ネットショップ担当者フォーラム

「食品」「家電」など特定カテゴリーに興味持つユーザーへの広告表示を可能に、ヤフー | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
インタレストカテゴリーターゲティングに、「Yahoo!ショッピング」のカテゴリーを追加した

ヤフーは11月19日、「Yahoo! ショッピング」のジャンルごとに、インタレストカテゴリーターゲティング広告を表示できるサービスを開始した。ヤフーは2014年8月から「Yahoo! ショッピング」出店者向けにカスタマイズした「Yahoo! プロモーション広告」を展開しており、その機能追加としてサービスを提供。より限定したユーザーに広告を表示できるようにすることで、広告効果を高めるのが狙い。

「Yahoo! ショッピング」の大カテゴリー構造に準拠して分類。たとえば、「食品」ジャンルのショップは、過去に食品のECサイトを訪れたことがあるなど、食品に興味があるとみられるユーザーに絞って、広告を配信できるようになる。

将来的には、より深い階層にまで分類できるようにし、細かな分類のユーザーに対して広告出稿できるようにしていく考え。こうした広告の出稿は細かい設定が必要なため、従来のモールの広告になれたショップは使いきれていないとして、今後は簡単に広告出稿できるような仕組みを備える方針。

インタレストカテゴリーターゲティングとは、特定の興味・関心を持つインターネットユーザーに対して広告を配信するターゲティング機能。広告主はカテゴリー選択するだけで、興味があると判定されたインターネットユーザーに対して広告を配信するシステムとなっている。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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チャネル間で顧客を奪い合っていませんか? 中小ECでもできるオムニチャネル成功のポイント | 中小ECサイトでも実施できる現実的なオムニチャネル | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago

目的を実現し、課題を解決するためのオムニチャネルとは。全5回連載の第1回目

オムニチャネルの記事、文献は多数存在するものの、海外や国内の巨大企業の事例紹介が多く、ECサイトの店長が自社で取り組むことができる実現可能性の高いオムニチャネルの取り組みはあまり紹介されいません。では、中小のECサイトはオムニチャネルに取り組んでも無駄なのでしょうか。そんなことはありません。中小ECサイトにはそのサイズに適したオムニチャネル施策が存在します。これから5回にわたって、中小ECが取り組むべきオムニチャネルの具体的な取り組み方やポイントについて解説します。

オムニチャネルはチャネル間の相乗効果を創出する取り組みです

オムニチャネルとは、顧客接点の全チャネルの融合と言われています。では、顧客接点の全チャネルの融合とはどのようなものでしょうか。

実店舗の顧客をECサイトに、ECサイトの顧客を実店舗へ送客しようとしても、思うようにいかなかったり、全体としての売り上げや利益の向上につながらかったりするケースが多々あります。消費者の行動は、実店舗で買う、ネットで買うのどちらかを画一的に選ぶというよりも、実店舗とネットを行き来しながら購入に至るまでの一連のショッピングを楽しむ傾向にあります。

さらに、オムニチャネルをより大きな視点からみると、GoogleやAmazonなどに代表されるように、「競争により利益を受けるのは消費者である」という大きなトレンドのなかにあると言えます。利益を受けるのは消費者ではありますが、企業として、この大きなトレンドを押さえてチャンスに変えていくか。つまり、競争優位としていく必要があるとも言い換えられます。

話をオムニチャネルに戻しましょう。すでに消費行動の流れのなかに複数のチャネルが存在しており、販売チャネルの垣根は無くなりつつあるのが実状です。

販売者側は、販売チャネル別、店舗別の販売実績が目標として掲げられており、販売担当者は自分のチャネルで売り上げを伸ばすことに終始してしまいがちです。そのため、購入に至るまでのプロセスへの対策が不十分となり、購入の手前で機会ロスが起きてしまっています。

販売者側がまず、認識しなければならないのは、すでに消費者の心理としてオムニチャネルを当たり前のこととして受け入れ始めているということです。その上で、すでにオムニチャネル化している消費者に対応するには、顧客の心理、行動といった購入に至るプロセスの観点にフォーカスを当てることが重要です。

先日、消費者庁が発表した「平成25年度消費者意識基本調査」によると、ネット通販を利用する理由に「品揃えが豊富、インターネット通販でしか買えない商品があるから」が61.0%で、実店舗に比べ物理的な制約のない商品の豊富さにネットの魅力を強く感じています(参照記事)。

反面、ネットでのショッピングに不安、不便さを感じる点として、最も多いのが「購入前に実物の商品を確認できないこと」で67.2%。続いて「購入時に住所やクレジットカード番号などの個人情報を送信すること」が42.9%、「購入後のアフターサービス(返品、交換、保証、故障対応等)が行われるかわからないこと」が26.9%となっています。

こうしたデータを見ると、ECサイトの品ぞろえを生かすことでショッピングの利便性を高めつつ、実店舗で実物が確認できるようにすれば、不安を解消でき、購入に至る手前での離脱を抑止できると考えられます。

ネットでは豊富な商品情報はもちろん、多面的な検索、購入者レビュー、関連商品やレコメンデーション機能などを充実し、欲しい商品を見つけやすくするための対策を強化します。

一方で、ECサイト上で消費者が欲しい商品を最寄りの実店舗で手に取って確認し、気に入れば購入できるように案内します。さらに、実店舗の営業時間や商品の在庫情報はもちろん、商品の取り置きや在庫の無い商品をECサイトの在庫として移管したり、ECサイトを活用して入荷時に自動連絡することで機会ロスを抑止する仕組み作りも大切です。

ファッション関連の商材であれば、実店舗の大きな利点としてフィッティングができることが挙げられます。さらに、ECサイトを活用することで実店舗での販売員による接客をより効果的にすることができます。

ECサイトから実店舗へ商品を受け取りに来訪したお客さまが会員であれば、過去の購入履歴や今回の購入目的の商品から、嗜好性をより的確に把握し、商品の受け渡しに留まらず、データを生かした精度の高い接客を通じて的確なアップセル/クロスセルが可能になります。

実店舗のカリスマ販売員は、お得意さまのクローゼットの中身が想像できるそうですが、ECサイトのデータを生かすことでカリスマ販売員ではなくても質の高い接客のできる可能性が広がります。

単に実店舗の顧客をECサイトに、ECサイトの顧客を店舗にという送客とは異なり、オムニチャネルの本質は、顧客の消費行動に即したタイムリーかつ質の高いタッチポイントを実現することにあります。そのため、チャネル間で一人の顧客を奪い合うものではなく、相乗効果を創出する取り組みとして全社の協力を得なが進められるかどうかが重要なカギを握るといえます。

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中小ECサイトでも実施できる現実的なオムニチャネル
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山田 大樹

w2ソリューション 代表取締役社長

1978年東京生まれ。97年、上智大学理工学部入学後、同年、学生仲間と志を共にし、フィアコミュニケーションズ株式会社を設立し、取締役に就任。経営思想・ビジョンの違いにより、05年8月に退社。また、個人事業として02年9月~04年2月 神田小川町に麻雀バグースを開店し、店舗オーナーを営む。05年9月2日 w2ソリューション株式会社を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。趣味は語学学習、ピアノ演奏、書道。

山田 大樹

日本システムウエアがセミナー開催。オムニチャネル時代の「接客術」とデータ統合への対応。東京・飯田橋 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
セミナー情報:11月27日「オムニチャネル時台の「接客術」とデータ統合への対応」。ベルサール飯田橋駅前にて。

日本システムウエア株式会社が、2014年11月27日(木)にセミナーを開催する。テーマはオムニチャネル時台の「接客術」とデータ統合への対応。

JADMA理事の柿尾氏がオムニチャネルの実態とEコマースの今後について語るほか、日本システムウエア 事業戦略室の落合氏がオムニチャネル時代の接客について講演する。また、カレン代表取締役の藤崎氏はAmazonを中心に導入事例を紹介する。

セミナー内容

[第1部]14:10〜14:50
基調講演「通信販売業界のオムニチャネル化を考える」(仮)
公益社団法人日本通信販売協会(JADMA) 理事 柿尾 正之 氏

[第2部]15:10〜15:40
ITが具現化するオムニチャネルの顧客接点の変化
日本システムウエア株式会社 事業戦略室 落合 学 氏

[第3部]15:40〜16:20
オムニチャネルの具体的実践例と成功の条件
株式会社カレン 代表取締役 藤崎 健一 氏

16:20〜16:30
質疑応答

 

開催概要

セミナー名 オムニチャネル時代の「接客術」とデータ統合への対応
日 時 2014年11月27日(木) 14:00~16:30(受付開始 13:30〜)
場 所 ベルサール飯田橋駅前 Room1
アクセス 東西線・有楽町線・南北線・大江戸線「飯田橋駅」A2出口より徒歩2分/JR「飯田橋駅」東口より徒歩3分
地図はこちら
参加費 無料(事前登録制)
定 員 70名(申し込み多数の場合は抽選)
主 催 日本システムウエア株式会社
共 催 株式会社カレン
申 込 https://nsw.smktg.jp/public/application/add/192

 

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サウンドハウスが楽天店を“怒り”の閉鎖、振込先を楽天銀行に統一する一連の対応に反発 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
「出店している店舗に対して一方的にこのような暴挙を行うことについて、弊社では理解することも容認することもできない」と楽天の対応を批判

