI搭載型のクラウドIP電話サービス「MiiTel」等を展開し、急速なユーザーの拡大が進む株式会社レブコム。近年重要視される企業のコミュニケーションデザインにおいて動画を活用する理由やその活用方法について、テクノロジー部門デザインディレクターの三浦様にお話をお伺いしました。

    コミュニケーションデザインに不可欠な細かなニュアンスまで意思疎通できる

    ―まずは、御社の事業について教えてください。
    三浦様:私たちはAI、VOICE、CLOUDを活用したソフトウェアデータベースの開発事業を行っており、「MiiTel」という文字起こしや感情分析をもとに”電話営業を可視化する”サービスを主軸に様々なサービスを開発・展開しています。

    特に強みとしているのはAIの部分で、専門の研究開発部門「RevComm RCR」を持ち各種論文発表や大学との研究連携などを行っています。一般的なR&Dよりもかなり製品に直結した開発を行っていることも特徴で、例えばMiiTelに搭載している通話中の相手の感情を可視化する機能もこちらで開発したものです。

    この機能は単純に声の雰囲気のみではなく文字起こしをした上で前後の文章をAIが分析し、その人の感情がネガティブなのかポジティブなのかを判断・可視化することができます。このようなAIを用いた機能の研究開発をベンチャーでありながら自社で行っているというところが他にはない特徴で、RevCommのミッションである『コミュニケーションを再発明し人が人を想う社会を創る』の実現に向けたサービス開発や向上に日々取り組んでいます。

    ―三浦様のミッションにおける課題は何でしたか。
    三浦様:私はデザインチームのリーダーとして主にコミュニケーションデザインを担当しており、外部に発信するすべてのものに対してクオリティを担保することと、さらに内容を拡充していくことをミッションとしています。チーム発足は1年半前と比較的最近なのですが、それまではすべて外部のデザイナーに外注をしていて、さらに様々なデザイナーに部分的なオーダーをしていたのでUIを含めデザインの統一がなされていなかったことが課題でした。

    プロダクトとユーザーの接点となるすべてのコミュニケーションに一貫性を持たせる顧客体験の設計は、プロダクトの扱いやすさ、UI/UXの向上など様々な観点からとても重要と考えていて、動画を含めた様々な取り組みとチームとしての成果もあり現在は統一がかなり進められてきています。

    ―今回の動画制作をCrevoにご依頼いただいた理由を教えてください。
    三浦様:今回は2回目の依頼で、初めて依頼したのは「RevComm RCR」のWEBサイトに掲載するための動画制作でした。世界観を忠実に表現するためにLottieという新しい線画のアニメーション技術が使える方を探していて、そんな時にCrevoさんの豊富なクリエイターの中からぴったりな方が見つかったのがきっかけでした。

    その時は何社かに問い合わせていたため、見積もりの前に金額感や納期が明確に記載されていてすごくわかりやすかったのも決め手となりよかったです。問い合わせ後も見積りがすぐ返ってきましたし、内容に対しての金額も魅力だと感じCrevoさんにお願いしました。

    制作中も、こちらの難しいオーダーに対してかなり細かく対応してくださって、クラウドで動画の確認や修正指示ができるツール(※Crevoに動画制作依頼する際に活用可能な独自の制作管理ツール)でスムーズに進行ができたので、次回も何かあればお願いしようと思っていました。

    今回の動画はどのようなシーンでの活用を想定されていましたか。


    三浦様:コロナ禍以後増えてきているオンライン商談での解析サービス「MiiTel for Zoom」をMiiTelの発展形として2022年7月に正式ローンチをしまして、今回はそのプロモーション用動画を作っていただきました。販売代理店の方々がオンライン商談をする時、Zoomが開始されるまでの待機時間でお客様に視聴していただく用途で活用しています。MiiTel for Zoomを全く知らないであろうお客様にサービス概要を知ってもらうことを目的としていて、実際にその後の商談で「あの動画のサービスって何ですか?」とお声をいただくこともあり、導入の役割を担っています。

