前の記事の続きで「リンクの否認」ツールについて、マット・カッツとダニー・サリヴァンのQ&Aを日本語で紹介する。公式アナウンスやヘルプドキュメントには書かれていない注意点も多い。おまけとして、Googleのジョン・ミューラーから聞いたことも1つ追加する。
- Google マット・カッツが答える「リンクの否認」ツールの正しい使い方(後編): ジョン・ミューラーからのおまけ回答つき -
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先日のPUBCONにてMatt Cutts氏によって発表された、
ウェブマスターツールのリンク否認(非承認?無効化?)ツールですが、
すでに使っている方もいらっしゃると思います。
また、多くの情報が出てきていますので簡単にまとめてみたいと思います。
1,そもそもの機能
リンクに関するペナルティ(なんらかのアクション)を受けている場合で、ペナルティの要因となっているリンクのうち外せないものがある場合に、そのリンクを無効化(否認)することができる。
2,なんの役に立つのか?
現状、リンクでペナルティに陥っているサイトのリカバリが非常に難しい状態です。
特に、Pay Per Postをはじめとするブログ系のリンクやウェブマスターが把握できていないSEOリンク用のサイトから設置されたリンクにおいてリンクを外せなかったり(外してくれなかったり)、サイトそものを落とすことができない(落としてくれない)場合にこのツールを使うことでリンクを外したのと同じ効果が期待できます。
3,使い方は?
ウェブマスターツールのこちらのページから承認しない;つまりは無効化したいリンクのリストをアップロードします。
方法は簡単で、途中確認画面などが出てきますが画面の指示に従って行えば誰でもできる機能です。
4,ペナルティを受けたら無効化ツールを使うだけで良いのか?
Googleは、外せるリンクを外したうえで、どうしても外せないリンクだけを無効化ツールにて非承認とするように指示しています。
もし無効化ツールだけでOKということになった場合、スパムリンクのURLリストを保持していれば、ペナルティを受けたときに簡単に解除できることになってしまいます。
それを防ぐためにも外せるものを外す努力をしているかどうかは、判断してくるのではないでしょうか?
また、GoogleはSEO用人工リンクの特徴についてかなり把握していると思われます。(個人的には、どのようなサイトがどこのSEO会社によってなされているかも大まかに掴んでいると思っています。)
「このリンクのタイプは外せるものだ」ということはある程度自動的にでも判別できる可能性がありますので、横着をせずにまずは外せるリンクはすべて完璧に外すことが必要であると思います。
5,再審査は不要なのか?
2パターンあります。
まず、ウェブマスターツールに警告(イエローフラグ付き)が来ている場合は手動でのペナルティが与えられている可能性が高いため、再審査リクエストをする必要があります。
ペナルティは手動で行われているため、あくまで手動での解除が必要です。
一方で、ペンギンアップデートによって自動的にペナルティ(ランクダウン)を受けている場合には、再審査リクエストの必要はありません。送っても意味はありませんし、むしろイエローフラグ付きの手動ペナルティに移行する可能性すらありますので送るべきではありません。
なお、再審査リクエスト時にはリンク否認ツールを使用したことを記載する必要があります。
また、再審査は否認ツールを使ってから数日たって行ったほうが良いようです。
6,どのくらいで効果が出るのか?
一概には言えないようですが、否認ツールを使ってからクロールとインデックスが行われて初めて効果があるようです。それだけで数週間かかり、そのうえで手動ペナルティの解除になるとしたら、1ヶ月~2ヶ月場合によってはそれ以上かかることがあるかもしれません。
7,なぜこのツールができたのか?
