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【楽天市場の2025年おせちトレンド予測】カジュアル化・多様化が進み「オードブル」「ハイブリッド」「ご当地」に注目が集まる

1 year 3ヶ月 ago

楽天グループは、「楽天市場」の購買データや消費者へのアンケート調査を基にした「『楽天市場』おせち2025トレンド予測」や、「楽天市場」におけるおせちの傾向などを発表した。

流通総額は3年間で約1.5倍に。おせちの多様化、カジュアル化進む

「楽天市場」では9月2日時点で約1万7000点のおせちを扱っている。流通総額は2020年から2023年までの3年間で約1.5倍に伸長したという(2020年8月18日~12月29日と2023年8月18日~12月29日の比較)。

楽天グループ 楽天市場 おせちの流通総額が3年間で約1.5倍に
「楽天市場」では、商品名に「おせち」が含まれる商品の流通総額が3年間で約1.5倍に

近年では、和風に加え、洋風、中華、キャラクターなどおせちの多様化、カジュアル化が進んでいる。2020年と2023年の流通総額を比較すると、洋風おせちは約1.3倍、中華おせちは約2.3倍、キャラクターおせちは約1.7倍に拡大した(2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日における比較)。

楽天グループ 楽天市場 おせち キャラクターおせちの一例
キャラクターおせちの一例

また、早割の浸透により7月~8月の早期需要が2020年から2023年の3年間で約2.9倍に拡大している(2020年7月1日~8月22日と2023年7月1日~8月22日を比較)。

楽天グループ 楽天市場 おせち 早期割引の流通総額の推移
7月~8月で商品名に「おせち」が含まれる食品の流通総額を比較

大型連休もあり、5人以上で食べる大容量おせちが好調

2024年から2025年にかけての年末年始は最大9連休となり、家族や大人数で過ごす時間が取りやすい傾向にあるという。楽天が実施したアンケートによると、この年末年始は約8割が「自宅や実家で過ごす」と答え、2025年のおせちの予算については8割近くが「例年と同じくらい」と回答した。

「楽天市場」の2025年のおせち商戦では、1万5千円~2万円程度で、5人以上で食べられる・とりわけがしやすい大容量おせちが好調に推移しているという。

楽天グループ 楽天市場 大容量おせちの一例
楽天グループ 楽天市場 大容量おせちの一例
大容量おせちの一例

2025年おせちのトレンドは「オードブル」「ハイブリッド」「ご当地」

おせちのカジュアル化を背景に、「楽天市場」ではおせちを華やかに演出できるオードブルおせちの需要が拡大。2020年から2023年の3年間で流通総額が約1.8倍に伸長したという(2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日を比較)。

楽天グループ 楽天市場 オードブルおせちの流通総額の推移
商品名に「オードブル」および「おせち」のキーワードを含む商品の流通総額

そのため、8000円~2万円程度で、洋風の味付けを中心とした多種多様な品目を自由に盛り付けて楽しめるオードブルスタイルのおせちに注目が集まると予測した。

楽天グループ 楽天市場 「オードブルおせち」の一例
「オードブルおせち」の一例

和洋中や単品おせちと自身で作ったおせちを組み合わせる「ハイブリッドおせち」

2025年に購入予定のおせちについてのアンケートでは、1位に「和風+洋風の組み合わせ」、3位に「洋風+中華の組み合わせ」がランクインするなど、和洋中を組み合わせたおせちの人気が高い。

「楽天市場」において、和風おせちをベースに洋風、中華など異なる味わいを組み合わせたおせちの流通総額も、2020年からの3年間で約3.2倍に伸長しているという(2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日を比較)。

また、単品おせちの流通総額も約1.3倍に拡大(2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日を比較)。必要な物だけ購入し、自身の手作りおせちと組み合わせる傾向も見られるという。こうした状況から「ハイブリッドおせち」をトレンドとして予測した。

楽天グループ 楽天市場 「ハイブリッドおせち」の一例
楽天グループ 楽天市場 「ハイブリッドおせち」の一例
「ハイブリッドおせち」の一例

特集ページ「楽天市場 おせち2025」内でも「オードブルおせち」を紹介するコンテンツを初公開する予定だ。

「赤こんにゃく」「鯉のやわらか煮」といった「ご当地おせち」

「地域の商品を使ったおせち(ご当地おせち)を食べてみたいか」というアンケートでは、17.9%が「食べたことがある」、34.9%が「食べてみたい」と回答。

また、「楽天市場」におけるご当地食材の流通総額は2020年からの3年間で約1.3倍となり、伸長傾向にあるという(2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日を比較)。

地域特有の素材や調理法で作られたご当地食材への需要が高い傾向にあること、家族や親戚などが集まる年末年始の楽しみ方として、コミュニケーションのきっかけにもつながることから、「ご当地おせち」をトレンド予測にあげた。

楽天グループ 楽天市場 「楽天市場」で取り扱っている「ご当地おせち」の食材例 滋賀県「赤こんにゃく」 山形県「鯉のやわらか煮」 青森県「いちご煮」
「楽天市場」で取り扱っている「ご当地おせち」の食材例。
滋賀県の「赤こんにゃく」(左)、山形県の「鯉のやわらか煮」(右)、青森県の「いちご煮」(上)
楽天グループ 楽天市場 「楽天市場」で取り扱っている「ご当地おせち」の食材例 沖縄県の「中味汁」
沖縄県の「中味汁(なかみじる)」
楽天グループ 楽天市場 「楽天市場」で取り扱っている「ご当地おせち」の食材例 福島県の「紅葉漬(こうようづけ)」
福島県の「紅葉漬(こうようづけ)」

Z世代に向けた「推しおせち」を「博多久松」と共同開発

「楽天市場」では、Z世代が好きな具材だけを集めた「推しおせち」を「博多久松」と共同開発。開発に関し、15歳~29歳のZ世代におせちで食べたい食材をアンケートしたところ、「ローストビーフ」「いくらの醤油漬け」「ガトーショコラ」など和洋問わず幅広い食材が好まれている傾向が見られた。

「推しおせち」には人気上位の16品目を詰め合わせ、数量限定で販売。Z世代向けの「推しおせち」を通じて、おせちの継続的な需要喚起を図る。

楽天グループ 楽天市場 推しおせち 「博多久松」との共同開発
楽天と「博多久松」が共同開発した「推しおせち」
藤田遥

採用動画にアニメーションを使った事例を紹介!かっこいい動画やインタビューの事例についても解説

1 year 3ヶ月 ago

採用動画にアニメーションを使った事例を紹介!かっこいい動画やインタビューの事例についても解説

採用市場の競争が激化する中、従来の採用手法だけでは優秀な人材の確保が難しくなっているのが現状です。

そんな中、注目を集めているのが採用動画へのアニメーション活用です。アニメーションを取り入れた採用動画は、複雑な内容であるほど従来の実写動画と比べて応募者の興味を引きやすい傾向があります。

本記事では、採用動画にアニメーションを使った採用動画の成功事例や、アニメーションを使用するメリット、そして制作時の注意点まで詳しく解説します。

また、費用相場など、実務に役立つ情報もお伝えするので、優秀な人材確保のためにぜひ参考にしてみてください。

お役立ち資料集

アニメーションを使った採用動画の成功事例

アニメーションを活用した採用動画は、企業の魅力を効果的に伝え、応募者の興味を引くことができます。

ここでは実際にアニメーションを活用した採用動画を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

アニメーションのみの成功事例

採用向け会社紹介動画「司法書士法人A.I.グローバル」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 60~120秒
費用レンジ ~49万円

出典:Crevo実績

司法書士法人A.I.グローバルの採用向け会社紹介動画は、アニメーションを活用して企業の魅力を効果的に伝えています。

ポップでメリハリのあるアニメーションを使用して、風通しの良い社風や活発な意見交換が行われる雰囲気を表現しているのが特徴です。
A.I.グローバルグループの強みやモットーを紹介し、数値では見えない魅力を訴求しています。

法律関係の内容は堅いイメージになりがちですが、アニメーションを使用することで、分かりやすく印象に残る動画に仕上がっています。視聴者は楽しみながら企業の特徴を理解することができるでしょう。

採用動画「JFEスチール株式会社」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 ~15秒
費用レンジ 50~99万円

出典:Crevo実績

JFEスチール株式会社の採用動画は、15秒という短い時間でアニメーションの特性を最大限に活かしています。

この動画では、会話形式で企業の魅力を次々に紹介。コミカルなタッチやテンポの良いイラストにより、固いイメージの採用動画とは一線を画す印象的な仕上がりになっています。

アニメーションの自由な表現力により、短時間で企業の強みや事業内容を分かりやすく、かつ印象的に伝えています

採用動画「株式会社グローバルビジョンテクノロジー」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 60~120秒
費用レンジ 100~299万円

出典:Crevo実績

株式会社グローバルビジョンテクノロジーの採用動画は、アニメーションを使って企業の強みと事業内容を分かりやすく表現しています。

シンプルなイラストと簡潔な説明を組み合わせて、IT企業の特徴や魅力を効果的に伝えているのが特徴です。テンポの良い展開と明るい色使いにより、視聴者の興味を引きつけます。

技術的な内容も、アニメーションを使うことで親しみやすく表現されており、応募者が企業の事業内容を理解しやすくなります。

採用動画・会社紹介動画「田島ルーフィング株式会社」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 60~120秒
費用レンジ 100万〜299万円

出典:Crevo実績

田島ルーフィング株式会社の新卒採用向けの会社紹介動画では、普段なじみのない業界でも学生が理解がしやすい動画となっています。

この動画では、堅くなりがちな採用動画をコミカルなタッチで描くことで他社との差別化を計り、サービスの利用シーンや特徴を具体的に示しています

アニメーションの特性を活かし、飽きさせないストーリーで、サービスの魅力を分かりやすく伝えています。

決採用動画 新卒採用向け会社紹介動画「株式会社ケツト科学研究所」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 120秒〜
費用レンジ 100〜299万円

出典:Crevo実績

株式会社ケツト科学研究所の新卒採用向け会社紹介動画は、アニメーションを効果的に活用しています。

会社の歴史や事業内容、社員の働き方などを、分かりやすいイラストとアニメーションで表現しているのが特徴です。

科学研究所という専門性の高い企業でも、アニメーションを使うことで、新卒学生にも親しみやすい印象を与えることができます。

また、具体的な数字や実績を視覚的に表現することで、企業の強みを印象的に伝えています。

新卒向け採用動画「神戸市社会福祉協議会」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 〜49万円

出典:Crevo実績

神戸市社会福祉協議会の新卒向け採用動画は、アニメーションを用いて社会福祉の仕事の魅力を伝えています。

社会福祉協議会の役割や具体的な業務内容を、親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で紹介しているのが特徴です。

福祉の仕事の意義や、地域に貢献できるやりがいを、アニメーションを通じて効果的に表現しています。

また、実際の職員の声を引用することで、リアリティを持たせながら、視聴者の共感を得る工夫がされています。

会社紹介動画・採用動画 「JIPテクノサイエンス」

動画の種類 アニメーション
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 非公開

出典:Crevo実績

この動画では、無人島に街を作る過程を通じて、同社の幅広い事業領域を親しみやすいアニメーションで表現しています。

サービスの多様性ゆえに理解が難しいという課題に対し、アニメーションの特性を活かして短時間で事業概要を伝える工夫がされているのが特徴です。

この動画は採用活動やウェブサイトなど、様々な場面で活用可能な汎用性の高い企業PRツールとなっており、効果的な採用戦略の一例として評価されています。

アニメーション動画+実写の成功事例

内定者に向けたモチベーション向上動画「営業製作所株式会社」

動画の種類 アニメーション・実写
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 50〜99万円

出典:Crevo実績

営業製作所の内定式モチベーション向上動画は、アニメーションと実写を組み合わせて企業の雰囲気と魅力を効果的に伝えています。

この動画では、具体的な数字や成長性を示す情報をアニメーションで表現し、実際の社員の姿や働く環境を実写で紹介しています。モチベーショナルな言葉や躍動感のあるBGMを使用することで、視聴者の意欲を高める効果を盛り込んでいるのが特徴です。