    動画は何となく見ているだけで文字を読むよりキーワードをキャッチしやすいというメリットがあると思っているので、今回の動画では「文字起こし」や「音声解析」など重要なキーワードを盛り込んで、「どういったサービスなのか」をまず知ってもらうことを目標にしました。

    当初はこのように販売代理店の営業担当者さまに活用いただくことを想定して動画を制作したのですが、お陰様で良い動画ができたので社内の営業担当者へも展開していこうと計画しているところです。

    動画詳細ページはこちら

    今回の動画制作で印象に残った点を教えてください。
    三浦様:全体的にスピード感が素晴らしかったです。今回はそもそも1ヶ月弱程度での納品というスピード感が求められていたので、ワイヤーを私の方でなるべく詳細に起こして動きをつける部分をCrevoさんにお願いする方法で進行したのですが、ニュアンスでお伝えした指示に関しても的確かつスピーディーに反映して頂きました。

    また、ナレーター選定に関してもすごくスムーズで、音声をいただいて社内で票を取ったのですがご提案がバリエーションに富んでいたからこそサービスの方向性にマッチする声の方を選びやすく、あまり票が割れることなくすぐに決めることができました。

    Crevoさんの方でよしなに決めていただいたBGMに関してもイメージにぴったりで、なかなか伝えるのが難しいサービスのイメージを意思疎通できている感覚がありました。

    本当の意味でのユーザーエクスペリエンス向上を実現したい

    動画に期待することを伺えますか。
    三浦様:今回改めて感じましたが、動画は静止画と比べてより深く情報を伝えることができます。競合が増えてきている中で、伝えるべきは価格のメリットや単純な機能だけではなく、「私たちのサービスでどのような未来が提供できるのか」という価値の本質の部分が重要だと思っているで、そのためには動画が欠かせないと思います。

    ―今後の展望を教えてください。
    三浦様:オフィシャルサイトの刷新や動画制作などの取り組みを通してデザインの統一が進みましたので、今度は全方位にブランドを浸透させていきたいです。さらにブランディング、プロダクト、コミュニケーションデザインの連携を深め、すべてがユーザー視点で統一された本当の意味でのUX向上を実現したいと思っています。

    そこでもやはり動画が必要ですし、Crevoさんには今後さらに上流部分からの制作を期待しているので、RevCommのブランディングをより理解した映像制作のパートナーとして強力なタッグを組んでいけるととてもありがたいです。今後はMiiTelのサービス紹介動画もデザインを新たに刷新したいと思っていますし、個人的には導入後の説明動画やサポートページでの解説動画など動画でのユーザーコミュニケーションをもっと増やしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします!

    株式会社レブコムさまHP:https://www.revcomm.co.jp/

    動画制作におすすめのCrevo

    VIDEO SQUAREを運営するCrevo(クレボ)では、数多くの動画制作・映像制作にたずさわっています。国内外約13,000名以上のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!

    Crevoの公式サイトはこちら

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    crevoAdmin

    動画広告費、CTV向けがPC向けを上回る

    3 years 1ヶ月 ago

    サイバーエージェントとデジタルインファクトの共同調査によると、2022年の国内のビデオ広告費は前年比133.2%の5,601億円。デバイス別ではコネクテッドテレビ向けがPC向けを上回った。

    サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施
    https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=28533

    noreply@blogger.com (Kenji)

    2023年の家計状況は6割が「悪くなる」。理由は「値上げ」「期待できない賃上げ」など

    3 years 1ヶ月 ago

    お金のオンライン相談サービス「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査によると、物価上昇を実感していると回答した割合は約98%に達した。

    なかでも「非常に感じる」と回答した割合は約76%で、2021年7月の調査と比べると約20ポイント上昇した。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 物価上昇を実感している割合
    物価上昇を実感している割合

    値上げによる家計への影響を聞くと、約半数が「値上がりによる家計への負担を非常に感じている」と回答。「やや負担に感じている」も含めると約90%が負担を実感している。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 値上げりによる家計への影響
    値上げりによる家計への影響

    値上がりによって減らそうと考えている消費の第1位は「食費」、2位は「水道光熱費」、3位は「趣味費」。世帯年収別の回答結果を見ると、世帯年収1000万円未満は約53%が「趣味」の消費を減らすと回答している。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 値上がりによって減らそうと考えている消費
    値上がりによって減らそうと考えている消費

