ネットショップ担当者フォーラム

今後のECで成功するカギは……マーケティングオートメーションにあり | スマホ・アプリコマース時代のマーケティング戦略 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
米国ではマーケティングオートメーションツールを導入している企業は、未導入企業と比べて2倍のリードを獲得している事例もある

PC・スマホ・アプリとさまざまなデバイスが登場し、ユーザーのカスタマージャーニーも多様化し、データなしではマーケティングができない状況になってきています。最終回となる今回は、これらを踏まえてデータドリブンマーケティングをするにあたり、これから必要になると予測するマーケティングオートメーション化への流れに関して解説します。

取得できるデータ量の増え、情報の処理ができなくなってきている

インターネット上には、PCとスマートフォンとタブレットの3種類のコンタクトポイントが存在します。そのなかでも圧倒的にシェアを伸ばしているのはスマートフォンです。

また、スマートフォンには、スマホWebとアプリが存在し、アプリの可処分時間は9割にも及びます。

インターネット上でのカスタマージャーニー(=ユーザーの行動)も多様化しています。また、EC運営者側のマーケティング手法もWebとアプリでは異なり、管理指標も同様です。取得できるデータ量も多くなる為、属人的な人間の能力だけでは情報の質・量を処理ができなくなってきている現状があります。

ソーシャルメディア施策を行いたいEC企業は減っている

シャノンの調査資料を見てみると、EC企業が今後実施したい活動は、オンライン/オフライン、自社サイト強化、アドテクノロジーの活用、データ一元管理等と多岐に渡り、統合型のマーケティングが必要になってきます。

その中で、ソーシャルメディアへの意欲低下とオウンドメディアの台頭が目に付きます。特に、ソーシャルメデイアは、コンテンツ運用や企画、ユーザーとのリレーションなど、人的リソースが必要ですので、優先順位が下がっていると推測できます。

この中で一番重要なのは、顧客の一元管理です。オンラインでとオフラインで集めた顧客を一元管理し、売り上げや、接触情報などのデータと融合したデータベースを構築することを指します。これが、集客の為の広告配信やCRM、自社売上分析、将来予測などに役立ちます。すべての戦略の基点となるのです。

多種多様な目的毎に仕様の異なるツールを使い分けることは困難

このマップは、マーケティングテクノロジー施策として、どのようなカテゴリがあるのか? カテゴリ毎にどのようなマーケティングテクノロジープレイヤーがいるのか? などをまとめた資料です。

先ほどのEC企業の今後実施したい活動内容と照らし合わせて見ると、Eメールマーケティング、アドテクノロジー、ソーシャルメディア、CRM、DMPなど、統合型マーケティングを実現するにあたって、必要なツールがラインナップされています。

1つの目的を実現する為にツールを導入することは、非常に効率的。しかし、多種多様な目的毎に仕様の異なるツールを使い分けることは困難であり、使いこなすのも時間がかかります。つまり、より作業が煩雑化する恐れが出てくるのです。

また、担当範囲において部署をまたいでしまうと、他部署との兼ね合いで連携できないといった問題も出てきます。

マーケティングオートメーションの重要性

これは、ECサイト運営で最低限必要なことと、集客に必要なグロースハックで必要なことをまとめています。前述の通り、別々のツールを導入・運用しようとすると、作業効率が劇的に悪化します。

そこで、業務の分散化、煩雑化したツールの利用環境を一元化して効率化しようという流れが出てきています。それがマーケティングオートメーションの所以です。

ハブスポットやマルケトなどのマーケティングオートメーション専用に最初から開発されたツールもあります。各目的毎に開発されたマーケティングテクノロジーツールであっても、API連携しているSalesforceなどのツールも沢山あります。各種データを連携させて、汎用性のある1つのツールに寄せていくことも可能でしょう。

これらのマーケティングオートメーションツールを活用することで、人でなくてもできる集計・統計分析などは、システムで代替することが可能になります。今までの人的な作業負荷やコスト、時間が削減でき、スタッフはクリエイティブな仕事に時間を配分できるようになります。

また、データを元にした統合型マーケティングも加速するので、PDCAのパターン解析による機会学習で予測モデルを確立させ、意思決定を容易にする効果も期待できます。

今後留意しなくてはいけないポイントは、IT領域部門、経営管理部門、営業・販売促進部門、マーケティング部門等の他部署とのデータ連携を強化していく必要があること。今後どんどん進化していくデータとテクノロジーを使いこなすスキルセットを身につけていく必要があります。

アメリカでは、マーケティングオートメーションツールを導入している企業は、導入していない企業と比べて2倍のリードを獲得し、マーケティング活動の効率化も2倍できているという実績もあります。

今後、日本でもマーケティングオートメーション市場が盛り上がっていくことが予想され、新たなマーケティング施策の1つとして注目されていくでしょう。

杉崎 健史

株式会社メタップス

(株)サイバー・コミュニケーションズを経て、(株)アサツー・ディケィにて、大手クライアントのオンラインオフラインのマーケティング戦略を推進。

(株)デジタルガレージでは、Technorati,Twitter,LinkedIn,Kiipを含む10数社の海外スタートアップ企業とのアライアンス/ローカライズ/ビジネスディベロップメント/マネタイズの日本事業責任者を経て、現在、(株)メタップスにて、事業統括部 Data Alliance戦略チーム 部長として、データマネタイズ及びアライアンス責任者として従事。

特商法と消契法の改正は「正当な営業活動の阻害」「大きなコスト負担」との声あがる | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
通販新聞が通販事業社に対して「特定商取引法」と「消費者契約法」の改正についてアンケートを実施

「特定商取引法」と「消費者契約法」の改正を巡る議論が進んでいる。アウトバウンドは再勧誘を禁止する現行法以上の規制の導入や、不当な広告への取消適用などが議論されており、法律が改正されれば通販事業者は大きな影響を受けそうだ。これに伴い、本紙が実施した緊急アンケートでは、通販事業者は消費者保護の強化に理解を示す一方で、「正当な営業活動を阻害する」、「大きなコスト負担が生じる」などとして反対する意見が多く挙がった

アウトバウンド規制に半数反対

「特商法」では、電話を使った営業行為であるアウトバウンドについて「商品単位」で再勧誘を禁止する規定を設けている。法改正を巡って「現行法維持」や「事前に勧誘を拒否した消費者へのアウトバウンドを禁止」、「全面禁止」など規制強化に向けた検討を行っている。消費者委員会の専門調査会では、違法性の確定を迅速に行うことで消費者被害の救済につなげたい行政や消費者サイドと、一部の悪質事業者を排除するために健全な事業者の営業活動が阻害されかねないとする事業者サイドの意見が対立。法改正の必要性を巡って攻防を繰り返している。

こうした現行法以上の規制強化を求める消費者庁の提案に対し、通販事業者はどう考えるか。本紙のアンケートによると「反対」が48%で、「どちらでもない」が43%、「賛成」が9%だった。

特商法の改正と消費者契約法の改正についての通販事業者の意見①

「反対」の回答が多い理由は、事前に消費者の意思表示を必要とする規制強化案に「悪質事業者と優良事業者を一括りにして検討している」と見るためだ。悪質事業者の排除を目的とした検討の方針には一定の理解を示すが、法律を遵守している事業者の営業活動も含めて規制対象とすることには、「消費者の利益を損ねる」、「規制緩和に逆行する」、「公平ではない」、「ビジネスを継続できない」と反発する声が挙がっている。

法改正の必要性についても、「規制強化ではなく、現行法をもとに取り締まりを強化すべき」、「現在の状況を分析し、もっと細分化して検討してほしい」とする声があった。

委員として参加する日本通信販売協会では、1年以内に2回以上の購入がない顧客に対するアウトバウンドを「電話勧誘販売」とする現行法の規制緩和を求め、過去に1回でも購入実績がある顧客に対する電話を適用除外とすることを主張してきた。アンケートでこれについて聞いたところ、「賛成」する企業が54%と半数を超えた

高齢化社会においてアウトバウンドの重要性は増しているようで、「大半のアウトバウンドが禁止されれば顧客に有益な情報を提供する機会が少なくなる」、「DMの廃止など営業方法の変更で案内が届かなくなった顧客から、電話で告知を求められることが増えている」とする回答があった。

虚偽・誇大広告の返金には賛否

「特商法」の改正を巡っては、「虚偽・誇大広告」への返金ルールの導入を検討している。導入されれば、消費者は行政処分を受けた広告を見て誤認したとして、返金を求めることが可能になる。消費者委の調査会の議論では消費者サイドから、消費者被害の救済を目的に導入を要望。一方で、事業者サイドからはクレームの増加や混乱を招くことを理由に反対する意見が出ていた。

事業者に虚偽・誇大広告の返金ルールの導入の賛否について聞いたところ、「反対」が43%、「どちらでもない」が30%、「賛成」が27%だった。

回答が分かれたのは事業者の多くで「虚偽・誇大の判断基準の不明瞭さ」を懸念しているためだ。特商法では著しく優良・有利と誤認させる表示を誇大広告として禁止しているが、「『著しく』の判断基準は機能しない。相談現場で活用されれば、解釈に関する紛争が増える」、「個々の消費者の基準で“虚偽・誇大”が評価されればクレーム対応などのコスト増につながる」と強調。また景品表示法では課徴金の導入に伴い返金を推奨していることから、「他の法規制で契約の取消は担保されている」、「複数の法律で管理すべきでない」とした。

一方で、「クレームやあっせんによる混乱以上に抑止効果が高く賛成」、「罰則強化で健全化するのは賛成」と返金ルールの導入が悪質な広告を排除することに理解する意見もある。そうした中にも懸念の声があり、「ルールが不明確なまま罰則だけ重くなれば市場が縮小する」、「認定基準があいまいで、取消可能期間が長い場合などは取引の安定性を損なう恐れがある」などする声が挙がった

特商法の改正と消費者契約法の改正についての通販事業者の意見③

「広告」は「勧誘」に疑問の声も

「広告」への返金ルールの適用については、「消契法」の改正の議論で行われてきた。8月7日には中間とりまとめが行われ、「勧誘」に広告を含む方向性で一定の結論が出ている。今秋以降に、適用範囲や事業に与える影響などを検討することになった。勧誘に「広告」が含まれれば、広告への表示が必要となる重要事項でウソなどがあった場合に、消費者は返金を求めることが可能になる