音楽用品EC大手のサウンドハウスは11月19日、楽天市場に出店している通販サイトの運営を取りやめたことを明らかにした。すでに楽天店では、「サウンドハウス楽天支店中止のお知らせ」を掲載。銀行振り込みの振込先を「楽天銀行 楽天市場支店」に統一するために楽天が行っている一連の対応を批判しており、サウンドハウスが抗議の意味を込めて反発した格好だ。

サウンドハウスが楽天店の運営を中止するのは、銀行振り込みに関し、楽天銀行への振り込みに統一する一連の楽天の取り組みに反発したため。サウンドハウスによると、「楽天は一方的に弊社の決済口座としては楽天銀行の口座に一本化するということを決め、お客さまに告知した。出店店舗の銀行口座を勝手に開設し、決済用口座としてはその口座しか認めないということは、これまでの日本の商習慣ではありえない」と怒りをあらわにしている。

サウンドハウスは一連の楽天の取り組みについて、詳細説明と即時撤回を申し入れたが、「納得できる説明もなく、口座の取り消しも実行しないことが判明したため、弊社ではやむを得ず、楽天との取引を中止することと致しました」としている。

こうした楽天の対応を含め、サウンドハウスは「自社グループの利益のみを追い求め、出店している店舗に対して一方的にこのような暴挙を行うことについて、弊社では理解することも容認することもできず、今回の措置を取ることとなりました」と楽天の対応を批判した。

サウンドハウスの楽天店で掲載されているお知らせ

楽天店の運営は中止され、お客へのお知らせ文が掲載されている

サウンドハウスの今回の楽天への批判などの主張は、楽天店のほか、自社サイトにも掲載している。

楽天は現在、ユーザーに対してより安心して楽しく買い物をしてもらうための取り組みを推進している。銀行振り込みの振込先を「楽天銀行 楽天市場支店」に統一するのもその一環。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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「優良誤認」「有利誤認」で健康食品などのEC企業2社に対し表示改善指示、東京都 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
改善指示を受けたのはECモール上で通販サイトを運営しているトータルプロデューススパイスとトップギアの2社

東京都は11月18日、ショッピングモール上で通販サイトを運営しているトータルプロデューススパイスとトップギアの2社に対し、不当景品類及び不当表示防止法に基づき改善を指示した。痩身効果や美肌効果をうたう健康食品・美容関連など複数商品で不当な表示を行っていた。

トータルプロデューススパイスが運営する通販サイトは「ダイエットand美人・5000円で送料無料!!」。ビッダーズで運営されている。対象商品は「漢宝琥珀痩茶」など6商品。

主な不当表示と問題点は、実際よりも容易に著しい痩身効果が得られるかのように見せかけていた優良誤認、合理的根拠のない通常価格という表示をして実際よりもお得であるかのように見せかけていた有利誤認に当たるとしている。

トップギアの通販サイトは「厳選商品が激安・ジュリエッタ」で、ビッダーズで運営されている。対象商品は「ブラシーマディー」など5商品。

合理的な根拠に基づくものではなく、実際よりも容易に著しい美肌効果が得られるかのように見せかけていた優良誤認、「定価」と表示していたが合理的根拠のない定価を表示し、実際よりもお得であるかのように見せかけていた有利誤認に当たるとしている。

改善指示の対象となったトータルプロデューススパイスの表示例

改善指示の対象となったトータルプロデューススパイスの表示例

改善指示の内容は、「優良誤認」「有利誤認」に該当する表示について、これらが消費者に誤認を与えるものであった旨を公示すること、今後の防止措置と社内への周知徹底など。

同時に東京都は、モール運営事業者や関係事業者団体に対し、景品表示法および関係法令が遵守されるように、広告・表示の適正化に取り組むこと、表示の根拠となる客観的な事実を確認した上で表示を行うよう各種方策に取り組むことなどを要望した。

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瀧川 正実

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支援先企業が運営する中国ECサイトの合計売上高が100億円に、トランスコスモス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
ピーチジョン、カネボウ、千趣会など中国で50社以上のEC企業をサポートしている

トランスコスモスは11月17日、支援先の企業が中国で運営するECサイトの合計売上高が、11月11日の1日で100億円近くになったと発表した。中国では11月11日を「独身の日」として、大規模なセールが行われており、アリババが運営するネットオークションサイト「淘宝網(タオバオ)」や仮想商店街「天猫(Tモール)」などの合計取引額が1兆8000億円になっている。

トランスコスモスは中国EC市場で50社以上にサービスを提供している。主な企業として、おもちゃのバンダイ、下着のピーチジョン、音楽機器のヤマハ、化粧品のカネボウ、女性向け衣料品の千趣会などをサポートしている。

こうした支援先企業が運営するECサイトにおいて、11月11日の売上金額を合計すると100億円に迫る数字になった。

トランスコスモスではこうした実績を基に、多くの企業に中国EC市場への進出を提案していく考えだ。

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1年で全売上の30%以上をAmazonが占めるようになった | ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで売れている理由 | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
AmazonマーケットプレイスマンスリーニュースレターVol.5より転載

「Amazon.co.jp」で成長しているショップを取り上げる連載企画「ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで成長している理由」の第5回は、農業資材・園芸用品を販売するプラスワイズを紹介する。同社は3代続く農業用品卸売業から独立し、一般消費者向けに農機具から、のこぎり、脚立などのDIY用品まで幅広い商品を販売するネット専業企業。中でも農地への動物侵入を阻止する「アニマルフェンス」が人気となっている。代表取締役の中川勇太氏に話を聞いた。

中川勇太代表取締役

――Amazonで販売を開始された経緯は。

父親が経営する農業用品の卸売会社で勤めた後、インターネット販売部門として別会社を設立し、独立しました。農業で使用する農耕具や薬品などは、園芸店などの実店舗でしか販売していない商品が多いので、そうした商品をインターネットで販売すれば、便利だと感じてくださるお客様が多いのではないかと考えたためです。

最初は自社サイトを立ち上げ、他のECモールに販路を拡大してきました。Amazonは当社では5つ目のECサイトになります。売り上げ拡大のためには、多くのお客様に商品を見ていただく必要があるので、Amazonの販売力に期待したからです。Amazonでも、ビニールハウスの資材、育苗箱、リヤカーなどのプロユースの商品から日用品など個人のお客様がお使いになられる商品まで幅広く取り揃えています。販路が広がったことで、意外な商品が売れるのも面白いですね。最近良く売れているイノシシやシカ、サルなどから農作物を守る金網「アニマルフェンス」は、本来の農業目的だけではなく、太陽光発電所などでも敷地を囲うフェンスとして利用されているそうです。地元で販売しているだけでは、開拓できなかった販売先だと思います。

――Amazonで実際に販売を始めてどんなところにメリットを感じられましたか?

何と言っても売り上げですね。Amazonは販売開始後の売り上げの伸びも他のECサイトと比べて一番よかったです。Amazonでの販売を開始して約1年で当社の売り上げの30%以上をAmazonが占めるようになりました。新商品を掲載する際に、他のECサイトとほぼ同時に掲載しますが、Amazonはお客様の反応が一番速いように感じています。Amazonは広告費などの余計なコストがかからないのもいいですね。

商品登録なども特に戸惑うことなく販売を開始できました。Amazonはすでに型番がある商品であれば、値段などを設定するだけなので、出品が楽だと思います。販路は大きく広がりましたが、作業量はそれほど増えたとは感じていません。

――自社出荷をされながら、フルフィルメントby Amazon(FBA)もご利用いただいているのはなぜですか?

出荷は自社でも行えますが、FBAは主に売上向上の目的で利用しています。FBAにマッチした商品は売り上げが伸びるので、売れ筋商品や、競合がいない商品で、FBAに向くサイズの商品などを選んで、FBAで出荷するようにしています。これからもFBAを利用する商品を増やしていきたいと思っています。

――今後の展開をお聞かせください。

「農業用品を買うならプラスワイズが速くて便利だね」とお客様に言っていただけるような店にしていきたいと考えています。もっと多くのお客様に弊社を知っていただき、ご利用いただきたいですね。インターネット販売はこれからもっと拡大すると期待していますし、活気のある市場で仕事ができることに喜びを感じています。

人気の「アニマルフェンス」

事業者概要

販売サイト名:農業用品販売のプラスワイズ http://amzn.to/1hufHLW

本社所在地:新潟県三条市

Amazonでの販売開始時期: 2013年5月

販売カテゴリー:DIY・工具

利用サービス:   Amazon出品サービス/フルフィルメントby Amazon(FBA)

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L.L.Bean初の店舗でネット通販できる専用スペースを設置、オムニチャネル推進へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
11月21日にオープンする越谷レイクタウン内の店舗に、通販サイト限定などで扱っている商品をECで購入できる専用スペースを設置

L.L.Bean International日本支社は11月21日にオープンする越谷レイクタウン内の店舗に、通販サイトやカタログ限定で取り扱っている商品をECで購入できる専用スペースを設置する。現在日本国内に19店舗を展開しているが、オムニチャネルに対応した専用コーナーを設けるのは初。専用のタブレット端末を設置し、ネットとリアルの双方で買い物ができる環境を整える。