    大企業を中心にベアを含む賃上げの動きが活発化しているが、「自身が勤める会社において賃上げの予定はない」と回答した割合は約53%。「賃上げされた、または賃上げの予定がある」と回答したのは11%にとどまった。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 勤務先の賃上予定について
    勤務先の賃上予定について

    こうした状況を踏まえ、2023年の家計状況を聞いたところ、約63%が「非常に悪くなると思う」または「少し悪くなると思う」と回答。その理由として「止まらない値上げ」「ウクライナ情勢」「原発再稼働の見送り」「賃上げは期待できない」などがあがった。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 2023年の家計状況について
    2023年の家計状況について

    家計対策では「節約」が最多。年代別・世帯年収別でも「節約」と回答する割合が多い。400Fは「物価上昇による家計圧迫から消費に消極的な姿勢が強く、2023年は消費の低迷が予想される」とコメントしている。

    「お金の健康診断」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が実施した物価上昇と賃上げに関するアンケート調査 今後の家計対策
    今後の家計対策

    調査概要

    • 調査方法:Webアンケート
    • エリア:全国
    • 回答者:「お金の健康診断」ユーザー663人
    • 調査期間:2023年1月31日(火)〜2月2日(木)
    瀧川 正実

    「猫様の飼い主にとって買いやすく続けやすいサービスにする」。IoTデバイス+EC+データで“猫と一緒の生活”を支えるビジネスとは

    3 years 1ヶ月 ago
    猫の健康を管理する「Catlog」を普及させ、継続的に利用してもらうには、まず飼い主にとっての利便性を高めなければいけない。そのために決済を重視し、「Amazon Pay」を導入したRABOに話を聞いた
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    猫を飼う人にとって、猫は家族の一員であり、大切な存在だ。そんな家族と長く一緒にいられる世界をめざし、飼い主や猫自身も気付かないようなわずかな変化を検知して日々の健康を管理する「Catlogシリーズ」を開発したRABO。多くの飼い主や獣医師からの注目を集め、利用する猫の数は拡大し続けている。飼い主にとって、購入しやすく継続して使いやすいサービスにするために、自社ECでは買い物体験を重視する。伊豫愉芸子社長に、「Catlogシリーズ」や自社ECの取り組み、RABOの今後の目標について聞いた。

    RABO 代表取締役社長の伊豫愉芸子氏
    代表取締役社長の伊豫愉芸子氏

    猫の体調のわずかな変化も早期検知する「Catlogシリーズ」

    「世界中の猫と飼い主が、1秒でも長く一緒にいられるように 猫の生活をテクノロジーで見守る。」をミッションに、猫の体調や生活を見守る「Catlogシリーズ」を展開しているRABO。

    RABOが登場したAmazonのテレビCM(詳細はこちら

    猫専用の首輪型ウェアラブル端末「Catlog(キャトログ)」や、猫用トイレに敷くだけで排泄物の量や回数、体重などを記録する「Catlog Board (キャトログボード)」から得たデータを、飼い主がスマートフォンアプリで見られるサービスを提供している。

    「Catlog」を付けていれば、飼い主が留守中でも猫の様子がリアルタイムで把握できるほか、運動量や食欲などのデータから、不調の兆候や給餌量の目安もわかるようになる

    「Catlog」は、首輪に内蔵した超小型の加速度センサーで猫の行動データを24時間計測。首元の微細な振動がどの行動に当てはまるのか機械学習で判定し、健康を管理する
    「Catlog」は、首輪に内蔵した超小型の加速度センサーで猫の行動データを24時間計測。首元の微細な振動がどの行動に当てはまるのか機械学習で判定し、健康を管理する

    また、泌尿器疾患にかかりやすい猫にとって、「Catlog Board」は異常につながるわずかな変化の早期検知に役立つほか、ダイエット中の猫の体重・体調を手間なく管理することが可能となる。