実写とアニメーションの組み合わせにより、リアルな企業の姿と将来の可能性を同時に伝えることができ、視聴者に強い印象を与えています。

会社紹介動画「ユーラスエナジーホールディングス」

動画の種類 アニメーション・実写
長さ・尺 120秒〜
費用レンジ 300万円〜

出典:Crevo実績

ユーラスエナジーホールディングスの会社紹介動画では、会社の認知向上を目的に、会社紹介動画を制作しました。風力発電で国内最大手の企業であり、クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う再生エネルギー業界のトップランナーであることを伝え、事業理解の促進の役割も担っています

実写、アニメーションをリッチに組み合わせ、データはインフォグラフィックで見せることで、分かりやすくかつ途中で離脱させない構成になっています。また地域の方々と共に事業を進めている点を伝えるため、実写を使うことでイメージを持っていただきやすくしました。

企業の歴史と現在のグローバル展開規模や強みなどの内容を一般の人にも伝わりやすくする上で、アニメーションと実写の組み合わせが効果的に機能しています。

ビジョンムービー「ミツウロコヴェッセル」

動画の種類 アニメーション・実写
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 100〜299万円

出典:Crevo実績

ミツウロコヴェッセルのビジョンムービーは、アニメーションと実写を組み合わせて、企業のビジョンと想いを印象的に伝えています。

この動画では、企業の歴史や将来のビジョンをアニメーションで表現し、実際の事業内容や社員の姿を実写で紹介しています。抽象的な概念をアニメーションで視覚化し、具体的な活動を実写で示すことで、企業の全体像を効果的に伝えているのが特徴です。

アニメーションと実写の組み合わせにより、企業の過去・現在・未来を一貫性のあるストーリーとして伝えることに成功しています。

会社紹介動画「株式会社ヌーラボ」

動画の種類 アニメーション・実写
長さ・尺 30〜60秒
費用レンジ 50〜99万円

出典:Crevo実績

株式会社ヌーラボの会社紹介動画は、実写とアニメーションを効果的に融合させています。

アニメーションをメインに、同社のサービスや理念を視覚的に表現しつつ、実際のオフィスや社員の様子を紹介し、企業の雰囲気を伝えています

特に、同社が提供するプロジェクト管理ツールの機能や特徴を、アニメーションを使って分かりやすく説明している点が印象的です。

また、社員のインタビューと組み合わせることで、企業の魅力をより具体的に伝えることに成功しています。

オフィス施設紹介動画「住友不動産」

動画の種類 アニメーション・実写
長さ・尺 120秒〜
費用レンジ 〜49万円

出典:Crevo実績

実際に住友不動産が手がけた多様なオフィスの事例を紹介しながら、同社の幅広い提案力を効果的に訴求しています。

制作面では、実写の取材映像や画像に加え、アニメーション的要素であるグラフィックを巧みに組み合わせ、ポップな雰囲気を演出しているのが特徴です。

同社が手がけた多様なオフィス事例を通じて、幅広い提案が可能であることを効果的に示しています。

採用動画にアニメーションを使用するメリット

採用動画にアニメーションを取り入れることには、以下の3つのメリットがあります。

  • 実写より幅広い表現が可能
  • 人件費、キャスト費を抑えられる
  • 企業の独自性が際立ち印象に残りやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

実写より幅広い表現が可能

アニメーションを使用すると、実写では表現が難しい場面や概念でもシンプルに視覚化することができます。

例えば、企業の未来像や理想的な職場環境を描くとき、アニメーションなら自由自在に表現できます。また、複雑な業務プロセスや技術を、わかりやすく図解することも可能です。

このような柔軟な表現力は、求職者の理解を深め、企業の魅力を効果的に伝える手段となります。

実際の職場環境や社員の様子を補完する形でアニメーションを取り入れることで、より印象的な採用動画を制作できるでしょう。

人件費や機材費、キャスト費を抑えられる

実写の採用動画を制作する場合、撮影場所の確保や出演者の手配、機材のレンタルなど、さまざまなコストがかかります。

一方、アニメーションを活用すれば、これらの費用を大幅に削減できます。

とくに、多くの社員や複数の拠点を紹介する必要がある場合、アニメーションは実際の社員を集めたり移動する手間が省ける効率的な選択肢です。

また、実写撮影では難しい海外拠点や取引先との商談のシーンなども、アニメーションなら容易に表現できます。

このように、アニメーションを活用した採用動画は、制作費用を大幅に削減しながら、表現の幅を広げることが可能です。

企業の独自性が際立ち印象に残りやすい

アニメーションを使用することで、企業の個性や文化を独自のスタイルで表現できます。

キャラクターデザインや色使い、ストーリー展開など、細部にまでこだわることで、他社との差別化を図ることが可能です。

例えば、企業のマスコットキャラクターを主人公にした物語形式の採用動画や、企業理念をビジュアル化したアニメーションなど、創造力次第で無限の可能性が広がります。

このような独自性の高い採用動画は、求職者の記憶に残りやすく、企業ブランディングにも貢献します。

視聴者の心に響くストーリーや印象的なビジュアルを通じて、企業の魅力を効果的に伝えることができるでしょう。

アニメーションの採用動画の費用相場

アニメーションを活用した採用動画の制作費用は、企業の規模や目的によって大きく変動します。一般的に、50万円以下のシンプルな形式から300万円以上の高品質な制作まで、幅広い選択肢があります。

費用の違いは主に、アニメーションの複雑さ、オリジナルキャラクターの有無、3DCGの使用などです。また、制作にかかる時間や専門スタッフの人数も影響します。

例えば、50万円以下の動画では基本的な2Dアニメーションを使用し、会社概要や募集職種の簡単な説明を行うことができます。一方、300万円以上の動画では、フルオリジナルのストーリーや高度な3DCGアニメーションを駆使し、視聴者の心に強く残る作品を制作することが可能です。

企業は自社の採用戦略や予算に合わせて、最適な形式を選択することが重要になります。高品質な動画は制作に時間とコストがかかりますが、他社との差別化を図り、優秀な人材の獲得につながりやすくなるでしょう。

関連記事:「【種類別】アニメーション動画の費用相場はいくら?費用ごとの成功事例23選」

アニメーションを採用動画に使用する際の注意点

採用動画にアニメーションを取り入れることで、視聴者の注目を集め、より印象的な内容を伝えることができます。しかし、効果的に活用するためにはいくつかの注意点があります。

具体的な注意点は次の3つです。

  • 実写とアニメーションは使い分ける
  • 使用するイラストや動画の著作権に注意する
  • 企業イメージに合わせたトーンや雰囲気を設定する

それぞれ詳しく解説していきます。

実写とアニメーションは適切に使い分ける

採用動画では、実写とアニメーションを適切に使い分けることが大切です。

実写は現実感や信頼性を伝えるのに適しており、オフィスの様子や社員インタビューなどに効果的ですが、一方でアニメーションは抽象的な概念や複雑な情報を分かりやすく伝えるのに向いています。

例えば、会社の歴史や成長過程を説明する際には、年表をアニメーション化することで視覚的に分かりやすく伝えることができます。

また、業務フローや組織構造を紹介する場合も、図解をアニメーション化することで理解しやすくなるでしょう。

実写とアニメーションを上手に使い分けることで、視聴者の興味を引きつけながら、効果的に情報を伝えることができます。

使用するイラストや動画の著作権に注意する

アニメーションを採用動画に取り入れる際、使用するイラストや動画の著作権に注意が必要です。無断で他者の著作物を使用すると、法的トラブルに発展する恐れがあります。

著作権によるトラブルを防ぐ方法は、次のとおりです。

  • オリジナルのイラストや動画を制作する
  • 著作権フリーの素材を利用する
  • 有料の素材サイトから購入する
  • 権利者から使用許諾を得る

とくに、キャラクターやロゴなどの独自性の高い素材を使用する場合は、権利関係を慎重に確認しましょう。

企業イメージに合わせたトーンや雰囲気を設定する

採用動画のアニメーションでは、企業イメージに合わせたトーンや雰囲気を設定することが重要です。

例えば、IT企業であれば先進的でスピード感のあるアニメーションが適しているかもしれません。一方、伝統的な製造業であれば、落ち着いた色調と丁寧な動きのアニメーションが適している可能性があります。

また、ターゲットとする求職者層に合わせてアニメーションのスタイルを選ぶことも効果的です。

若手向けであればポップで明るいイメージ、経験者向けであればより洗練されたデザインを採用するなど、視聴者に合わせて工夫しましょう。

アニメーションを使った採用動画ならCrevo

Crevoは、豊富な制作実績や高いビジネス理解力・企画力が強い動画制作会社です。
2,000社10,000万件の実績から得たノウハウを基に、お客様のニーズに合わせた高品質な採用動画を制作いたします。

お客様のご要望をしっかりとヒアリングし、企画から制作、効果の検証までワンストップでサポート。企業の特徴や求める人材像を的確に反映した採用動画を制作いたします。

採用動画の詳細はこちら

VIDEO SQUARE編集部

越境ECのビィ・フォアード、DHLと脱炭素化に向けた取り組みに調印。2027年の上場に向けて環境問題対策を推進

1 year 3ヶ月 ago

中古車の越境ECを手がけるビィ・フォアードと物流大手のDHLジャパンは8月30日、持続可能な航空燃料(SAF)の使用によって、輸送に伴う温室効果ガス排出量を削減する輸送サービス「GoGreen Plus」の利用に関する5年契約を締結した。

「GoGreen Plus」は、飲食店や家庭から排出される廃食油、トウモロコシやサトウキビなどのバイオマス由来原料などを用いて生産される「SAF」の使用により、輸送に伴う温室効果ガス排出量を削減できる業界初の輸送サービス。「SAF」は一般的な航空燃料のライフサイクル排出量を最大50%削減できるという。

持続可能な航空燃料と温室効果ガス排出量削減の関係性
持続可能な航空燃料と温室効果ガス排出量削減の関係性

「GoGreen Plus」のサービスは、ビィ・フォアードの海外輸送サービス「ポチロジ」で請け負ったすべての国際交通貨物に適用する。「ポチロジ」はネットでの見積もりから輸送依頼までワンストップで対応。年間約3万件の取扱実績がある。「GoGreen Plus」への適用費用はすべて、ビィ・フォアードが負担する。

ビィ・フォアードは2027年に予定している株式上場に向けて、環境問題への取り組みを進めている。社会の脱炭素化と持続的な発展に貢献することを目的に、CO2削減やカーボンニュートラルに取り組むことができるため、今回の契約を締結した。

ビィ・フォアードの取引は現在、世界207の国と地域で、売り上げの大半が海外。DHLとの協業は業務上のマッチング度が高く、双方の目的が合致したことから、5年間という長期契約の締結に至ったという。

松原 沙甫

「何を言っているのかわからない」。セシールの“あのフレーズ”のラジオCMが復活、ニッポン放送で放送スタート

1 year 3ヶ月 ago

セシールは9月9日、過去にテレビCMで話題となった懐かしいサウンドロゴ「Cecile~Il offre sa confiance et son amour~」(フランス語で愛と信頼をお届けしますの意)を使用したラジオCMをニッポン放送で放送を始めた。

ラジオCMは20秒のスポットCMを制作、「友人篇」と「クイズ篇」の2パターンで放送する。友人篇は多くの人に共感してもらえる「体型の悩み」をテーマに、女性2人が会話を展開。クイズ篇はクイズを通した夫婦の掛け合いという内容。CMの最後に夫婦そろって「セシール~♪」と口ずさむ。同日から友人篇、クイズ篇とも、それぞれランダムに放送する。