11月21日にオープンする「L.L.Beanイオンレイクタウン店」に、オムニチャネルに対応した専用スペースを設置する。

スペースの名称は「マルチチャンネルスペース」。既存店舗ではカウンターでタブレット端末やカタログを設置しているが、ゆっくりとネットを閲覧できる環境ではなかった。「マルチチャンネルスペース」にはソファーと、専用のタブレット端末を設置。ゆったりできるスペースでネット通販も楽しめるようにする。

L.L.Bean初の店舗でネット通販できる専用スペースを設置

専用スペースではタブレット端末を使ってネット通販を利用できるようにする

L.L.Beanの店舗は現在、日本国内で19店舗。11月21日にオープンする店舗は、埼玉県では2店舗目となる。メンズ、レディスのカジュアルウェア、機能性を重視したアウトドア・アパレルなどを取り扱う。

L.L.Beanの通販サイトでは、365日送料無料などのサービスを展開、カジュアルウェアなどを販売している。

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㉘特集ページで「欲しい気持ち」を呼び起こそう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
コツ28:特集ページで「欲しい気持ち」を呼び起こそう

登場キャラクター

けろさわさん

けろさわさん 生活雑貨専門の通販サイトを運営している。

あまの君

あまの君 けろさわさんの通販サイトのスタッフ。

あまの君「店長!! たくさんのお客様に見てもらえるように特集ページやセールページをいっぱい作りました! これは自信作です」
けろさわさん「どれどれ? ……却下」
あまの君「どうしてですか!?」
けろさわさん「これだとごちゃごちゃしすぎて、どれがどうお得なのかわからないよ。自分が見たい情報を探すだけでもひと苦労になる」
あまの君「……」
けろさわさん「特集ページやセールページなどは1ページにすっきりまとめてさっと内容が読めるようにしなくては……」
あまの君「なるほど。ところで店長、この前お渡しした申請書の検印の件ですが……」
けろさわさん「お! そうだった! ちょっと待ってね!」
あまの君「店長のデスクも物が多すぎですよすっきりまとめてください……」

特集ページは使い勝手がいい

食事のメニューを決めるとき、「何でもいい」と言われるのと、「和食はどうかな」という意見があるのとでは、後者の方が候補を絞りやすいですよね。

ネットショップのお客さんも、お店から「何でもあるよ」「どれでもどうぞ」と言われると、かえって選びにくくなるのです。逆に「この中から選んでね」と言われた方が、ストレスを感じずに買い物できます。

このような心理を踏まえて、店側から「今なら、こういった商品はどうですか?」と提案するのが「特集ページ」です。実店舗で言えば、デパートやスーパーマーケットで行われる「北海道グルメフェア」のようなイベントですね。1つのテーマで商品を揃えたページのことを指し、「企画ページ」とも呼ばれます。

この特集ページには、「お客さんを引き寄せる効果」があります。一般的なお客さんは、検索結果画面を見ながら「この中で一番良い商品を選ぼう」と考えていますが、いろいろ見比べているうちに「検索するよりもこの特集ページの中で探す方が楽だし、いいものがありそう」と思ってもらえれば、そのお客さんは自店舗内だけで商品を選んでくれます。

デパートのバレンタイン特設会場がまさにそれ。デパート内のあちこちに散らばったチョコレートや各種ギフトを1カ所に集めることで、お客さんは断然プレゼントを探しやすくなります。「歩き回ると疲れるし、この中で選ぼう」と思ってもらえるわけです。

魅力的なテーマを明示する

ほかにも、特集ページにはさまざまな効果があります。例えば特集ページ内をお客さんが回遊してくれるので「普段は目立たない商品が売れる」、数多くの商品が並ぶので「どれかは気に入ってもらえて売れる=購入率が上がる」などです。

ただし、単に商品を並べるだけでは企画として成立しません。魅力的なテーマをきちんと明示し、個々の商品をしっかり説明してください。特に、ファッション、インテリア、雑貨など、商品を選ぶ楽しみが重視されるような店にとっては、特集ページは大変重要です。お客さんが「店からの提案を楽しみにしている」わけですから、しっかり期待に応えましょう。

特集テーマと書き出しでモチベーションを喚起する

需要が多ければ、どんどん特集ページを作りましょう。需要のありなしの判断基準としては、例えば楽器店でアクセス解析を見ていたら、特に工夫をしていない「入門用楽器」のカテゴリページへの訪問が多かったとします。これは潜在的な需要がある証拠なので、ぜひ特集ページ化したいところです。

特集ページのテーマは、売れ筋商品を集めた「今当店で人気の商品が勢揃い」、用途に合わせた商品選定で「ハロウィンで絶対目立つコスプレ特集」、客層に応じた「30代からはじめるエイジングケア特集」、商品カテゴリに応じた「薩摩隼人の店長イチ押し芋焼酎特集」など、さまざまな企画が考えられます。

また、特集ページの見出し(特集テーマ)の下に特集内容を解説するテキストを置いて、その中で「欲しい気持ち」を喚起しましょう。例えばエチケット商品特集なら、「忘年会シーズン到来! 宴席や帰宅時の満員電車では異性と接近する機会も多いもの。肌荒れや体臭・口臭、しっかりケアしていますか? 食べすぎでボディラインが緩んでいませんか? でも大丈夫! 清潔感アップ間違いなしの、通販で人気のエチケット商品を集めました。」といった感じです。これで来店客の「特集ページを見るモチベーション」は上がり、購入率アップにつながります。

最強の特集ページ「ワゴンセール」を作る

特集ページはいろいろなテーマで作れますが、最も集客力がある特集と言えば、「セールページ」でしょう。実店舗で言うと、1カ所にいろんなセール品を集中させた「ワゴンセール」や「タイムセール」のように、一角でセールを開催しているイメージです。

具体的には、特価品を多数混ぜたノンジャンルのセールで、商品は少なくとも20点以上掲載するのが望ましいでしょう。

用途としては、広告のリンク先や、まだ購入に至っていない懸賞応募者に送るメルマガと連動させて行うのがおすすめです。まだ店舗に対する興味が薄いユーザーに対して、最もわかりやすい「セール」で強烈なインパクトを与えるという寸法です。

なお、1ページにユーザーを集中させた方が売れやすいので、セールページは1店舗に1つが基本です。大量に新規購入客を獲得するための強力な手段として使えますが、あまりにも安さだけをアピールすると、店に「安売りイメージ」がついてしまう可能性もあるので、使い方には注意が必要です。

けろさわさん「特集ページやセールページなどは1ページにすっきりまとめてさっと内容が読めるようにしなくては……」
あまの君「なるほど
いくつもセールページがあっても混乱を招くだけなので、セールページは1カ所にまとめるのが基本だ。

 

特集ページの例。春に向けて入学式・卒業式のフォーマルスーツを特集している。
特集ページの例。春に向けて入学式・卒業式のフォーマルスーツを特集している。
ニナーズ http://www.rakuten.ne.jp/gold/ninas/

 

通常は探しづらい左利き用の楽器を集めて特集している。
通常は探しづらい左利き用の楽器を集めて特集している。
イケベ楽器 http://www.rakuten.co.jp/ikebe/

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オリジナル記事:㉘特集ページで「欲しい気持ち」を呼び起こそう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム
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マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営
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川村トモエ, 湯鳥ひよ+トレンド・プロ(マンガ)

“本気の通販”仕掛ける集英社、「メンズノンノ」「LEE」など雑誌連動型通販が伸びている理由 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
雑誌「LEE」11月号で展開した「丸ごと通販LEEマルシェBOOK」は10月の受注額が1億320万円になった

集英社は通販売り上げが順調に伸びており、主力通販誌「エクラプレミアム」以外にも柱となる媒体が育ってきているようだ。

デザイナーズブランドを扱う女性向け通販サイト「ミラベラ」については、昨年8月にジュピターショップチャンネルから事業を譲り受けて以降、自社の雑誌「シュプール」との連携を深めているが、来年1月にはメンズ版サイト「ミラベラオム」を本格始動。男性客の開拓に本腰を入れる。

「ミラベラオム」の主要ターゲットは40歳前後のファッション好きな男性で、対象となる具体的な人物像を据えて商品を選定しているという。

商品政策はエッジのきいた商材、モード系の商材と、買いやすいスタンダードなアイテムの2軸で展開する。

集英社では10月8日に同サイトをプレオープンし、話題性の高い商品を企画して会員獲得につなげる。スタンダードなアイテムとしては、空間プロデューサーの中原慎一郎氏を中心としたクリエイター集団「コジーコープ」がメード・イン・ジャパンの産地にこだわり、デザインや着心地を追求したベーシックな商品を開発。雑誌「ウオモ」12月号に特集ページを設けた。第1弾ではウールTシャツを販売するが、今後はスウェットなど約10アイテムを順次、開発する計画だ。

モード系の商材では、セレブバッグとして女性の支持を集める「プロエンザスクーラー」が初めてメンズバッグを商品化。ネットでは「ミラベラオム」でしか買えないという特別感で攻める。

「ミラベラオム」の見せ方については、ブランド名を知らなくても閲覧しやすいよう、例えば「ワンランク上のデイリーウエア」や「大人の週末スタイル」「パーティーシーン」といったスタイル提案を重視する。

「LEE」11月号で展開した「丸ごと通販LEEマルシェBOOK」
「LEE」11月号で展開した「丸ごと通販LEEマルシェBOOK」

集客面は雑誌「ウオモ」と連携する。創刊10周年となる来年4月号ではコラボ商品を大々的に展開。16ページの冊子を制作し掲載商品を丸ごと「ミラベラオム」で購入できるようにして誘導する。サイト内には冊子で紹介した以外のアイテムを充実させ、ショップとしての魅力を高めることで次回の訪問につなげる。