    「Catlogシリーズ」は、猫の予防医療に貢献する画期的なサービスとして多くの飼い主や獣医師から関心が持たれており、現在およそ2万匹の猫が利用しているという。

    「Catlog Board」は、トイレの下に置くだけで排泄情報や体重を計測できるボード型IoTデバイス

    セキュリティと利便性を重視、自社ECの決済に「Amazon Pay」を採用

    「Amazon Pay」はAmazonアカウントを持つユーザーであれば、住所やクレジットカード情報などを入力する必要なく決済を完了することが可能。「Amazon Pay」を選ぶユーザーは多いだろうと判断し、ECサイトに導入している

    RABOは従来からアマゾン ウェブ サービス(AWS)を利用したり、Amazon.co.jpに商品を出品しており、Amazonのサービスに対して厚い信頼を持っていたため、決済においても迷うことなく「Amazon Pay」の導入を決めたという。

    自社ECを運用するうちに、クーポンの発行やサブスクリプションの導入など提供サービスの拡充を実現するため、利用していたASPサービスから2022年に自社開発で柔軟性の高いECサイトへと刷新。

    ユーザーが選ぶ決済手段の割合は月ごとに変動はあるものの、およそ半数以上が「Amazon Pay」を選んでいることから、リニューアル後も決済手段はクレジットカード決済と「Amazon Pay」を用意した

    RABOの決済手段はクレジットカードと「Amazon Pay」の2種類
    決済手段はクレジットカードと「Amazon Pay」の2種類

    RABOは「Amazon Pay」を利用する有効性について、伊豫氏は次のように話す。

    EC事業者が自社で決済手段を作り込むことは難しく、特に私たちのようなベンチャー/スタートアップ規模の企業だと、セキュリティ対策の負担も大きくなる。その点、「Amazon Pay」はAmazonの堅固で世界水準のセキュリティレベルをそのまま享受できることが魅力だ。また、Amazonアカウントを持っている人は全国にたくさんいらっしゃるので、「Amazon Pay」は決してアーリーアダプターだけの決済手段ではない。「Catlogシリーズ」がターゲットとする「猫様を家族だと思って大切にしている人」という幅広い層からも、使いやすい決済手段になっている。(伊豫氏)

    RABO 伊豫氏のファミリーの一員である猫はCCO(Chief Cat Officer)として重要な広報の役割を担っている
    伊豫氏のファミリーの一員である猫はCCO(Chief Cat Officer)として重要な広報の役割を担っている

    サブスクリプションにも対応できる「Amazon Pay」のメリットは大きい

    「Catlogシリーズ」は、デバイス本体の「Catlog」「Catlog Board」を購入し、猫1匹あたり月額580円のアプリをダウンロードして利用する仕組みとなっている。

    このほかにも、まずはお試しをしたいユーザー向けに、「Catlog」本体が月額690円で、「Catlog Board」本体が月額750円で一定期間利用できるレンタルプラン(アプリの月額利用料は別途必要)も用意している。

    こうしたサブスクリプションのビジネスモデルにも、「Amazon Pay」は「Auto Pay」機能で対応できる。「Auto Pay」は、利用者が初回購入時に以降の支払い方法や配送先が設定できる機能で、次回からはその設定情報を使って事業者側で請求ができるため、ユーザーの手間が省けるようになる。

    クレジットカード決済でも継続課金や定期支払は可能だが、初回の購入ステップも簡単な「Amazon Pay」がサブスクリプションにも対応しているメリットは大きいようだ。

    Amazon Pay 「Auto Pay」の内容
    「Auto Pay」の内容

    販路の中でも自社ECの利用者が最多。だからこそ、決済ニーズまでくみ取るべき

    「Catlogシリーズ」はRABOが提供している複数の販路のなかでも、説明が特に充実している自社ECサイトで購入するユーザーが最も多いという。だからこそ、カスタマーエクスペリエンスに大きな影響を与える自社ECの決済手段を重要視している

    「Amazon Pay」の手数料は、一般的なクレジットカード決済と比べて手数料が少し高い印象があるが、それ以上に導入する意味合いは強いと伊豫氏は話す。

    「Amazon Pay」で決済するお客さまは多いので、途中で離脱することなく最後のコンバージョンまで至っていると実感している。「Amazon Pay」はお客さまの商品購入を後押しする効果もあるRABOにとっては機会損失しないためのトリガーになっていると捉えている。(伊豫氏)