悪質なSEO業者によって、良質なサイトがランクダウンしたままになることを防ぐということがメインだと思われます。
その中でも2つあり、ひとつは意図的にSEOを行っていたもののブログからのリンクなどコントロールできないリンクがあることによってどんなにがんばってもランクが復活しないというケースです。
このようなサイトの中には当然、内容的に優れたサイトもありますのでそれを救済したということがあると思います。
もうひとつはネガティブSEOが少なからず存在するということでしょう。モラルもなにもありませんが、世界中の一部のSEO業者に、リンクペナルティを逆手にとって競合をランクダウンさせるベガティブSEOを行っているところがある模様です。
このような悪質業者への対抗策としてツールのリリースを急いだということはあると思います。
一方で、このツールが存在することで人工リンクをやりやすくなってしまうという弊害も危惧されます。ペナルティを受けても否認ツールを使えば復活できるという考えで安易にスパム行為に及ぶサイトが増えないとも限りません。
ただし、ここはGoogleですので通常のアルゴリズム等で悪質なリンクをそもそも評価しないような仕組みの精度を高めるなどの努力をしているものと思われます。
現在の否認ツール効果
実際にこの否認ツールを使ってみていますし、使ってみたという話もたくさん聞いていますが、
いまのところこれによってリカバリしたという情報は入ってきていません。
やはりツールを使用してからそれなりに時間がかかるようですね。
一方で、否認すべき外せない人工リンクリストを網羅できていないものについて不合格の通知が来たようなケースが確認できています。
ただし、このケースは再審査リクエストまでが若干短かったこともあり、否認ツールの効果が出ないうちに目視でエディターにチェックされてしまった可能性があります。
もしそうでないとしたら、はじめからリストを網羅できていないものは自動的にNGにするような機能は入っているかもしれません。(ただし、NGメッセージが通常のものと同じであることから、否認ツール関係なしの再審査が行われた可能性が高いかもしれません)
すでに最初に否認ツールを使ってから2週間が経とうとしていますので、そろそろ何が動きがあれば、特にリカバリ実績が出てくるのではないかと期待しています。
新たな動きがあれば、こちらでご報告したいと思います。
なお、否認ツールについては、下記が詳しいのでご参考にされると良いと思います。
リンクの否認ツール:Q&A のご紹介(Googleウェブマスターツールセントラルブログ)
Google マット・カッツが答える「リンクの否認」ツールの正しい使い方(前編)(海外SEO情報ブログ)
リンクを無効化する「リンクの否認」ツールをGoogleが公開、よくありそうな13個の疑問に答えてみる from #PubCon Las Vegas 2012(海外SEO情報ブログ)
※一部Googleが公式に使っていない表現(ペナルティ等)を使用していますが、一般的に使われている言葉に合わせていますのでご了承ください
国際事業部ではUPA Japanとの共催で、World Usability Day(WUD)2012を以下のように開催します。World Usability Dayは、これまでUPA-Iが世界各地のチャプターと連動し て、 同じテーマで同じ日に開催してきました。ただし、今年UPAはUXPAと名称を変 更し、多少事務処理等が混乱しているようで、ウェブサイトにもまだ UPAという 表示が多数残っています。そこで、国際事業部はUXPA Japanと連動し、独自の テーマ で今年のWUDを実施することにしました。 今回のテーマは、グローバルビジネスにおけるユーザビリティ活動のあり方、で す。現在日本企業は、海外市場、特に発展途上国の市場で海外企業と競 合して おり、そうした中でシェア獲得にむすびつけるためには、どのようなユーザビリ ティ活動を行えばいいのか、その方向性を模索しています。この WUDを、そうし た悩みをお持ちの関係者の皆さんの 討議の場として活用していただければうれ しく思います。 日時 11/8 (Thu) 18:00-20:00 (20:00から簡単な懇親会-自己負担ですが-を予定します) 会場 金沢工業大学(KIT) 虎ノ門キャンパス 13階セミナールーム http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/map.htm 最寄り駅: 銀座線虎ノ門駅、日比谷線 神谷町駅、都営三田線 御成門駅、 各徒歩7~8分 テーマ 「グローバルビジネスにおけるユーザビリティ活動のあり方」 内容 1. 18:00-19:00 講演「グローバル展開するユーザビリティビジネスの最新動向」 木村達郎(株式会社U'eyes Design海外事業部) 東京外国語大学卒。大日本印刷株式会社、富士ゼロックス株式会社で国際業務に 携わる。北陸先端科学技術大学院大学、埼玉大学大学院で経営学を学 び、ビジ ネスエスノグラフィーにもとづく経営組織分析で博士号取得。現在、株式会社 U'eyes Designで国際ユーザー調査業務のコーディネートを担当。 2. 19:00-20:00 パネルセッション 「グローバルなユーザビリティ活動」 グローバルなユーザビリティ活動について、実践の場で感じている課題をメー カーのご担当者から発表いただきます。 ・ソフトウェア開発やユーザビリティ活動の海外実践における課題 野田尚志、浜地理絵子(NECソフト) ・日米でのユーザビリティ評価の違い
渡辺英範(京セラ)
参加費用: 会員1,000円、学生会員 無料、一般2,000円、一般学生500円
※終了後、有志による懇親会を予定しています。(実費)■お申込み方法 タイトルを「WUD2012 参加希望」として以下の内容を hcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。 ------------------------------------------------------- 氏名: 所属: 電話番号: メールアドレス: 会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生
懇親会(有志・実費):参加・不参加
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