また、「メンズノンノ」12月号でも通販企画を展開し、14ブランドとのコラボ商品を提案するが、同誌のウェブサイトではコーディネートを360度あらゆる角度から閲覧できるページを制作。そこから集英社の通販サイト「フラッグショップ」とファッション通販モール「ゾゾタウン」に誘導して販売しており、自社通販サイトでは企画ページ内で「ミラベラオム」も紹介し、ハイブランド好きな若い男性にもサイト認知を図る。

一方、雑誌「LEE」に紐付く通販も存在感が増している。同誌11月号で展開した「丸ごと通販LEEマルシェBOOK」(画像)は10月の受注額が1億320万円となり、単月では初めて主力媒体の「エクラプレミアム」を超えた。

「LEEマルシェBOOK」は44ページのボリュームながら、モデル着用のスタイリングや商品画像を含め、飽きさせないページ作りが奏功。カタログ化して通販顧客にも送付した。

巻頭に配した「トラディショナルウェザーウェア」とのコラボ商品など編集部の目利き力はもちろん、当初から1億円の目標を掲げ、定番でもある「コンバース」のスニーカーや、「LEE」のオリジナルブランド「トゥエルブクローゼット」のワイヤー衿ネルシャツなど、商品在庫を積んで臨んだ本気の通販が結果につながったようだ。

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オリジナル記事:“本気の通販”仕掛ける集英社、「メンズノンノ」「LEE」など雑誌連動型通販が伸びている理由 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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化粧品の広告で利用できる体験談と利用できない体験談の違いとは | 健康・美容業界の今を知る! | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
健康食品や化粧品にかかわる法律、規制などについてわかりやすく噛み砕いてご紹介します 連載第5回目

前回の第4回では健康食品広告における体験談の注意点をご紹介致しました。今回は化粧品の体験談を見ていきましょう。

化粧品は薬事法で定められたすべてを守らなければならない

来る11月25日の薬事法改正において「薬事法」という名前(件名)が無くなり、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」略して「医薬品医療機器等法」と呼ばれるようになります。今後、レポートや記事を執筆する際、「薬事法」と書くと間違いになりますので、注意してください。とはいえ、新名称はまだまだ一般的には認知度が低いため、「医薬品医療機器等法(旧薬事法)」と列記するのがいいのではないでしょうか。本連載でも、11月25日以降はそのように記載するようにいたします。

話を化粧品の体験談に戻します。健康食品のみならず化粧品の広告においても、体験談は無くてはならない要素といっても過言ではないくらいの“見せ場”です。ですが、お客様の生の声だからといって、何でも表現して良いということではありません。

化粧品をはじめ、薬用化粧品を含む医薬部外品、医薬品、医療機器は、薬事法という法律の中で制限されています。健康食品の場合であれば、薬事法の対象ではないので“医薬品であるかのような振る舞いをして、医薬品だと誤解をさせなければ良いという考え方が基本となりますが、化粧品等は薬事法で定められた事を全て守らなければいけないという義務があるということになります。極端な例えをすると、薬事法の中で守らなければならないことが100個あったとしたら、100個全て守ってはじめて正しいと判断されるということです。たった1つでも守られてない事があるのであれば、その1つが原因で薬事法違反と見なされる可能性があるということです。

でも、法律というのはそれだけ見てもわかりにくく、書かれている内容を実務に当てはめようとしても無理があります。そのため、場合に応じて法令の解釈、運用、取扱基準をよりわかりやすく明記した通知・通達というものが出されています。化粧品等に関連する通知・通達は沢山ありますが、中でもよく知られているのは「医薬品等適正広告基準」です。薬事法に基づいて、医薬品等(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器)の広告が虚偽誇大にならないよう適正を図るため、当時の厚生省薬務局長(現在は厚生労働省医薬食品局長)から通知の形式で出された、各都道府県知事に宛ての通知です。それを元に、より解説を加えたものが「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等」であり、この中で広告として表現できる事、できない事、またその条件等が記載されています。

今回の“体験談”については、この「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等」の【基準3(6)】に考え方が記載されていますので、まずはこの内容をみてみましょう。

【基準3(6)】
3の(6)効能効果等又は安全性を保証する表現の禁止
医薬品等の効能効果等又は安全性について、具体的効能効果等又は安全性を摘示して、それが確実であることを保証をするような表現をしないものとする。

〔注〕
<共通>
(5)使用体験談等について( 平成6 年一部改正)
愛用者の感謝状、感謝の言葉等の例示及び「私も使っています。」等使用経験又は体験談的広告は、客観的裏付けとはなりえず、かえって消費者に対し医薬品等の効能効果等又は安全性について誤解を与えるおそれがあるので行わないこと。ただし、医薬品(目薬、外皮用剤等)や化粧品等の広告で使用感を説明する場合や、タレントが単に製品の説明や呈示を行う場合は、本項には抵触しない。この場合には、使用感が過度にならないようにすること。

使用感は利用可能だが、効能・効果に触れると×

まず、文中に“効能効果”と出てきますが、化粧品では昭和36年2月8日薬発第44号薬務局長通知「薬事法の施行について」の中で、標ぼう可能な効能効果の範囲が決められています。現在56個あるので、良く『化粧品で標榜可能な56の効能効果』と呼ばれますが、これらは事実を前提に、広告等の中で使用する事のできる効能効果です。例えば、化粧品において良くハリ、ツヤ、キメ、うるおい、汚れを落とす…といった表現が用いられますが、それぞれこの56の効能効果に含まれますので、事実である限り使用可能と判断できるのです。一方で、「シミが薄くなる」「シワが消える」といったものは含まれませんので、効能効果の逸脱ということから薬事法違反と判断されるということになります。

ここで改めて、医薬品等適正広告基準3(6)をみてみましょう。「<共通>(5)使用体験談等について」において何が書かれているかというと、体験談では効能効果・安全性の保証につながる内容のものは不可という事です。

要は、商品説明の中で「肌にハリが出る」「汚れが落ちる」と表現する事そのものは事実である限り可能ですが、体験談として

  • この○○(商品名)を使用するようになって、肌にハリが出てきました!
  • クリーミーな泡なのに、しっかり汚れが落ちるところが気に入っています。

となると、効能効果・安全性の保証につながるものとされ、不可と判断されてしまうということなのです。大変厳しいルールです。

一方で、表現できることもあります。医薬品等適正広告基準の3の(6)「<共通>(5)使用体験談等について」に「化粧品等の広告で使用感を説明する場合」とあるように、「使いやすいです」「のびがいいです」などといった使用感のようなものであれば可能です。

例えば、

  • 使いやすいです。
  • ベタつき感がなくサラッとしていますね。
  • ほんの少しだけでなじみがよく、顔全体にのばせる所が気に入っています。
  • においも無く、たっぷり塗っても気になりません
  • 使いやすいだけでなく、お財布に優しいのも嬉しいですね 

このようなものが、実際のお客様の声として寄せられているのであれば、過度でないものという制限はありますが使用できるということになります。また、芸能人及びその体験談を起用する場合には、一般人より影響力が大きいため、使用感に関しても製品の説明や呈示の範囲に留めるなど、特に過度にならないように注意が必要です。

お客様の声の活用は、広告要素として重要なものではありますが、ルールを意識して正しい広告を作成していきましょう。

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稲留 万希子

薬事法広告研究所 副代表

東京理科大学卒業後、大手医薬品卸会社にて医療従事者向けポータルサイトの企画運営に従事。東洋医学に興味を抱いたことをきっかけに、中医学専門学校にて3年間薬膳料理や漢方について学ぶ。その間、ヘルスケア分野でのビジネス展開には薬事法を避けて通れない事から、薬事法と広告についても並行して学び、その後、国際中医専門員、漢方薬膳療術師、反射療法士、薬事法管理者、コスメ薬事法管理者の資格を取得し独立。2008年3月、薬事法広告研究所の設立に参画。

稲留 万希子

ECサイトのように商品情報などが確認できる新しいウィンドウショッピングを提案、JUNグループ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
実店舗とECサイトの融合による顧客の相互誘導を図る1つの手法として活用する

アパレル製品の企画・製造・販売などを手掛けるJUN(ジュン)グループは、実店舗でオンラインショッピングように詳細な商品情報が確認できる新しいショーウィンドウショッピングを提供する取り組みを始める。メディアやバイヤー・サプライヤーに向けた展示会でその取り組みを披露。実店舗とECサイトの融合による顧客の相互誘導を図る1つの手法として活用する。

パイオニアが開発した「シースループロジェクション」を活用する。「シースループロジェクション」は透明なスクリーンに映像を投影することができる新しいディスプレイで、背景を透かして見ることができるのが特徴。スクリーンの向こう側にある背景と、スクリーンに投影された情報を融合させることができる。

この仕組みを活用し、オンラインショッピング画面のようにウィンドウショッピングをしながら商品詳細の確認や着用感を確かめることができるようにする。

ショーウィンドウ内部に展示したトルソー(衣服やファッションの陳列に用いる、人間の胴体部を模倣した人形)の周辺に、商品情報や関連画像を表示。ショーウィンドウをオンラインショッピングサイトのように閲覧できるようになる。