1983年から放送していたセシールのテレビCMでは、最後に流れるフランス語のサウンドロゴ「cecile~Il offre sa confiance et son amour~」について、「何と言っているのか?」「別の言葉に聞こえる」などと話題となった。放送から50年経った現在も、サウンドロゴに関する問い合わせが寄せられているという。

「あのメロディーを聴くだけでセシールを連想させる」というほど反響の大きかったサウンドロゴをもって広めたいという目的から、ラジオCM復活第2弾の開始に至った。

セシールは1974年、正岡道一氏が設立・創業した通販会社セシールが前身。1足数十円のパンストや低価格インナーなど価格訴求を強みに、通販事業者として初の年商2000億円を突破した。

その後、2005年にライブドア(当時)などと資本・業務提携契約を締結。2006年にはライブドアの連結子会社となった。2009年、フジ・メディア・ホールディングス(FMHD)の子会社がセシール株式の公開買付を実施。FMHDのグループ化とした後、FMHDグループのフジ・ダイレクト・マーケティング(FDM)、ディノス、セシールの3社を合併。存続会社をディノスとし、商号をディノス・セシールに変更した。

2022年3月、ディノス・セシールは通信販売ブランド「セシール」事業を新会社として分社化し、ニフティに株式を譲渡。ニフティは新設した子会社を通じてセシールの全株式を取得した。

松原 沙甫

日本航空(JAL)がECモール「JAL Mall」にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入

1 year 3ヶ月 ago

日本航空(JAL)は、ECモール「JAL Mall」にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。

マイル情報を表示するサジェスト、複数項目を組み合わせた絞り込みなどを実装

「JAL Mall」は、航空以外の領域の中核事業としてマイルを活用したショッピング体験を提供している。JALグループの直営ショップ、パートナー企業のショップが出店し、食品、家電、家具、地域特産品など幅広い商品を取り扱っている。

「価格帯」「レビュー評価」「ギフト対応」「マイルアップ」など複数項目を組み合わせた絞り込み検索を実装。ユーザーが希望に近い商品を見つけやすくなるようサポートし、UX向上につなげる。

日本航空 JAL Mall ZETA SEARCH 複数項目を組み合わせた絞り込みでUX向上につなげる
複数項目を組み合わせた絞り込みでUX向上につなげる

検索窓に入力した文字に関連する商品を表示するサジェスト機能では、「商品画像」「価格」「マイル情報」まで細かく表示する。ユーザーが他の商品にも興味を持ちやすくなるようにすることで、回遊率やCVR向上が期待できるという。

日本航空 JAL Mall ZETA SEARCH マイル情報や商品画像付きのサジェストでサイト内回遊を促進する
マイル情報や商品画像付きのサジェストでサイト内回遊を促進する

「ZETA SEARCH」とは

ECサイト内の検索における「絞り込み」「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索・サイト内検索エンジン。

キーワード入力時のサジェスト機能、もしかして検索、ドリルダウン式の絞り込み、事前に検索結果の該当数を表示するファセットカウントなど、多数の検索機能を有している。

JRE MALL ZETA SEARCH サイト内検索 EC商品検索
「ZETA SEARCH」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)

※【お詫びと訂正】記事初出時、掲載している画像に誤りがあったため訂正しました。お詫びして訂正いたします。

藤田遥

ビックカメラが基本送料を無料に。購入金額2000円以下でも送料無料、配送料金の詳細ページでは「送料当社負担」と表現

1 year 3ヶ月 ago

ビックカメラは9月2日から、ECサイト「ビックカメラ・ドットコム」の基本送料を購入金額によらず無料にした。これまで、送料を自社で負担する送料無料の対象は税込2000円以上の購入としていた。

送料無料はECサイト限定サービス。ビックカメラ店舗では実施しない。送料無料の対象外となる商品もある。一部メーカー直送品は別途送料がかかるほか「一部の離島・山間部地域は、別途送料が発生する場合がある」としている。

ビック酒販取り扱い商品は税込み8000円以上の購入が送料無料対象となる。対象外商品については商品ごとに個別送料が発生し、送料は商品ごとに異なる。また、送料無料は予告なく取りやめることがあるとしている。

なお、ビックカメラではECサイト上では「1個のお買い物でも送料無料」といった表示を実施しているが、配送料金の詳細ページでは「送料当社負担」という表現を用いている。2023年末に消費者庁がECサイトなどでの「送料無料」表示規制を見送った一方、「送料当社負担」といった表示などへ自主的な見直しを促す方針を示したことに配慮したものとみられる。

ビックカメラの2023年8月期連結決算におけるグループの連結EC売上高は、前期比11.2%減の1274億円。連結売上高に占めるEC化率は15.6%。ビックカメラグループのEC売上高は、ビックカメラ、コジマ、ソフマップのEC事業の売上高と、楽天ビックへの卸売りを合計した金額。

鳥栖 剛

2024年8月の「Googleコアアップデート」はどうだった? 今後サイト運営者が心がけていきたいこと【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

1 year 3ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年8月5日~9月5日のニュース

2024年8月15日23時59分(日本時間)に、Google Search Centralの公式X(旧Twitter)でコアアップデートのリリースが発表されました。「2024年2回目のコアアップデートは最長1か月に及ぶかもしれない」とのアナウンスもありましたが、9月4日4時に展開完了が発表されています。みなさんのサイトはどのような影響を受けたでしょうか!?

Googleのコアアップデートが与えた影響とは?

Google Search Central Blog | Google
https://developers.google.com/search/blog/2024/08/august-2024-core-update

ユーザーの検索内容に関連性がある場合、有用で独自のコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを含む、さまざまな高品質サイトとユーザーを結び付けることを目標としています。

私のクライアントにおける最近のコアアップデートでは、完了後1~2週間後に大きく変動したこともあったため、9月半ばくらいまでは注視していきたいところですが、ここ数年でも変動の少ない、おとなしめな印象がありました。

それでもXのタイムラインを見てみると、「個人ブロガーが影響を受けた」「アクセスや順位が落ちた」というポストもいくつかありました。

アップデートに際して公開されたGoogleのブログを見ると、オリジナリティのある有益な情報であれば小さなサイトでも評価されるという主旨になっているようです。

有益、独自、高品質といったことは、繰り返されている「ヘルプフルコンテンツアップデート」や「E-E-A-T」の概念にも通じるものですので、これからのSEOで大切なこととして常に意識する必要がありそうです。

人を惹きつけ、満足させるコンテンツが今後のSEOのカギになる?

2024年5月Googleの社内文書が流出、SEO担当者が押さえておきたいポイント徹底解説 | アユダンテ
https://ayudante.jp/column/2024-07-08/15-00/

Navboost(ナブブースト)は検索結果からユーザーのクリック行動を13か月間さかのぼって記録し、そのデータに基づいて検索結果を調整しているというもの。2023年の米国グーグル・反トラスト法裁判での証言や2024年5月に流出したとされるGoogleの内部文書も相まってSEO界隈で多く見聞きするようになりました。

この裁判については、学術雑誌『情報通信政策研究』第7巻第1号内に中央大学国際情報学部准教授 中島美香氏の寄稿もあるので、気になる方は下記からどうぞ。

『情報通信政策研究』第7巻第1号 | 総務省
https://www.soumu.go.jp/iicp/journal/journal_07-01.html

Navboostでは、そのクリックをきっかけにサイトに長く滞在したか、すぐに戻ってしまう直帰行動をしていないか、人を惹きつけ満足させる行動に至ったのかなど、ユーザーの行動をヒントに検索順位の調整に使用しているということ。

太古のSEOでいわれた“キーワードの出現率”のような、単語が詰め込まれたコンテンツがユーザーの疑問や課題の解決につながるとは言い難いですし、良質な行動データが検索順位にフィードバックされているなら、役立つ独自コンテンツが今後ますます重要になることは間違いなさそうです。

要チェック記事

人の検索行動は変わるのか? SEO第一人者の渡辺隆広氏が見据える、検索エンジンマーケティングの未来 | Markezine
https://markezine.jp/article/detail/46184

SEOの第一人者として知られるDMM.comの渡辺隆広氏による検索の未来。読み応えのある記事ですが、なかでも印象に残ったのが、渡辺氏の以下のコメント。

「大学3年生の女性のスマホ画面を見せてもらったところ、『検索』というフォルダに入っていたのが『Yahoo!知恵袋』でした。『Googleはキーワードを入れるのが難しい。わからないことは人に聞いた方が早い』だそうです。」

先日、EC経営者の方が「『Yahoo!知恵袋』を、知らない人と建設的におしゃべりするSNS的な使い方をしている」と就活生から聞いたという話をしていたのですが、ググるでもAIに聞くでもなく、知恵袋で教えてもらうというのは斬新でした。

生まれた時からインターネットやスマホが身近にある世代の行動心理を知ることは、未来のECを知ることなのかもしれません。

検索エンジン「Bing」ユーザーじわり増加 マーケターは対策すべきか? | ITmediaビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2408/28/news064.html

デスクトップのシェアとしては、トップが「Google」(72%)、「Bing」(16%)が「Yahoo!」(10%)を抜いて国内2位になっています。

当社のクライアントでも、BtoBサイトでは検索経由のアクセスのうち40%ほどが「Bing」というところもありますので、対策できるに越したことはありません。けれどGoogleのようにカンファレンスや“中の人”による情報公開・発信を活発化してほしいなと思います。

Help! Google Search isn't indexing my pages(助けてください! Google 検索でページがインデックスされません) | Google Search Central YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=Q5kYrmzNhcU

体感としては2023年頃から「Search Console(サーチコンソール)」に増えた「検出 - インデックス未登録」。これに関する質問も増えてきましたが、ページを公開しても検索結果に表示されていないことに気づいていない人も多い印象です。

2019年の「Webmaster Conference Osaka」にも登壇した、Googleのマーティン・スプリット氏が解説しています。動画は英語ですが字幕がとてもわかりやすいです。サイト担当者の人は見ておいて損はありません!

生成エンジン最適化(GEO)について知っておくべきこと | eccLab
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/96642

最初に見た時は「レンタルビデオのお店?」と思いましたが、「Generative Engine Optimization」の頭文字で「GEO」だそうです。

「ChatGPT」「Perplexity(パープレキシティ)」「Gemini(ジェミニ)」「Copilot(コパイロット)」「Google AI Overviews」などのAI駆動型検索エンジンでのビジビリティ(視認性)を高めるために、Webサイトのコンテンツを最適化すること。「ここに最適化!?」という感じもしますが、情報として知らないで済ますのも怖いなという人はぜひチェックを。

今、みなさんにお伝えしたいこと

最低賃金の全国平均は51円引き上げの時給1055円。最も高いのは東京都で1163円、低いのは秋田県で951円 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/12826

全国加重平均額の51円引上げは、1978年度に目安制度が始まって以降の最高額。47都道府県の改定額は50円~84円の引き上げとなった。

当社は大阪にありますが、2024年度に奈良県のデジタルマーケティング支援事業で半年間ECセミナーを開催します。2023年度は同様のセミナーのために、和歌山県に半年間通いました。

両県でのEC人材確保の課題も感じているのですが、今回の最低賃金で大阪府は全国3位の1114円、奈良県は986円、和歌山県は980円となっています。1日8時間で20日勤務した場合の最低賃金での差は2万円ほどになります。

奈良市や和歌山市からは大阪市内へ1時間ほどで通勤が可能ですから、交通費が支給されるとなると、この差は大きいのではないでしょうか。

経営者にとっても、扶養範囲内で働く人にとっても賃上げは悩ましい問題で、制度の見直しを求める声も後を絶ちません。EC市場が成長するなかでますます人材確保も難しくなりそうです。

そして何より収入は消費行動にもつながることです。下記の記事も合わせ読みして、消費者のEC利用動向を知っておきたいですね。

世帯年収2000万円以上の富裕層はどんな消費行動をする? 一般消費者に比べてEC利用率は高い傾向 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/12820

それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequatioは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

酒匂 雄二

「北欧、暮らしの道具店」のクラシコム、初のテレビCM

1 year 3ヶ月 ago

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは9月9日から、初のテレビCM放送を関西エリア限定で開始した。

