ネットショップ担当者フォーラム

オークファン、中国大手物流「京東物流(JD Logistics)」と連携

1ヶ月 2 週間 ago
オークファン、中国大手物流「京東物流(JD Logistics)」と連携
オークファンは中国大手物流の京東物流と連携し、中国サプライヤーの日本市場進出を支援する取り組みを開始した。越境物流網とBtoB卸プラットフォーム「NETSEA」などの販売基盤を組み合わせ、日本の中小企業や小売事業者に海外商品の新たな仕入れ先を提供する。
furukawa2026年4月30日

オークファングループは4月27日、中国大手物流企業の京東物流(JD Logistics)が展開する国際物流ブランド「JoyLogistics」と連携し、中国サプライヤーの日本市場進出を支援する取り組みを開始したと発表した。

JoyLogisticsが持つ中国国内および越境物流ネットワークと、オークファングループの日本市場における販売・マーケティング支援を組み合わせ、中国サプライヤーと日本市場をつなぐ越境流通の拡大をめざす。

オークファン、中国大手物流「京東物流(JD Logistics)」と連携
中国サプライヤーの日本市場進出を支援する

背景には、中国メーカーやサプライヤーの海外進出ニーズの高まりがある。一方で日本市場は流通構造が複雑で、販売チャネルの確保や現地流通ネットワークの構築が課題になるケースも多いという。オークファングループと京東物流は物流と流通を一体化した越境サプライチェーンを構築し、中国サプライヤーの商品を日本市場へ展開する仕組み作りを進める。

役割分担として、JoyLogisticsは中国国内および越境物流ネットワークの提供、輸送・物流オペレーションの最適化、中国側サプライチェーンの支援を担う。

一方、オークファングループは、中国サプライヤーの日本市場進出支援に加え、BtoB卸プラットフォーム「NETSEA」を通じた国内小売への流通拡大、グループ会社OSR(大阪船場流通マート)による販売支援や商品展開のサポートを担う。

オークファン、中国大手物流「京東物流(JD Logistics)」と連携
連携による中国サプライヤーの日本市場進出支援の概要図

今後は、中国サプライヤーの商品を日本市場に展開する機会を広げると共に、日本国内の中小企業や小売事業者に対して、海外商品を仕入れる新たな選択肢を提供していく方針だ。

オークファングループは、流通データ、販売チャネル、物流ネットワークを組み合わせることで越境流通の拡大を図り、国内外の事業者が新たな市場へアクセスできる流通インフラの整備を進めるとしている。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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鳥栖 剛

名入れサービスのレスタス、ユニフォーム・安全作業用品などの事業者向けECサイト「ジャンブレ」を運営する旭産業を買収

1ヶ月 2 週間 ago
名入れサービスのレスタス、ユニフォーム・安全作業用品などの事業者向けECサイト「ジャンブレ」を運営する旭産業を買収
レスタスが、事業者向けEC「ジャンブレ」運営の旭産業を買収。顧客基盤やサプライヤーネットワークを取り込み、名入れ事業の拡大を進める。
furukawa2026年4月30日

名入れ・オリジナルグッズのプラットフォームを展開するレスタスは4月24日、ユニフォームや安全作業用品などを扱う事業者向けBtoB-ECサイト「ジャンブレ」を運営する旭産業の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。

名入れサービスのレスタス、ユニフォーム・安全作業用品などの事業者向けECサイト「ジャンブレ」を運営する旭産業を買収
レスタスがユニフォームなどの事業者向けECサイト「ジャンブレ」を運営する旭産業を買収

旭産業は1963年の創業。事業者向けカタログ通販のパイオニアとして、累計9万社超の顧客基盤と200社以上のサプライヤーネットワークを構築している。主力のECサイト「ジャンブレ」では、ユニフォーム、安全作業用品、環境・販促用品、文具、OA用品などのビジネス向け商品を企画・販売している。

レスタスは今回の買収について、名入れ市場におけるプラットフォーマーとしてのプレゼンス拡大を狙いとしている。自社の強みであるデジタルマーケティングや自社開発の受発注システムを、旭産業の顧客基盤や仕入れネットワークと組み合わせることで、事業拡大につなげる。

クロスセル、受発注自動化、UI・UX改善などでシナジー創出へ

レスタスは、統合による主なシナジーとして6つのポイントをあげている。

1つ目は、レスタスと旭産業の顧客基盤を活用したクロスセルの促進。ユニフォームからノベルティ、事務用品まで、名入れニーズにワンストップで対応する体制の構築をめざす。

2つ目は、レスタスのデジタルマーケティングノウハウの投入。旭産業が運営する「ジャンブレ」に高度なデータ分析を適用し、新規顧客獲得コストの最適化やLTV(顧客生涯価値)の最大化を進める。

3つ目は、自社開発の受発注システム導入による業務効率化。旭産業のワークフローにレスタスのシステムを組み込み、アナログプロセスの自動化やリードタイム短縮、属人化の解消につなげる。

このほか、UI・UX改善による発注体験の向上、名入れプラットフォーマーとしてのプレゼンス強化、サプライヤーとのデータ連携によるサプライチェーンの効率化も進める方針だ。

名入れ市場をリードするレスタスグループの一員となることで、旭産業が培ってきたノウハウと名入れテクノロジーを融合し、より大きな価値を提供できると確信している。両社の強みを生かし、高品質で利便性の高いサービスを届けていく。(旭産業 天野信一社長)

63年の歴史で培われたSMB向け通販・ECのノウハウ、累計9万社超の顧客基盤、レスタスにない商品ラインアップ、全国に広がる200社以上のサプライヤーネットワークを持つ旭産業の参画は、業界の再編・統合の流れを象徴するものだ。両社の経営資源を融合し、相乗効果を最大化することで、次世代の顧客体験を創出し、さらなる成長を加速させる。(レスタス 大脇晋社長)

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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鳥栖 剛

ZETAのAIレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」の「マルチアングルレコメンド」がクチコミ・Q&A表示に対応

1ヶ月 2 週間 ago
ZETAのAIレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」の「マルチアングルレコメンド」がクチコミ・Q&A表示に対応
「高評価の商品を見たい」「使用感の満足度が高い商品を比較したい」「購入前の疑問を解消しながら商品を選びたい」といったユーザーの関心や意図に沿った商品提案が可能になるという
fujita-h2026年4月30日

ZETAは、AIレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」の「マルチアングルレコメンド」がクチコミ・Q&Aを加えたレコメンド表示に対応したと発表した。

マルチアングルレコメンドがクチコミ・Q&A表示に対応

購入者によるクチコミ、UGCをメインとした表示が可能に

「マルチアングルレコメンド」は、複数のレコメンドアプローチを店舗におけるディスプレイや陳列棚のように、ECサイト上で縦横無尽にスクロール可能な形でレコメンドする表示方法。今回の対応で、パーソナライズによるレコメンド、トレンド、ハッシュタグに加え、購入者によるクチコミなどの評価、Q&Aを含むUGC(User Generated Content)をメインに表示できるようになった。

具体的には、デジタルシェルフ上にクチコミ・Q&Aを表示するセクションを設けられる。そのクチコミ・Q&Aセクションでは、投稿順や評価の高い順で複数の商品のクチコミやQ&AをカルーセルなどのUXで横方向に連続して表示。さらに、個々のクチコミ・Q&A表示部分は縦方向に回転すると、同じ商品に基づく他のクチコミ・Q&Aを連続して表示できる。

ユーザーは自身の興味関心や利用シーンに加え、使用感や満足度など他のユーザーの声も踏まえながら商品を比較・検討できるようになり、より納得感のあるデジタルシェルフ体験につながるという。今回の対応の特長は次の通り。

レビュー・評価・Q&Aを元にした新たな比較検討体験を実現

クチコミやQ&Aを活用したレコメンド表示で、商品データや人気情報に加え、購入者の声を踏まえた比較ができるようになる。ユーザーは購入後の使用感をイメージしながら商品を比較できるようになり、デジタルシェルフ上でより自分に合った商品を選びやすくなる。

クチコミ・Q&Aを通じて比較と理解を深めるデジタルシェルフを実現

マルチアングルレコメンドは、人気・トレンド・ハッシュタグ・パーソナライズなど複数の観点で商品群を提示できる。今回の対応で、クチコミ・Q&Aに基づくおすすめ商品を横方向に見比べながら、その商品についての評価や回答内容などを縦方向に連続して確認できるようになった。ユーザーは商品を比較しながら、気になる商品の購入理由や使用感への理解もその場で深められるようになり、より納得感のある比較検討につながるという。

デジタルシェルフ上の商品発見の幅をさらに拡張

レビュー評価や利用者からの声、購入前の疑問に対する回答内容などを踏まえた商品提案で、人気やトレンドだけでは見えにくい観点からも商品を見つけやすくなり、デジタルシェルフにおける商品発見の幅を広げられる。

デジタルシェルフに対する需要拡大が背景に

近年のEC市場において、検索やレコメンドによる商品発見に加え、レビュー・Q&AなどのUGCに基づいた購入判断が一般化してきている。生成AIや対話型UIの普及で、ユーザーは曖昧な要件でも対話を通じてニーズを具体化しながら商品を探索できるようになり、商品スペックや人気度に加えて、利用者の評価や感想を踏まえた提案の重要性が高まっている。