JUNグループとパイオニアが提案する新しいタイプのショーウィンドウ

JUNグループとパイオニアが提案する新しいタイプのショーウィンドウ

JUNグループとパイオニアは、新しいタイプのショーウィンドウを提案するとしている。

「シースループロジェクション」は、経済産業省が優れた技術を表彰する“Innovative Technologies 2014”に採択されている。

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瀧川 正実

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通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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ホビーEC「駿河屋」のエーツー、外部企業が利用できる「スルガヤクラウドPOSシステム」を提供へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
2015年中に「駿河屋」のマーケットプレイスを稼動する予定で、「スルガヤクラウドPOSシステム」からの出品も可能にする

ホビー商材のECなどを手掛けるエーツーは12月から、運営するECサイト「駿河屋」が保有する商品データを利用できるクラウド型POSシステムを、外部企業に提供する取り組みを始める。ゲーム、CD・DVD、コミックなど約700万件のマスターデータなどが利用できるようになり、クラウドサーバーを介してグループ店舗間の業績データを一元管理。情報共有や業績分析などの作業時間を大幅に改善できるようになる。

エーツーが提供するのは「スルガヤクラウドPOSシステム」。「駿河屋」が扱うゲーム、CD・DVD、コミック、書籍、フィギュアなど約700万件のマスターデータ、相場データ、100万件を超える商品画像データが利用できるようになる。取り扱い品目の増加にも対応する。

データは店舗やネットでの販売のほか、リサイクル事業に関する買い取り業務にも活用できる。複数ワードでの商品検索やカテゴリーによる絞り込み検索も可能で、商品査定に関する業務を効率化する。

POSシステムは本部サーバーと各ショップをローカル環境でつなぎ込むのが一般的で、端末ごとのバージョンアップ費用が発生するといったデメリットがあった。クラウド型にすることで障害対応のスピードを大幅に向上。グループ店舗間の業績データを一元管理でき、情報共有や業績分析を大幅に効率できるようになる。

エーツーが提供する「スルガヤクラウドPOSシステム」の仕組み

「スルガヤクラウドPOSシステム」の仕組み

POSシステムの利用料金は無料で、ソフトフェア保守費用として月額5000円が必要。別途、データ使用料などがかかる。

エーツーはホビーなどの店舗展開、ネット通販などを展開。2013年8月期の売上高は147億円だった。2015年中にはエーツー以外の企業などが出品できる「駿河屋」のマーケットプレイスを稼動する予定。「スルガヤクラウドPOSシステム」からの出品も可能にする。

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瀧川 正実

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JIMOS、馬路村通販の創業者が明かす創業から成長までのポイント、JADMA主催セミナー | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
化粧品通販のJIMOS創業者である小村富士夫氏、通販で地域活性化を実現した馬路村農業協同組合の東谷望史代表理事組合長が登壇

公益財団法人日本通信販売協会(JADMA)は12月10日、「創業者に学ぶ事業立ち上げ&成長軌道への転換点」と題したセミナーを開催する。化粧品通販のJIMOS創業者で、Jスタイル社長の小村富士夫氏、通販で地域活性化を実現したことで知られる馬路村農業協同組合の東谷望史代表理事組合長が登壇。これから通販への参入を検討している、参入して間もない事業者をメイン対象に、通販立ち上げ時のポイント、急成長に至る戦略などを披露する。

小村氏は「JIMOS創業から上場までの5年間を振り返って」と題して講演。1998年にJIMOSを創業、2004年3月にJASDAQ市場に上場するなど、JIMOSを化粧品通販の有力企業に育てたノウハウなどを説明する。2007年にコンサルティングなどを手掛けるJスタイルを創業し、代表取締役に就任した。

「馬路村を全国区にした一農協職員の挑戦」をテーマに講演するのは東谷氏。馬路村農業協同組合の通販事業は現在30億円規模に成長している。1982年からゆず加工品の開発・生産・販売に携わり、東谷氏は通販の立ち上げに参画。通販で町おこしを実現した農協、人物として知られている。

セミナー概要は以下の通り。

  • 日時:2014年12月10(水)13:30~16:45
  • 場所:富士ソフト アキバプラザ2F シアタールーム(東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル)
  • 料金:一般は6000円、JADMA会員は2000円
  • 詳細はこちら(PDF)

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瀧川 正実

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新規獲得効率が8割高まった事例も、通販業界注目の接客型ECツールをプレイドが開発 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
訪問者一人ひとりの特徴をリアルタイムに解析することで顧客特性ごとに適切なアクションを実行できるツールとして「カルテ」を開発した

ネット関連ベンチャーのプレイドが開発したウェブ接客ツール「KARTE(カルテ)」が通販実施企業から注目を集めている。

消費者を通販サイトに呼び込んでも、誰が訪問したのか把握できなかったり、会員登録や買い上げといったコンバージョンにつながらないなどの課題を抱えるサイト運営者が多いことを受け、同社は訪問者一人ひとりの特徴をリアルタイムに解析することで顧客特性ごとに適切なアクションを実行できるツールとして「カルテ」を開発した。

すでに、TSIホールディングス傘下のTSIECストラテジーが運営する通販サイト「ミックスドットトウキョウ」や、ファッションEC専業のコードシェアが手がける「フィフス」など複数の通販サイトが先行導入しているが、来年1月末~2月をメドに正式リリースを行う予定だ。

同社によると、従来のマーケティングは顧客情報や購入情報など過去の限定的なデータを分析していたが、「カルテ」は“今”の閲覧状況などを顧客単位で整理でき、サイト上の動きに合わせて提案内容を瞬時に変えられるという。

「カルテ」はすべての顧客に一律の情報を見せて選んでもらうカタログ型ECから、「顧客一人ひとりに合わせた接客型ECへ進化させるサービス」(写真=倉橋健太CEO)とし、中小のEC事業者でもデータを使いこなせるようになるという。

プレイドの倉橋健太CEO
プレイドの倉橋健太CEO

サービスの導入はサイトに数行のコードを埋め込むだけで、新客開拓やリピーター獲得、離脱防止といったサイト運営者にとって重要なアクションをテンプレート化。導入後は使いたい施策を選ぶだけで効果的な接客ができるとする。

具体的なアクションとしては、特定のセグメントにサイト上で割引クーポンなどの特典や人気商品の情報、会員ランクのお知らせなどをポップアップ表示したり、メルマガ配信する。実装はこれからだが、購入を迷っている訪問者にチャット機能でサポートしたり、アンケートをとるなどの機能も追加する計画だ。また、新規ユーザーと既存客でサイトを書き換えたり、特定ユーザーにしかページを見せない機能や、ユーザーによってリンク先を変えることもできるようにする。

ある先行導入先の事例では、新規会員登録を行うと10%オフで買い物ができるクーポンを発行するアクションを実行したところ、従来は約0.4%だった会員登録率が、「カルテ」で対象ユーザーとタイミングを制御して提案したところ最大0.7%となり、新規獲得効率が80%高まったという。同社では正式リリースに向けこうしたマーケティングの勝ちパターンを蓄積。各種施策の精度を高めていく。

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お客さんにどんな価値を提供できているか常に確認しておくことが重要~楽天大学・仲山進也学長とE研代表パートナー3人の座談会 | あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ VOL.1

現役の有名ネットショップの運営者達が講師となって、ネットショップ運営者向けに通信講座を実施しているEコマース戦略研究所の代表パートナー3人が、それぞれ話を聞きたいネットショップ運営者に会い、現在のEC市場などについて対談する企画「あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~」。

第1回目は、桃源郷の大橋淳会長、セレクチュアーの洞本昌明会長、北国からの贈り物の加藤敏明社長の3人が、深い付き合いという楽天大学の仲山進也学長を招いて座談会を実施した。

出会った当時の話から、現在のEC市場の分析、今後のEC市場の予測まで、仲の良い4人だからこそかみ合った深い議論が行われた。

マネジメントに専念していればもう少し大きな会社になっていたかも(笑)

――まず、3人と仲山学長との出会いはどういうきっかけだったのですか。

大橋出会ったのは、楽天大学で「キャッチコピー講座」を受けたのが最初でした。2002年に仲山学長が手掛けていた「虎の穴」という合宿に参加してから、よく話をするようになりました。

洞本私は楽天にお店をオープンしたのが2000年ですが、当初から仲山学長や三木谷社長と直接話す機会も多かったです。当時はカンファレンスに参加している人も100人くらいだったので、気軽に話し合える状況でした。

加藤当社は1999年に出店しましたが、カンファレンスに来る人が少なかった分、濃いお付き合いができたように思います。

仲山加藤さんも洞本さんも、当時は常に社内で話題になっていたような店長さんで、楽天にとって「お客さま」というよりは身内のような感じでした。

仲山進也氏
楽天大学

――長い間、楽天市場で活躍している3人ですが、昔と今とで変わった点はどこにあると感じていますか。

洞本新しくネット通販を始める店舗にとって「憧れの店舗」がなくなってきているのではないかと感じています。私たちが新しくネット通販を始めたときは憧れのネットショップがあって、少しでもそれに近づこうと、その店の人に話しかけてどうやっているのか聞いたりして、モチベ―ションアップにつなげてました。昔は楽天カンファレンスなどがあると、有名店舗の店長の前には名刺交換の行列ができていたのですが、そうしたのはここ数年見かけなくなっています。