    
「猫様の飼い主にとって買いやすく続けやすいサービスにする」。IoTデバイス+EC+データで“猫と一緒の生活”を支えるビジネスとは

    離脱を防ぎ、高いコンバージョンと顧客満足を実現するためには、RABOのように事業者側から率先してユーザーに選ばれる決済手段を導入していくことが必要なのだろう。

    今後の目標は「獣医療との接続」と「データを生かした新規事業」。グローバル展開も視野に

    RABOは今後の取り組みとして、「獣医療との接続」と「データを生かした新規事業」の、大きく2つを掲げている。

    RABOは猫を軸とした「獣医療との接続」「データを生かした新規事業」の新事業展開を進めていくという
    猫を軸とした「獣医療との接続」「データを生かした新規事業」の新事業展開を進めていくという

    これまでの動物病院は、猫が来院したときの状態と、飼い主への問診しか診察材料がなく、また飼い主も猫を24時間見ているわけではないので、非常に限られた情報だけで診察するほかない。

    こうした現状を打開するため、まずは「Catlogシリーズ」で定量的に猫のデータを取得し、普段の猫の様子や情報が細かく獣医師に接続できるようになる世界を広げていくことがRABOの第一の目標だ。

    たとえば、猫の排尿状況から体調変化の兆候を把握するのも「Catlogシリーズ」で可能だ。猫のトイレの回数が増えた場合、何度もトイレに行っているだけのように見えても、「Catlog Board」のデータを見れば、実際は排尿をしていなかったということも把握できる。そうすると、「何か泌尿器系のトラブルがあるかもしれない」という裏付けがデータから得られるようになり、最善のタイミングで医療を受けられるようになる。

    実際、RABOが行ったユーザーアンケートによると、「『Catlogシリーズ』がきっかけで泌尿器系のトラブルに気付いた」というユーザーが82%にも達したほどで、猫の細かな健康管理に役立っていることは明らかだ。

    現時点では、診察時に飼い主がスマートフォンアプリで猫の情報を見せるといった使い方が多いようだが、なかには飼い主と獣医師がアカウントを共有して、一緒に猫の体調管理をしているケースもあるという。

    次いで、人の世界でもバイタルデータが商品開発や新サービスに生かされているように、「Catlogシリーズ」で取得したデータを、次の事業に生かしていく目標も立てている。

    「Catlog」シリーズに蓄積された行動ログデータや体重・排泄データなどを活用した研究機関「Catlog総合研究所」を2021年に設立した
    「Catlog」シリーズに蓄積された行動ログデータや体重・排泄データなどを活用した研究機関「Catlog総合研究所」を2021年に設立した

    猫様の行動、食事、排泄、運動量などのデータを、これほどまでに蓄積している企業は珍しい」と話す伊豫氏。フードやトイレ、保険など、猫の健康に貢献できる商品開発に、「Catlogシリーズ」の膨大なデータが役立つ可能性は無限に広がる。すでに、大手企業とも連携した独自製品の開発に取り掛かっているそうだ。

    そして、ゆくゆくは「Catlogシリーズ」をグローバル展開したいと意欲を見せている。

    技術的には「Catlog」をほかの生き物にも転用できるが、やはり生き物ごとに特徴も違えば、飼い主のインサイトもまったく違ってくるもの。人間用のモノをほかの動物に転用しても中途半端になってしまうように、その生き物に対してしっかり特化しなければ、プロダクトとして芯を食ったものにならないと思う。製品・サービスとしては今後も「猫様のために」を追求しながら、販路はグローバルに広げていきたいと考えている。そのときは、世界でサービスを提供するAmazonの価値がまた享受できればと期待している。(伊豫氏)

    
「猫様の飼い主にとって買いやすく続けやすいサービスにする」。IoTデバイス+EC+データで“猫と一緒の生活”を支えるビジネスとは
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    朝比美帆
    吉田 浩章

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