こうした背景を受け、ZETAは「ZETA RECOMMEND」が提供する「マルチアングルレコメンド」において、従来のハッシュタグ・人気・パーソナライズ・トレンドなどに加え、新たにクチコミ・Q&Aを活用した商品表示に対応した。

「ZETA RECOMMEND」とは

パーソナライズされたレコメンドで潜在ニーズを発掘し、収益とユーザーの満足度向上を支援するマーケティングソリューション。

閲覧経路などのデータからリアルタイムでパーソナライズしたレコメンド、同じ商品をチェックしたユーザーが閲覧している商品を提示するといった機能がある。

「ZETA RECOMMEND」の基本機能
「ZETA RECOMMEND」の基本機能(画像は「ZETA CX」サイトからキャプチャ)

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この記事の筆者

藤田遥

ネッ担編集部

保険系SE→ECサイト運営を経て、編集未経験でインプレスに入社し、ネットショップ担当者フォーラム編集者に。趣味は音楽を聴く、ゲーム、ショッピング。ライブと買い物に行くとき以外は基本的にインドア派。カレーとコーラが好き。

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fujita-h

検索から「エージェント」へ。Googleと米国美容大手が挑む「UCP」活用によるAIで検索→購入までできる買い物体験とは

1ヶ月 2 週間 ago
検索から「エージェント」へ。Googleと米国美容大手が挑む「UCP」活用によるAIで検索→購入までできる買い物体験とはtakano-mai2026年4月30日世界を先読み!日本独占配信 米国でもっとも有名なEC専門メディア『Digital Commerce 360』からの最新記事海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

米Googleと美容・コスメ専門店大手の米Ulta Beauty(アルタビューティー)はこのほど、共同で2つのAIサービスを発表しました。1つ目は、Googleの検索インターフェースや「Gemini」に組み込まれた「AIモード」によるエージェント型コマース。2つ目は、AIショッピングエージェント/アシスタントの「Ulta AI」です。これらのAIサービスの特長を解説します。

米GoogleとUlta Beautyが2つのAIサービスを共同開発

美容・コスメ専門店大手のUlta BeautyとGoogleは、AIにフォーカスしたパートナーシップを4月22日に発表しました。消費者は「Gemini」のエージェント型コマース機能を通じて、Ulta Beautyの商品を購入できるようになります。

Google画面上からのUlta Beautyの商品の購入イメージ(画像はUlta Beautyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャして追加)
Google画面上からのUlta Beautyの商品の購入イメージ(画像はUlta Beautyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャして追加)

GoogleとUlta Beautyは、2つの主要なAIサービスを共同で発表しました。

1つ目は、Googleが検索インターフェースおよびGemini内に組み込んだ「AIモード」におけるエージェント型コマースです。

2つ目は、「Ulta AI」です。GoogleとUlta Beautyは「Ulta AI」を「ショッピングエージェント」または「アシスタント」と位置づけています。「Ulta AI」はGoogleが提供する小売・サービス業界向けAI基盤「Gemini Enterprise for Customer Experience」を使用して構築しており、Ulta Beautyが持つ4600万人以上のロイヤリティ会員のインサイトが活用されています。

Googleでマーチャント・ショッピング担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるアシッシュ・グプタ氏は、「エージェント型AIは、あらゆる人にとってオンラインショッピングをより簡単にさせる大きな可能性を秘めています」と話しています。

デスクトップ表示(左)、モバイル画面表示(右)の「Ulta AI」のインターフェース表示イメージ(出典:GoogleおよびUlta Beautyのプレスリリース)
デスクトップ表示(左)、モバイル画面表示(右)の「Ulta AI」のインターフェース表示イメージ(出典:GoogleおよびUlta Beautyのプレスリリース)

Google「UCP」活用でAIコマースを円滑化

グプタ氏によると、Ulta BeautyはGoogleの「ユニバーサル・コマース・プロトコル(UCP)」を導入することで、AIモードでのエージェント型コマースを円滑化し、購入プロセスの「障害」を取り除いているそうです。 

「UCP」は、Googleが米Shopifyと共同開発したAI決済対応の標準プロトコルで、AIエージェントと加盟店(EC事業者)をつなぎ、商品検索から購入までの一連のショッピング体験をシームレスにつなげるための基盤です。

なお、Shopifyは2026年3月下旬、「ChatGPT」から自社のECプラットフォーム「Shopify」を利用するブランドの商品を購入可能にする連携を開始しています。

「Google AIモード」内でのエージェント型コマース機能

GoogleとUlta Beautyは、今後1か月かけて「Google AIモード」内にエージェント型コマース機能を順次展開していくとしています。

この機能によって、消費者はGoogle AIモードを通じてUlta Beautyの商品を検索・購入できるようになり、エージェント型コマースの代表的な活用例の1つとなります。GoogleとUlta Beautyによると、消費者はGoogleのインターフェースを用いた対話を通じて、次のようなアクションが可能になるとしています。

  • 商品のお薦め情報を受け取る
  • 買い物する商品の選択肢を比較する
  • 対象商品の決済を完了させる

Googleは発表のなかで、Ulta Beautyを「エージェント型コマース開発における初期の協力パートナー」と呼び、Ulta Beautyが「この新たなコマースモデルが美容分野でどのように機能するかを探る上で、大きな助けとなった」としています。

Ulta Beautyのローレン・ブリンドリー氏(チーフ・マーチャンダイジング・アンド・デジタル・オフィサー)は、「AIを活用した信頼できる専門知識とセグメントした商品提案を通じて、消費者に新たな商品との出会いを促したいと考えています」とした上で、次のように話しました。 

Ulta Beautyは昨今、専門的知識と、お客さまごとにセグメントされた商品提案という強みをAIによるショッピング体験へと拡張しています。これにより、場所を問わず、よりシームレスでパーソナライズされた、そのまま購入可能な商品発見体験をお客さまに提供します。(Ulta Beauty ブリンドリー氏)  

チーフ・テクノロジー・アンド・トランスフォーメーション・オフィサーのマイク・マレスカ氏は、Ulta Beautyが「『UCP』の活用企業として早い段階から参画していた」と明かしました。

お客さまの美容商品の探し方や買い方は明らかに変化しており、その過程でAIがより大きな役割を果たすようになっています。AIはパーソナライゼーションをさらに高度なレベルに引き上げる可能性を秘めていると信じています(Ulta Beauty マレスカ氏)

Ulta Beautyが自社ECサイトで提供する「Ulta AI」

Ulta Beautyは、自社ECサイト(ulta.com)で「Ulta AI」の提供を開始しました。今後はモバイルアプリにも展開していく計画です。

「Ulta AI」は、ユーザーごとにパーソナライズしたショッピングガイドを提供します。これには、膨大な商品カタログの中からユーザーがアイテムを見つけ出すためのサポートや、AIアシスタントによるお薦めなどが含まれます。

次世代のコマースは、小売事業者がいかにAIを実用的かつ拡張可能な機能に変革できるかによって形作られます。「Gemini Enterprise」をUlta Beautyのデータやコマースインフラと組み合わせることで、より利便性や精度の高いプラットフォームを構築し、デジタルエコシステム全体でイノベーションを加速させ、新たな顧客体験の提供につなげます。(マレスカ氏)

米Google Cloudのダルシャン・カンタク氏(応用AI担当バイスプレジデント)は、Ulta Beautyとの提携を「業界の新たなベンチマークになる」と評価しています。

Googleのショッピングエージェントは、消費者の意図とインスピレーションをつなぎ合わせ、カスタマージャーニーを加速させます。従来の検索フィルターを飛び越え、発見から決済まで、パーソナライズされた迅速な体験を提供します。こうした利便性や顧客体験をつなぎ合わせることで、あらゆる検索・購入体験が消費者にとってより意味のある、楽しいものになるのです。(Google Cloud カンタク氏)

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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この記事の筆者

Digital Commerce 360

世界最大級のネット通販業界の専門誌『Digital Commerce 360』(旧『Internet Retailer』)は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

takano-mai

“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?

1ヶ月 2 週間 ago
“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?furukawa2026年4月30日ビジネスに役立つ補助金・助成金制度

国土交通省は、再配達の削減など物流負荷の低減を目的に、「物流負荷の低減に向けた多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」の公募を4月13日に開始した。EC事業者、物流事業者、その他物流関連事業者を対象に、先進的な実証調査・効果検証の取り組みを支援する。補助率は2分の1以内、補助金額は250万円以上、5000万円以下。公募期間は4月13日から5月22日12時まで。

「物流負荷の低減に向けた多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」は、再配達削減など物流負荷の低減をめざし、「置き配サービス」の事業者間連携を促す配送データ形式の共通化、駅・公共施設などの宅配ロッカー活用、物流に配慮した注文方法の普及促進といった先進的な取り組みに関する実証調査・効果検証を支援する制度。

“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?
「物流負荷の低減に向けた多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」の公募ページのトップ画面(画像は編集部がキャプチャ)

「ゆっくり配送」も補助対象に

補助対象として想定されているのは、大きく3つの取り組みだ。

1つ目は、置き配サービスの事業者間連携。宅配事業者ごとに異なる伝票番号の付番ルールを整理し、共通コード体系を構築した上で、オートロック開錠システムなどとの連携を図る取り組み。置き配のセキュリティと利便性の向上をめざす。

“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?
補助対象の例として置き配サービスの事業者間連携をあげた(画像は編集部が公式サイトからキャプチャ)