仲山ただ、Eコマース業界の流れのなかで、それは仕方ない面もありそうです。「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」の受賞店舗さんを見て、昔は新しい店舗さんにとって「自分もあんなふうになろう!」と思える存在でしたが、今では売り上げ規模やそもそもの企業規模が違いすぎることもあり、話しかけていいものか、何を聞けばいいのか…となりやすいかもしれません。

大橋それはそうなんでしょうね。ショップ・オブ・ザ・イヤーを連続受賞している店舗の人に、出店して1年未満の人が話を聞いても、専門的な話が多すぎて何も得られないということになる。聞きたい話のレベルが違いすぎるため怖がってしまうというのはあると思います。

洞本ただ、自社の現状とは違う話のなかからヒントを得て、それを自社に当てはめることが、経営者としては必要なこと。例えば、セブン&アイの取り組みは私たちネットショップと規模も内容も違うけれど、そのなかからヒントを得て自社に取り込む経営者と、何も感じない経営者では1、2年後に大きな差が出ていると思います。

加藤「店長」というイメージを持たない経営者が増えてきたのもここ数年だと思います。以前は、経営者自身がページのデザインやキャッチコピー、メルマガなども書く店長となり、自身が先頭に立って売り上げを伸ばしてきました。楽天としても「店長」というイメー作りをするように楽天大学などで教えてきましたよね。ただ、プレイヤーとマネージャーを同時にこなせるのは月商1億円前後までで、それからさらに伸ばそうと考えるお店では、店長というイメージをつけなくなってきているように思います。

大橋私たちもどちらかというとマネジメント側にシフトしてきましたが、やはり昔ながらの名残りで、少しプレイヤーの側面も持ってしまっているというのが現状です。完全にマネジメントに専念していれば、今頃もう少し大きな会社になっていたかもしれません(笑)。

洞本もう一つ違いを挙げるとすると、最初から便利な機能を提供するサービス提供会社が増えているのも大きな変化だと思います。当社では物流代行会社のあっせんも行っているのですが、起業して1人でネットショップを始めた店舗が相談に来て、最初からページの制作、受注、物流などすべてを外注して始めたいという店舗が増えてきています。物流などの支援会社も今までのノウハウを凝縮してサービスを提供しているため、なまじ自分でやるよりもサービスレベルは高く、そうした企業の方がうまく立ち上がっているように感じます。

大橋そうした便利な支援会社が増えてきたことも、店長が必要なくなってきている理由なのだろうね。

仲山ただ、大きい会社の参入が増えてくると、小さな会社はより「人」が強みになると思うので、中小企業が生き残っていくためには「店長」は大事になってくると思います

大橋淳氏
アイラブベビー

生き残れるのは大企業かパパママストアに究極的には絞られてくる

――たとえば、皆さんが今、ゼロからECサイトを始めるとして、どういう商材でどんな売り方をしていくのがいいと考えられますか。

洞本僕が始めるとすると、単品通販で定期販売を行っていくと思います。しっかりブランディングをしていくとなると、販促費をかけられる健康食品か化粧品になると思いますが、商品の種類は少なく販売していきたいですね。ネット専業で、単品通販はあまり成功事例がないですからぜひやってみたいです。

大橋私はまずはメーカーから始めたい。マーケティングがいくら強くてもいずれ真似されてしまいますので、まずは顧客の心をしっかりつかんで離さないような商品作りに専念すると思います。その上で、他社には浮気されないような商品が作れた時、ECで売り始めて確実に顧客をつかんでいくのがベストだと考えています。

加藤僕は海外で販売しますね。商品は何でもいいのですが、日本の商品でニーズのある商品を選びたい。それを、実店舗とECを絡めたオムニチャネルで販売していくと思います。
洞本昌明氏
アンジェ

――今後、残っていくショップはどんなショップだと思われますか。

仲山売り上げを増やしていくこと「だけ」を追いかけている企業は今後厳しくなると思います。中小企業の場合、スタッフみんなが食べていくのに必要な絶対金額が低いことがむしろプラスな面でもあります。「これだけの売り上げがあれば、十分生活していけるから、それ以上のところは何か面白いことをやろう」と、新たな価値を生み出していくようなお店の方が、気分的にも楽しく運営できて長続きしやすいと思います。

大橋競争は今後ますます激しくなることは確実なので、競争にさらされないところで勝負できる場所を見つけられると、生き残れると思います。ただ、これを見つけるまでには、とても大変なのだけれど。

洞本僕は今後生き残れるのは、大企業かパパママストア(一家族で構成されている小規模店舗)に究極的には絞られてくると思っています。その分野で有数のショップになれれば今後も生き残っていくでしょう。しかし、そこに入れなかった中途半端なショップは、競争に常にさらされ、厳しくなると思います。

仲山「提供している価値」という視点で、最近大事だと思っていることがあります。震災直後に南三陸へ行ったのですが、当時は買い物ができるところがなくて、住民は車で1時間かけて隣町まで行って買い物をしていました。数か月後、地元のお店が仮店舗を立てて営業し始め、住民は往復2時間かけて買い物に行く必要がなくなりました。その後、復興が進んで、買い物ができる場所も複数になりました。そうすると、最初に営業を再開したお店が提供する価値が変わっていくわけです。以前は「買い物に2時間かけなくて済む」という価値を提供していたのが、今は「自分のお店が選ばれる理由」に変わったのです。この状況を見たとき、売っている側としては同じことをやり続けているつもりでも、買う側からすれば「買い求めている価値(理由)が変わっている」ということがあると感じました。ネットショップでも同じで、時代ごとにお客さんにどんな価値を提供できているかということをしっかりと見極める必要があると思います。単に商品を手に入れられるという価値を買うのであれば、一番便利な自動販売機で買えばいいわけですので。

加藤これからの時代は、さらにドラスティックに消費者の価値観が変わってくるので、常に自社が何を提供できるかを確かめ、ニーズに合わせてブラッシュアップしていく必要があると思います

――常に変化する消費者の価値観を知るためにはどうすればいいのでしょうか。

仲山お客さんと直接コミュニケーションするのが一番だと思います。売り上げが増えると、お客さんと対話する機会が少なくなってくるし、普段対話してないとそういう機会をわざわざ設けるのも億劫になる。そして、いつの間にかお客さんのことがわからなくなってしまうということが多いと思います。楽天で半年に一度、新春カンファレンスやEXPOがあるのも、三木谷社長が店舗さんと直接会って話を聞くことが大事だと感じているからだと思います。

大橋確かに、大手の通販会社で現在も続いている企業はこうしたコミュニケーションの重要性を知っているため、今でも顧客の声を聞く機会を設けている会社が多くあります。

katoutosiaki 氏
北国からの贈り物

楽天がどんな戦略を推進していくかで日本のEC市場は大きく変わる

――楽天は2014年11月から出店料を変更して、プレミアムモール化を進めています。楽天はこれからも成長すると思いますか。

洞本楽天がECモールで成長を続けてきたのは、売れるモールだからこそ。楽天自身も「楽天市場は銀座の一等地である」と言ってきました。事実だからこそ店舗が集まり、さらに流通額を伸ばしてきた。つまり、利用料よりも売れるモールであることが重要で、いくら料率が高くなってもそれ以上の恩恵を得られるのであれば、楽天はさらに成長を続けると思います。

大橋今回、楽天が料率を引き上げたのも、将来的にやりたいことに対して原資が足りないから。料率を上げて何もしないということはないと思います。ただ、料率のアップに対して店舗へのリターンが少ないと感じる人がいるのも確かです。だからこそ、これから2~3年で楽天が何をやっていくか、どんな戦略を推進していくかで、日本のEC市場は大きく変わると思います

加藤以前は楽天と店舗はEC市場を拡大させるための両輪で、店舗も楽天も頑張ることで市場を大きくしてきた。ただ、現状は少し変わってきていて、店舗が何をするかよりも楽天がどう考えるか、どういった戦略を採るかで、楽天市場の流通額が大きく変わるようになっているように感じています。

仲山今のEC市場を見てみると、大きなモールとして楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピングがあります。それぞれの強みは、もともとの「出身」が影響してきます。楽天はショッピングモールとして始まり、アマゾンはEC直販、ヤフーは検索の出身です。ショッピングモール出身の楽天の強みは、「買い物好きな人がぶらっとウインドウショッピングしにくる場所」という点が他社との大きな違いです。ですので、こうした「何を買うか決まっていないお客さん」に声をかけて、接客し、楽しく買い物をしてもらうというショッピング体験をどれだけ増やせるかが、楽天市場の成長のカギになると思います。そのためには、いかに「自動販売機的でない店舗さん」が増えるかが大事です。

――楽天以外で期待するモールは。

大橋アマゾンをモールとして入れていいのかわかりませんが、やはりアマゾンの集客力は強く、出店するメリットは今後も大きくなると思います。ただ、アマゾンは最終的には自社小売りだと思うので、あまり期待してしまうと大きな反動が返ってくる可能性もあります

洞本総合的なモールよりも、今後はジャンルに特化したモールが出てくると思います。たとえば、「ZOZOTOWN」もすでにファッションに特化したモールのようになり、ファッションブランドなどが出店できるようになっています。

加藤食品ジャンルだと、オイシックスがまさにモール化を進めていて、今後大きくなるような気がしますね。

仲山楽天市場は、安売り以外に店舗さんができることがたくさんある場です。特にお客さんとコミュニケーション量を増やしやすい場を、これからも作っていきたいと思います。店舗さん同士のつながりも、これまで以上に大事にしていきたいです。