アンケートでは消契法の改正についての賛否を聞いたが「どちらでもない」が49%で約半数を占めた。「反対」が39%、「賛成」が12%だった。

特商法の改正と消費者契約法の改正についての通販事業者の意見②

事業者からは、「広告」を勧誘に含めるとする考え方に対して疑問の声があった。「広告は消費を喚起する側面があり、『勧誘』に含めるという見解は、規制強化との兼ね合いを鑑みて賛否が難しい」、「『勧誘』とは『消費者の契約締結の意思の形成に影響を与える程度の進め方』とされているが、ほとんどの広告は消費者の意思形成にそれほど影響を与えていない」、「拡大解釈の傾向度合が強い。『勧誘』は対人の要素で顧客に心理的圧力が加わるが、『広告』は心理的圧力が皆無」とした。

また、現実的に、限られた広告スペースの中で重要事項や不利益事実を記載することは困難として、「営業活動を委縮させる」、「消費者に伝えるべき情報が伝わりにくくなる」など事業への影響を指摘する声もあった

昨今検討されている法改正は通販事業への影響が大きく、事業者の懸念もある。今秋以降も法改正を巡る検討は続くが、今後、行政は業界の理解を得ていく必要がある。

【調査概要】通販新聞社は7月2日~17日に、アンケート用紙を郵送して調査を実施。通販実施企業42社から有効回答を得た。(関連記事はこちら

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
特商法・消契法改正で本紙調査、規制強化に「反対」意見多数、「営業活動の阻害」で懸念広がる(2015/08/17)

アジア新興国市場での成功の鍵⑧ 統制の取れた戦略遂行を重視する企業文化を創造する | アジア新興国市場での利益と成長を実現するために | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
多国籍企業のアジア担当経営幹部など250名へのアンケート調査から⑪

経営者のためのチェックポイント

  • 業務遂行の成果を把握する適切な評価基準を持っていますか? それは十分にきめ細かいものですか?
  • 外部環境の変化により、今までとは異なる業務遂行が必要となったきに、迅速に対処できますか?
  • 幹部は徹底した業務遂行を企業文化として根付かせるために、適な管理を行っていますか?

人材と実行力はこれまでもつねにビジネスの差別化要因とされてきました。しかし、アジアの新興国市場が企業にとって新たな重要性を持ちつつあるということは、つまり、アジアでの業務遂行能力が今や、企業全体の持続的な繁栄の絶対条件になっていることを意味しています。

したがって、企業は統制のとれた戦略遂行を重視する企業文化を創造しなければなりません。EYのKristina Rogersは、次のように述べています。「これはとても基本的なことで、別に難しい話ではありません。要はいくつかの戦略的視点を持ち、業務が適切に遂行できるように注力することです。業務遂行能力をしっかりと身につけて、はじめて成功を手にできるのです

とはいうものの、それは言うに易く行うに難しいことで、継続することは極めて困難です。「この市場では、自分たちの業務遂行のあり方を日々改善していかなければなりません。それは文字通り、小売店一店舗ごと、飲食店一軒ごとの課題です。当社は業務遂行について、これまでも取り組んできましたが、さらに前進させていく必要があります」とDiageoのManz氏(Global Strategy Director,)は述べています。

企業全体の業績の健全性に関し、アジアの重要性がより精査されるようになっており、主力事業部門や調達部門といった中枢機能の一部を地域に移転する企業も増えています。

たとえば、Procter & Gambleは、Skincare, Cosmetics and Personal care部門の本部を、米国Cincinnatiからシンガポールに移転しましたが、これは、「向こう5年間ないしその先において、最大の成長が望める地域の中心」に本拠を構えることを目的としています。

業務はきめ細かく遂行され、一定の評価基準に基づいて把握され、修正されていく必要があります。Manz氏は「店舗レベルにまで業務遂行計画やパフォーマンス追跡を深掘りしていくことで、業務遂行能力を改善できます。組織の隅々に浸透させていくためには、明確な業績評価基準を持ち、上級幹部がしっかりと管理することが必要です」と述べています。

Mondelezにおけるベストプラクティス教本

2012年、Mondelezの経営幹部は、企業全体に存在しているベストプラクティスを集約するプロジェクトを実施しました。この中には、技術開発、販売、サプライチェーン、運転資本管理、包装、価格決定、生産性向上などの項目が含まれています。プロジェクト・チームは、これらを「教本」にまとめ、全世界の幹部がアクセスできるようにしました。

現在、ベストプラクティス教本は全世界で利用され、幹部たちは、他の類似した市場がビジネス上の問題にどのように取り組み、解決したかを手早く、簡単に見つけることができます。

今後の課題は、この教本をアップデートし続け、新しいアイデアを加え、会社組織の事業基盤の一部となるよう生きた文書としていくことです。もしそういう企業文化を維持できるならば、会社の競争力の一つとなるでしょう」Swee Leng Ng氏(Group CFO GroupM China and former CFO of Kraft Foods,China)は述べています。

適切な人材を採用し教育することは、適切な業務遂行のための重要な鍵ですが、多くの消費財メーカー・小売企業はこの点で苦労しています。多くの市場では、従業員の離職率の高さ、人件費の上昇、スキル不足に悩まされています。ハイ・パフォーマーでも、現地での人材開発が大いに効果を上げていると回答したのはわずか18%に留まり、それ以外の企業では13%に過ぎません(図13参照)。

貴社の現地経営陣は次の機能の運営において、どの程度、効果を上げていますか?
図13 質問と回答:貴社の現地経営陣は次の機能の運営において、どの程度、効果を上げていますか?(図は、大いに効果を上げていると回答した企業の割合、%)

アジア新興国市場での人材獲得競争を勝ち抜くためには、多国籍企業は、魅力的な就業環境を整え、最高の人材を雇わねばなりません。このことは、単に社外からの採用に焦点を当てるだけでなく、現在の従業員の能力開発・向上のために投資をしなければならないことを意味します。

興味深いことにハイ・パフォーマーは、それ以外の企業と異なり、現地経営陣のチームづくりにおいて、一つにアプローチに偏らず、すべてのアプローチを採用する傾向があります。すなわち、現地における社内登用、社外からの駐在社員の採用、現地社員の採用、および本社からの駐在員派遣のすべてを組み合わせています(図14参照)。

向こう3年間の現地経営陣のチームづくりに関して、どのアプローチを最も重視しますか?
図14 質問と回答:向こう3年間の現地経営陣のチームづくりに関して、どのアプローチを最も重視しますか?(図は重視すると回答した企業の割合、%)

同時に、ハイ・パフォーマーは、アジア新興国市場とは低賃金労働力の供給地であるとの固定観念から脱する必要があります。ある宝飾品小売大手の経営幹部は、「現地の優秀な人材が欲しければ、まずはそれに見合った報酬を払う必要があります。更にその次には雇った人材を引き留めておく必要があります。しかし多くの会社がこのことを解っていません」と語っています。

社内登用か、引き抜きか、異動か?

Bill Leisy Global Talent & Reward Leader, EY

企業の売上高や利益において、アジア新興国市場が占める割合が高まるにつれ、より効果的な人材開発モデルを築くことが必要不可欠となっています。企業は、社内登用、社外からの引き抜き、異動の間でバランスを取るべきだと考えられます。

もちろん、どのような比率が適切かは各企業および市場の発展段階によって異なります。まずは、自社が保有する人的資源の状況を明確に把握する必要があります。すなわち、活用できる人材の有無、そのコスト、さらに管理職を派遣したり、呼び戻したりすることからくる問題点などです。

次に、企業は外部環境を把握し、それが人事政策にどう影響するかについて考える必要があります。具体的には、人材の確保のしやすさ、それぞれの市場ごとの労働力の質、現地での法規制、および現地での生活水準に関する問題などに目を向けなければなりません。こうした内的および外的な見通しがつけば、その次は、現在の事業戦略とそれを支える人材について考えることが可能になります。

パズルの最後の一片は、労働力予測分析を行うことです。これには、労働力の世界的な趨勢を把握し、個々の市場において自社の長期的な戦略を支える人材をどう確保するかを考えることが含まれます。たとえば、人材を現地から登用していくことが持続的に可能なのか、M&Aを行うことなどによって人材を「買う」べきか、などです。

人材は戦略を実施し、規律ある業務遂行を確保するための鍵となります。有能な人々を引きつけ、根づかせ、能力をさらに高めてもらうことは、成功への基本条件となるでしょう。

負け組とならないために

先進国が長期的な経済成長率の鈍化に直面していることから、すべての消費財メーカー・小売企業は、新興国市場に一段と注目し、経営資源を投入しています。今回の調査では、とくにアジア新興国に焦点を絞りましたが、本稿で述べた原理原則は、中南米やアフリカなど他地域の新興国市場にも等しく当てはまります。唯一異なる点は、現地での業務遂行の形態です。

新興国市場では市場シェアを獲得し、売上拡大に傾注するだけでは不十分です。これらの市場は今や転換点を迎えており、売上の成長とともに収益性が問われています。企業は利益を創出しなければなりません。さもなければ、よりはっきりと利益に照準を合わせているライバル企業に敗れ去るでしょう。

しかし、多くの企業が感じている通り、利益を伴う成長の実現は難しいものです。この業界の中で最も豊かな経験を有する企業さえも、コストの上昇、複雑さ、熾烈な競争、目まぐるしい変化というすべての要因による厳しい試練にさらされています。

このような試練を克服するには、一見、矛盾するように見えるいくつもの要素を両立させなければなりません。これは間違いなく骨の折れる仕事ですが、本稿で述べた8つの取り組みによって達成できるだろうと私たちはみています。

多くの企業では、これらの取り組みの一部を実行していますが、これら全部を十分に実行している企業は非常に少ないのが現状です。世界経済の重心が新興国へと移りつつある中で、これらの市場で利益を伴う成長を実現していくことは、企業の長期的成長、さらには生き残りにとって必須の条件となっています。

「DeNAショッピング」「auショッピングモール」が「KARTE」を導入、店舗のWeb接客を実現 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
オンラインモールの店舗向けに「カルテ」を提供するのは初