2つ目は、駅や公共施設などに設置された宅配ロッカーの活用。EC購入時の受取方法としてロッカーを指定できるようにし、EC事業者とロッカー事業者のデータ連携によって、通勤・帰宅途中に受け取れる環境の整備を進める取り組みだ。

“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?
宅配ロッカー活用も補助対象に(画像は編集部が公式サイトからキャプチャ)

3つ目は、物流に配慮した注文方法の普及促進。配送日数を長めに設定する、いわゆる“ゆっくり配送”のような選択肢を消費者に提供し、その行動変容が物流全体の負荷軽減につながるかを検証する取り組み。

“ゆっくり配送”などに最大5000万円を補助する「多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」とは?
”ゆっくり配送”も補助対象に(画像は編集部が公式サイトからキャプチャ)

補助率は2分の1以内、下限250万円・上限5000万円

補助対象は、物流負荷の低減に向けて、消費者の受取・注文方法の選択肢を広げる先進的な取り組みに関する実証調査・効果検証事業に必要な費用。補助率は2分の1以内で、補助金額は下限250万円、上限5000万円。

採択後は、事務局に対して補助金の交付申請を行い、間接補助事業者として事業を実施する。

対象事業者は、EC事業者(ECモール事業者を含む)、物流事業者、そのほか物流関連事業者。一方、国土交通省から補助金停止措置や指名停止措置を受けている事業者、暴力団排除に関する誓約事項に該当する者は対象外となる。

申請時はKPI設定が必須、効果検証と終了後の計画提示も求める

「物流負荷の低減に向けた多様・柔軟な受取・注文方法の普及促進事業費補助金」では、施策の実施に加え、事業目標の設定が求められる。制度の目的が物流負荷の低減や再配達削減にあるため、申請時にはKPIと具体的な計測方法の設定が必要となる。

特に、「物流負荷の低減」や「再配達率の削減効果」を確認できる指標の設定が必須。KPIの例は次のとおり。

  • 再配達率の削減
  • 再配達にかかるトラックドライバーの労働時間の削減量または削減率
  • トラックドライバーの労働時間当たりの配達個数の増加量または増加率
  • 1個当たりの配達に要するトラックドライバーの労働時間の削減量または削減率
  • 多様・柔軟な受取方法の選択実績の増加率
  • 面積当たり、または人口当たりの受取拠点数の増加
  • トラック積載率の向上

加えて、申請時に提出する実施計画には、事業期間内の効果検証を盛り込む必要がある。実証で終わるのではなく、施策の成果を検証する設計が前提となる。

さらに、事業終了後についても、多様・柔軟な受取・注文方法の普及に向けた事業計画と目標の提示が求められる。

公募期間は2026年5月22日12時必着。説明会資料や公募要領などは特設サイトで公開している。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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老舗企業から学ぶブランディング戦略/JA共済が実践したUI/UX改善/成功するサイト構築には「型」がある! 【Webサイト関連講演】

1ヶ月 2 週間 ago
老舗企業から学ぶブランディング戦略/JA共済が実践したUI/UX改善/成功するサイト構築には「型」がある! 【Webサイト関連講演】
【Web担】Web担主催イベント「Web担当者Forumミーティング 2026 春」全24講演を5月25日(月)に赤坂インターシティコンファレンスにて開催。
fujita-h2026年4月30日

富士通、JA共済、アドビ、日本マイクロソフトなどが登壇する「Web担当者Forumミーティング 2026 春」を5月25日(月)に赤坂インターシティコンファレンスにて開催します。

全24講演のなかから、Webサイトについて学べる講演を3つ紹介します。

イベントの詳細を確認する↓↓

Webサイト関連オススメの講演3選

① 老舗企業から学ぶブランディング戦略、自社の強みを伝えるWeb設計と情報発信の極意   
5月25日(月)10:30~11:15   
講師:百田 光里 氏(大丸松坂屋百貨店)

大丸松坂屋百貨店では、コロナ禍による顧客接点の変化を契機に「自分たちは何者なのか」という問いからブランディング活動をスタート。再定義されたブランドの思想や価値観を、Web上で“伝わる形”へと落とし込み、2025年には「企業グランプリ部門 プロモーションサイト賞 グランプリ」を受賞しました。   
この経験をもとに本講演では、

  • ブランドの存在意義や価値観をどのように言語化・可視化するのか
  • コンセプトをWeb体験へと変換するプロセス
  • ブランドの世界観をどう広げるのか(プロモーション設計)

など老舗企業が実践してきた事例を踏まえて、自社のブランディングに応用できるポイントを紹介します。

百田氏のセッションの詳細を確認する↓↓

 
磯谷

ブランド価値をどう言語化・可視化し、Web設計に落とし込むべきか——そんな悩みを抱えている方は必見! 老舗百貨店が実践した、ブランドの世界観を広げるプロモーション設計の考え方や情報発信のポイントを学びましょう。

② JA共済が実践したUI/UX改善   
アクティブユーザーが2倍になった、ユーザーに“寄り添う”設計   
5月25日(月)14:15~15:00   
講師:岸本 大 氏(全国共済農業協同組合連合会)

アプリの役割や位置づけの曖昧だったことにより、利用者数の伸び悩みという課題を抱えていたJA共済アプリ。そこで、利用データとユーザーの声を読み解き、情報設計・導線・画面内表現といったUI/UXへどのように落とし込んだのか。アクティブ率等の急成長、ひいてはグッドデザイン賞やRed Dot Design Awardなどの受賞にもつながった改善の考え方と実践プロセスを、JA共済アプリの事例を通して解説。Webサイト制作にも応用できる知見をお話しします。

岸本氏のセッションの詳細を確認する↓↓

 
磯谷

利用データやユーザーの声をもとにアプリの役割を再定義し、UI/UXを磨き上げたJA共済の舞台裏を公開。Webサイト制作にも応用できる、課題の見立て方や改善手法の基本を学びましょう。

③ 成功するサイト構築には「型」がある! プロが教える「プロジェクトの落とし穴」回避術   
5月25日(月)17:05~17:50   
講師:松田 成正 氏(一般社団法人I.C.E.)   
    岡田 行正 氏(一般社団法人I.C.E.)   
   阿部 淳也 氏(一般社団法人I.C.E.)

「追加費用の発生」「仕様の認識齟齬」「公開直前のちゃぶ台返し」など、Web制作の現場で繰り返されるトラブルは、プロセスや事前確認のための「型」を知ることでリスク回避が可能です。本セッションでは、制作会社が結集する団体「ICE」が、プロジェクトの現場から得た知見をまとめた作業範囲記述書(SOW:Statement Of Work)や制作ガイドラインを紹介。プロジェクト推進時の「落とし穴」を回避するための方法を解説します。

松田氏/岡田氏/阿部氏のセッションの詳細を確認する↓↓

 
磯谷

サイト制作の現場で起きがちなトラブルを防ぐ“型”を解説。手戻りを減らし、安定したプロジェクト進行を目指したい方におすすめ!

他にも講演が盛りだくさんです。会場の収容人数の都合上、人気の講演は定員に達し次第、早期に受付終了となる場合がございます。

イベントは事前申込制ですので、お早めにお申込みをお願いいたします。

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磯谷智仁(Web担編集部)

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ZOZO、韓国ファッションプラットフォーム「ムシンサ」と相互送客企画。GW期間に日韓をオンライン・オフラインでつなぐ施策とは?

1ヶ月 2 週間 ago
ZOZO、韓国ファッションプラットフォーム「ムシンサ」と相互送客企画。GW期間に日韓をオンライン・オフラインでつなぐ施策とは?
韓国の実店舗と日本のECを横断し、条件達成で割引とクーポンを付与する。大型連休に渡韓中のユーザーの購買を促進する施策として行う
ohshima2026年4月30日

ファッションECモール「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは4月29日から5月10日までの期間、韓国のファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」と連携し、オンラインとオフライン(店舗)をまたぐ相互送客キャンペーンを実施する。

期間中、韓国の「MUSINSA」対象店舗で合計10万ウォン(約1万1000円相当)以上の商品を購入する際、「ZOZOTOWN」でお気に入り登録した「MUSINSA」アイテムの画面を提示したユーザーに1万ウォンの割引を適用する。さらに、対象条件を満たした場合は、韓国の「MUSINSA」実店舗で「ZOZOTOWN」での購入に使用できる1500円分のクーポンを進呈する。

今回のキャンペーンは、2025年11月に「ZOZOTOWN」に出店した「MUSINSA」との協業の一環。韓国への旅行者が増加する傾向にあるゴールデンウィーク期間中に、日本のEC(ZOZOTOWN)と韓国の実店舗(MUSINSA)を横断した取り組みとして行う。

「MUSINSA STORE」は2022年にグローバルストアを開設。日本を含む世界13地域でサービスを展開している。渡韓中の「ZOZOTOWN」ユーザーを「MUSINSA」実店舗へ送客し、顧客接点の拡張を図る。また、購買体験をきっかけに日本国内でも「ZOZOTOWN」で「MUSINSA」アイテムの購入につなげることを見込む。

ZOZOは韓国ファッションブランドの日本市場進出および売上拡大につなげる目的で、2024年12月に「MUSINSA」と戦略的パートナーシップに向けたMOU(了解覚書)を締結している。