CMには「北欧、暮らしの道具店」が制作したオリジナルドラマ「青葉家のテーブル」で主人公を演じた西田尚美さんが出演。同作品に出演した忍成修吾さんがナレーションを担当している。

CMのコンセプトは「暮らしに卒業はない。」。高さ約6メートルの特大ロゴマークと、生活道具や食器、雑貨、アパレルアイテムなど約300点の商品が並ぶ仮想空間で「北欧、暮らしの道具店」の世界観を表現した。「自分のモノサシで満足できる暮らし」の楽しさを訴求するテレビCMをめざしたとしている。CMの最後にはアプリダウンロードの誘導と、CM放送期間中に行う送料無料キャンペーンを訴求する。

西田尚美さんが出演するテレビCMのシーン

クラシコムではこれまで、テレビなどのマスコミュニケーションではなく、さまざまなコンテンツをスマホアプリやSNSといったエンゲージメントチャネルを通じて発信し、顧客との関係を構築し成長してきた。一方、2023年に2度テレビで取り上げられた際、番組放送中にアプリがそれぞれ6000以上ダウンロードされ、各SNSのフォロワー数が急増。獲得したエンゲージメントアカウントを通じて、その後継続的に商品が購買されることを確認したという。

認知獲得からエンゲージメントチャネルを通じて購買につながる流れ(同社の2023年7月期 決算発表会 補足資料から)

クラシコムではこうした経緯から、Web上に多様なエンゲージメントチャネルがあれば、テレビなどマスコミュニケーションの影響は一過性ではなく中長期的に好影響をもたらすという仮説を立てた。マスコミュニケーションの効果検証を目的に関西エリア限定でテレビCMの放送で実施する。「北欧、暮らしの道具店」では、近年50歳代以上の顧客層が増加しているといい、WebBだけではリーチしきれないテレビの視聴者層に認知を広げたい考え。

CM動画はYouTubeでも公開している。

鳥栖 剛

【通販・EC市場予測】「拡大」が53%、消費動向は「横ばい」44%。物価高による消費マインドの低下を懸念 | 通販新聞ダイジェスト

1 year 3ヶ月 ago
通販市場の今後の景況感と、消費動向の予測を通販実施企業にアンケート調査し、その回答結果をまとめた。市場は「拡大」多数も、消費動向は「横ばい」「下向き」の予測が多く、慎重な見方をしている企業が多く見られた

通販新聞社は7月、通販実施企業を対象に、今後の通販市場の予測と景況感に関するアンケート調査を実施した。それによると、「拡大する」と回答したのは53%で、前年同期の調査から15ポイントアップした。OMOやDXが市場拡大に貢献するとの声があった。一方で、今後の消費動向は「横ばい」と「下向き」で8割以上を占有。物価高の影響を受けた節約志向の高まりや消費マインドの変化を懸念する声が多かった。

通販実施企業に聞いた今後の通販市場の予想
通販実施企業に聞いた今後の通販市場の予想

市場予測は拡大派が多数

積極的な消費行動に期待

今後の通販市場の予測で「拡大」と回答した企業のコメントを見ていく。

「企業によって伸ばす企業と低迷する企業がより顕著になると予想。OMO施策やDX関連、インフラ投資の差によって顕著になる」(アダストリア)、「ECモールを中心に引き続き通販市場は伸長。広告はネット中心、OMO・DXなど各社デジタルの取り組みを強化していくトレンドは一層強まることが予想され、通販市場は一層活性化するとみている」(ファンケル)などの回答があった。

このほか、「Xでのバズりなどが再燃するなど、何らかのムーブメントが起こりやすくなっている。新しいものを求め、消費行動も含めて外への働きかけが積極的になる時代ととらえている」(バロックジャパンリミテッド)なども見られた。

「今後の通販市場をどう見るか」の回答を2023年と2024年で比較
「今後の通販市場をどう見るか」の回答を2023年と2024年で比較

価格比較のしやすさがEC利用を後押し

また、物価高に伴う消費行動の変化を指摘する声もあった。

家計負担増加の影響で、通販を利用して少しでも安価な商品を探すといった消費行動になるのでは。今夏の暑さの影響で外出を控えて通販で買い物をする消費者が増える可能性もある」(アプロス)、「市場価格のインフレにより商品購入価格が精査される。そうなると価格比較しやすいECへ流れる」(山善)などがあった。

参入企業の増加も市場拡大につながる。「新規参入が多い」(世田谷自然食品)、「大手が成長市場へエントリーしていることから、拡大する市場を育てるプレイヤーが増えていることを実感している」(ナッシュ)などがあった。

このほか「EC・通販の利用が定着化している」(アスクル)、「コロナ禍で通販市場が拡大した結果、ユーザー自体がその生活様式に慣れた」(イングリウッド)、「コロナ禍を通してEC利用の抵抗感が一気になくなり、日本にEC市場規模は拡大が継続。頭打ちの段階にない」(田中貴金属ジュエリー)があった。

「横ばい」派は物価高による買い控え懸念

一方で「横ばい」と回答したのは41%で、前年同期の調査から10ポイントマイナスだった。各社のコメントをみると、物価高の影響への懸念が広がっている。

「現状大きな変動を予想させる要因はない」(インペリアル・エンタープライズ)、「滑り出しは順調だが消費マインドを引き下げているのが懸念」(ロッピングライフ)、「コロナ禍の当時と比べて伸長は鈍化すると思われる」(ニッピコラーゲン化粧品)、「コロナによる巣ごもり需要が終焉し、物価高騰が個人消費を抑制する。

通販各社はコスパや希少性、アイデア性をうたった独自商品の開発や、タイムセールや広告宣伝を積極的に打つ。業界全体の顧客に対するアプローチの質は上がっている」(全日空商事)などがあった。

一方で、市場環境の変化を指摘し、「薬機法などの厳格化が進むことも予想されるため、需要が抑えられる」(第一三共ヘルスケアダイレクト)、「消費者の心理的要因(機能性表示食品やサプリへの信頼性)が払拭しきれない可能性がある」(八幡物産)、「リアルとの融合、OMOマーケティングがさらに重要になってくるのではないか」(HEAVEN Japan)などの声があった。

「縮小」は6%にとどまり少数派

縮小すると予想は6%で、前年同期の調査から5ポイントのマイナスだった。「物価の継続上昇による消費の停滞。物流業界の社会的要請に応える形での送料発生、送料値上げによる消費の躊躇購入回数の減少リアル店舗での消費シフトなど」(再春館製薬所)と多角的な指摘があった。また、「不景気、インフレに近い物価上昇」(オージーフーズ)といった声があった。

消費動向の予測は「横ばい」または「下向き」

「横ばい」派は前年比3ポイント増

今後の消費動向について聞いた。最も多い回答は「横ばい」で、前年同期の調査から3ポイントアップした。

主なコメントは「物価高による消費者の節約志向は高い」(アスクル)、「自社の調査で、食品の値上げが『家計に影響している』や『よりお得に食品を購入したいと思うようになったとする回答は昨年調査に続いて多数を占め、定額減税のような支援策を踏まえても節約志向は継続している」(クラダシ)、「夏場にかけて、さらなる物価上昇等の報道を受けて先行きの不安感による消費マインドの冷え込みが懸念される」(ロッピングライフ)などがあった。

今後の消費動向の予測
今後の消費動向の予測

また、「円安や物価高の影響はあるものの、一方で株高や企業の業績好調も相まって全体的に横ばい」(インペリアル・エンタープライズ)、「旅行やレジャーの消費意欲が高まっており、関連した便利グッズの需要の高まりがみられる。買い物の目的や動機がコロナ前、コロナ禍、コロナ後で変化しているが、消費ポテンシャル自体は上がっているとも下がっているとも言えない」(全日空商事)、「新型コロナウイルス感染症が沈静化され、経済活動が正常化。一方で物価上昇や中国経済の停滞などによる消費者の生活防衛意識の高まりもあり不透明な状況が続く」(ハーバー研究所)などがあった。

さらなる値上がりへの懸念も消費マインドに影響

賃金に対するコメントもあった。

賃上げ、定額減税、子育て世帯への支援拡充はありつつもこれまでの物価の値上がり、電気料金の値上がりで実質賃金増につながっているとは言い難い。さらに今後の値上がりへの懸念などから大枠での国内商動向は横ばいとみる。ただし商品・サービスの内容やお客さま層によって上向き、下向き、横ばいは異なる」(ファンケル)、「消費動向の上下は景気や賃金に連動するが、これは変化していない認識。消費のされ方や消費の行動先は変化していると考えており、宅配市場の消費行動が増えており、リアル店舗での消費動向は変化している」(ナッシュ)、「円安、物価高、賃上げ企業の少なさ、先行き不安は常に敏感になっている。安易には消費者は動かないが、一定のバズリや熱量には投資するという意味で横ばいかと考える」(バロックジャパンリミテッド)などがあった。

「下向き」派は前年比17ポイント増

「下向き」と回答したのは41%で、17ポイントプラスとなった。物価高の影響を懸念する声が目立った。「物価の高騰により節約志向が高まっている」(第一三共ヘルスケアダイレクト)、「家計を守ろうとする心理が強く働くのではないか」(アプロス)、「食料品をはじめ日常生活関連の値上げが続き実質賃金も低下しており節約志向が高まっている」(ヒラキ)、「物価高による生活防衛意識の高まりにより、1人当たりの購入単価が低下している」(日本生活協同組合連合会)などとする声があった。

「今後の消費動向をどうみるか」の回答を2023年と2024年で比較
「今後の消費動向をどうみるか」の回答を2023年と2024年で比較

消費者の商品選択への影響もありそう。「情報やものがあふれ、実質値上げも増えていることから消費者はより吟味してから購入するのでは」(HEAVEN Japan)、「機能性表示食品に対する不信感がふくらむ」(あじかん)、「機能性表示食品やサプリ摂取への不安により消費動向が下がっている」(八幡物産)などがあった。

「上向き」派は大幅ダウン、前年比半減

また、「上向き」と回答したのは15%。前年同期の調査から14ポイントマイナスとなっており半減した。主なコメントは「多種多様な商品展開がみられる」(てまひま堂)、「賃金の上昇」(テレビショッピング研究所)などがあった。

また、節約志向の高まりを指摘しつつ「当社の顧客層の購買意欲に翳りはない。将来への不安からくる貯蓄や投資への関心が貴金属製品の購入につながる傾向があり、貴金属市場における消費動向は消費が継続するとみている」(田中貴金属ジュエリー)との声があった。

なお、アンケート調査は2024年7月に実施した。「第82回『2024年夏季特集号』通販・通教売上高調査」内で行った。設問に対し当てはまる項目にチェックを入れてもらい、その理由を聞いた。今回は回答を分類し、主なコメントをまとめた。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

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通販新聞

完全成果報酬型「RIZAPマーケティングコンサル」を開始

1 year 3ヶ月 ago

RIZAPが、新規事業「RIZAPマーケティングコンサル」を開始。クリエイティブ制作費や広告運用費はRIZAPが負担し、初期費用なしの完全成果報酬型でマーケティング運用代行サービスを展開する。これまで「RIZAP」や「chocoZAP」のビジネスを拡大させてきた知見を活かして、結果にコミットする。

RIZAPマーケティングコンサル
https://rizap.co.jp/lp/consulting

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000030866.html

noreply@blogger.com (Kenji)

デジタルサポート価値ランキング、1位はヤマト運輸で価値換算は194億円、2位は楽天カード、3位はPayPay

1 year 3ヶ月 ago

デジタルマーケティング支援などを手がけるトライベックの調査・分析機関であるトライベック・ブランド戦略研究所は、「顧客サポート調査2024」の調査結果から「デジタルサポート価値」ランキングを発表した。ランキングの1位はヤマト運輸で、「デジタルサポート価値」は193億9800万円だった。