Web接客ツール「KARTE(カルテ)」のプレイドは8月20日、「DeNAショッピング」(運営はディー・エヌ・エー)「auショッピングモール」(モバオクとKDDIの共同運営)に「カルテ」の提供を始める。オンラインモールの店舗向けに「カルテ」を提供するのは初めて。

「KARTE」は、ウェブサイトに数行のコードを埋め込むだけで、来訪者の特徴や行動をリアルタイムに解析し可視化。来訪者ごとに最適なメッセージを配信するといったことを可能にするサービス。

「DeNAショッピング」「auショッピングモール」は2000万品以上を扱うECモール。取扱高の約8割がスマートフォン経由で、スマホを使った商品購入が多いのが特徴。2014年12月末時点で4000店舗以上が出店している。

両モールの出店者は「カルテ」を導入すると、モール内の自店舗内のアクセス情報に加え、モール側が保有する会員情報を活用した接客が可能になる。モール内の情報で利用できるのは、年齢・性別・誕生日・会員ランクなど。

たとえば、自店舗の購買情報であれば、購入回数購入商品・購入金額なども「KARTE」で計測可能。他店舗の購買情報は利用できない。

Web接客ツール「KARTE」が「DeNAショッピング」「auショッピングモール」で利用可能になった

「DeNAショッピング」などでの​Web接客ツール「KARTE」利用イメージ

プレイドによると、「これまで利用することができなかった会員情報や詳細なアクセス情報を用いた接客が可能になる。ショッピングモールの自店舗内の来訪者に対して積極的な働きかけが行えるようになり、ショッピングモールにおける新たな販売手法を実現することができる」としている。

今回、両モールの店舗向けにオリジナル料金プランを用意。月額5000円からの月額固定料金で提供し、接客は無制限で接客できる。料金は自店舗内のユニークユーザー数によって変動する。

8月中に申し込むと9月まで無料で利用できる「KARTE スタートダッシュキャンペーン」を実施する。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

Amazonへ価格競争で逆襲か? コストコ的ビジネスモデルで勝負を挑む「Jet」とは | 海外ECサイトの事例に学ぶ 売上UPのコツ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
「Jet」は、1時間以内の配達や即日配達といった利便性よりも、価格を重視するミドルクラスをターゲットにしている【前編】

「Amazonへの逆襲か」「Amazonの最強の対抗馬候補」……かつて、Amazonを脅かし、Amazonに価格勝負を徹底的に挑まれ、その後はAmazon傘下で働いたことがある。そんな人物が立ち上げたスタートアップが注目を集めている。それは7月に正式オープンした「Jet」だ。今回はこの企業を2回に分けて紹介したい。

「Amazon Prime Day」は「Jet」に会員を奪われないための対策?

eコマース界の巨人Amazonは7月15日、年会費制プログラム「Amazonプライム」の会員を対象に「Amazon Prime Day」というイベントを立ち上げたのは記憶に新しいところ。Amazonプライムの会員になれば、この日は普段よりも大幅なディスカウント価格でさまざまな人気商品を購入できるという宣伝文句に誘われ、新規に会員登録をしたユーザーもきっと少なくなかっただろう。

米国の情報通の間では、ホリデーシーズンでもないこの時期にAmazonが大型イベントを立ち上げた本当の理由は、7月21日に正式オープンを控えていたマーケットプレイス「Jet」に会員を奪われないための対策ではないかと噂されている。

「Jet」は米マスコミから「Amazonの最強の対抗馬候補」としてオープンの半年以上前から注目されてきたスタートアップだ。

海外のEコマース界隈からはAmazonの対抗馬として注目される「Jet」①
「Jet」はAmazonの最強の対抗馬となるのか

「Jet」の創設者Mark Lorie(以下ロレ)は私のブログで以前に紹介した「Diapers.com」のCEOを務めた人物。「Diapers.com」はAmazonが扱っていないオムツの販売からスタートし、ベビー用品全般にラインナップを広げ、ロレ氏の采配のもと急速な成長を遂げた。

ところが、「Diapers.com」の躍進を脅威に感じたAmazonが同じ商品分野に進出してきたため、熾烈な価格戦争に突入。最後は赤字に追い込まれた「Diapers.com」がAmazonに5億5000万ドル(約660億円)で買収される形で勝負が決着する。

ロレ氏はAmazon傘下で2年ほど働いた後、2012年に退職。以来eコマースの世界から遠ざかっていた。

Amazonに因縁深い人物がオンラインのマーケットプレイスを立ち上げるために8000万ドル(約96億円)の投資を確保。以前の部下100人を結集してニュージャージで密かに準備に入ったと聞けば、外野が「Amazonへの逆襲」をつい期待してしまうのも無理はない(ただしロレ氏自身は「Amazonに対しても、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏に対してもまったく悪感情はない」と説明している)。

「eコマース界のコストコ」を目指して

海外のEコマース界隈からはAmazonの対抗馬として注目される「Jet」②
「Jet」の創設者Mark Lorie氏

「Diapers.com」の売却で残りの一生を悠々自適で暮らせるだけの富を得たはずのロレ氏。その彼が再びeコマースの世界に戻って来たのは理由があるのだという。

AmazonやWalmart.com、Googleなどのメジャープレイヤーがいかに迅速に商品を顧客に届けるかで競い合っているのを眺め、それが本当に消費者が一番望んでいることなのか疑問に思ったからだそうだ。

即日配達や注文から1時間以内の配達といったサービスは、平均よりも裕福で、「価格」よりも「利便性」を重視する消費者をターゲットにしている

しかし、ロア氏が注目したのはそのターゲットから外れたミドルクラスの消費者たちだった。

「ミドルクラス」という巨大な層に属す人たちがオンラインで費やす金額は年々増加している。この人たちにとっては、価格こそが重要なんだ。

「Diapers.com」は「良質なカスタマーサービス」と「迅速な配達」に力を注いだが、「最安値での販売」は優先事項ではなかった

「Diapers.com」で買い物をした顧客のうち、再び同サイトに戻って買物する顧客は5人のうち1人。ロア氏はその原因は価格にあったと考えている。

(消費者に与える価値の中で)価格は依然として王様なんだ

「Jet」のインスピレーションのもとになったのは会員制ディスカウント倉庫型卸売小売チェーンのコストコである。コストコは入荷した商品をパレットに並べた状態で展示することで、商品の管理やディスプレイにかかるコストを削減、徹底した低価格化を実現した。

現在米国では、このコストコやコストコのウォルマート版である「Sam's Club」を筆頭に、低価格路線の会員制チェーン店がしのぎを削っている。これらチェーン店の有料会員の合計数は1億人を突破した。

海外のEコマース界隈からはAmazonの対抗馬として注目される「Jet」③
「Jet」の成長のカギを握るのは徹底した低価格の実現

ロア氏はAmazonを去った数週間後、ニューヨークで投資企業Accel社のSameer Gandhi(以下、ガンジー)氏と昼食をともにした際、会員制のショッピングクラブをオンラインに持ち込みたいと打ち明けた。

まだ芽生えたばかりのアイデアだったが、ガンジー氏はその場で100万ドル(約1億2千万円)の小切手を切り、「これが君のシードマネーだ」と言ってロア氏に渡した。

ガンジー氏はロア氏のアイデアを実現する能力に絶大な信頼を置いている。ロア氏の語る「Jet」の構想に魅力を感じ、投資に踏み切った投資家は他にも数多い。

しかし、懸念もなくはなかった。ロア氏が価格重視の会員制マーケットプレイスを立ち上げてミドルクラスの消費者を取り込むことを、あのAmazonが黙って眺めているだろうか?

「Jet」で売れ行き好調な商品に絞ってAmazonが価格を引き下げ、再び対抗してくる可能性はないとは言えない。

しかし、その戦略を採ればAmazon自身の損失拡大につながってしまう。2014年、Amazonの株価は21%落ち込んだ。投資家たちはただでさえイライラを募らせている状況下、さらにAmazonは現在、インドと中国での市場拡大のために巨額を投じている。

クラウドコンピューティングや「Kindle Fire」などのハードウェアへの投資も継続中だ。それだけで手一杯で、新たな価格競争を仕掛けてくることはないだろうとロア氏は計算している。

それでも、なお投資家やeコマース界の大物からは「彼は自分のエゴで判断力を曇らせている。Amazonに再び挑戦できると考えるのはクレイジーだ」という声があがっている。それに対するロア氏の答えはこうだ。

コストコのビジネスモデルはウォルマートが創設された21年後に登場し、成功した。コストコはウォルマートのビジネスに打撃を与えることはなかった。偶然にも、今年はAmazonが誕生して21年目。我々のAmazonに対する立場はコストコのウォルマートに対する立場と同じだ。Amazonを打倒するのではなく、節約のための新しい方法を紹介するに過ぎない

会員獲得に力を発揮した「Jet Insider」プログラムとその賞品

他のどこよりも安い価格で商品を売れば、一定の顧客が付いてくることは確実だ。しかし、安い価格で売って利益を上げるには数量を多く売らなければならない。そのためにはまず、多くの利用者を集める必要がある

コストコのような実店舗ならば、店を開けばその存在が周囲に知れるが、オンラインのマーケットプレイスではそうはいかない。「Jet」は会員獲得のためのマーケティングにリソースを膨大に割いている。

昨年11月には「Jet Insiders」というプログラムをローンチし、公式オープンに先駆けてベータ版のマーケットプレイスに無料でアクセスできる会員(「インサイダー」)を募った。

このプログラムは、ユーザー本人が「Jet」に登録してインサイダーとなれば終わりではない。登録後、ソーシャルメディアを通じてクチコミを広げ、より多くのネットユーザーをインサイダーに変えていくと、より大きな特典や賞品が得られるコンテストにもなっていた。

「Jet」のスタッフたちは会員のエンゲージメントを高めるために最も効果的な賞品は何かと検討を重ねた。そしてたどり着いた結論が「自社株」だった。

「上位10人にはJet社の株1万株、優勝者1名には株10万株が贈られる」という発表にインサイダーたちは発奮した。

「Jet」は登録者に随時メールを送信し、その時点におけるランキングや獲得人数を通知。競争意識を刺激し続けたため、コンテストが終盤に差しかかるにつれ、ランキング上位者の間でランク争いが激化していった。