相互送客キャンペーンの対象店舗

  • MUSINSA STORE(5店舗):韓国ブランドを取り扱うセレクト型店舗(弘大、明洞、聖水、キックス 弘大、キックス 聖水)
  • MUSINSA STANDARD(6店舗):「MUSINSA」のプライベートブランド店舗(弘大店、江南店、聖水店、明洞店、漢南店、西面店(釜山))
  • 29CM/EMPTY(4店舗):コスメ・セレクト業態の店舗(イグキッズ 聖水、イグホーム 聖水、イグホーム 聖水 2、エンプティ 聖水)
相互送客キャンペーン対象店舗の一例
相互送客キャンペーン対象店舗の一例

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[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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大嶋 喜子

メイキップ、“着たときのサイズ感”まで反映するAI画像生成サービス「FitModel.AI」をスタート

1ヶ月 2 週間 ago
メイキップ、“着たときのサイズ感”まで反映するAI画像生成サービス「FitModel.AI」をスタート
モデル着用イメージの着丈や袖丈を1cm単位で再現し、AI画像を生成する。メイキップが画像の生成、品質管理、納品まで請け負う
ohshima2026年4月28日

メイキップは4月24日、AI画像生成サービス「FitModel.AI(フィットモデルエーアイ)」の提供を開始したと発表した。平置きの商品画像から、サイズ感を1cm単位で再現した着用画像をAIで生成する。

AI画像生成サービスのイメージ。着用イメージをリアルに再現する
AI画像生成サービスのイメージ。着用イメージをリアルに再現する

「FitModel.AI」は、大量のSKUでの生成に対応する。メイキップが従前から提供しているアパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize(ユニサイズ)」のサイジング技術と体型データを活用しているという。

主な特長は次の通り。

  • 1cm単位の着用感を再現:着丈・袖丈・ゆとりを1cm単位で再現したモデル着用画像を生成し、「着たときのサイズ感」を正確に反映した画像を生成。モデルの体型・ポージング・背景の要望にも対応する。
  • AI画像生成の運用負荷の削減:メイキップのプロンプトエンジニアチームが生成・品質管理・納品まで対応。EC事業者の作業は商品画像の提供と最終確認のみとなり、AI画像生成の運用負荷の削減が見込める。
AIで生成した身長別の着用イメージ画像。身長ごとに「裾がどの位置にくるか」を再現する
AIで生成した身長別の着用イメージ画像。身長ごとに「裾がどの位置にくるか」を再現する

生成AIの普及が進み、モデル着用画像の生成にAIを活用する動きが広がる一方、ECサイトに掲載できる品質に達しなかったり、初期費用や運用人員の確保が必要だったり、着丈やゆとりといった「着たときのサイズ感」が画像に反映されないことが課題になっているという。メイキップは「結果として、多くのブランドは従来通りモデル手配・撮影に頼らざるを得ず、新商品発売のたびに撮影コストと掲載リードタイムの確保に直面している」と指摘している。こうした背景から、メイキップは「FitModel.AI」を開発した。「unisize」利用企業からの相談がきっかけだったという。

「FitModel.AI」概要

  • サービス名:FitModel.AI(フィットモデルエーアイ)
  • 提供形態:請負型(メイキップが画像生成・品質管理・納品を一括して実施)
  • 運用サポート:専用管理画面によるレビュー・修正指示・一括ダウンロードに対応
  • カスタマイズ:モデル体型・コーディネート・ポージング・背景の組み替えに対応
  • 必要素材:商品の平置き画像、サイズ寸法情報
  • 納品:最短3営業日/大量SKUの一括生成に対応
  • 対応アイテム:アパレル(トップス・ボトムス・ワンピースなど)

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[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

(function(){ try{ var googletag = window.googletag || {cmd: []}; googletag.cmd.push(function() { const adUnitPath = '/49282802/ipc-netshop/pc-all/hyb101', adSizes = [[["fluid"], [728, 90]]], slotElementId = 'div-gpt-ad-1549503899339-0'; const iOr=/^https:\/\/([^.]+\.)+safeframe\.googlesyndication\.com/; googletag .pubads() .addEventListener('slotResponseReceived', function(evt) { if (evt?.slot?.getAdUnitPath() != adUnitPath) { return; } if (!evt?.slot?.getResponseInformation()) { const targetElem = document.querySelector('#'+slotElementId); if (targetElem) { targetElem.style.display = 'none'; } } }) .addEventListener('slotRenderEnded', function(evt) { if (evt?.slot?.getAdUnitPath() != adUnitPath) { return; } const postMessageWithDebounce = Drupal.debounce(function() { const viewportWidth = window.innerWidth; const wIfr = document .querySelector('#'+slotElementId) ?.querySelector('iframe') ?.contentWindow; if (!wIfr || !wIfr.postMessage) return; wIfr.postMessage( { slot: adUnitPath, type: 'banchoSetViewportInfo', data:{ viewportWidth: viewportWidth } }, '*' ); }, 250, false); postMessageWithDebounce(); window.addEventListener('resize', postMessageWithDebounce); window.addEventListener('orientationchange', postMessageWithDebounce); }); }); } catch (e) { if (drupalSettings?.bancho?.userInfo?.insider) { console.warn(e); } } })();
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大嶋 喜子

銀行、保険会社、メタプラなどが投資する日本円ステーブルコイン「JPYC」、小売・EC事業者がチェックしておくべきポイントとは

1ヶ月 3 週間 ago
銀行、保険会社、メタプラなどが投資する日本円ステーブルコイン「JPYC」、小売・EC事業者がチェックしておくべきポイントとは
銀行、保険会社系ファンド、メタプラネットなどが出資する日本円ステーブルコイン「JPYC」は、実店舗やEC決済、企業間送金、国際送金などへの活用拡大を打ち出している。
furukawa2026年4月28日

日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行・運営するJPYCは4月20日、シリーズBラウンドのセカンドクローズで28億円を追加調達すると発表した。1stクローズと合わせたシリーズBラウンドの累計調達額は約46億円となる見込み。引受先には北洋銀行、横浜キャピタル、住友生命系のSUMISEI INNOVATION FUND、メタプラネットなどが名を連ねており、日本円建てステーブルコインの社会実装に向けた期待が高まっているようだ。

銀行、保険会社、メタプラなどが投資する日本円ステーブルコイン「JPYC」、小売・EC事業者がチェックしておくべきポイントとは
累計調達額は約46億円となる見込み

「JPYC」は、暗号資産の一種で日本円と1対1で交換可能な日本円ステーブルコイン。JPYCによると、裏付け資産は日本円の預貯金と国債で保全している。2025年10月の発行開始以降、クレジットカード払い、Web3ウォレットでの決済利用に加え、2026年には実店舗決済スキームの実現に向けた複数のプロジェクトも動き始めているという。

小売・EC事業者が注目すべきなのは、「JPYC」が暗号資産の一種としてではなく、決済・送金インフラとしてユースケースを広げようとしている点だ。JPYCは今回の調達資金の使途として、システム・アプリケーション開発、人材採用、ステーブルコインの発行・償還や決済関連事業、戦略投資の4分野をあげている。特に、消費者向け決済だけでなく、企業間(BtoB)送金や将来的なデジタル給与払いを見据えた法人向け基盤の拡充を進める方針を示した。

実店舗・EC決済、BtoB送金などの領域で活用拡大へ

JPYCは、国産のWeb3ウォレットアプリ「Hashport Wallet」を活用した実店舗での決済導入拡大に加え、ECサイトでの決済も実現していると説明。直近の関連した動きではWeb3・DAO領域で事業を展開するガイアックスが、「JPYC」を活用したEC・フリマ向け決済インフラの受託開発を開始している。

また、JPYCは消費者向け決済だけでなく、企業間送金や決済基盤の拡充も資金使途に明示。国外では、エルサルバドルの実店舗でクロスボーダー決済が確認されているとし、為替や国境の壁を越えた価値移転手段として機能し始めているという。

AIエージェント時代の決済基盤も視野に

今回の発表でJPYCが強く打ち出したのが、AIエージェント同士が自律的に価値を送受信する「M2M(Machine to Machine)決済」への対応だ。JPYCは、AIエージェントが自律的に価値の送受信を行う環境を見据え、シームレスな開発環境への投資を進めるとしている。

拡張するJPYC経済圏、AIエージェントなどの最新技術との連携を進めつつ、実店舗やECでの決済、企業間送金・決済、国際送金など、多種多様な方面でのユースケース拡大の可能性が期待されている。

累計発行額は21億円超、利用アドレスは13.7万を突破

JPYCによると、「JPYC」の累計発行額は21億円(2026年4月15日時点)を突破し、直近3か月で約2.6倍のペースで成長。発行残高(時価総額)に対する取引量も多く、日次での資産回転率が流通額の100%を超える日もあるという。「預金として眠るお金」ではなく、決済・送金・交換のために「常に動き続けるお金」として、実需に基づく利用が広がっているとする。

銀行、保険会社、メタプラなどが投資する日本円ステーブルコイン「JPYC」、小売・EC事業者がチェックしておくべきポイントとは
JPYCの累計発行額は21億円を突破

直接のアカウント開設数は1万7000件だが、実際に「JPYC」を保有したことがあるウォレットアドレス数はその約8倍の13万7000アドレスを突破したという。これは、「JPYC」でアカウント開設をしていないユーザー間でも流通していることを示している。銀行口座を持たずともデジタル通貨を利用できるという、ブロックチェーンならではの「摩擦のない金融体験」が受け入れられつつあるようだ。