「デジタルサポート価値」は、企業のデジタル上でのサポートについて、利用頻度や問題解決率などから「問題解決回数」を推定。デジタル上でのサポートがなかったと仮定し、発生したであろう費用をコールセンターにおける電話対応コストとして金額換算したもの。企業側が享受した経済的メリットを示す価値となる。

ランキング1位のヤマト運輸は、企業サイト、公式アプリ、LINE公式アカウントなどさまざまなデジタルツールを用いて、利便性が高いサービスを提供。荷物の「再配達」「集荷依頼」、「お届け予定通知」「置き配指定」「送り状作成」「アプリでの運賃支払い」といったサービスが利用できる会員組織「クロネコメンバーズ」の登録数は5700万人を超えている。デジタルサポートのみで問題が解決できた割合を示す「問題解決率」は9割に迫る。

「デジタルサポート価値」の2位は楽天カード、3位はPayPayだった。

デジタルサポート価値ランキング<総合ランキング上位20企業・サービス>
デジタルサポート価値ランキング<総合ランキング上位20企業・サービス>

このほか、航空会社、クレジットカード、銀行、携帯電話会社といった分野でデジタルサポート価値が向上している。これらの分野の共通点は、公式アプリの利用率が上昇していること。登録・利用情報の確認といったサポート情報、キャンペーン告知、ポイントサービスの提供など、既存顧客とのコミュニケーションを強化。ロイヤルティ向上のためのツールとしてアプリを活用しており、利用率増加につながっていると見られる。

調査概要

  • 調査時期:2024年6月3日~18日
  • 調査方法:インターネットを通じたアンケート調査
  • 回答者プロフィール:企業・サービス別に抽出したデジタルメディア(公式サイト、公式アプリ、LINE公式アカウント)を通じたサポートおよびコールセンター利用経験者(20歳~69歳)
  • 有効回答数:1万人
  • 調査対象企業・サービス数:123
松原 沙甫

ジャパネットが元社員の出戻り転職「ウェルカムバック採用」を強化する理由+現在の働き方

1 year 3ヶ月 ago

ジャパネットたかたの持ち株会社であるジャパネットホールディングスは、中途採用において元社員を対象とした「ウェルカムバック採用」を強化する。元従業員を対象にした選考ルートを用意、即戦力の人材確保につなげていく。

「ウェルカムバック採用」では、専用の応募フォームをから検討段階や選考前でのカジュアル面談を実施。再雇用を検討する上で必要な疑問やギャップを解消し、応募者・会社がともに良い関係で働き続けることができる選考ルートを用意する。

「ウェルカムバック採用」の対象は、元従業員がキャリアを重ねていくなかで出産・育児・介護などのライフイベント、転職・留学などのキャリアアップなどを理由に退職した元従業員。培った知識や経験・スキルを生かして活躍してほしいという思いから「ウェルカムバック採用」制度を設けた。

こうした制度を活用することで雇用安定化させ、お客さま・お取引先さまにさらなる価値を還元できるよう進めていく。(ジャパネットホールディングス)

ジャパネットグループは「人生の大部分を占める会社という場所で、社員1人ひとりが心もからだも健康な状態でいきいきと働くことのできる環境を大切にしている」と説明。現在、次のような就業ルールやサポート体制を設けて、従業員のキャリアアップやワークライフバランスに配慮した働き方を推進している。

勤務環境においては、①週3日のノー残業デー②11時間の勤務間インターバル制度③業務用PCの持ち帰り禁止、自宅での業務禁止④最大16連休が取得できるリフレッシュ休暇――をルール化。

子育て支援では、3人目以降の子どもの出生に際し、お祝い金10万円~100万円を支給。さらに、中学校就学前まで利用できる育児短時間勤務や時差出勤制度を用意している。

社員の健康面では産業医・保健師が在籍し、いつでもすぐに健康相談ができる環境を提供。一般の健康診断の他、希望者にはオプション検診も無料で対応している。

育成・研修制度では、正社員・契約社員を対象に、業務時間内に受講できるExcelスキルや子育て研修など多彩な選択式研修を用意。資格取得時のお祝い金支給制度もある。

ジャパネットたかたの持ち株会社であるジャパネットホールディングスは、中途採用において元社員を対象とした「ウェルカムバック採用」を強化する。元従業員を対象にした選考ルートを用意、即戦力の人材確保につなげていく
ジャパネットグループの働き方の例

 

松原 沙甫

阪急交通社の1to1コミュニケーション成功事例。アフターコロナの旅行ニーズを拡大させるオンライン接客術とは | 次世代コマースの新潮流「Cコマース」を読み解く

1 year 3ヶ月 ago
会話を起点とした購買行動を促す「Cコマース」を展開する企業や有識者に、取り組みや成果をインタビューする連載。今回は阪急交通社に、成功につながった施策を聞く。ホストは、EC事業者のマーケティング支援を手がけるMicoworks【第3回】

コロナ禍を経て旅行目的や生活者の情報収集経路が変化するなか、老舗旅行代理店の阪急交通社は顧客の行動変容とニーズに合わせたデジタルコミュニケーション施策に取り組んでいます。EC事業者のマーケティング支援を手がけるMicoworksは、阪急交通社でオンラインマーケティングを担当する宇和川匠氏(DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 ウェブ戦略2課課長)に取材。「Cコマース(会話型コマース)」を活用した顧客コミュニケーションに取り組む阪急交通社の成功事例を掘り下げます。

シニア世代のデジタル化を受けてECを推進

Micoworks:まずは事業概要を教えてください。

宇和川匠氏(以下、宇和川氏):阪急交通社は、1948年2月22日に創業した旅行会社です。店頭販売を主力とする同業他社と異なり、私たちは創業当初から雑誌や新聞、会員誌、ダイレクトメール(以下、DM)による専門カタログなど、紙媒体による通信販売を主軸として消費者に旅行のパッケージ商品、ツアー商品を販売してきました。

主要顧客層は60代~80代のいわゆるシニア世代で、添乗員つきのツアーに強みがあります。出発から帰着までの旅行行程の管理や現地でのトラブル時のフォローなど、「国内外関係なく安心して旅行ができる」とお客さまからはご好評いただいています。

阪急交通社の公式ECサイト
阪急交通社の公式ECサイト

Micoworks:宇和川氏が日々取り組まれているEC業務を教えてください。
宇和川氏:私はウェブ戦略部に所属し、西日本発着商品のWebサイトでの商品管理、商品アップデートなどのメンテナンスや、メルマガ・LINEの運用などを担当しています。

Webサイト経由での予約は年々増えてきています。現在では予約全体の60%がWebサイトです。将来コアなお客さまとなる、40代から50代の顧客層はITリテラシーが高いので、阪急交通社としてもデジタルマーケティングに注力し、オンラインでの接点を拡充しているところです。

株式会社阪急交通社 DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 ウェブ戦略2課 課長 宇和川 匠氏
株式会社阪急交通社 DX戦略事業本部 ウェブ戦略部 ウェブ戦略2課 課長 宇和川 匠氏
1991年阪急交通社に入社。20年にわたり情報システム部門で基幹システムの構築、ネット決済導入、顧客データの統合管理とCRM推進を担当。2013年に同社現ウェブ戦略部に異動。自社ECサイト阪急トラベルコムの管理運営、Web広告を含めWebマーケティング全般に携わる。2017年に自社オウンドメディア「たびこふれ」立ち上げメンバー、同メディアのライターとして旅行関連記事も執筆している。2019年4月から同部のウェブ販売部門部署にて主に西日本発地旅行商品のウェブ販売シェアアップのための施策を実践している。

体験、レジャー型の引き合いが増加

Micoworks:現在の旅行業界はどのような状況でしょうか。
宇和川氏:アフターコロナの現在、コロナ禍での外出自粛の反動で、旅行需要はコロナ前に戻りつつある状況です。今までと異なるのは、「北海道周遊 7日間」というような観光地を重視した周遊ツアーよりも「雪まつりを見に行きたい」「冬の沖縄で花火がみたい」「東北三大祭りに参加したい」など、レジャーやイベントを楽しむ体験型ツアーの人気がでてきました。

海外向けの旅行プランも同様に、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手の試合を応援する野球観戦ツアー、民放テレビ局が放送した人気ドラマのロケ地を巡るモンゴルでの年越しツアーなども大きな反響があります。

コロナ禍前後でお客さまの価値観や行動が変化し、観光地中心で選ぶのではなく「どのような体験がしたいか」「どのような体験ができるか」に価値をおいて旅行先を決める方が増えました。そのため、会社としてもラグジュアリーな体験ができる旅、長期滞在を楽しむ旅、1人でのリラックスタイムを満喫する旅といった特化型の商品ラインアップを強化しています。

レジャーやイベントを楽しむ体験型ツアーの引き合いが高まっている
レジャーやイベントを楽しむ体験型ツアーの引き合いが高まっている

Micoworks:こうした市況を踏まえ、マーケティングや顧客コミュニケーションで課題に感じることはありますか。

宇和川氏:阪急交通社の主要顧客層は60代から80代のシニア層ですので、従来は紙媒体を通じた通信販売に注力してきました。今は幅広い年代の方がスマホを使いこなす時代。また、コロナ禍を経てWeb上での購買行動が活性化しています。次なる主要顧客となる40代後半から50代の顧客層に向けてデジタル上のコミュニケーションを充実させ、利便性向上を計りながら、1人ひとりの旅行動機に応じた旅行プランを提案する必要があると強く感じていました。

「Cコマース」で個別最適なコミュニケーションを設計

Micoworks:消費行動の変化に対し、阪急交通社はどのようなコミュニケーション施策で対応してきましたか。

宇和川氏:お客さまの行動変容に合わせて、顧客コミュニケーションの比重をデジタル中心に変えていく必要がありました。そこで、新たな顧客層との接点拡大を見据え、DMやメルマガに加え、個別に最適なコミュニケーションが実現できるLINEを活用したCコマースに注力することにしたのです。

宇和川氏は顧客の行動変容に合わせたコミュニケーション設計を重視している
宇和川氏は顧客の行動変容に合わせたコミュニケーション設計を重視している

Micoworks:阪急交通社ではプッシュ型のコミュニケーション手段を多数展開しています。それぞれどのように運用されていますか。

宇和川氏:デジタルでお客さまとつながるプッシュ型のチャネルは、メルマガ、LINE、アプリがあり、それぞれの特性を生かしたコミュニケーションを取っています。

主要なプッシュ媒体であるメールマガジンは、おすすめ商品やキャンペーン告知などなるべくこまめに、配信回数を多めにして情報をお送りしています。

LINEはお客さまにブロックされないよう興味を持ち続けてもらえるような情報を配信回数を絞って送信しています。

アプリは、ダウンロードしてもらうハードルがあるものの、ダウンロード後はアプリ特有のプッシュ通知で目を引くことができるので、アプリを毎日開いてもらう仕掛けも含め運用しています。

Micoworks:配信にあたり、どのチャネルでも共通して気を配っていることなどありますか。

宇和川氏:全てのプラットフォームで配信コンテンツをそろえています。どのお客さまでも、自身のアクティブなチャネルで情報を受け取り、興味を喚起し、行動に起こすことができるようにという意図です。

今は多くのチャネルがあり、自分にとって最適なツールを選べる時代。ですから、デジタル上で複数の接点を用意して、どこからでも同じ情報が受け取れるようにしています。旅行商品には発地の概念がありますので地域ごとに商品をお届けしています。

LINE経由の売り上げがアップ

Micoworks:具体的にはどのようにLINE公式アカウントを活用した「Cコマース」を取り入れていますか?