熾烈な競争に打ち勝って見事栄冠を手中にしたのは28歳のこの男性、Eric Martin(以下マーチン)氏だ。コンテスト終了時点でインサイダーの数は35万に達したが、そのうちの8000人はマーチン氏が誘導してきた。

海外のEコマース界隈からはAmazonの対抗馬として注目される「Jet」④
栄冠を手中にしたのは28歳男性、Eric Martin(以下マーチン)氏

Jet社のスタッフは「ソーシャルメディア上に大勢のフォロワーやファンを持つ会員が優勝するだろう」と予想していたが、マーチン氏が用いた方法はスタッフの想像を完全に超えていた。

米国では、「Swagbucks」と「GiftHulk」というリワード広告サイトが主婦層の間でちょっとした人気になっている。どちらも、主に企業がグロースハックの目的で利用しているサイトで、広告主(企業)がユーザーにオンラインで実行してほしい活動(例:「メールマガジンの購読者になる」「商品のレビューを投稿する」)を指定し、それを実行してくれたユーザーにギフトカードや商品を進呈している。

マーティン氏は「価格」を最優先するという「Jet」に関心を持ちそうな層と上記2つのサイトの訪問者は重なると判断。1万8000ドル(約216万円)もの自腹を切って上記の2つのサイトに広告を打ち、「Jet」への登録を求めたのだ。

ブランドに惚れた顧客がそのブランドの積極的な宣伝に回ることはめずらしくないが、一般人がこれだけの宣伝活動をした例はまずないだろう。

マーティン氏は、ロア氏のインタビュー記事などを読んで、「Jet」の株1万株には200万円以上の投資をしてでも手に入れる価値があると信じて、思い切って一攫千金の勝負に出たのだという。

彼は現在、少なくとも紙の上では推定で最高2000万ドル(約24億円)の財産を持つ資産家に成り上がった。「Jet」の先行き次第では、この財産はただの紙切れとなる恐れもある。そうならないためにも、マーティン氏は今後も積極的に「Jet」の宣伝に努めることだろう。

社風の違いはサイトにも反映される

ロア氏は「異なる客層をターゲットにすることでAmazonと競い合うのではなく、共存を果たす」と語っている。しかし、その説明を彼の100%の本音と受け取ってよいかどうかは分からない。

(起業家が、自分の企業を)Amazonに買収され、Amazon傘下で働き、Amazonのやり方から学び、苛立ちを感じて出ていくという歴史は確実に存在している。その苛立ちは腹の中に納められてはいるが、表に出るときにはちょっとした敵対心となって現れる。

Scot Wingo氏(ChannelAdvisor社CEO)

Amazonの社風は「対決を辞さない姿勢」「秘密主義」「友好的合意の意図的な回避」で知られる。

また、Amazonは従業員に非競争契約(退職または解雇された後、一定期間、特定地域の特定の職業に従事しないことを誓う契約)に署名することも要求する。Amazonを退社してからロア氏が「Jet」を設立するまでに3年以上かかったのは、この契約に縛られていたからでもある。

ロア氏は従業員へのフィードバックは礼儀正しい態度で、その場ですぐに返してこそ効果があると考えている。「Jet」では年1回の従業員の勤務評価も実施しなければ、非競争契約の署名も要求しないことを明らかにしているのだ。

自分がしたことは最後は自分に返って来る。そんな契約などない方が従業員の忠誠心と信頼は上がる

Amazonとのこうした社風の違いは「Jet」のサイトにも反映されるに違いない。

現時点で「Jet」は黒字化の達成を2020年と予定している。ロア氏の試みが成功するか、失敗するかは数年先を見るまでは分からない。

僕は本来、ECサイトが価格で勝負することは好まないが、「Jet」にはその僕でもつい応援したいと思わせるストーリーと個性が備わっている。それが「Jet」の大きな強みとなって働くだろう。

尼口 友厚

株式会社ネットコンシェルジェ

尼口 友厚(あまぐち・ともあつ)

株式会社ネットコンシェルジェ CEO プロダクト・マーケティング責任者

明治大学経営学部卒。米国留学からの帰国後、デザイナー/エンジニアとしての活動を経て、2002年に国内有数のウェブコンサルティング会社「キノトロープ」に入社。

2003年同社関連会社としてネットコンシェルジェを設立。eコマースとブランディングを専門領域とし、100億規模の巨大ECサイトからスタートアップまで150を超えるクライアントを抱える。現在は、ショッピングSNSサービス「#Cart」を運営する。趣味はブラックミュージック鑑賞。

著書に『なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?』(日経BP)
訳監に『ハックプルーフィングLinux』(秀和システム)

月間1600万PVのWebメディア「ハニカム」連動のECサイトが閉店へ、スタートトゥデイグループ会社 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
スタートトゥデイの孫会社にあたるハニカムは、8月31日でECサイト「JUST LIKE HONEYEE(ジャストライクハニー)」を閉店する

スタートトゥデイの子会社であるアラタナのグループ会社で、「honeyee.com(ハニカム)」、「.fatale(ファタール)」といったウェブメディア運営やECを手がけるハニカムは、メディア連動のECサイト「JUST LIKE HONEYEE(ジャストライクハニー)」を8月31日に閉店することを明らかにした。今後は両ウェブメディアで新たなプロジェクトを立ち上げる予定としている。

「JUST LIKE HONEYEE」はアパレルや靴などを販売するECサイトで、「honeyee.com」「.fatale」のメディアと連携している。立ち上げは2014年3月。

特に「honeyee.com」は、月間1600万PVのファッションに関する国内最大級メディアで知られる。サイトの制作などはアラタナが担い、「メディア×Eコマース」として展開していた。

ハニカムは「honeyee.com(ハニカム)」「.fatale(ファタール)」といったウェブメディア連動の「JUST LIKE HONEYEE(ジャストライクハニー)」を閉鎖へ

「JUST LIKE HONEYEE」では「FINAL SALE」が行われている

ハニカムは2013年10月、アラタナグループに入り、翌年の2014年3月、両社の強みを生かした「メディア×eコマース」事業を始めた。

一方、ハニカムを買収したアラタナは2015年5月、スタートトゥデイの完全子会社となっている。ハニカムはスタートトゥデイの孫会社にあたる。

ハニカムでは、「JUST LIKE HONEYEE」終了後、「honeyee.com」「.fatale」で新たなプロジェクトを立ち上げる予定。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

「成長しているショップ」には“売れる”喜びを知ったデザイナーがいる | ECサイト研究最前線 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
商品が“売れる”喜びを知ったデザイナー、換言すると商人魂を持ったデザイナーが社内にいるだけで商品の売れ行きが変わる

通販サイトのデザイナーは、自身が作った商品画像などのクリエイティブを通じ、どの程度商品が売れたのか把握することにはあまり関心がない。なぜなら、サイトに制作物をアップした段階で自身の“仕事”は終了で、販促や売れ行きなどのチェックは他のスタッフが行うことが多いためだ。

しかし、デザイナー自身が作ったクリエイティブ経由で、どの程度売れたのかわかればデザイナーの意識は大きく変わると思いませんか? “売れる”喜びを知ったデザイナー、換言すると商人魂を持ったデザイナーが社内にいるだけで、商品の売れ行きが変わる……そんな体制を作り上げたパジャマのECサイト「パジャマ屋」の事例を紹介。

デザイナーの“やる気”アップが売り上げ増につながる!

右肩上がりで売上高を伸ばしているというパジャマのECサイト「パジャマ屋」(運営はフレックス)。その主因は「デザイナーのやる気」と熊坂雅之社長は説明する。

一般的にWebの制作は、「芸術的要素が高い仕事で、クリエイティブ力が重視される。しかし、ECはちょっと違って、重要な指標は“売れるかどうか”。そんな軸で考えているデザイナーは少数派だと思う」(熊坂氏)。デザイナーは日々の制作業務に追われ、作ったクリエイティブ経由でどれだけ商品が売れたのか、チェックする時間的な余裕がないというのも、売り上げに関心が薄い原因の1つだろう。

フレックスは、「楽天市場」で販売している製品の商品画像を自動でA/Bテストし、効果が最も高い画像を自動選択してECサイトに掲載するツールを活用。デザイナーは、自身が作った複数の商品画像について、どの画像からどの程度売り上げにつながったのか、手間をかけることなく把握できるようにしている

「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)①
「パジャマ屋」の通販サイト

どのクリエイティブが一番売れたのか、データとして客観的に見ることができるので、デザイナーは良い結果も悪い結果もすんなりと受け入れることができるようになった

そもそも、どんな要素が売り上げにつながったのかは結果論。いろいろ試してみることが重要だけれども、売り上げが悪かったらデザイナーは社長や責任者に文句を言われる。だから、デザイナーは文句を言われないようにチャレンジせず、無難なクリエイティブ作りに終始してしまう

専用のツールを使うことで、デザイナーが結果と売れ行きをチェックできるようにしたことで、思い切ったチャレンジができるようになったし、“売る”楽しさを実感できるようになった。モチベーションが高くなっていると感じる

“売る”ことを知ったデザイナーが社内にいることは大きな差別化要因

実際に、「パジャマ屋」らのデザイナーが作り、販促に使ったA/Bテストのクリエイティブ2パターンで、どっちの商品画像が“売り”につながったのか、見てみよう。

「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)②
画像A(左)と画像B(右)。画像Aの勝ちで、売り上げはBと比べて175%増
「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)③
画像C(左)と画像D(右)。画像Dの勝ちで、売り上げはCと比べて25%増
「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)④
画像E(左)と画像F(右)。画像Eの勝ちで、売り上げはFと比べて47%増

利用しているツールは「ABテスタ for 楽天」(開発・販売はインフォマークス)。「商品画像の掲載」「売り上げなどの効果検証」「写真の差し替え」を自動化。「楽天市場」のRMSから商品画像を登録し、A/Bテストに用いる画像を選択するだけで、最も効果の高い商品を自動的に選択できるようにするものだ。

このツールを使って、“売れるクリエイティブ”を作る楽しさを覚えたフレックスのデザイナー・富樫克子さん。クリエイティブ作りなどについて次のように説明する。

パジャマだから、画像Dは足を露出し、床も見せるようにしました。コントラストを付けるために背景色は白色にしたところ、売れ行きは好調。その後も、パジャマ製品はこうした基準をもとに画像を作成しています