銀行、保険会社、メタプラなどが投資する日本円ステーブルコイン「JPYC」、小売・EC事業者がチェックしておくべきポイントとは
JPYCを保有したことがあるウォレットアドレス数は13万7000アドレスに

複数ブロックチェーン対応で「経済圏」をまたぐ共通通貨をめざす

JPYCは現在、Avalanche、Ethereum、Polygonの3つのブロックチェーンに対応。今後はKaia、Arcへの追加も検討しているという。

各チェーンは単なる技術基盤ではなく、それぞれ異なる特長を持つ「経済圏」と位置付けられている。EthereumはDeFi(分散型金融)や大口決済、PolygonはNFTやゲームなどのエンタメ利用、Avalancheは高速処理を生かした即時決済向けといった具合だ。

JPYCは、こうした特性の異なるデジタル経済圏をつなぐ「共通通貨」としての地位確立をめざしており、今後も対応チェーンを拡大しながらユースケースを広げていく考えだ。

ソニー銀行、LINE NEXT、日本免税との連携も

JPYCは、広く社会で使われる「新しい円」として、各業界の大手プレイヤーとの提携も進めている。

ソニー銀行とは、サービス連携に向けたMOU(基本合意書)を締結。伝統的な金融機関との連携により、日本円ステーブルコインの社会的信頼やユースケースの拡大につなげる狙いがある。

また、LINE NEXTの「Unifi」にも正式採用された。数億人規模のユーザー基盤を持つLINEエコシステムの次世代Web3ウォレットでJPYCが採用されることで、マスアダプションに向けた大きなチャネルを獲得した形だ。

さらに、2026年の「免税リファンド新制度」を見据え、日本免税と共同でJPYCを活用した次世代インバウンド決済網の構築も進めている。インバウンド市場における免税還付や決済の課題解決につながる可能性がある。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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(function(){ try{ var googletag = window.googletag || {cmd: []}; googletag.cmd.push(function() { const adUnitPath = '/49282802/ipc-netshop/pc-all/hyb101', adSizes = [[["fluid"], [728, 90]]], slotElementId = 'div-gpt-ad-1549503899339-0'; const iOr=/^https:\/\/([^.]+\.)+safeframe\.googlesyndication\.com/; googletag .pubads() .addEventListener('slotResponseReceived', function(evt) { if (evt?.slot?.getAdUnitPath() != adUnitPath) { return; } if (!evt?.slot?.getResponseInformation()) { const targetElem = document.querySelector('#'+slotElementId); if (targetElem) { targetElem.style.display = 'none'; } } }) .addEventListener('slotRenderEnded', function(evt) { if (evt?.slot?.getAdUnitPath() != adUnitPath) { return; } const postMessageWithDebounce = Drupal.debounce(function() { const viewportWidth = window.innerWidth; const wIfr = document .querySelector('#'+slotElementId) ?.querySelector('iframe') ?.contentWindow; if (!wIfr || !wIfr.postMessage) return; wIfr.postMessage( { slot: adUnitPath, type: 'banchoSetViewportInfo', data:{ viewportWidth: viewportWidth } }, '*' ); }, 250, false); postMessageWithDebounce(); window.addEventListener('resize', postMessageWithDebounce); window.addEventListener('orientationchange', postMessageWithDebounce); }); }); } catch (e) { if (drupalSettings?.bancho?.userInfo?.insider) { console.warn(e); } } })();
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鳥栖 剛

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」

1ヶ月 3 週間 ago
生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
東京商工リサーチの調査によると、生成AIを「会社として活用を推進」している企業は20.3%だった。大企業では組織的活用が約6割に達し、人員配置の見直しを検討する動きも広がっている。
furukawa2026年4月28日

東京商工リサーチは4月27日、企業を対象に実施した生成AIに関するアンケート調査の結果を発表した。生成AIツールの活用を「会社として推進」している企業は2割に上り、5社に1社の水準となった。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
企業での生成AIツール活用の方針

一方、「方針は決めていない」とする企業は37.5%で、前回調査(2025年8月)の50.9%から13.4ポイント低下した。企業の姿勢は様子見から、全社・部門導入や個人利用を含めた活用へとシフトしている。

内訳は、「会社として推進」が20.3%、「部門によって推進」は13.8%、「個人で活用していることもある」は27.1%。前回調査比では全社推進が6.5ポイント、個人活用も4.8ポイント上昇した。

大企業で組織的活用が約6割に拡大

企業規模別では、大企業での活用が先行している。「会社として推進」は36.4%、「部門によって推進」は22.6%で、合計59.1%が組織的に活用。前回の43.3%から15.8ポイント上昇した。

一方、中小企業は「方針未定」が38.7%で最多。「会社として推進」は19.1%、「部門推進」は13.2%で、組織的活用は32.3%にとどまる。ただし前回比では8.9ポイント上昇しており、導入は進みつつある。

また、「個人で活用」は中小企業で増加したのに対し、大企業では減少。大企業では個人単位の試行から、全社主導の導入へと移行している。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
企業規模別の生成AIツール活用の方針

業種別では情報通信が突出

業種別にみると、「全社または部門で推進」の割合は情報通信業が64.4%で最多。金融・保険業(42.4%)、サービス業(38.5%)が続いた。

一方、「方針未定」は農林水産・鉱業(53.9%)、建設業(47.3%)で高く、業種間で導入の進捗に差がある。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
産業別の企業での生成AIツール活用の方針

早期退職の動きは限定的

生成AIの活用が人員削減に直結するかについては、今後5年以内に早期退職を募集する可能性が「ある」とした企業は3.6%にとどまった。「ない」は96.3%で、現時点で大規模な人員削減につながる状況ではない。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
生成AIの活用が人員削減に直結するかについて

規模別では、「ある」は中小企業が3.7%、大企業が3.0%だった。産業別・規模別で見ると、5%を超えたのは分母の少ない大企業の小売業のみで、広範な人員削減の動きが進んでいるとは言いにくそうだ。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
生成AIの活用が人員削減に直結するかについて

半数超が人員構成への影響を想定

一方で、活用企業の53.4%は人員構成への影響を見込んでいる。最も多かったのは「業務効率化による配置転換の可能性」(28.9%)、次いで「総従業員数の抑制」(16.1%)。新規事業による大規模な構造改革よりも、既存業務の効率化を前提とした再配置が中心となっている。

特に大企業では、「配置転換の可能性」が46.7%と高く、中小企業(26.6%)を大きく上回った。生成AI活用を前提とした人材配置の見直しが進みつつある。

生成AIを2割の企業が「会社として活用を推進」、大企業を中心に「既存業務の効率化で、人員構成の見直しを検討」
生成AIツール活用による人員構成への影響

調査概要

  • 調査期間:2026年3月31日~4月7日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答:6327社  ※東京商工リサーチは資本金1億円以上を大企業、1億円未満(個人企業を含む)を中小企業として分類している。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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楽天グループの「楽天市場」、日本郵便の「デジタルアドレス」に対応をスタート

1ヶ月 3 週間 ago
楽天グループの「楽天市場」、日本郵便の「デジタルアドレス」に対応をスタート
楽天グループの「楽天市場」が、日本郵便の「デジタルアドレス」に対応した。4月8日から「お届け先リスト」、4月20日から「お買い物かご」の住所入力画面で利用可能となっている。
furukawa2026年4月28日

楽天グループは、「楽天市場」で住所を7桁の英数字に変換する日本郵便のサービス「デジタルアドレス」への対応を開始した。日本郵便が4月24日に発表した。

楽天グループの「楽天市場」、日本郵便の「デジタルアドレス」に対応をスタート
「楽天市場」上のデジタルアドレスの入力欄イメージ(画像は編集部がキャプチャ)

「デジタルアドレス」は、「ゆうID」に登録した住所を7桁の英数字に変換し、対応サービス上で入力することで住所情報を自動入力できる仕組み。郵便局アプリの送り状作成機能などでも活用されている。

「楽天市場」では配送先入力時にデジタルアドレスが利用できるようになった。「お届け先リスト」では4月8日から、「お買い物かご」では4月20日から対応している。

これにより、ユーザーは住所の手入力を省略でき、購入時の利便性向上につながる。

デジタルアドレスは外部連携を拡大、ECや宿泊分野でも活用

日本郵便は「郵便番号・デジタルアドレスAPI」を無料提供し、外部サービスとの連携を進めている。

EC領域では、GMOメイクショップが2025年7月に「GMOクラウドEC」へ導入。宿泊分野ではアパグループが公式サイトやアプリの会員登録に採用している。また、セールスフォース・ジャパンは、「Salesforce」向け拡張アプリとして住所情報を復号できる機能を提供している。

そのほか日本郵便は2026年1月、「デジタルアドレス・オープンイノベーション」コンソーシアムを発足。楽天グループやGMOメイクショップ、アパグループ、セールスフォース・ジャパンのほか、宅配ロッカーサービスを展開するPackcity Japanなどが参画している。

日本郵便は今後も対応サービスを拡大し、デジタルアドレスの普及を進めていく方針。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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今さら聞けないLTV! お客さまの購買行動をしっかり見るための、LTVという指標と考え方【ネッ担まとめ】

1ヶ月 3 週間 ago
今さら聞けないLTV! お客さまの購買行動をしっかり見るための、LTVという指標と考え方【ネッ担まとめ】fujita-h2026年4月28日新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

何となく「LTVやらないといけないよね」なんて言っている皆さん、こんにちは。LTVの意味をわかっているようでわかっていないし、会議中にも「LTVが~」なんて出てくるかもしれないけれど、今さら聞けないですよね。マーケティング用語ってワードだけが独り歩きして、よくよく聞くと「中身がないなぁ」と思うことがよくあります。自分は「これやりたいなぁ」と思ってから言葉を後づけで覚えるのですが、言葉から入ってキーワードと施策がこんがらがっている人が多い気がします。もちろん、しっかり理解して、きちんと対策を打っているという人もたくさんいます。たまにはデジタルマーケティング寄りな話もということで、「LTV」が何度も出てくると思いますが、今回は面白い事例も含めて、後述の記事を紹介します。

LTVが何を指しているのか、きちんと理解していますか?