宇和川氏お客さま1人ひとりに合わせた個別最適な情報を継続的に配信しています。たとえば、全国で実施しているキャンペーン情報や、お客さまの居住地と興味関心に合わせた商品紹介などです。

公式アカウントは以前は30以上あったのですが、それらを1つに統合。新たなアカウント名「阪急交通社【公式】」として2023年11月にリスタートしました。「Cコマース」という新たな取り組みを実施するには、まず、会社全体で足並みをそろえ、戦略やフロー、運用体制を整える必要があったからです。

統合前のアカウントでは、各アカウントごとに友だち獲得や販売チャネルとしての取り組みに大きなばらつきがありました。

そのため、情報がきちんと届いているお客さまと、情報が行き渡っていないお客さまが存在する状況となり、顧客コミュニケーションが統一できていない状況がありました。

2023年11月にリスタートしたLINE公式アカウント
2023年11月にリスタートしたLINE公式アカウント

Micoworks:LINE公式アカウントによる「Cコマース」を行うようになってからは、どのような変化を感じていますか?

宇和川氏「Cコマース」の本格的な運用を開始してからはLINE公式アカウント経由の月間売上が増加しています。LINE公式アカウントの友だちも順調に増えています。当社のコア顧客層からも友だち登録をいただいています。

LINEでの接点を増やすことで確実に売り上げにつながることが改めてわかりました。また、社内でも1つの目標に向かってまとまることができました。活用することで社内外、どちらにもポジティブな効果が生まれているのです。

デジタル上の会話を通して顧客ニーズを把握し、より良い商品を提供したい

顧客との対話を起点とした商品開発をめざす

Micoworks:今後の展望、そこに向けたCコマース活用について教えてください。

宇和川氏スマートフォンで完結するデジタル接点拡大をより強化する方針です。もう1つ、阪急交通社は関西エリアにメインの拠点を置く会社ではありますが、地域やエリアに関係なく、全国ベースで認知拡大を強化していきたいと考えています。

実現には個別最適なコミュニケーションでお客さまの声を拾い上げ、商品開発に生かし、1人ひとりのニーズに合わせた情報発信と商品提供をしていくことが欠かせません。

オンラインマーケティングを業務の主とするDX戦略事業本部は、店舗における対面での接客機会が少ない分、必ずお客さまの声に耳を傾け、施策の振り返りを行い、商品をアップデートし続けてきました。

今後も時代の流れとともに、お客さまが旅行商品に求める価値も変わっていくでしょう。対話を通して、より多くのお客さまの本音を細かく拾い上げることができるのは「Cコマース」の最大のメリットです。

お客さまからの反響があれば継続しながら、そこへ新たなチャレンジを組み込む。お客さまの声から新たな商品を開発する。そうすることで、これからもよりお客さまの人生を豊かにする旅行体験をお届けしていきたいです。

Micoworks

消費者はどんなポイントプログラムを求めるのか? 9割の消費者が「ポイントためている」。クレカのポイントが68.5%で最多

1 year 3ヶ月 ago

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」によると、9割以上がなんらかのポイントをためていると回答し、なかでもクレジットカードのポイントをためているユーザーが最も多かった。

調査は7月9日~10日にネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用してインターネット調査した。対象はポイントプログラムに参加している全国の20歳以上、69歳以下の男女。1000人から有効回答を得た。

現在ためているポイントの種類についての質問では、9割以上がなんらかのポイントをためていることがわかった。内訳は、「クレジットカードのポイント(アプリ含む)」が68.5%で最多。次いで、「オンラインショッピングサイトのポイント」(54.7%)となった。実店舗関連のポイントでは「小売店のポイントカード(アプリ含む)」は44.1%、「飲食店のポイントカード(アプリ含む)」は23.5%、「サービス業のポイント(美容院、フィットネスなど)」は16.3%と、利用割合にばらつきが見られた。

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」
「ためているポイントはない」は9.9%にとどまった

利用しているポイントサービスの満足度についても聞いた。「非常に満足している」(13.2%)「満足している」(50.8%)を合算すると64.0%と半数を超えた。「非常に不満がある」(1.1%)「不満がある」(5.9%)という不満の割合は7.0%にとどまった。不満の理由の自由記述では「還元率が悪い」「コロコロと付与条件が変わる」といった声があがった。

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」
6割超がポイントサービスに満足と回答

新しいポイントサービスへの参加意向についても調査した。「何があれば新しいポイントサービスに参加したいと思うか」という質問では、「ポイントが貯まりやすいなら参加したい」が全体で63.1%とトップ。次いで「ポイントの有効期限が長く、自由度が高い」(40.9%)「コストがかからない」(40.8%)「ポイントの利用先が多い」(40.7%)が続いた。男女別の傾向では、女性では前述した項目以外に「定期的に利用する店舗なら参加したい」(40.8%)や「特典やサービスが魅力的なら参加したい」(36.8%)にも一定数集まった。

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」
新たなポイントサービスに求められるのは「たまりやすさ」

どのようなサービスや特典があると好感度が高まるかについても聞いた。「ポイントや現金の還元がある」が77.1%で断トツトップ。続いて「個人情報の管理がしっかりしている」(33.0%)となった。「何があれば新しいポイントサービスに参加したいと思うか」の質問では、特典・サービス・ポイントの利用先の多さより重視度が下回っていたセキュリティ面だが好感度の部分では重要視された。男女別の傾向としては、女性の方がセキュリティ性の高さに好感を抱きやすく50代女性の場合は51.0%にのぼった。

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」
ポイントサービスの好感度を高める要素としてはセキュリティ関連が上位に入った

「ポイントサービスを通じ、思いがけない発見・良い体験をしたことはあるか」という質問では「ある」の回答が23.8%となった。「知らない間にポイントがたまっていく」「欲しかったものが交換対象品だった」「気になっていた商品のクーポンがたまたまあり、購入してみたらとても良くて、継続購入することにした」といった声があがった。

CRM支援を手がけるフュージョンとWebリサーチなどのネオマーケティングが実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」
5人に1人がポイントサービス通じて「思いがけない発見・良い体験」
鳥栖 剛

ポップアップストア出店、4割超が新規獲得・売上向上・認知向上に効果。ECへの好影響実感は6割

1 year 3ヶ月 ago

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」によると、ポップアップストア出店者の4割超が新規獲得・売上向上・認知向上に効果があったと回答、また約6割がECサイトへの好影響を実感していることがわかった。

調査は年8月7日から26日にインターネット調査を実施。「SHOPCOUNTER」利用企業の101人から有効回答を得た。

ポップアップストア・催事の出店場所で重視するポイントを尋ねた質問では、「出店コスト」(81.2%)が最多。「人通りの多さ」(77.2%)「ターゲット顧客の流入」(54.5%)「ショッピングモールや商業施設」(41.6%)と続いた。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
「出店コスト」と人流が最重視するポイント

ポップアップストア出店の理由については、「売上の向上」が71.3%と最多。その後に続いた「ブランドの認知向上」(59.4%)、「新規顧客の獲得」(57.4%)も6割近い回答があがった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
出店理由トップ3は「売上向上」「認知向上」「新規獲得」

ポップアップストア出店の効果についても聞いたところ、1位は「新規顧客の獲得」(51.0%)。2位は「売上の向上」(49.0%)、3位は「ブランドの認知向上」(42.9%)と続き、出店理由とおおむね対応した結果に。当初の期待に合致した効果を得られていると言えそうだ。なお、「効果はなかった」の回答は6.1%だった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
出店効果はおおむね出店理由に対応した結果に

ポップアップストア施策のECサイトへの影響についても聞いた。「特に影響はなかった」が38.5%と最多だったが、6割は何らかの好影響を感じている。具体的には、「アクセス数が増えた」(37.5%)が最多、「売上が増えた」(29.2%)が続きポップアップストアとECとの相乗効果を実感しているようだ。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
6割がポップアップストア出店がECに好影響

ポップアップストアの集客方法は、「インスタグラム(通常投稿)」が86.1%と圧倒的に多かった。「X(通常投稿)」(25.7%)、「Facebook(通常投稿)」(20.8%)も上位となり、SNSの通常投稿をメイン集客法とするなど、広告費をあまりかけない傾向がみられた。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
ポップアップストアへの集客は各SNSの通常投稿が主となった

今後のポップアップストアの出店希望頻度について聞いたところ、「毎月」(36.5%)の回答が最多。次いで「2~3か月に1回」が28.1%、「不定期」での出店希望も約2割だった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
半数超が数か月に1回以上の頻度でポップアップストアの出店を希望

今後の常設店・直営店の出店意向については「すでに出店している」、「今後出店の予定はない」を除くと、約半数に出店意向がある。具体的な時期の内訳は「いつかは出店したい」(24.7%)といった時期が未定のものが最多。次いで「半年以内」(17.2%)、「1年以内」(8.6%)となり、25%が目標の出店時期を見定めていることがわかった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
半数超が常設店・直営店の出店意向あり

本調査の結果について阪南大学で総合型商業施設・商業集積におけるインキュベーションを研究テーマとしている池澤威郎教授が解説。「催事の出店では負担軽減と出店目標の達成とがある程度実現できているとみられ、営業支援や出店コスト削減の努力といった出店経験者に対するサポートの充実化という次なるステップにきているものとみられる。常設店舗については課題の洗い出しや負担軽減の対象のピックアップがまだまだ重要な段階とみられる」と総括した。

鳥栖 剛

CPA高騰時代を乗り越える! EC集客の課題を解決する「インフルエンサー」×「広告」メソッド

1 year 3ヶ月 ago
新規顧客獲得に悩むEC事業者必見! CPAを抑えつつ売り上げを最大化する、インフルエンサーマーケティングの最新手法を専門家が徹底解説
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EC事業者にとって新規顧客の獲得は大きな課題。「集客をしたいが最適な手法がわからない」「CPA(Cost per Acquisition、Cost Per Action)を改善したい」こんな悩みを持つEC事業者も多いはずだ。CPAを最適化しながら新規顧客を獲得するにはどうすれば良いのだろうか。さまざまな企業のデジタルマーケティングを支援しているPLAN-Bの岡田清亮氏が、新規顧客を獲得して売上拡大をめざすSNSマーケティングについて解説する。

ECで一番の課題は「新規顧客の獲得」

EC運用の悩みに関する調査結果(ネオマーケティングが実施)によると、「ECサイト運用について課題に感じていることは?」という質問に対して、「新規顧客獲得」(15.9%)「運用リソース不足」(14.5%)「サイト集客」(13.6%)という回答が多かった。

ECサイト運用者が感じている課題(出所:ネオマーケティング「EC運用の悩みに関する調査」2021年1月25日)
ECサイト運用者が感じている課題(出所:ネオマーケティング「EC運用の悩みに関する調査」2021年1月25日)

別の調査(SUPER STUDIO実施)では、「新規顧客獲得単価(CPA)は高騰していると感じるか?」という質問に対し、19.3%が「高騰していると感じる」、47.2%が「やや高騰していると感じる」と回答。およそ7割の事業者がCPAの高騰を実感している。

新規顧客獲得単価(CPA)が高騰していると感じている割合(出所:SUPER STUDIOが2023年6月に実施した「EC/D2C事業者のマーケティング活動における実態調査」)
新規顧客獲得単価(CPA)が高騰していると感じている割合(出所:SUPER STUDIOが2023年6月に実施した「EC/D2C事業者のマーケティング活動における実態調査」)

新規顧客獲得を実現するペイドメディア+アーンドメディア

企業が集客の手段として利用できるネット上の媒体は、「PESO(Paid、Earned、Shared、Owned)」の4つに分類できる。

  1. Paid:ペイドメディア……広告出稿スペースに対価を支払って掲載する通常の広告
  2. Earned:アーンドメディア……口コミやSNSなどにおける、消費者やインフルエンサーによる発信、UGC(User Generated Contents)
  3. Shared:シェアードメディア……アーンドメディアのうち、SNSのシェア機能を利用した発信
  4. Owned:オウンドメディア……公式アカウントやブログなど、自社でコントロールできるメディア

すでに多くの企業がペイドメディア、オウンドメディアの運用に取り組んでいるが、このうち、自社の公式アカウントやブログなど、オウンドメディアでリーチできるのは、その多くがブランドやサービスをすでに知っているユーザーだ。そのため、公式アカウントで既存のフォロワーに発信するだけでは、新規顧客の獲得は難しい