傾向値ではありますが、画像にはモデルの顔を入れない方が、反応が高いです。しかし、「父の日」「母の日」は顔を入れた方がレスポンスは良いですね。利用者は顔を見ることで、贈る相手であるお父さんやお母さんをイメージするのでしょう。

視認性の問題にもなりますが、背景色は白がいいですね。こうした傾向値はありますが、結局、商品によってだいぶ変わるのが実際のところ。ただ、サムネイルに表示する画像の文字は、視認できる大きさにするのがベストだということがわかりました。

このように“売れるクリエイティブ”を量産していくことで、フレックスが出店している「楽天市場」店は好循環が生まれている。

商品が“売れる”ようになると、「楽天市場」の検索結果でフレックスの商品が上位で表示されるようになったのだ。

「楽天市場」の攻略方法の1つにあげられる検索結果対策。検索上位に表示されるためには、「売れた数」「レビュー評価」などが必要とされている。こうした対策にも「A/Bテスタ」を使用したクリエイティブが一役買っている。

検索結果に表示されるサムネイルは、商品登録時にアップした1枚目の画像。つまり、“売れるクリエイティブ”をサムネイルに表示されるようにするだけで、売り上げが伸びる好循環を作り出しているのだ。

「パジャマ」という商品名は多くの店舗が使用しているキーワード。そうなると、クリックしてもらうための大きな要素として、クリエイティブの質が重要になってきます。実際のところ、画像やキャッチコピーのクオリティは、差別化につなげやすいと思っています。

当社では“売れる”クリエイティブ作りに喜びを感じたデザイナーがいて、モチベーションを高く維持して業務にあたっています。デザイナーが商売人になっているようなもので、これは他社には真似できない強みなんです。(店舗統括マネージャーの熊坂泉さん

「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)⑤
店舗統括マネージャーの熊坂泉さん

デザイナーの評価、教育にも貢献

経営者や責任者にとっても、売り上げ以外の大きな収穫がある。まずはデザイナーの評価だ。

「結局どれだけ売れたの?」ということを数値化することが大変なので、デザイナーの評価は難しかった。しかし、作成したクリエイティブがどれだけ売り上げを生み出しているのか把握できるようになったので、クリエイターの評価がしやすくなった。(熊坂社長

「パジャマ屋」を運営するフレックスの成長の秘訣(ひけつ)⑥
熊坂雅之社長

熊坂社長が次にあげたのが教育の観点。制作物の何が良かったのか、悪かったのかを数字をもとに把握できるので、デザイナーは“売れる制作物”のノウハウを蓄積することができるようになった。「通常は、1日数万円のセミナーに出席するといったことがクリエイターの教育には必要になるが、社内業務を通じてノウハウを得て、レベルアップできている」(熊坂社長

また、商品画像のクリエイティブテストで使ったものは、出稿する広告にも応用。広告効果を上げることに成功している。

スタッフの意識も大きく変わった。ネットショップの業務は「撮影する人」「制作する人」「商品を買い付ける人」など分業型がほとんど。それぞれの各スタッフが100%以上の力を発揮すれば大きな力となるが、その実現はなかなか難しい。

だが、フレックスでは“売る”喜びを知った各スタッフが100%以上の力を発揮するようになったという。

たとえば写真撮影。“売る”ためには何が必要かと考えたデザイナーは、写真の撮影方法に注文を付けることもある。「つまり、どのようにしたら“売れる”のかデザイナー自身が考えるようになった。『こんな写真があればもっと売れる』という考えを、はっきり示すようになった」(熊坂社長

いまフレックスでは、広告費をつぎ込んで売り上げを伸ばすより、転換率上げる方向にシフトしている。それがネットショップとしての健全な運営方法。そのためには、クリエイターのレベルアップがカギになると考えている。(熊坂社長

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

ECサイトにおけるLINE@の活用方法を紹介するセミナーを9/10に開催、ecbeing | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
LINE Business Partnersの西尾勇気シニアコンサルタントも講演

ECサイト構築パッケージなどを提供するecbeingは9月10日、LINE Business Partnersのシニアコンサルタントの西尾勇気氏を招き、「LINE@」のオムニチャネル戦略における活用法を紹介するセミナーを開催する。

▼LINE@で始めるオムニチャネル戦略の詳細についてはこちら

セミナーでは、EC事業者によるLINE@の利用方法を紹介するほか、ecbeingがすでにLINE@の運用支援を行っているレディースファッションのハニーズや、ファッションブランドのアズノゥアズなどの運用事例をもとに、「お客さまからの反応が得られるノウハウ」を案内していく。

セミナー概要

  • タイトル: LINE@ではじめるオムニチャネル戦略~LINE@はECサイトの販促にも活用できます~
  • 日程: 2015年9月10日(月) 開演14:00~16:00(受付開始13:30)
  • 会場: LINE株式会社 本社 セミナールーム(渋谷ヒカリエ27階)
  • 定員: 50名
  • 参加費: 無料
  • 申し込みと詳細:http://www.ecbeing.net/b2c/seminar150910.html

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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電子書籍、EC運営代行のブランジスタが9月17日にマザーズ上場へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
調達資金は電子書籍事業の拡大のため充当する予定

電子書籍事業やEC運営代行などを手がけるブランジスタは8月14日、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場の承認を受けたと発表した。上場予定日は9月17日。新規上場で5億2400万円を調達し、電子書籍のサーバー増強やシステム構築、電子書籍のパートナー獲得などの広告宣伝費などに充当する。

ブランジスタは、電子雑誌の発行が主力事業で、楽天と共同で展開する「GINGER mirror」、ネクストと共同展開する「マドリーム」など現在11誌を発行。読者数は200万人以上となっている。

電子雑誌は、無料で発行して広告モデルで収益をあげる自社完結型と、特定の企業と連携して制作する制作納品型で展開。いずれもECサイトなどへの送客に利用されている。

このほか、EC運営代行や、EC業務一元管理ソフト「まとまるEC店長」の提供などを行っている。

ブランジスタの2014年9月期の売上高は17億838万円、経常利益は2億2135万円、純利益は1億4195万円。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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アーバンリサーチ、「楽天ID決済」を自社ECサイトに導入 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
支払い金額に応じて楽天のポイントをためたり使用できる環境を整え、楽天会員の利用を促進

アパレル販売のアーバンリサーチは8月3日、通販・ECサイト「URBAN RESEARCH ONLINE STORE」に「楽天ID決済」を導入した。支払い金額に応じて楽天のポイントをためたり使用できる環境を整え、楽天会員の利用を促進する。

「楽天ID決済」は、楽天の会員登録者が楽天グループ以外のサイトでも、会員情報を使ってオンライン決済ができるようになる機能。楽天に登録した個人情報を活用するので、外部の自社サイトで個人の情報やカード情報を登録する必要がない。

また、支払金額に応じて、楽天スーパーポイントをためたり、利用できることが可能。

導入するEC企業は、カード情報などの入力といった手間が削減できるため、決済完了までの離脱率を低減し、コンバージョン率の向上が期待できる。入力に手間がかかるスマートフォンサイトなどでは、高い効果が見込める。

ECサイト内の「ご利用ガイド」(画像は編集部がキャプチャ)

「楽天ID決済」は「無印良品」「東急百貨店ネットショッピング」などのECサイトなどが導入している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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消費行動はオススメの仕方で変わる。購買につながるレコメンドの仕組みを理解しよう | 検索とレコメンドで実現するEC時代の接客術 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
商品購入につなげるオススメ・レコメンドには、顧客・商品のプロファイリング、マッチング力が必要です

ジャンルやケースごとにどういったレコメンドが良いか理解していますか? 自分がショップ店員で、顧客像からどういったものをオススメすればいいのか想像してみてください。オススメをするには「どこまで顧客を把握できているか」という顧客プロファイリング、「オススメをできる商品情報を持っているか」という商品プロファイリング、そしてそのマッチング力が必要となります。当たり前ですが、何も情報がなければユーザーに対してよいオススメはできません。せいぜい新商品や売れ筋商品くらいですよね。

経験に基づくレコメンドは、なかなか集合知からは得られない

ジャンルごとにオススメ・レコメンドの良しあしは異なります。つまりジャンルごとに把握すべきユーザーのプロファイリング情報が違ってくるということなんです。

レコメンド知識の例
レコメンド知識の例

書籍やCD・DVDの場合には商品相関が良いレコメンド(「Aを買っている人は、Bも買っている」というレコメンド)となるので、購買履歴を獲得できれば最適なレコメンドにつながります。

一方、たとえば賃貸住宅のようなジャンルでは、「Aを借りた人はBも借りる」というようなことはありません。家を借りる時点での各種情報はその都度変化します。その時の条件を把握しないと良いオススメはできないのです。

Aという駅から徒歩10分圏内で家賃が7万円以下、築年数5年以内という条件だった場合、まずはそれに適合する物件があればそれを紹介したうえで、オススメとして「各種条件を緩めるケースが良い」というユーザーもいれば、「通学や通勤の条件が同じなら駅が違ってもいい」というユーザーもいます。

駅にこだわっているのか、駅からの移動時間にこだわっているのか、それはさまざまです。

中古車なども同じことが言えます。

100万円以下で走行距離1万キロメートル以内、4ドア・セダンという条件のとき、金額が絶対条件という人もいれば、状態優先の人もいます。

ところが、このように「目に見える条件だけではわからない」情報は、ユーザーから取得しない限りはわかりません

つまり、良いレコメンドのためにはそういったユーザーの背景情報を取得するインターフェースが必要になるということです。

別の例として航空券について考えてみます。

仕事で出張するためのときと、バカンスのとき、ハネムーンのときなどでは、それぞれ背景が違います。

出張の場合、ロサンゼルスの代わりにサンフランシスコというのはあり得ないですが、バカンスであればプーケットの代わりにニューヨークという選択肢すらあり得ます。

日程を変更して安くなるケースが良いオススメの場合もあれば、高くなっても直行便が良いというケースもあります。

賃貸住宅や中古車同様、背景情報を把握するというインターフェースがあることで、より良いレコメンドができるのです。

商品知識も、良いプロファイリングが重要となります。

たとえば、勤務地が丸の内であれば、下北沢を希望したユーザーに中目黒をオススメするのは良いかもしれません。

また、「ラングラー」を検索しているユーザーに「ランクル70」「ボルボのV70」をレコメンドするなど、ユーザーの背景情報に応じて商品に対する深い洞察が必要となります。