LTVを重視しすぎる落とし穴。収益が伸びない原因は「財務指標」と「行動指標」のズレにある | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/e/2026/04/20/15759

EC事業で使われるKPIには、大きく分けて2種類あるということ。

1つ目はLTV、ROI(投資利益率)、CPAのような「財務指標」です。これは投資効率や事業としての成立性を判断するための指標で、「このビジネスは成立しているのか」を見るためのものです。

2つ目はCVR、定期引き上げ率、F別継続率などの「行動指標」。顧客の行動を分解し、「どこを改善すれば成果が伸びるのか」を見つけるための指標です。

LTVは重要な指標ですが、あくまで結果を示す財務指標です。

重要なことが書かれていますね。文中にもありますが、LTVは“あくまで「結果の指標」であって、「原因を特定する指標」ではない”ということです。よく「LTVがどうこう」という話を聞きますが、確かに「LTVは約9800円」というのだけを見ても、何もないですもんね。あくまでも結果であって、改善すべき問題や課題ではない。

自分自身も過去、なんとなく頭打ちになってきた売り上げをどうにかしようと「LTVを考えないと・しないといけない」と思い、同じような思考になっていた気がします。そしていつも、LTVの数字を出した後に「これって結局、その後何をしたらいいんだ?」となっていましたね。我ながら恥ずかしいですが、数字ばかりに囚われて、そもそも財務指標と行動指標をごちゃ混ぜにしてしまい、結局何も結果が出なかったということがあります。

業界ではよく見られた「3回縛り」の仕組みです。定期購入を割安で提供する代わりに、最低3回は購入することが条件になっているものです。

(中略)

「3回終わったら必ずやめよう」と考えるようになるのです。つまり、制度そのものが解約の動機を強化してしまっていたのです。

(中略)

この問題がLTVという指標だけを見ていても決してわからなかったという点です。EC事業は本質的に、顧客行動の連鎖で成り立っています。広告を見て商品を購入し、継続して利用し、やがてロイヤル顧客になっていく。その1つひとつの行動の積み重ねが、最終的に売り上げやLTVといった結果を生み出します。だからこそ、財務指標だけを見ていても事業は改善しません。顧客行動のどこに課題があるのかを理解することが必要

そして「LTVをどうにかうまく回そう!」と、強制的に回す施策を行った結果、「3回縛り」という、お客さまが離脱するポイントとなる施策を打ってしまうということですね。

また、文中にある“LTVという指標だけを見ていても決してわからなかった”という部分、確かにECの“あるある”ですが、結果を見て良し悪しを考える傾向が強いですね。「売り上げが伸びているからOK」「ROASの良し悪しを見る」「売り上げが伸びているから、CVRが下がってもあまり気にならない」――。どこに病魔が潜んでいるかわかりませんが、結果だけで満足してしまう傾向は強い気がします。

結果的にお客さまの動きを見ていないので、その異変に気付きにくい。文末にあるように“EC事業は「売り上げを作るビジネス」ではありません。「顧客行動を設計するビジネス」です”がすべてですね。いつも思いますが、“しっかり”したECの施策は、「顧客行動」「顧客心理」といったお客さまを主語とした考え方が多いと思います。数字ばかり見ていると忘れがちな部分ですが、数字を把握した上できちんとお客さまと対峙することが重要ですね。

要チェック記事

楽天SEO完全ガイド|検索順位を上げて売上を伸ばす方法【2026年最新版】 | アプロ総研スタッフコラム
https://www.apro-soken.co.jp/column/rakuten/seo2026.html

「楽天市場」で売り上げを伸ばすためのSEO施策を細かく説明しています。楽天のSEO施策は「RPP」にも影響します。そのため、きちんと対策を練ることはモールで販売するために大事な施策の1つなので、参考までに。

ECサイト運営を業務効率化するには?改善のコツやツール選びのポイントも解説! | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/109223

業務効率化にはつきものの棚卸。どうしてもここで止まってしまいますが、大事なのは今の状態を診断すること。しっかり現状を理解した上で自分達に合うシステムを導入し、改善していくことが重要ですね。

楽天RPPエクスパンションって実際どうなの?効果的な活用法を事例で解説【コンサル検証レポート】 | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-rpp-exp-casestudy/

これは外部のCPC広告みたいなものなので、楽天への流入を「楽天市場」に任せるのか、自分達でも外部流入を促進するのか、考え方によって導入する・しないの意見が分かれそうな話題ですね。

楽天アフィリエイト料率を4%→6%にアップすると売上は伸びる?実店舗データで検証した結果 | プロテーナム
https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-affiliate-commission-casestudy1/

これは掲載されるタイミングなども影響してきそうですね。実際、自分の経験では売り上げが伸びたこともあるので、タイミング・戦略をしっかり作った上で実施してみるのもいいかもしれませんね。

今週の唸った・刺さった・二度見した

「運はスキル」だ、科学的に幸運を引き寄せる方法がある」 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/94475

才能はテーブルには着かせてくれるが、勝ち札が配られるかどうかを左右するのは運である。違いは、運は積み上げられるという点にある。

今回は珍しくForbesの記事から。あまりこういう類の記事を読まないのですが、ふと目に入り、興味を持って読んでみたら面白いと思った一節です。他にも「心理的な習慣の集合」というキーワードがあり、面白い結果と考え方だなぁと。「最後はどうせ難しそうなことが結論に来るんでしょ?!」と思いながら文章を読んでいたのですが、思っていたよりシンプルで「なるほどな」と。

ECの運用もしかり、キャリアアップもしかり。自分の周りの経営者や仲良くさせてもらっている成功している人は「この辺りを自然と実行しているな」と思いながら記事を読んでいました。もしそうなりたいと思うなら、今日から実行してみてもいいかもしれません。

特別な何かが必要なことでもありませんし、誰にでも今日からできることもあります。取り組むことで運が良くなるなら、それ自体がラッキーですね。それにしても「習慣」ってちょいちょい出てきますね。そっか……習慣だからみんなできないのか。

ということで、今月も最後までありがとうございました。また来月もお会いしましょう! それでは。

「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。

ECMJ 石田氏石田氏

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノイン 酒匂氏酒匂氏

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequation 中林氏中林氏

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 中林慎太郎

ECフリーランス

1981年三重県生まれ、台湾育ち、神戸市在住。

WebデザインとFlashを独学で学び、Web制作会社に入社。芸能プロダクション・テレビ局などの制作に携わる。その後、「神戸フランツ」にアルバイトとして入社。1年後に社員となり、同時期にECサイト運営を任される。その1年後にはバラバラで運営していたWeb部門と受注部門を統括しEC事業部責任者となる。フランツは2022年5月に退社。EC業界のフリーランスとして活動をスタートしている。

fujita-h

【ゴールデンウィーク2026年】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の対応まとめ

1ヶ月 3 週間 ago
【ゴールデンウィーク2026年】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の対応まとめ
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便は、ゴールデンウィーク期間中の交通渋滞や船舶の運休などにより、荷物の配達に遅れが生じる可能性があると案内している。各社の対応や遅延見込みをまとめた。
furukawa2026年4月28日

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便は、ゴールデンウィーク期間中の交通渋滞や輸送制限の影響により、荷物の配達に遅れが生じる可能性があると発表した。各社の対応をまとめた。

ヤマト運輸

4月25日~5月6日の期間中、交通渋滞などの影響により配達遅延が発生する可能性があるとしている。荷物を発送する際は、日数に余裕を持った利用を呼びかけている。

遅延が発生している地域や営業状況は、公式サイトの「お荷物の集配および営業所の営業状況」で確認できる。

また、期間中は一部営業所で臨時休業や営業時間の短縮を実施する。対象拠点の詳細は公式サイトで案内している。

コンビニエンスストアや宅配便ロッカー「PUDOステーション」を利用する場合、通常と営業状況が異なる可能性があるため、各店舗・施設の最新情報の確認が必要としている。

佐川急便

4月29日~5月6日の期間中、交通渋滞などの影響により配達遅延が発生する可能性がある。荷物の発送時には、日数に余裕を持つよう呼びかけている。

日本郵便

大型連休中は、高速道路の渋滞や船舶の運休、旅客増加に伴う搭載制限の影響により、郵便物や「ゆうパック」で遅延が発生する可能性がある。

全国的な遅延は、4月23日~5月6日の引受分が対象。郵便物に加え「ゆうメール」「ゆうパック」などで遅れが見込まれる。

速達郵便物・ゆうメール(レターパックを含む)、書留郵便物・ゆうメール、ゆうパック(保冷を含む)は半日程度の遅れ、速達・書留としない郵便物・ゆうメール、ゆうパケット(クリックポストを含む)は1日程度の遅れとなる見込み。