Instagramのリーチの平均は10%~20%程度と言われている。1万人のフォロワーがいても投稿を見てくれるのは1000人から2000人の「すでに知っている人」だけ。自社の発信だけだと、リーチや認知を広げて新規の人に知ってもらうのはかなり難しい。(岡田氏)

PLAN-B Cast Me!事業部 フィールドセールスユニット リーダー 岡田清亮氏
PLAN-B Cast Me!事業部 フィールドセールスユニット リーダー 岡田清亮氏

Instagramのリーチはコンテンツの質、フォロワー数、ハッシュタグの使用や投稿時間など、さまざまな要因に影響される。そのため、一概には言えないが、岡田氏によるとリールのコンテンツの品質が高ければ再生数が伸びやすく、拡散力は高いという。ただし、動画を作成するにはリソースや費用の問題があり、クリエイティブ作成へのハードルも高い。

投資効率の高いインフルエンサー×広告

そこで岡田氏が提案するのは、アーンドメディアである「インフルエンサーの投稿」とペイドメディアである「通常広告」を組み合わせてリーチを広げる手法だ。「インフルエンサー×広告」は、インフルエンサーの作った広告感の低い自然な口コミ性のあるクリエイティブで、商品の良さをたくさんの人に知ってもらおうという施策だ。

新規獲得には、「インフルエンサー×広告」の最適化が重要
新規獲得には、「インフルエンサー×広告」の最適化が重要

この方法でCPAの最適化、CVRの向上、ひいては売り上げの最大化につながった事例がすでにある。

PLAN-Bのお客さまであるジュピターショップチャンネルでは、インフルエンサーのリールを広告に二次活用することで、CTRの向上やCPAの減少、クリエイティブ制作の工数削減を実現しただけでなく、売り上げ4倍を実現した。(岡田氏)

ジュピターショップチャンネルでは1商品に対して3人のインフルエンサーを起用し、それぞれのインフルエンサーにリール動画を投稿してもらい、その投稿をすべてInstagram広告に出稿した。1週間程度でABテストを繰り返し、PDCAを回したところ、数か月で売り上げが約4倍に伸び、これまで売れなかった商品が一気に売れるようになったなどの効果を得た。

ジュピターショップチャンネルの事例
ジュピターショップチャンネルの事例

なぜインフルエンサー投稿の二次活用が高い成果をあげるのだろうか? その理由について、岡田氏は次のように語った。

商品の機能性やブランドの良さを伝えるには、画像よりも動画の方が適している場合が多い。自社で動画を作ろうとすると、社内に動画作成スキルを持つ人が必要になるので、難しい場合が多く、外部に頼むにしても高額なケースが多い。ならばインフルエンサーの作る動画を活用した方が良い。

消費者はありきたりの広告を見飽きているが、インフルエンサーが作るコンテンツには客観性があり、消費者にはより自然に感じられる。見る人を引きつけるクリエイティブが反応率を高めてくれる。(岡田氏)

成果が出るインフルエンサーの条件とは?

続いて、拡散力と広告成果の高いクリエイティブを作ってくれるインフルエンサーの条件について解説する。

広告への二次活用を前提にするのであれば、フォロワー数はそれほど多い必要はない。インフルエンサーへの報酬は、おおよそのフォロワー数×0.5円~1円なので、フォロワー数が多いとアサイン費用も高騰する

フォロワー数よりも重要なのは、インフルエンサーの作る動画がリーチを増加させるかどうか。つまり、「コンテンツの品質」がポイントになる。「保存」(=コンテンツパワー)はInstagramのアルゴリズム上でも重要視されており、Instagramでの「保存」とリーチは相関することがわかっている。品質が高いコンテンツとはたくさん「保存」されているコンテンツだと言えるのだ。

フォロワー数に対して、投稿に「保存」がつく割合を「保存率」と言うが、岡田氏によると保存率が0.1%を超えると「プレゼンの上手な良いインフルエンサー」で、保存率が1.0%を超えると「バズって売れる」という成果につながりやすくなるという。

また、岡田氏は「投稿したコンテンツのプレゼン力が高いからこそ保存率が高くなる」と語り、プレゼンがうまいと広告の反応率が向上するという。

「保存率」と「プレゼン力」の関係
「保存率」と「プレゼン力」の関係

「Cast Me!」で労力をかけずに高い効果を

具体的にどうやってインフルエンサーを選定するのか。基本的には「保存」と「リーチ」がたくさん取れるかどうかが決め手になる。リーチ率は平均10%~20%と想定されるので、これよりもリーチ率が低いインフルエンサーを活用した時点で売り上げは伸びないと考えた方が良い

岡田氏は、実際に良いインフルエンサーを見つけて、投稿の二次活用を始めるために便利なツールとして、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Cast Me!(キャストミー) influencer」を紹介した。

「Cast Me!」の「インフルエンサーマッチング機能」を使えば、在籍するおよそ1万名ものインフルエンサーのなかから最適なインフルエンサーを選定できる。マッチングの方法には公募と指名があり、インフルエンサー選定の際には、各インフルエンサーのフォロワー数やエンゲージメント率といった基礎情報だけでなく、男女比率や年代比率といったフォロワー情報、リーチやインプレッション率、保存数といった過去の実績も確認できる

「Cast Me!」は「UGCの量と質を最大化するツール」「ROIを最大化するためのサービス」という説明をしている。自社からの発信だけでなく、「Cast Me!」を活用してインフルエンサーの活用を効果的に行うことで、売り上げが伸びていく状態を作っていく。(岡田氏)

もちろん、「Cast Me!」経由でインフルエンサーが投稿したクリエイティブは無期限で二次活用可能で、WebサイトやSNSアカウントへの転載、広告配信など幅広い用途で活用できる。また、投稿の成果を確認できる機能や、投稿と売り上げとの関連性を分析する機能なども備えている。

「Cast Me!」はInstagramだけでなくTikTokにも対応しており、現在およそ3000社が導入している。月に商品を何点PRしても、インフルエンサーを何人採用しても料金は変わらない。

「Cast Me!」は、売れるインフルエンサーを見つけ、直接アサインすることが可能
「Cast Me!」は、売れるインフルエンサーを見つけ、直接アサインすることが可能

自社ECサイトでの売り上げの計測をサポートする「効果検証機能」は、サンクスページでポップアップを表示させ、消費者に認知経路や購買決定要因について質問し、分析や可視化を実施する機能だ。これにより、消費者がどこで商品を知ったのか、購入の決め手になった情報はどこの情報なのか、どのメディアに効果があったのかといったことがわかるため、自社のマーケティングの精度を高めるのに役立つ

最後に岡田氏は「今回紹介した“インフルエンサー×広告”を活用したメソッドは、労力をかけずに高いパフォーマンスを出せるので、ぜひ実施してほしい」と提案する。

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渡辺 淳子

CWVのLCP最適化、あなたの対策は間違ってる!?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

1 year 3ヶ月 ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。Web サイトの表示パフォーマンス最適化といえば CWV(コア ウェブ バイタル)。その指標の1つである LCP を改善するのに、画像のファイルサイズばかり気にするのは間違っていると、グーグルの専門家がデータで語った
Kenichi Suzuki

オンページSEOで知るべき重要な13の要素

1 year 3ヶ月 ago

本記事はSearch Engine Journalの「13 Essential On-Page SEO Factors You Need To Know」を翻訳した記事です。

オンページSEOで検索での可視性を最大化しよう。ウェブサイトのランキングに影響を与える要素について学び、コンテンツ最適化からサイト速度、モバイルフレンドリーまで理解しよう。

オンページSEOとは、検索エンジンがページをクロール、理解し、関連クエリに対してランク付けするのを助けるために、さまざまなウェブサイトのコンポーネントを微調整することです。

バックリンクやブランドシグナルなどのオフページ要因も重要ですが、オンページ要素を最適化することで、検索での可視性を最大化するための基盤を築くことができます。

コンテンツ自体に加えて、オンページ要因はページの関連性と品質を示すシグナルとなります。サイト速度、モバイルフレンドリー、URL構造などを含むウェブサイトのアーキテクチャもオンページSEOに影響を与えます。

オンページSEOが重要な理由:

  • 検索エンジンがあなたのページをユーザーに見つけて表示するのを助ける
  • より上位にランクされたページは、より多くのクリックと訪問者を獲得する
  • 良好なランキングはあなたのブランドの信頼性を高める
  • オーディエンスのニーズに合ったコンテンツを作成できる
  • リンク構築などの他のSEO活動の基盤となる

このガイドでは、E-E-A-TとキーワードのセマンティクスからHTMLタグ、サイトアーキテクチャまで、13の重要なオンページSEO要素について探っていきます。

オンページSEOで知るべき重要な13の要素

オンページSEOは、コンテンツ、HTML、ウェブサイトアーキテクチャに分けることができます。それぞれ個別に見ていきましょう。

コンテンツ

よく耳にする言葉です:コンテンツは王様である。

コンテンツなしのSEOは、エンジンのない新しいスポーツカーのようなものです。見栄えは良いかもしれませんが、どこにも行けません。しかし、すべてのコンテンツが平等に作られているわけではありません。

オンサイトSEOを最大化するために考慮すべきコンテンツ要因は以下の通りです:

1.E-E-A-T

Googleがあなたのサイトを評価する一つの方法は、E-E-A-T、つまり経験(Experience)、専門知識(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)に基づいています。

Googleの検索品質評価ガイドラインで強調されているように、E-E-A-Tは、ウェブサイトとそのコンテンツ作成者が示す直接的な経験、主題の専門知識、権威性、信頼性を評価します。

Googleは経験を新しい要素として追加し、関連する資格と話題に関する直接的で実世界の経験を持つ人々によって作成されたコンテンツの価値が増していることを示しています。これは特に、健康、財務、安全性などのYMYL(Your Money or Your Life)トピックにとって重要です。

GoogleはPageRankやリンクなど、E-E-A-Tの一部の要素しか確認していませんが、著者の専門知識、トピックの権威性、透明性、実践的な経験などの要因がE-E-A-Tの評価に重要な役割を果たしていると一般的に考えられています。

2.キーワード

ターゲットとする顧客が検索している言葉やフレーズを含むコンテンツを作成することは不可欠です。

しかし、AIと自然言語処理の進歩により、個々のキーワードを超えて考える必要があります。

以下の点を最適化しましょう:

意味的に関連するフレーズとトピック(エンティティ):例えば、クラウドデータストレージサービスを提供している場合、関連するエンティティにはバックアップソリューション、災害復旧、データ管理などが含まれる可能性があります。

文脈的な意味と意図:「クラウド移行」の検索には、技術的なハウツーガイド、価格/コスト情報、移行戦略など、さまざまな意図がある可能性があります。

・包括的な回答の提供:顧客の旅を完全にカバーするために、関連するサブトピックをカバーしましょう。

キーワード調査ツールを使用して、メインのトピックに関連するエンティティと関連クエリを特定しましょう。

3.SEOライティング

検索エンジンを優先しつつ、人間の訪問者をサイトに転換させるコンテンツを作成することは一つの芸術です。

SEOのベストプラクティスに従いながら、読みやすい文章を書くことは、経験がなければ難しい場合があります。

私たちはこの技術をマスターするための完全なガイドを用意していますが、いくつかの重要なポイントを紹介します:

読みやすさを重視する:ユーザーが求める情報を素早く見つけられるよう、コンテンツは簡単にスキャンできるようにすべきです。

キーワードの過剰使用を避ける:キーワードの詰め込みは、不誠実なSEO専門家がシステムを操作するために使用する手法です。Googleはキーワードを過剰に使用するサイトを嫌います。発見された場合、あなたのページはSERPで降格されたり、完全に削除されたりする可能性があります。

文章と段落を簡潔に保つ:途切れのない長い文章の壁に遭遇したウェブページをクリックしたことがあれば、長い文章を読むのがいかに大変かわかるでしょう。文章と段落を短くすることで、ユーザーを追い払わないようにしましょう。