ただ、商品側のプロファイリングというのは、膨大なデータを適切に機械学習などで処理することによって得られるケースもあります。それがいわゆる集合知です。

もちろん集合知も万能ではありません。たとえばアパレルにおけるコーディネートなどは、集合知からも商品プロファイリングはできますが、ファッションに造詣の深い人間によるオススメの方が良いケースもあります

経験に基づくレコメンドというのは、なかなか集合知からは得られません

重要なのは「なにを知識としてレコメンドするのか」

このようにいろいろなケースがありますが、要約すると「なにを知識としてレコメンドするのか」ということが重要です。

  • 商品相関の場合 → ユーザーが興味を示した商品+商品と相関の高い商品という2つの情報を連結
  • 住宅の場合 → ユーザーの置かれている背景+背景にマッチする商品という組み合わせ
  • ニュース記事 → ユーザーの興味の対象+記事の内容+記事の新しさなど

本来、レコメンドというのはおおむねユーザーの置かれた背景が知識として必要になるのですが、なかには「背景をほぼ無視して興味をもった商品との相関だけでレコメンドできるジャンル」があります。そして現在、レコメンドはおおむねその程度にとどまっているということもいえるのです。

今後のECの成長や発展とともに、こうした単純なケースだけではカバーできなくなり、より高度なジャンルごとに特化したレコメンドが必要になる手前の段階であるともいえそうです。

私は今後、AI(人工知能)やディープラーニングといった、画像認識やIoTで活用を見込まれているテクノロジーが、高度なレコメンド、レコメンドというよりむしろオススメを実現するために使われていくのではと考えています

山崎 徳之

株式会社ゼロスタート

山崎 徳之(やまざき・のりゆき)
株式会社ゼロスタート 代表取締役社長

青山学院大学卒業後、アスキー、So-netなどでネットワーク・サーバエンジニアを経験。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のデータホテルを構築・運営の後、海外においてVoIPベンチャーを創業。2006年6月に株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ(現株式会社ゼロスタート)を設立、代表取締役就任(現任)。ECソリューションの「ZERO ZONE」シリーズとして検索エンジンやレコメンドエンジンを開発・販売している。

Yahoo!検索のSSL化でキーワードが見えなくなる? | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago

ネットショップ担当者が読んでおくべき2015年8月3日〜16日のニュース

今週の要チェックはなんといってもSEO関連です。いつかは来ると思ってましたが、ついにYahoo!もSSL化。自社サイトがSSL対応していないとキーワードが得られなくなることも。8月18日から順次適用とのことですので、来週には詳しいことがわかりそうです。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 1つでも当てはまれば要改善! EC事業がうまくいかない企業に共通する8つのチェックポイント | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/2033

    もし1つでも当てはまる項目があっても悲観的になることはありません。それは、まだまだ伸びしろがあるということだからです。

    逆に言えば、これらの項目の裏返しを実行できれば、ECはうまくいくということでもあります。

    この手の記事って危機感をあおるような記事が多いのですが、そうではなく「伸びしろがある」と書かれているとやる気になりますよね。先人たちの知恵を拝借できる間は、どんどん真似をして追い付いていきましょう。

  • 「今ならポイント○倍」はアウトに?通販・ECを狙い撃ちの消費者契約法見直しは把握すべし | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2004

    今回の「中間取りまとめ」である程度合意が得られたと考えられる点についても、それで一定の方向性が定まったと考えるべきものではなく、今後、事業者ヒアリングを行い、どのような法改正であれば、真っ当な事業を阻害しないかを詳細に検討するための、たたき台と位置づけるのが適当である。

    こういった意見もありますが、今まではここを無視して進んできたのも事実です。ネットショップに関わる人たちは今までの経緯を改めて見直す必要があるかもしれません。

モール関連

  • 楽天市場最大のお買い物祭り「楽フェス」現地レポート | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/taxonomy/term/1510

    5日間のレポートがまとめて掲載されています。かなりの盛況だったようで今後も継続されるのではないかと思います。個人的には地方での開催を期待したいですね。

カート関連

  • BASE初主催のイベントに1万人超が来場、ECサイトの展示販売に消費者は興味津々 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/1998

    こちらも楽フェスに負けないぐらいの盛り上がりだったようです。『最も多かった出展店舗の感想は「ネットとリアルでのお客さまの反応の差を感じることができた」という声』とあるように、ネットだけではわからないことがたくさんありますので、どんどんリアルに出ていきましょう!

    記事中で紹介されているBASE Mag.はこちら。モールもカートもリアルに出て行って、メディアを持たないと生き残れない時代になってきました。

  • MakeShop EXPO 2015
    http://www.makeshop.jp/magazine/expo/

    9月2日(水)、渋谷セルリアンタワーにて一日だけのネットショップの祭典「MakeShop EXPO」を開催いたします。

    (中略)

    「MakeShop EXPO」では、EC業界を牽引する専門家にご登壇いただき、これからのECで必要不可欠なノウハウや2015年の最先端の成功事例をお話いただきます。

    こちらは無料セミナーですが、2時間のショップ交流会があります。気になるお店の店長さんや同業者とも情報交換ができるチャンスです。

SEO関連

リスティング広告関連

  • AdWords 効果改善のための10のチェックリスト(基礎編) | Google AdWords 公式コミュニティ
    https://www.ja.adwords-community.com/...

  • AdWords 効果改善のための8つのチェックリスト(応用編) | Google AdWords 公式コミュニティ
    https://www.ja.adwords-community.com/...

    自分たちがどの段階にいるのかを確認するチェックリストとして使いましょう。その後、それぞれにステップに合った記事を検索して探していくと知識が身につきますね。

SNS関連

  • Facebook のプライバシー設定がいろいろ変わってたのでまとめてみた | バシャログ。
    http://bashalog.c-brains.jp/15/08/04-172854.php

    Facebookのプライバシーショートカット

    図の赤枠の部分から確認できます。店舗ページを運営しているみなさんは、スタッフで共有して思わぬ漏洩を未然に防いでおきましょう。

スマホ・タブレット関連

  • ファーストビュー神話崩壊か 女性向けアパレル「fifth」スマホECの斬新すぎる設計に注目 | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/2020

    言ってみれば、「もっとも伝えたいこと」はファーストビューで必ずしも伝える必要はなく、ビジュアル訴求による世界観の伝達を優先し、「面白そう」「楽しそう」「欲しい商品がありそう」とサイトに期待させることが重要になっているケースがあると考えます。

    よくできたスマホアプリに説明書が不要なように、購入フローやポリシーページ以外では、スマホユーザーは一字一句テキストは読まず、自分の感覚に従ってページを送るものです。

    私も見てみましたが確かに感覚的にどんどん進んでいけますね。もちろん想定するユーザーによりますが。

売上アップのヒント

  • EC売上がガッツリ上がる!ネット通販8つの改善策 | ASCII.jp
    http://ascii.jp/elem/000/001/033/1033017/

    「松竹梅の法則」で購入単価を引き上げるなど、書籍『ECサイト[新]売上アップの鉄則119』からの抜粋です。「そんなこと知っているよ」と思っていてもできていない人が多いので、隅々まで読んで、できることから実行してみてください。きっと売上が上がるはず。

  • CVRは2.3%増、カゴ落ちを11%改善させたECサイト刷新のカギは「絞る」「捨てる」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/2003

    店舗は売りたい商品、思い入れが強いものをトップページの上部に持ってきてしまう。担当者などが頑張ってきた商品なども、そう。でも考えてみた。「それって、初めて来訪したお客さまにとって、ファーストビューとして適切なのか?」。「インク屋にきた人が何を求めているのか?」。それは“インク”でしょ。

    インク革命.COMさんなのでユーザーが欲しいものはインクですよね。自分たちの言いたいことを言ったところで見られませんので、疑問に思う人はヒートマップツールを入れてみてください。キャンペーンなどよりも欲しいものだけがクリックされているはずです。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

楽天の「楽フェス」大盛況の5日間 | ネットショップ担当者フォーラム2015年7月31日~8月6日の週間人気記事ランキング

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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

フリマアプリ「フリル」とヤマト運輸が連携、利用者は200円前後で商品配送が可能に | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
「商品が届かない」といったトラブルが発生した場合、Fablicが出品者と購入者に商品代金などを補償する

女性向けファッションを個人間で売買できるスマホ向けフリーマーケットアプリ「Fril(フリル)」を運営するFablicは8月17日、ヤマト運輸と連携し、利用者が荷物1個あたり200前後で配送できるサービスの提供を始める。正式な料金は9月上旬に「フリル」のアプリ内で公表する。

ヤマト運輸が4月1日に始めたポスト投函(とうかん)サービス「ネコポス」に、「フリル」独自の補償サービス「フリルあんしん補償」を付ける。「商品が届かない」といったトラブルが発生した場合、Fablicが出品者と購入者に商品代金などを補償する。

「ネコポス」を巡っては競合のメルカリが先行して連携。角型A4サイズ(31.2cm×22.8cm)、厚さ2.5cm以内で重量が1キログラム以内の商品の発送に利用できる「ネコポス」の配送料金は全国一律195円(税込)。メルカリが一部のコストを負担し、低価格を実現している。