また、4月29日から5月17日までの引受分について、全国から鹿児島県奄美市・大島郡、沖縄県宛ての荷物で、より大きな遅延が発生する可能性があるという。

このうち、ゆうパケット(クリックポストを含む)は最大4日程度、航空輸送できない郵便物・ゆうメール・ゆうパックは最大8日程度の遅れが見込まれている。日本郵便は、天候不良による船舶欠航などが発生した場合、案内している日数以上に遅延する可能性もあるとしている。

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 石居 岳

石居 岳(いしい・がく)

フリーライター、ジャーナリスト。

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石居 岳

良品計画、無印良品の会員向けポイント施策を初開催。メンバーにポイント5倍付与【4/29~5/6】

1ヶ月 3 週間 ago
2025年9月にリニューアルした会員プログラム「GOOD POINT WEEK」を通じた取り組みの一環。買い物だけでなく、資源回収などの日常の利用もポイント付与の対象とする

「無印良品」を展開する良品計画は、4月29日(水)から5月6日(水)までの期間限定で、会員向けにポイントを5倍付与する「GOOD POINT WEEK」を初めて開催する。

ポイントは「無印良品」のECサイト、店頭での買い物だけでなく、無印良品の資源循環の取り組み「ReMUJI」の1つである資源回収への参加・マイバッグの持参など、日常の利用でも付与する。会員はためたポイントを商品の購入や寄付に活用できる。

買い物だけでなく、社会貢献につながる取り組みにもポイントを付与する(画像は良品計画のコーポレートサイトから編集部が追加)
買い物だけでなく、社会貢献につながる取り組みにもポイントを付与する(画像は良品計画のコーポレートサイトから編集部が追加)

「GOOD POINT WEEK」の実施は、「無印良品」の会員プログラム「MUJI GOOD PROGRAM」の取り組みの1つ。

「MUJI GOOD PROGRAM」では、ためたポイントを買い物に使ったり、さまざまな社会課題に向き合う団体への寄付に活用できる。無理のないかたちで社会や地域との関わりにつながる同プログラムの考え方や仕組みを身近に体験する機会として「GOOD POINT WEEK」を行う。

「GOOD POINT WEEK」の特長

期間中は「無印良品」メンバーを対象に、購入に応じたポイントと行動に応じたポイントの2種類を付与する。

購入に応じたポイントは、購入日の翌日(ECは商品配達日の翌日)に通常通り付与。今回の施策による、残りの“4倍分”のポイントは6月下旬に付与を予定している。合計でポイントを5倍付与する。

行動に応じたポイントは、通常のポイントを付与する際、同時に“4倍分”のポイントも一括で付与する。ただし、「商品レビューの投稿」「マイバッグの持参」は、購入に応じたポイントと同様に施策ポイントを6月下旬に付与する。

ポイントのため方の例(画像は良品計画のコーポレートサイトから編集部が追加)
ポイントのため方の例(画像は良品計画のコーポレートサイトから編集部が追加)

会員プログラム「MUJI GOOD PROGRAM」とは

「無印良品」の会員プログラム「MUJI GOOD PROGRAM」は、2025年9月に従来の制度を見直し、ポイントの使い道を限定せず、ユーザー自身が選択できる仕組みに刷新した。ポイントは1ポイント=1円として買い物に利用できる。さまざまな社会課題に対する取り組みに寄付することもできる。

ポイントのため方は次の通り。

  • 店頭やECでの買い物
  • 買い物に便利な機能の利用(商品のお気に入り登録、配送リストの利用、商品のレビューなど)
  • 「無印良品」のサービス利用(クレジットカード「MUJI Card」の入会など)
  • 資源循環活動への参加(「ReMUJI」資源回収への参加)
  • ごみ削減の取り組みへの参加(店頭へのマイバッグ持参/レジ袋辞退)
「MUJI GOOD PROGRAM」によるポイント利用のイメージ(画像は編集部が「無印良品」のサイトから追加)
「MUJI GOOD PROGRAM」によるポイント利用のイメージ(画像は編集部が「無印良品」のサイトから追加)

2026年上期のEC売上高は4割減

良品計画が発表した2025年9月-2026年2月期(中間期)の国内事業におけるEC売上高は、前年同期比約40%減だった。EC販売停止の影響を受けた。

良品計画が運営するECサイト「無印良品ネットストア」は、アスクルグループのASKUL LOGISTが提供する3PLサービスを利用していたが、アスクルがランサムウェア攻撃を受け、物流機能が停止した影響によって、2025年10月19日から「無印良品ネットストア」の全サービスと「MUJIアプリ」の一部機能を停止。受注を停止していた。同年12月1日に一部商品の受注および出荷業務を再開したのち、12月15日に全面再開した。

2025年9月-2026年2月期の全社売上高は前年同期比14.8%増の4385億4900万円。国内事業の売上高は同8.1%増の2443億4400万円、セグメント利益は同14.2%増の274億9500万円だった。「無印良品計画」「良いね祭」などのプロモーション施策がECの苦戦をカバーした。

2025年9月-2026年2月期(中間期)の国内事業の推移(画像は良品計画のIR資料から編集部が追加)
2025年9月-2026年2月期(中間期)の国内事業の推移(画像は良品計画のIR資料から編集部が追加)

「GOOD POINT WEEK」の概要

  • 期間:2026年4月29日(水)~5月6日(水)(※ネットストアは4/29 0:00~5/6 23:59までに支払いを完了したユーザー)
  • 実施店舗:一部の店舗を除く全国の「無印良品」、ネットストア
  • 内容:「無印良品メンバー」のユーザーを対象に、購入金額、一部行動にひも付くポイントを5倍付与

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

ohshima

eBayの特長&売れる商品・トレンド+関税・円安などを踏まえた戦略が学べるオンラインセミナー【JACCA主催5/21開催】

1ヶ月 3 週間 ago
eBayの特長&売れる商品・トレンド+関税・円安などを踏まえた戦略が学べるオンラインセミナー【JACCA主催5/21開催】
イーベイ・ジャパン公認パートナーが講師を務め、eBayの基礎から最新トレンド、実務の流れ、関税や円安など外部環境の変化への対応などを解説する
fujita-h2026年4月27日

一般社団法人日本越境EC協会(JACCA)は5月21日(木)、ウェビナー「 変化する世界情勢を乗り越える!eBay越境EC入門」を開催する。

▼「 変化する世界情勢を乗り越える!eBay越境EC入門

ウェビナーでは、eBayの基礎から最新トレンド、実務の流れまでを体系的に解説すると共に、関税や円安といった外部環境の変化に対応するための戦略についても具体的に紹介する。また、実際にeBay輸出で実績を持つ講師が、現場視点でのリアルなノウハウを解説する。

プログラム

  • オープニング:日本越境EC協会(JACCA)
  • eBay基礎解説
    テーマ:「eBayとは?グローバルプラットフォームの全体像」
    • eBayの特徴と他ECとの違い
    • どのような商品が売れているのか
    • 参入のメリットと可能性
  • 実践パート
    テーマ:「アカウント開設から発送までの基本ステップ」
    • アカウント開設の流れ
    • 出品~販売までの基本プロセス
    • 発送・物流のポイント
  • 戦略解説
    テーマ:「変化する世界情勢に対応するeBay戦略」
    • 2025年版 売れる商品トレンド
    • 関税・円安の影響と対応方法
    • 継続的に売り上げを伸ばすための考え方
  • まとめ・質疑応答
    • 本日のまとめ
    • 質疑応答
  • 閉会のあいさつ:日本越境EC協会(JACCA)
    • 次回イベントのご案内
    • 越境EC相談窓口のご紹介

登壇者プロフィール

荒井 智代

荒井 智代氏

元特許庁審査官を経て、2014年にeBay輸出で起業。イーベイ・ジャパン公認パートナー。公式ウェビナー講師。eBay Japan Award 2025 アンバサダーオブエクセレンスアワード受賞。越境EC専門オンラインスクール「プラスポート物販部」主宰。著書『1日30分から始めるはじめてのeBay』。YouTubeチャンネルでもeBay輸出に関する情報を発信。

こんな人におすすめ

  • 越境ECをこれから始めたい人
  • eBayで海外販売に興味がある人
  • 海外販路を拡大したい事業者 / 個人事業主
  • eBayで売れる商品のトレンドを知りたい人
  • 関税・円安など外部環境を踏まえた戦略を学びたい人

開催概要

  • 日時:2026年5月21日(木)15時00分~16時30分
  • 開催形式:オンライン(Zoom)
  • 参加費:無料
  • 主催:一般社団法人 日本越境EC協会(JACCA)
  • 詳細と申し込みhttps://jacca-crossborder.com/seminar/20260521/

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この記事の筆者

藤田遥

ネッ担編集部

保険系SE→ECサイト運営を経て、編集未経験でインプレスに入社し、ネットショップ担当者フォーラム編集者に。趣味は音楽を聴く、ゲーム、ショッピング。ライブと買い物に行くとき以外は基本的にインドア派。カレーとコーラが好き。

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藤田遥

アシックスの2025年度EC売上は1484億円で8.3%増。EC化率は18.3%

1ヶ月 3 週間 ago
アシックスの2025年度EC売上は1484億円で8.3%増。EC化率は18.3%
アシックスの2025年12月期におけるEC売上高は1484億円、EC化率は18.3%となった。北米を除くEC売上の伸び率は26.3%で、OneASICS会員数も2313万人に拡大した。
furukawa2026年4月27日