見出しを使用する:見出しはサイズが目立つため、ページをスキャンする人々の注目を集めます。読者をページの下まで導くのに十分な量のコンテンツを使用しましょう。

箇条書きリストを使用する:これは非常にメタに感じるかもしれませんが、箇条書きリストは情報を簡単に消化できる塊に分割する素晴らしい方法です。意味がある場合はいつでも使用しましょう。

個人的な経験を追加する:関連する場合は、著者の経験、背景、トピックに関する実践的な知識について議論し、経験のクレデンシャルを示しましょう。

4.フレッシュネス

急速に進化するトピックは、コンテンツを新鮮に保ち、オーディエンスのニーズを多く学ぶごとに新しい価値を提供することが重要です。

Googleは、コンテンツが古くなったり時代遅れになったサイトよりも、メンテナンスをするサイトに報酬を与えます。

いくつか情報を提供します:

  • 新しい情報、洞察、または視点を定期的に更新する。
  • 不正確な情報や時代遅れの情報を迅速に修正する。
  • オーディエンスの興味から新たに発見されたテーマのコンテンツを拡張する。
  • 頻繁に更新されるコンテンツについては、コンテンツのエクスポートやオプトインオファーを検討する。

5.視覚的なアセット

写真、ビデオ、チャート、その他の目を引くビジュアルを追加することで、訪問者にとってより魅力的になり、検索結果での外観も向上します。

画像を最適化することで、画像検索やSERPの画像カルーセルでより多くの可視性を獲得することもできます。

テキスト検索と画像ベースの検索の両方でコンテンツを見つけやすくするためのヒントをいくつか紹介します:

  • 画像のキャプションに文脈情報と関連する詳細を提供する。
  • 画像、ビデオ、製品などのスキーママークアップを実装して、検索の可視性を高める。
  • ビジュアル資産が高品質で、オリジナルで、ページコンテンツに関連していることを確認する。
  • eコマースサイトの場合、さまざまな角度から複数の明確な製品画像を提供する。

コンピュータビジョンモデルが進歩するにつれて、検索エンジンはより適切な画像と動画を理解し、表示できるようになるでしょう。

今からビジュアル検索を最適化することで、将来のコンテンツを保護することができます。

HTML

HyperText Markup Language(HTML)は、ウェブページとコンテンツの構造を定義するための標準マークアップ言語です。ユーザーのブラウザにページ上のどこに何を表示するかを伝え、検索エンジンにもページの内容を伝えます。

考慮すべきオンページSEOのHTML要因は以下の通りです:

6.タイトルタグ

タイトルタグは細部に焦点を当てるべき重要な領域の一つです。

このコードの断片だけでは、おそらくSERPランキングを急上昇させることはないでしょう。

しかし、他のオンページ要素(ここで議論されているもの)と組み合わせることで、タイトルタグはコンテキストを提供し、サイトの関連性を示すのに役立ちます。

タイトルタグを最適化する方法についてより詳しく知るには、こちらをお読みください。

7.メタディスクリプション

ベテランのSEO専門家は画面に向かって手を挙げています。「おいおい」と彼らは言うでしょう、「メタディスクリプションがSEOランキング要因ではないことは誰もが知っているよ」と。

彼らは部分的に正しいです。メタディスクリプションがランキング要因ではないという証拠は多くありますが、全員がそれを知っているというのは間違いです。

しかし、彼らにサイトへのメタディスクリプションの追加を思いとどまらせないでください。

SEOへの利用が比較的少ないにもかかわらず、ディスクリプションには2つの重要な利点があります:

  • Googleがあなたのウェブページの内容を理解するのに役立つ。
  • クリック率(CTR)に大きな影響を与える。

より良いメタディスクリプションは、検索者にあなたのページについてより良い理解を提供し、より多くのクリックスルーにつながります。したがって、これらを軽視しないでください。

8.画像の最適化

ページ上のビジュアル資産の重要性について議論しましたが、ここではその技術的な側面をより詳しく検討します。

あなたの画像を最適化するためのヒントをいくつか紹介します:

  • SEOフレンドリーな代替テキストを含める。
  • 高速読み込みのための適切な形式とファイルサイズを選択する。
  • IMG_08759のような名前ではなく、カスタムファイル名を使用する。
  • 画像がモバイルフレンドリーであることを確認する。

ここでも、HTMLでの画像最適化についてより詳細な情報を提供する素晴らしいリソースがあります。こちらをお読みください。

9.ジオタギング(ローカル検索向け)

グローバル経済かもしれませんが、ほとんどのビジネスはまだローカルレベルで行われています。オンページのローカルSEOを最適化して、近隣の人々とつながりましょう。

ローカルトラフィックに焦点を当てる際に考慮すべき3つの主要なSEO戦術があります:

  • リスティングと引用の最適化:名前、住所、電話番号(NAP)、ウェブサイトURL、ビジネスの説明を含め、レビューを獲得する。
  • ローカルコンテンツの最適化:「近くの」検索に対応し、

場所に基づいたコンテンツを提供したり、ローカルのウェブサイトやブログを購入したりする。 ・他のローカルビジネスや組織とのリンク構築。

取り入れるべき追加のローカルSEO戦術:

  • ローカルビジネスリスト、イベント、特別オファーなどのためにローカライズされたスキーママークアップを実装する。
  • 最新の情報、写真、投稿、Q&A、ローカルに関連するコンテンツでGoogleビジネスプロフィールを最適化する。
  • モバイル検索のために近接性と位置情報データを活用する。 ・ロケーション固有のページ、コンテンツハブ、またはマイクロサイトを作成する。

効果的なローカルSEOの例:

  • 地元で調達した食材の特徴を専用ページで紹介するレストラン。
  • すべてのサービスエリアに対応したジオページを持つサービスプロバイダーのサイト。
  • 地元での受け取りが可能な在庫を強調するeコマースストア。

ジオタギングSEO戦略の構築についてより詳しく知るには、こちらをお読みください。

ウェブサイトアーキテクチャ

適切に構造化されたウェブサイトを持つことは、2つの理由で重要です:第一に、論理的にレイアウトされたウェブサイトは検索エンジンによってより効果的にクロールされ、第二に、よりリッチなユーザー体験を生み出します。

サイトのアーキテクチャを最適化する際に考慮すべき要因は以下の通りです:

10.サイトスピード

重たくて読み込みの遅いサイトは、訪問者をいらだたせ追い払うだけでなく、検索ランキングも損なわれます。

Search Engine Journalは、ページの読み込み時間がSEOに与える影響を調査し、ページ速度が検索結果のランキング要因であることを確認しました。

しかし、サイトが満たすべき最低速度は常に変化しています。

これは、Googleのコアウェブバイタルの最小閾値を満たすことで達成できます。現在、あなたのサイトがこれらの基準を満たしていない場合、以下のような手順を取ることができます:

  • 圧縮を有効にする。
  • リダイレクトを減らす。
  • 画像を最適化する。
  • ブラウザキャッシュを活用する。

11.レスポンシブデザイン

モバイル検索の量は2016年にデスクトップを上回り、それ以来増加し続けています。

より多くのユーザーがモバイルデバイスを使用しているため、Googleは論理的な道筋を辿り、モバイル画面に適応するデザインを持つサイトを優先し始めました。

レスポンシブデザインなしで検索結果にランクインすることは依然として可能ですが、Googleは強くレスポンシブデザインを推奨しています。

サイトのレスポンシブ性が検索結果に与える影響についてはこちらで詳しく読むことができます。

12.URL構造

かつてURLはSEOにおいて重要な役割を果たしていました。企業はより高いランクを獲得するためにドメイン名にキーワードを含めていました。

しかしGoogleは、Googleらしくアルゴリズムを変更しました。かつてはランキングにとって非常に重要だったものが、現在ではずっと小さな役割しか果たしていません。

これは重要ではないという意味ではありません。検索エンジンは依然としてURLを全体的なスコアに含めています – ただし、かつてのような重要性はありません。

しかし、URLがサイトの初期ランキングに役割を果たしているという証拠があり、一部の専門家はURLがページのグループ化に使用されていると考えています。URLをトップのSEO優先事項にする必要はありませんが、無視すべきでもありません。

URLがGoogleのランキングにどのように影響するかについて、詳しくはこちらをお読みください。

13.リンク

この記事の冒頭で触れたE-E-A-Tを覚えていますか?

あなたのウェブサイトがそれを確立する最良の方法の1つは、他の評判の良いウェブサイトからのリンクです。

このように考えてみてください:401(k)を誰に任せたいですか – ウォーレン・バフェットのポートフォリオを管理する金融アドバイザーと、叔母の地下室に住むいとこのジミーのどちらでしょうか?ジミーも素晴らしい仕事をするかもしれません。バフェットの人を上回る可能性さえあります。しかし、彼には強力な推薦によってもたらされる信頼性がありません。

リンクも同じように機能します。

SEOに関して知っておくべき3つの主なタイプのリンクがあります:

内部リンクこれのように、あなたのウェブサイトの別のページに向けるリンク。

・アウトバウンドリンク(外部リンク)これのように、異なるドメインのサイトを指すリンク。これはGoogleのSEOページを指しています。

・インバウンドリンク(バックリンクとも呼ばれる):他のウェブサイトからあなたのページを指すリンク。

この3つの中で、インバウンドリンクがE-E-A-Tシグナルを高めるのに最も重要です。高品質で関連性のあるインバウンドリンク、特に権威があり経験豊富なソースからのものは、あなたのサイトの専門知識、権威性、信頼性を示すのに役立ちます。

SEO専門家は、ソーシャルメディア、共有可能なインフォグラフィックの作成、さらにはバックリンクを直接依頼するなど、さまざまな方法で質の高いインバウンドリンクを生成しています。

しかし、注意してください:すべてのインバウンドリンクが有用というわけではありません。リンクファーム、フォーラム投稿、ゲストブックなどからのものは、ランキングシステムを欺く偽のリンクである可能性があります。これらを否認しないと、ランキングに悪影響を与える可能性があります。

オンページSEO vs オフページSEO

オンページSEOについて多く話してきましたが、オフページSEOと呼ばれるものもあります。その違いは、名前からも推測できるように、それが起こる場所です。

オンページSEOは、キーワードの最適化、メタディスクリプション、タイトルタグ、代替テキスト、ウェブサイト構造など、ランキングを高めるために内部的に行えるすべてのことです。

オフページSEOは、あなたのサイトのランキングに影響を与えるすべての外部要因を指します。これには、バックリンク、E-E-A-T、ローカルSEO、ソーシャルメディアでの言及、ペイパークリックなどが含まれます。

あなたはオンページSEOをより多くコントロールできますが、オフページSEOも考慮することが重要です – 目標を達成するには両方が必要です。

しかし、まずは検索エンジンに最適化された良質で関連性のあるウェブページを構築することに集中し、その後でリンクの構築やサイトのプロモーションにリソースを投資し始めるのが最良です。

結論

検索アルゴリズムが進化しても、高品質で関連性のあるコンテンツを作成し、技術的な要素を最適化する必要性は続きます。

覚えておくべき重要なポイント:

  • E-E-A-Tを示す、価値があり、ユーザー中心のコンテンツの作成に焦点を当てる。
  • HTMLタグ、サイト速度、モバイルレスポンシブ性などの技術的要素を最適化する。
  • 論理的なサイト構造を維持し、内部リンクを効果的に使用する。
  • 定期的にコンテンツを更新し、鮮度を保つ。
  • オンページSEOはオフページ要因と連携して全体的なSEOの成功につながることを忘れないでください。
  • これを一回限りの修正ではなく、継続的なプロセスとして捉えてください。

これらの戦術を一貫して実施することで、検索結果で良好なランキングを獲得する可能性が大幅に向上します。

本記事はSearch Engine Journalの「13 Essential On-Page SEO Factors You Need To Know」を翻訳した記事です。

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