Fablicも配送料金の一部を負担し、低価格の配送料金を実現する。料金は200円前後になる見通し。

「フリル」と「ネコポス」の連携スキーム

サービス開始時の取引フロー概念図

「フリル」内で配達状況や投函状況が確認できる機能も新たに搭載。「フリルあんしん補償」とあわせて、競合するメルカリとの差別化を打ち出す。

「安心・安全」策の1つとしてカスタマーサービスも強化。分からない点や困ったときなど、フリル内で質問できるようにしている。

「フリル」は現在月間物流総額が5億円を超え、アプリのダウンロード数は380万を突破。洋服やハンドメイドアクセサリーなど幅広く出品・購入されている。

今後は「投函完了」の配達状況をアプリ上にプッシュ通知する機能、住所などの個人情報を開示しなくても荷物が送れる匿名配送サービスなどを提供する予定。

ヤマト運輸の執行役員法人営業部長の小菅泰治氏(写真左)と、Fablicの堀井翔太社長

ヤマト運輸の執行役員法人営業部長の小菅泰治氏(写真左)と、Fablicの堀井翔太社長

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

ニッセンHDが大型家具の通販・ECから撤退へ、希望退職120人の募集も開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
大型家具の通販である「ニッセンブランド大型家具事業」は2014年12月期で売上高158億円、営業損失は12億円の事業規模

ニッセンホールディングスは8月17日、大型家具の通販・ECから撤退することを決めた。撤退時期は2016年2月を予定。大型家具の通販である「ニッセンブランド大型家具事業」は2014年12月期で売上高158億円、営業損失は12億円の事業規模。将来的な損益回復が見込めないと判断し、撤退を決めたという。

「ニッセンブランド大型家具事業」の撤退は、ニッセンの損益構造改革など経営合理化の一環。ニッセンHDでは、戦略コア事業への経営資源の重点配分、抜本的な固定費削減などの経営合理化を進めている。

「ニッセンブランド大型家具事業」は、人材不足や原油高による配送原価高騰など経営環境が変化しているなか、搬入時の破損防止による体制拡充といった取り組みで損益構造が悪化。ニッセンHDは、将来的な損益が見込めないと判断した。

事業内容は大型家具の企画販売で、ベッド、ソファ、チェスト、テレビボードなどを販売している。

2016年2月をめどにニッセンは大型家具の通販・ECから撤退する

大型家具の配送を担う三重大型商品配送センターは売却する方針。帳簿価格は2014年12月20日現在、49億2900万円。売却時期は2015年12月期中の売却契約締結をめざしているが、現在のところ譲渡先、譲渡価格、売却時期などは未定。

あわせて、ニッセンホールディングスとニッセンを対象に、120人の希望退職者の募集を始めた。募集期間は9月24日から10月9日まで。

「ニッセンブランド大型家具事業」の撤退、希望退職者の募集などにより特別損失を計上。ニッセンHDは通期連結業績予想を修正し、従来は54億4500万円だった純損失の予想を、119億円に下方修正した。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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1クリックでクーポンを受け取れるように仕様を変更、アマゾン | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
あわせて利用できるクーポンを集約した「Amazonクーポンストア」を開設

アマゾンジャパン8月6日、1クリックでクーポンを受け取ることができ、注文確定(会計)時に割引が適用されるように仕様変更した。これまで、決済時にクーポンコードを入力すると割引を受けられるようにしていた仕様を変更。1クリックで受け取れるようにして、利便性を高めた。

同日、Amazon内のショッピングで割引が適用されるクーポンを集約した「Amazonクーポンストア」を開設。メーカーなどがAmazon内でキャンペーンを行いやすい環境を整備し、キャンペーン開催を増やして消費者への売り場の魅力を高める。

「Amazonクーポンストア」は、お得なクーポンをまとめた特設ストア。人気のクーポン・定期おトク便クーポン・商品カテゴリー別クーポンなどに分類し、目的別のクーポンにアクセスしやすくした。

クーポンをクリックすると、受け取った状態で当該商品ページに移動し、割引価格で購入できるようになっている。「もらったクーポン」は蓄積され、キャンペーンの間、利用することも可能。

「Amazonクーポンストア」からクーポンを獲得しなくても、対象商品には商品ページの販売価格の下にある「クーポンをもらう」をクリックすると、クーポンを取得することができる。

オープン時には、日用品、食品、飲料、お酒、ペットフード、ペット用品などの消費財を中心に、約700アイテムを対象としたクーポンを展開。割引率が30%を超える商品も登場するという。

アマゾンが「Amazonクーポンストア」を開設

1クリックでクーポンを取得できるように変更

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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汎用的なサイズのパッケージに対応した自動梱包機「e-Cube」を導入、DMS | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
「e-Cube」は、パッケージの高さを中身にあわせて自動調整して梱包する梱包機

通販向け物流代行を行うディーエムエス(DMS)は8月12日、2015年4月に開設した物流センターに最新鋭の自動梱包機「e-Cube」(フランスB+Equipment社製)を導入すると発表した。パッケージの高さを中身にあわせて自動調整して梱包できるもの。自動梱包による倉庫内作業のスピード化を維持しつつ、パッケージのサイズを小さくすることで配送料金を最適化できるようになる。

従来の自動梱包機の多くは、一定の大きさのパッケージにしか対応していなかった。「e-Cube」は汎用的なパッケージサイズに対応し、クライアントのさまざまな要望に対してリーズナブルに応えることができる。

パッケージを小さくすることで隙間を縮小するため緩衝材を削減することが可能。トラックの積載効率を高めることができる。100%リサイクル可能な素材のみを使用し、環境面で大きな効果が期待できるとしている。

「e-Cube」の導入は8月下旬を予定。今後、現在稼働中の他のマテハン機器・物流システムと連携し、稼動する予定。

DMSでは「e-Cube」の導入を機に、通販・EC事業者向け物流代行サービスの導入者拡大につなげていくとしている。

「e-Cube」の仕組み

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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テコラスが「コレカゴplus」を大幅刷新、お客を“ファン化”させる機能などを強化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
管理画面のUI(ユーザーインターフェース)を「テンポスター」と統一

EC支援を手がけるテコラス(旧SAVAWAY)は8月までにネットショップ構築サービス「コレカゴplus」のリニューアルを実施し、8月6日にアップデートした新プランの提供を始めた。機能強化に加え、利用プランを変更。同じく2015年にリニューアルした受注・在庫・商品一元管理システム「TEMPOSTAR(テンポスター)」とのセット販売も進める。

テコラスでは2014年、「テンポスター」の開発に注力。2015年に入ってから「コレカゴplus」の機能強化に着手した。NHN PlayArtグループ入りにともない、NHNの開発者も開発に参加。機能強化をグループ一体となり推進してきた。

主なリニューアル内容は次の通り。

  1. 1人ひとりの購入者プロフィールに合わせたデザインの出し分け・販売促進の設定
  2. Google Analyticsでのプロフィール情報を組み合わせた売上分析・アクセス分析
  3. SEOにも効果的なマルチデバイス対応
  4. ソーシャルメディアを売り場として販路拡大
  5. 「TEMPOSTAR」とセット利用で自社ネットショップとECモールの運営を効率化
  6. EC事業者の立場で考えた管理ツールのデザイン変更

最大の特徴は、管理画面のUI(ユーザーインターフェース)を「テンポスター」と統一したこと。

旧SAVAWAYではカートと受注管理などのシステムを併用するケースが多かった。また、それぞれ別の会社のカートと受注・在庫・商品一元管理システムを利用するよりも、1つの支援会社で統一したいというニーズもある。このように、今後は「テンポスター」との併用が増えると想定、UIの統一に踏み切った。

「コレカゴplus」のUIは「テンポスター」に統一

「コレカゴplus」の管理画面は「テンポスター」のUIに統一した

今回のリニューアルは消費者の“ファン化”にこだわった。

「1人ひとりの購入者プロフィールに合わせたデザインの出し分け・販売促進の設定」では、会員情報とひも付け、購入実績などに合わせてサイトデザインの表示を変えることが可能。たとえば、新規訪問者には通常のページを表示しながら、常連客にはキャンペーンページを表示するといったことが自由に設定できるようになる。

「コレカゴplus」は1人ひとりに異なるページを表示できる

画像左は新規訪問者、右は既存顧客向けに自動表示するもの

「Google Analyticsでのプロフィール情報を組み合わせた売上分析・アクセス分析」では、カスタムディメンション機能に標準対応。簡単な設定で「コレカゴplus」のプロフィール情報とGoogle Analyticsの情報をひも付け、購入に至るまでの導線、売り上げ分析、アクセス分析などがより詳しくできる。

「ソーシャルメディアを売り場として販路拡大」では、ソーシャルメディアに投稿するURLを直接買い物カゴに誘導する設定が可能。購入個数などもあらかじめ設定することができるので、キャンペーンページなどでの利用が想定されている。

「コレカゴplus」は2013年に旧SAVAWAYがリリース。初期費用2万円、月額1万円から利用できる。「テンポスター」の利用者は初期費用無料、月額は最大23%引きで利用可能だ。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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イオン子会社が香港向けECを開始、楽天の海外販売サービスを活用し生鮮食品を展開 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
イオンの通販子会社、イオンダイレクトが香港向けに「新鮮直送~Japan Premium Online Shop~」を展開

イオンの通販子会社、イオンダイレクトは8月13日、海外向けECを始めた。楽天が提供する「楽天市場」の海外販売サービス「Rakuten Global Market」内に、「新鮮直送~Japan Premium Online Shop~」を開設。香港の利用者向けに生鮮食品などを販売する。

「新鮮直送~Japan Premium Online Shop~」では、白桃などの果物、新潟産こしひかり「朱鷺と暮らす郷」といった米、冷凍ケガニなどの海産物などを取り扱う。

鮮度を維持して香港ユーザーに配達することから、予約約販売方式を採用。日曜日に予約注文を集計し、当週末に商品を届ける。

イオンダイレクトが展開する「新鮮直送~Japan Premium Online Shop~」

「新鮮直送~Japan Premium Online Shop~」のロゴ

商品調達は全農食品と、配送などはヤマト運輸、ANA Cargoと連携した。商品の輸出や配送は、ヤマト運輸の国際宅急便・国際クール宅急便など、ANA Cargoが設けた24時間発着可能な「沖縄国際物流ハブ」を組み合わせた。新鮮で高品質な日本の農産物などを、鮮度を維持しながら香港ユーザーに配達する。

グループ企業であるイオンストアーズ香港と協業し、インターネットとリアル店舗を活用したO20プロモーションを実施する。

イオンは2009年、三菱商事の子会社だったデジタルダイレクト(当時、現在のイオンダイレクト)に出資。2013年に全株式を取得し、イオングループの100%子会社にした。同年3月に現在の社名に変更している。