今後のEC市場の話になると真剣な議論が行われた

新しいアイデアを生む掛け合わせ支援を行っていきたい

――先ほど話に出てきました「虎の穴」合宿は、今では行っていないのですか。

仲山過去21回開催したのですが、2005年で終了しました。合宿のテーマが「売り上げを10倍にする方法を考える」で、大橋さんをはじめ、10倍どころか何十倍になった店舗さんがたくさんあります。ちなみに、2倍や3倍ではなく「10倍」にしたのは、2〜3倍であれば「今のやり方の延長で寝る時間を削ってやる人」が多くなりますが、それでは長続きしません。10倍だと、根本的に仕組みを変えなければ実現できない。それができれば長続きもしやすい。こうした発想でやっていました。

大橋確かに当時は、売り上げが伸びるのが楽しくて、寝ないで仕事しすぎて前のめりに倒れてけがをしたという話も聞かれましたね(笑)。

洞本2005年頃には、僕たちは売り方だけでは差別化にならないということがわかってきたため、ブランディングなどを進めなければと仲間内で話し合うようになっていました。

加藤とはいえ、今では楽天での売り方も多様化しているため、今再び「虎の穴」合宿があっても面白いかと思います。

仲山そうですね。ただ、売り上げを伸ばした店舗さんにとっては、いかに組織を作れるかが重要テーマになっています。そのため私はここ数年、「チームビルディングプログラム」に注力しています。実際、2~3年で売り上げや利益が数倍になる店舗さんも増えてきています。

――今年から動画を使った講座「楽天大学エックス(RUx)が開始になりました。

大橋動画を使った講座はいい取り組みだと思いますよ。今までは、楽天大学はどの店舗も店長や、マネージャークラスしか受講させてこなかったと思います。しかし、動画であれば従業員みんなに見せることができ、ジョブトレーニングという意味ではとてもいい。ただ、マネジメントの共有やモチベーションアップという部分は実際に教室で集まって受けたほうがいい部分もあると思います。

洞本確かに、他の店舗と一緒に学んでいるからこそ、自分が遅れてしまっていることや、追いつこうと頑張る気持ちが出てくる。動画だけで完結する仕組みになってしまうと、逆に新規店舗の成長が遅くなるんじゃないかな。

仲山楽天大学は、提供する価値として「コンテンツ5割、店舗さん同士の横のつながり5割」というコンセプトで立ち上げたため、「動画を見るだけで完結」ということにはならないと思います。また、店舗さん同士の横のつながりも、ずっと同じ人とばかりのつき合いだとマンネリ化したりするので、ぬか床をひっくり返すように、新たな空気を送るのが私の役目だと思っています。たとえば「チームビルディングプログラム」では、新たに出会った店舗さん同士で会社訪問をし合ったりする動きが出てきており、とてもよい刺激になっているようです。私のこうした役割はまだ必要だと思うので、リアルでの場作りにもこだわっていきたいと思っています。

――最後に仲山さん個人として、今後の構想があれば教えてください。

仲山先ほど大橋さんがメーカーをやりたいとか、洞本さんがしっかりブランディングを行える商材を取り扱っていきたいという話がありましたが、これから生き残っていくためにはしっかり独自の価値を生み出し、伝えられる企業だと考えています。では、独自の価値はどうやったら生まれるかというと、新しいアイデアは既存のアイデアと、既存のアイデアの掛け合わせ。こうした掛け合わせの支援を行っていきたいと考えています。すでに県庁などの地方自治体とEC企業がコラボして新しい商品を開発したり、学校やNPOなどとコラボするネットショップも増えつつあります。こうしたコラボは利己的な動機だと面白いものは出てこないので、「地元を元気にするため」といった理念をベースに、新しい価値の創造をお手伝いしていきたいと思っています。独自の商品を買ってもらうには、やはり接客して商品の価値や理念をしっかり伝えなければならないので、そういうことができるお店が楽天市場に増えていくと面白いなと思っています。

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オリジナル記事:お客さんにどんな価値を提供できているか常に確認しておくことが重要~楽天大学・仲山進也学長とE研代表パートナー3人の座談会 | あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ | ネットショップ担当者フォーラム
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あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~
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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

楽天もCtoCフリマアプリ市場に参入、「ラクマ」の提供を11/25から開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
サービスのメインターゲットは若年女性で、売買成立時の手数料を含む出品手数料は無料

楽天は11月25日から、スマートフォンで個人間取引が行えるフリマアプリ「ラクマ」を公開すると発表し、あわせて11月17日から「ラクマ」への出品受付を開始した。フリマアプリはメルカリが運営する「メルカリ」、Fablicが運営する「Fril(フリル)」などが先行しており、楽天は後発となる。モール運営で培った、ユーザーへのサポートノウハウや、ユーザーからの安心感を強みに流通額の拡大を狙う。

ラクマは、メルカリやフリルのような既存のフリマアプリと同様に、スマートフォンのカメラで商品を撮影し、最短1分で簡単に出品できるようにする。出品者と購入者はアプリ内でコミュニケーションすることが可能で、商品の詳細を聞いたり、価格交渉もできるという。

サービスのメインターゲットは若年女性。出品できる商品は全ジャンル可能だが、ニーズに合わせてファッションや雑貨、美容商品など、女性が求める商品を多く表示するように工夫していく。

決済には、楽天が代金を一時預かり、商品が購入者の手元に届いてから支払うエスクローを導入。ユーザーの安心感を高める。楽天オークションの運営を経験しているスタッフによるパトロールも実施し、安全な環境を用意するとしている。

売買成立時の手数料を含む出品手数料は無料。将来的な値上げについても「今は考えていない」(井上貴文新サービス開発室課長)と言う。将来的な収益モデルとしては広告を検討していく考え。

出品は個人による出品に限定する方針。楽天オークションでは、楽天市場の出店者がオークションシステムを利用して出品するケースが多かったが、「企業が出品するとなると、純粋な個人が出品に気後れしてしまう。まずは企業からの出品は禁止にする」(井上氏)。そのため、PCから大量に出品できるツールは用意しないという。

楽天オークションや楽天市場との連携も進める。それぞれのTOPページでサービスを紹介するほか、将来的には「楽天市場で買って不要になった商品をラクマに出品し、そこで得たお金でまた楽天市場で買い物をする。そうした経済圏が広がれば」(河野奈保執行役員)と期待を寄せている。

CtoCフリマアプリとしては後発での参入となる。楽天の高橋理人常務は「フリマサービスが人々に浸透した今こそ、誰もが利用するようになっており、チャンスがあるのではないかと考えている。楽天のユーザーはスマホとの親和性は高い。うまく活用して喜んでもらえるサービスにしたい」と参入の理由を説明した。

井上貴文新サービス開発室課長

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「30%オフ」「○円〜」セールに効くのはどっち?/「良いコンテンツ」7つの条件 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago

ネットショップ担当者が読んでおくべき2014年11月10日〜16日のニュース

今週の要チェックはEC全般アクセス解析関連です。メガネスーパーの川添さんの話は一つ一つがとても理にかなっています。それだけに理想論と捉えられがちで、実行できないと諦めてしまう人も多いと思います。しかし、そこは「何でもやんなきゃダメでしょ」という意識でどんどんぶち破っていきましょう。アクセス解析関連はGoogleアナリティクスの見方を順に説明しているので「アクセス解析やんなきゃ」となったら読んでみてください。

※記事の難易度を、低い難易度:低から高い難易度:高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 「何でもやんなきゃダメでしょ」EC売上前年比173%!メガネスーパーが取り組んだ改善策とは | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/1353

    前職のアパレルでは、たとえばセールの場合、『30%オフ』と『◯円~』どちらの表記がいいのか、セール初期なら『30%オフ』、後半になってくると『◯円~』のほうが効くみたいだ。ひたすらこういう検証をしていましたから、それを持ち込んだというところです。
    (中略)ネットだけやっていた人よりも、ショップに立って売った経験があるスタッフにイチからECを教えたほうが理解と成長が早かったりしますね。リアルの小売を経験した人は、売れた、儲かった喜びを知っている。

    実際に目の前のお客さんが商品を買って喜んでくれているのを見ると嬉しいですよね。その嬉しさを知っているから売ることに一生懸命になれるのでしょう。ネットショップの場合では、最初の注文が入った時の喜びに似ているかもしれません。いま売れていても売れていなかった時を思い出しながら日々改善を。

モール関連

  • Amazon、ヤマト運輸営業所での受取開始 「当日お急ぎ便」なら即日受取も | ECzine
    http://eczine.jp/news/detail/1424

    ヤマト運輸の営業所に商品が到着すると、Amazonからeメールで案内。「Amazon.co.jpからのメール本文(お受け取りになるお荷物のお問い合わせ番号)」「本人確認証(運転免許証、健康保険証、学生証、パスポート、社員証、クレジットカード等)」を持参する。

    住んでいる場所によってはコンビニより営業所が近い時もあるでしょうし、ちょっとでも早く欲しい時はこっちを選択してもいいですよね。配送側の負担も減って、まさに三方よしの配送方法かなと思います。

  • 「売れている店舗はより“えこひいき”する」~ヤフーの「eコマース革命」、1年間の成果と今後 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/863