イオンはダイレクトマーケティング事業として「ノンストア事業」を展開。通販サイト、実店舗の商品を宅配する「イオンのネットスーパー」などを運営している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

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楽天市場の広告効果や出稿状況を知って戦略立案を手助けする。出店者必見の「ad Nint」 | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago
楽天市場内の広告枠の出稿効果などを測定できるサービスを開発したハングリードの吉武修平社長へのインタビュー

楽天市場内に出稿した広告の効果測定、ある広告枠にはどんな他の店舗が出稿しているかわかれば、自社店舗の運営に役立つに違いない。そんな要望に応えるため、EC企業向けシステム開発のハングリードは2014年7月に、楽天市場内の広告枠に広告を出稿した際の効果測定が行えるツール「ad Robot(アドロボット)」の提供を開始。8月4日から、出稿する前にある広告枠の効果を測定したり、どんな店舗が出稿しているかなどを知ることができる「ad Nint(アドニント)」の提供を始めた。「ad Nint」の機能や仕組みなどを取材した。

広告を出稿しなくても、広告枠の有用性を指標として可視化

「ad Nint(アドニント)」でできること

  • 「楽天市場」の広告枠企画枠に、過去3か月間でいくつのECサイトが出稿(購入)しているか閲覧できる
  • 広告枠を購入したECサイトが、当月に過去7日間と比べてどのくらい売り上げを伸ばしたか把握
  • ある広告枠を購入した店舗が、他にどんな枠に出稿しているのかを教えてくれる機能
  • 広告を出稿した他社商品の直近30日の売り上げデータを表示
  • 特定広告枠での、広告クリエイティブの違いによる売り上げの差異の把握

楽天市場の広告枠は効果測定ができず、出店者は過去に出稿した際の経験則をもとに広告を打つケースが多い。いわゆる経験に基づいた“勘”だ。

こうした“勘”に頼る店舗運営から、データに基づいた広告出稿ができるようにするため、ハングリードは「ad Robot」の提供を開始した。ただ、「ad Robot」は広告出稿の結果を分析するサービスで、まずは広告を出稿しなければ効果を分析することができない。

広告を出稿する前に効果や実績を調べたい……こんなニーズに応えるために開発したのが「ad Nint」。自社で広告を出稿しなくても、どの広告枠が有効なのか数値として指標化する

具体的には、いくつかある広告枠企画の枠に、過去3か月間でいくつのECサイトが出稿(購入)しているか閲覧できる機能を搭載。この指標を見ることで、広告枠のリピート率を測り、リピート率が高い枠ほど効果が出ていると推測できる。

また、広告枠を購入したECサイトが、当月に過去7日間と比べてどのくらい売り上げを伸ばしたか、を調べることも可能。ある広告枠を購入した店舗が、他にどんな枠に出稿しているのかを教えてくれる「レコメンド機能」もある。これまで認識していなかった新たな広告枠を知ることもできるようになっている。

「ad Nint」のレコメンド機能のイメージ

レコメンド機能のイメージ

広告を出稿した他社商品の直近30日の売り上げデータを表示することも可能。加えて、広告データのクリエイティブも売り上げデータに紐付いており、同じ広告枠でも広告クリエイティブの違いでどのくらい売り上げが異なるか、といったデータも見ることができる。どのようなクリエイティブが売り上げにつながりやすいのかを、データとして知ることができるようになっている。

「ad Nint」は他社商品の売り上げも見ることができる

ある広告枠を利用している他社商品の売り上げを見ることもできる

対象となる広告枠は純広告だけでなく、サーチワード、イベント広告、メルマガ広告など様々な広告に対応している

アドウェイズテクノロジーのシステムを広告に特化して提供

こうした機能を搭載した新サービスは、アフィリエイトサービスなどを提供するアドウェイズのグループ会社であるアドウェイズテクノロジーが提供する「Nint」を利用したもの

アドウェイズテクノロジーは、中国最大のECモール「Tmall」の出店者の売り上げ分析などを外部企業でも行える「情報通」を提供しており、これを楽天市場向けにカスタマイズした。ハングリードはアドウェイズと業務提供し、さまざまなデータのなかから広告に関係する機能だけをわかりやすく利用できるようにしたのが、「ad Nint」という。

こうしたサービスを出店者が利用することで、楽天から注意が入るのではないか、という懸念がある。これに関し、ハングリードの吉武修平社長は「すでに楽天にも説明を行っている」と話す。

事前にこれくらいの売り上げになると予測できれば、EC事業者は広告が出稿しやすくなり、広告出稿の促進につながります。そうなれば、楽天にとってもプラスになるはず。

料金は月額5万3500円からで、半年契約と1年契約で料金が異なる。月額利用料は契約時の一括支払い。純広告の調査には5ポイント消費するといったポイント制を採用。利用できるポイント数に応じてプランが異なる。

「ad Nint」の料金体系

料金体系

契約できるのは楽天に出店している店舗のみで、広告代理店などは契約できない。

これまで、自社のクリエイティブが悪いのに、「広告効果が悪い」といって広告出稿を止めてきたEC事業者も多かったでしょう。「ad Robot(アドロボット)」とあわせて使用すると、他社広告のクリエイティブや効果を見ながら、自社の広告効果を分析して、クリエイティブの改善につなげることができます。広告効果が高まれば、今までは利用できなかった広告枠も、費用対効果を高めることができ、売り上げアップにつながります。両サービスをあわせて使用することで、いろんな広告枠を利用してほしい。(吉武修平社長)

ハングリードの吉武修平社長

吉武修平社長

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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お客さんの希望日に商品が届かない!? リードタイムの落とし穴 | スイーツ通販で目指せ大成功! | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 7ヶ月 ago

誕生日、母の日、父の日、クリスマス……イベント対応で販売のチャンスをつかめ!(連載第4回)

※マンガをクリックすると次のページに移動します。

ここからスタートヒロシ:マモルさん 聞いてください 俺 ビッグアイデア考えましたよ!!
誕生日や母の日やクリスマスみたいなイベントに “とろッポ”を売るんです
マモル:うるせーな!! でけえ声出すなよ!
マモル:……ってかわりとフツーのアイデアだな お客さんのイベントに対応したいって話だな それはいいけど リードタイムには気を付けろよ
エイジ:リードタイム?

登場人物

ヒロシ

竹田 ヒロシ
お調子者だけど努力家の30歳。「とろッポ」の通販を始めたばかり。

ユカリ

梅川 ユカリ
ヒロシの彼女。27歳。いきなり脱サラしたヒロシに腹を立てながらも見守っている。

エイジ
松井 エイジ
ヒロシの高校の後輩。家業の和菓子屋「松井」を継いで「とろッポ」を生み出した。
マモル

長山 マモル
ヒロシのよきアドバイザー。ネットショップのコンサルをしている。

ここからスタートマモル:丁寧に言えばリードタイムは 注文からお客さんが商品を食べる瞬間までの時間のことだ
15:00	ヒロシ、1日の注文をまとめる17:00	エイジの店に発注09:00	エイジ、注文情報を確認〜発送準備17:00	宅配業者に今日発送する分を託す
リードタイム管理のポイントはこれだ!
・地域によって配送にかかる日数は異なるから 発送地からの配送日数は事前にまとめておこう
・注文が重なりそうな年末や休業日は、前もって注文の締め切り日を商品ページに入れておこう
・冬季の積雪地域も配送遅延の可能性が高くなる。商品ページでのお知らせや配送業者への確認を忘れずに
・受注生産の商品などは製造日数も余裕を持って考慮に入れたリードタイム管理を行おう
・配送業者から小まめに情報を聞き、配送の込み合うタイミングを確認しておこう
マモル:“とろッポ”は冷凍商品だから 解凍時間の目安もしっかりとページに明記するといい 
記念日当日に解凍が間に合わず 食べられないのはがっかりだろう?
ここからスタートヒロシ:なるほど〜〜 気を付けなきゃいけないことが結構あるんスね
マモル:だがイベント対応はうまくいけば稼げるぜ! リードタイムには余裕を持っておくんだぞ
ヒロシ:押忍! やってみます!!
マモル:だから店内で大声出すなよ
ヒロシ:さっそく俺はエイジにイベント対応を始めようと エイジに伝えた
エイジ! そーゆーことだ メッセージカードとかの資材も送るからよろしくな!
エイジ:わかりました ヒロシ先輩!
ここからスタートところが あれだけマモル先輩にリードタイムの説明を受けていたにもかかわらず 俺はやってしまった……
ヒロシ:ええっ! いまからじゃ20日に届かない!?
エイジ:はい…… ヒロシ先輩からメールをいただいたのが深夜だったので… 最短でも21日着になります
ヒロシ:20日の誕生日に届けないと またクレームが…… なによりもお客さんの大切なイベントを台なしにしてしまう……
ここからスタートヒロシ「エイジにクレームがあった事を伝え 梱包について改善しようと提案した」エイジ「すいません… それでわざわざ来てくれたんすか先輩」ヒロシ「俺は本当にとろッポを全国の人々に食べてほしいんだ! 梱包用のパッケージも感がえてきた!」エイジ「そこまでとろッポの事を思ってくれてるんすね」ヒロシ「当たり前だ! とろッポを売るためならなんだってやるぜ!」
ここからスタートお客さん:あれっ? 宅配の人だよね?
ヒロシ:……はい 和菓子屋松井の配送になります あのー 実は……
ここからスタート俺はお客さんに事情を説明した─
お客さん:……それでわざわざ届けてくれたのか ありがとう!
ヒロシ:とんでもないです 奥さまのお誕生日に間に合って良かったです
お客さん:妻が大の甘党でね ネットで見つけて 気になっていたんだ 美味しかったらまた注文するよ!
ここからスタート数日後─
ユカリ:ヒロシー ビール買ってきたぞー!
ヒロシ:ユカリ! 久しぶりだな ど……どうした?
ユカリ:田舎のお兄ちゃんから聞いたよ! ヒロシが直接商品を届けに来たって
ヒロシ:ええっ! あのお客さん ユカリのお兄さんだったのか?!
ユカリ:おどろいた? お兄ちゃん 婿養子だから名字違うんだ すごい頑張ってるんだね 見直したよ!

次回は9月公開予定

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確認済み
1 時間 14 分 ago
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