    店舗数が急増したため、この1年間で1店舗あたりの流通総額は減少している。全店舗のなかで売れているショップはごく僅か。その上位5~10%の企業がヤフーショッピングを退店せずに、売り上げを伸ばすためのサポートを充実していく考えを小澤氏は断言した。

    この流れはフューチャーショップさんなどでも見られますよね。全体の売上を支えているのは数%の店舗なので、そこに逃げられないように必死になっているということ。ショップ側も売ることに必死にならないとサポートしてもらいにくくなっていきますので、ショップを作るだけなら、何もしない方がマシですね。

カート関連

  • パルコの通販・ECサービス「カエルパルコ」が対応店舗を拡大、「WEAR」とも連携へ | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/869

    「カエルパルコ」はECプラットフォーム「STORES.jp」と連携。テナント店舗のブログページで紹介した商品をECで購入したり、店頭引き取りできるようにしている。一部店舗では、全売上高の10%が「カエルパルコ」経由というケースもあるという。2015年春までに現在の約50ショップから、2倍となる約100ショップまで広げる。

    これに加えて「WEAR」とも連携というのはちょっと驚きです。単独では巨大モールにはおよばないものの、一緒になってスピードとアイデアで勝負するのを見るのはワクワクします。

SEO関連

  • ユーザーと旅をしながら考える、検索キーワード  | マーケター通信
    http://blog.marketing.itmedia.co.jp/volareinc/entry/692.html

    ユーザーは、突発的にふと思いついて検索して流入してCVするのではなく、色々な心理変化を経て、色々な行動をして、その中で抱いた様々な「質問」や「要望」や「相談」を検索という形で投げかけてきます。

    自分やスタッフの購買行動をさかのぼってみれば、ユーザーの気持ちが分かるはずです。皆さんが持っている鞄をお題にして、「なぜそれを買おうとしたか?」「どこで買ったか?」を問いかけて、その時に検索しそうなキーワードを考えてみましょう。

リスティング広告関連

  • 「リスティング広告、もうやることないかも」と思ったら 次の一手「キーワードの拡大」に挑戦しよう | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/1344

    重要なのは、商材のことを深く知った上でリスティング広告担当者自らがターゲットや用途、シチュエーションといった視点から検索キーワードをイメージすることです。

    SEO関連の記事と同じテーマの記事です。SEOとリスティング広告って異なるもののように思いますが、最初のキーワード発想は同じで、ユーザーの理解から始めるということですね。

アクセス解析関連

  • 企業ホームページの良いコンテンツに共通する7つの条件とは | Web担当者Forum
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/11/11/18150

    1. 検索集客力が高い…良いコンテンツはホームページ内で目立たなくても、「検索」で独自に集客しています
    2. 外部サイトからリンクがある…そのページを入り口にした人だけに絞り込んでデータを見てみると、外部サイトのリンクから人が訪れているかを確認できます
    3. リピーターが多い…当初は新規訪問率が非常に高いのですが、しばらく掲載するうちにリピーターが少しずつ増えてきます
    4. 同じコーナーの別ページからの移動が多い…同じコーナー内にあるリンクが訪問者の関心を引くために、別ページからの流入が多くなります
    5. 同じコーナーの別ページへの移動が多い…他のページに興味を持ちやすい構成となっています
    6. 直帰率が低い…良いコンテンツは直帰率が低く、来た人が次のページに進んでいます
    7. ゴール貢献度が高い…資料請求や会員登録、メルマガ登録にもつながり、ゴール貢献度が高い

    このように7つの条件が別々ではなく順番につながって説明されているので、見るべきところとやるべきことが頭の中でつながってきます。アクセス解析って細切れの発想になりやすいのがデメリットなのですが、この思考法を覚えると、どこか問題なのかがすぐにわかるようになってきます。

SNS関連

  • いいね!ボタンは新しいコードに書き換えないと2015年5月以降動かなくなります(公式情報) | Web担当者Forum
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/11/11/18639

    Facebookは上記のように言ってますが、おそらく、直前になって「バージョン1.0の有効期限を延長」→「古い呼び出しは自動的に新しいAPIで処理するようにリダイレクト」という処理がされるんだろうな、と個人的には思っています。

    私もこうあってほしいと思いますが、そうではない場合もありますので準備をしておきましょうね。

スマホ・タブレット関連

  • 散らばった予定を一元管理できるiPadアプリに惚れた! | 週アスPLUS
    http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/272/272882/

    こういったアプリに興味がある時点で管理できる気がしませんが、複数のプロジェクトに関わっている時にスケジュールを一元化するのには便利かもしれません。

売上アップのヒント

  • ソニー損保のWebマスターが部内で作った“行動指針「わかりやすさのその先へ」十か条”がスゴイ! | Web担当者Forum
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/11/14/18571

    う~ん、スゴイ。まずはこの十か条を自分で守ってみるとレベルアップできるはず。

  • ネットショップフェスタ2014─ショップのお悩み、この1日で全てすっきり解決! | BASE株式会社
    http://netshopfesta.com/

    こういったイベントに参加する時はセミナーやブースで最新の情報を収集する以外に、横のつながりを作ることを目的にしてみてください。コラボできたり、悩みを相談し合えたり、一緒に勉強したりと現状打破のヒントが出てきますよ。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

ヤフー「eコマース革命」から1年。成果と今後は?/買物におけるスマホ利用実態調査 | ネットショップ担当者フォーラム 2014年11月7日~13日 人気記事ランキング

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オリジナル記事:「30%オフ」「○円〜」セールに効くのはどっち?/「良いコンテンツ」7つの条件 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
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ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

コメ兵がアマゾンに出店、販路を拡大し推進するオムニチャネル戦略を強化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
アマゾン店で取り扱うのはロレックスなどの中古高級時計、ジュエリーなどで、2015年1月までに約3万点まで商品数を拡充

コメ兵は11月17日、オムニチャネル推進の一環として、「Amazonマーケットプレイス」に「KOMEHYOストア」を出店した。コメ兵は「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」など有力オンラインショッピングモールに出店しており、店舗数を増やしてEC事業の拡大につなげる。

アマゾン店で取り扱うのは、ロレックスなどの中古高級時計、ジュエリー、ブランド品、衣料、楽器、カメラなど。2015年1月までに約3万点まで商品を拡充する。

コメ兵はリアル店舗を中心に、消費者が「買いたい時」「買いたい場所」で商品を購入できるように「オムニチャネル戦略」を推進している。アマゾンへの出店もその一環。2014年3月期のEC売上高は前の期比25%増の56億円だった。

コメ兵が出店したアマゾン店は2015年1月までに商品数3万点まで拡充する

コメ兵のアマゾン店では2015年1月までに商品数3万点まで拡充する

数年前から店舗とECサイトの連動を進めているコメ兵は2014年4月、2014年3月期にオムニチャネルを活用した販促による売上高が、30億円を突破している。その数値は、ECサイトに掲載した商品を希望店舗に取り寄せ、店舗で購入するといった販促経由の売上高が中心。

2014年4月にIT事業部を新設。EC業務を担当していたWEB事業部をIT事業部内のグループに移管した。IT事業部にはシステム部門である営業システムグループも配置し、システム、運用の両面からオムニチャネルを推し進める体制を構築。どのチャネルからも商品が購入できる売り場作りを進めている。

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オリジナル記事:コメ兵がアマゾンに出店、販路を拡大し推進するオムニチャネル戦略を強化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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若い人ほどSNSの投稿を見て買い物する意欲が高い、SNSが与える消費行動への影響調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years ago
20代男性と20~30代女性ではSNSが購買の引き金となっている傾向が見られる

JTB総合研究所は11月7日、「海外ショッピングレポート(2014)~日本人海外旅行者の動向と購買行動」を公表、年齢が若い人ほどSNSの投稿で消費意欲が高まる傾向にあることがわかった。

今回の調査はインターネットショッピングの台頭も踏まえ、海外旅行をする人の消費動向を調べたもの。そのなかで、消費行動におけるSNSの影響も調査した。

アンケート全体では「SNSで見た商品を買いたくなったことはない」と回答した割合は53.5%。年齢が高い人ほどSNSの影響は受けていないが、若年層はSNSを見ることによって消費意欲が高まる傾向にある。

20代男性と20~30代女性ではSNSが購買の引き金となっている傾向がある。とくに20代男性はSNSの影響を受ける割合が高く、「その場に旅行してでも買ってみたくなる」(12.6%)、「旅行しなくて済む範囲で探して買ってみたくなる」(20.4%)と回答した。

女性の場合は、「買おうか悩んでいる時の後押しになる」という人が多く、30代女性では3割にのぼる。男女ともに30代以上では年齢が上がると「SNSで見た商品を買いたくなったことはない」という人の割合が増加している。

JTB総合研究所のSNSが消費者に与える影響調査

JTB総合研究所のSNSが消費者に与える影響調査

JTB総合研究所では「SNSの浸透などによって、とくに若い世代ではSNSでの投稿で商品を見ることが旅行や購買のきっかけとなっている」とまとめている。

調査概要は次の通り。

  • 調査方法:インターネットアンケート調査
  • 対象者:日本在住の20歳から79歳までの男女1030人(過去9か月以内に1回以上海外旅行をしたことがある人)
  • 期間:2014年9月10日(水)~2014年9月18日(木)

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瀧川 正実

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