アシックスの2025年12月期におけるEC売上高は、前期比8.3%増の1484億円だった。北米市場での戦略的な絞り込みの影響を除くと伸び率は26.3%になったという。ECの営業利益率は同5.3ポイント増の18.9%、EC化率は同1.9ポイント減の18.3%となった。

アシックスの2025年度EC売上は1484億円で8.3%増。EC化率は18.3%
EC営業利益率は同5.3ポイント増の18.9%に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

会員プログラム「OneASICS」の会員数は前期比31%増の2313万人に拡大。会員基盤の成長を背景に、デジタル接点の強化を進めている。

アシックスの2025年度EC売上は1484億円で8.3%増。EC化率は18.3%
「OneASICS」の会員数は前期比31%増の2313万人に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「OneASICS」はポイントプログラムを導入し、国内店舗での購入時にもポイントを利用可能とするなど、オンラインとオフラインを横断した利便性の高い購買体験を構築。ECを軸としたオムニチャネル戦略の一環として、顧客接点の拡張を進めている。

「OneASICS」における具体的な取り組みとしては、レース登録などを通じたランニング体験の提供を展開。日本では「富士山マラソン2025」において、グループ会社のアールビーズが海外ランナー向けエントリー受付や運営支援、特別ツアーを実施した。イベントを起点とした体験価値の向上に取り組んでいる。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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鳥栖 剛

「くまもと風土」のローカル、2026年2月期の売上高約88億円、純利益1.1億円。順調に規模を拡大

1ヶ月 3 週間 ago
「くまもと風土」のローカル、2026年2月期の売上高約88億円、純利益1.1億円。順調に規模を拡大
ローカルの2026年2月期は、売上高が87億9900万円、営業利益が1億9000万円、当期純利益が1億1600万円だった。地域産品EC「くまもと風土」などの運営や、ふるさと納税支援事業の拡大を進めた。
furukawa2026年4月27日

地域産品EC「くまもと風土」を運営するローカルの2026年2月期の売上高は87億9900万円、営業利益は1億9000万円、経常利益は1億5500万円、当期純利益は1億1600万円だった。17か月の変則決算だった2025年2月期の売上高は83億200万円、営業利益は2700万円、経常利益は1500万円、当期純利益は1300万円で、事業規模は順調に拡大している。

「くまもと風土」のローカル、2026年2月期の売上高約88億円、純利益1.1億円。順調に規模を拡大
地域産品EC「くまもと風土」のトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

ローカルは「地方から日本を元気にする」を使命に掲げ、食のSPA(製造小売)企業として地域産品の価値向上に取り組んでいる。EC事業では、「くまもと風土」など8ブランド・計28サイトを運営し、地方の農産品や地場産品を販売している。ふるさと納税支援事業では41自治体と契約し、計289サイトを運営。自治体の財源確保を支援している。

食のSPA事業では、地方の農産品や地場産品について、仕入れ、加工、販売、出荷、カスタマーサポートまでを一気通貫で手がける。BtoCではEC販売やふるさと納税返礼品を提供し、BtoGでは自治体のふるさと納税運営や地域活性化を支援している。

2026年2月期は、製造拠点として千葉県勝浦市、茨城県河内町、福岡県鞍手町で米工場が稼働。各地域の産品の魅力を全国に届けるため、食のSPA化をさらに推進した。

BtoCでは、熊本の農産品や加工品を販売する「くまもと風土」、九州一円の産品を扱う「九州風土」、全国の産品を販売する「ご当地風土」を展開し、商品ラインアップを拡充した。自社商品はふるさと納税の返礼品としても全国の寄付者に提供している。

BtoGでは、新たに茨城県河内町、結城市、千葉県勝浦市など9自治体でふるさと納税運営代行業務を開始し、支援自治体数は合計41に拡大した。

主力の食のSPA事業の売上高は86億9274万円。その他事業では飲食事業などを展開し、売上高は1億677万円だった。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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鳥栖 剛

靴のチヨダ、2027年にEC売上50億円を計画。OMO強化などデジタル売上拡大の施策とは?

1ヶ月 3 週間 ago
靴のチヨダ、2027年にEC売上50億円を計画。OMO強化などデジタル売上拡大の施策とは?
チヨダは2027年2月期にEC売上50億円を計画している。OMO強化による店舗とECの連携、主要モールの再強化、インフルエンサー活用を通じて、デジタル経由の売上拡大を進める。
furukawa2026年4月27日

「東京靴流通センター」「シュープラザ」「チヨダ」などを展開する靴販売のチヨダは、ECと店舗を連携させたデジタル施策を強化し、2027年2月期にECとOMOを含めたデジタル売上50億円をめざす。OMOの強化、主要ECモールの再強化、インフルエンサー活用を柱に売り上げを拡大させる。

靴のチヨダ、2027年にEC売上50億円を計画。OMO強化などデジタル売上拡大の施策とは?
2027年2月期にECとOMOを含めたデジタル売上50億円をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

チヨダによると、デジタル売上は拡大基調で推移しており、2026年2月期は36億円だった。なお営業別区分としての「EC・その他」の伸長率は47.5%増だった。

デジタル売上拡大の中核となるのがOMO施策。自社ECと店舗の連携を強化し、顧客の「欲しい」を店頭で即時に満たせる体制構築を進めている。

あわせて、EC会員と店舗アプリ会員のポイント共通化を推進。購買データや会員情報の一元管理を通じて、シームレスな顧客体験とロイヤル顧客の育成を図る。

また、EC在庫の共有・最適化を進め、EC限定商品の店頭販売を強化。機会損失の低減につなげる。

靴のチヨダ、2027年にEC売上50億円を計画。OMO強化などデジタル売上拡大の施策とは?
EC会員と店舗アプリ会員のポイント共通化などOMOを推進する(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

新規顧客の獲得では、インフルエンサー施策を強化。外部インフルエンサーを活用し重点商品の認知拡大を図るほか、ECへの直リンクによる送客効果の可視化を進める。

社内インフルエンサー施策も再構築。SNSトラッキングや個別QRコード付きカードを活用し、来店を含めた売上貢献の把握を可能にする。

SNS運用では、媒体特性に応じた役割分担を明確化する。Instagramは若年層、Facebookは中高年層、Xは拡散力強化といった形で送客効率の最適化を図る。

靴のチヨダ、2027年にEC売上50億円を計画。OMO強化などデジタル売上拡大の施策とは?
SNS分野ではインフルエンサー活用を強化(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

このほか、主要ECモールの再強化にも取り組む。売り上げと在庫の最適化を進め、チャネル横断での効率向上をめざす。

チヨダは、OMOによる利便性向上、モール戦略の見直し、SNS・インフルエンサー施策を組み合わせることで、デジタル売上の拡大を加速させる方針だ。

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[ 執筆 ] 鳥栖 剛

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鳥栖 剛

着物の日本和装、ECサイト「KAERUWA」を閉鎖へ

1ヶ月 3 週間 ago
日本和装ホールディングスは、ECサイト「KAERUWA」を2026年6月30日に閉鎖すると発表した。和装市場の縮小傾向を背景に、今後は創業以来の中核である販売仲介モデルへ経営資源を集中させる。

着物販売の日本和装ホールディングスは、ECサイト「KAERUWA」を2026年6月30日に閉鎖すると発表した。和装市場の縮小傾向を背景に、今後は創業以来の中核である販売仲介モデルへ経営資源を集中させる。

着物の日本和装、ECサイト「KAERUWA」を閉鎖へ
日本和装ホールディングスのECサイト「KAERUWA」のトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

「KAERUWA」は2024年1月に、“きものをもっと身近に、もっと自由に”をコンセプトに立ち上げたECサイト。和にこだわった商品を扱う「和の総合サイト」として運営してきた。

一方、同社は和装業界について、市場環境の変化を背景に緩やかな縮小傾向が続いていると説明している。そのなかで、業界を牽引する立場として、より本質的な価値提供に注力する必要があると判断した。

こうした状況を踏まえ、今後の成長戦略を再検討した結果、同社は「無料きもの着付け教室の運営」と「着物販売機会の提供」を軸とする「教えて・伝えて・流通を促す」ビジネスモデルに経営資源を集中させる方針を決めた。これに伴い、「KAERUWA」は一定の役割を終えたと位置付け、閉鎖を決定したとしている。

今後は、創業以来の中核である「販売仲介」を軸としたビジネスモデルに立ち返り、和装文化の普及と市場の活性化に取り組む方針だ。「五方良し」の理念のもと、消費者、生産者、取引先、株主、社員のすべてにとって価値ある関係を築きながら、より多くの人に着物の価値を届けていくとしている。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

「スマホ新法」がEC事業者に与える影響は? 販売チャネルの多様化、不正決済リスクなど押さえておくべきポイント

1ヶ月 3 週間 ago
「スマホ新法」がEC事業者に与える影響は? 販売チャネルの多様化、不正決済リスクなど押さえておくべきポイントkobayashi-a2026年4月27日それ、決済で解決できます。売上・UX・不正対策――すべてにつながる「見直しポイント」

「スマホソフトウェア競争促進法(スマホ新法)」が2025年12月18日以降、段階的に施行が進められており、アプリストアや決済サービスをめぐる競争環境を大きく変えています。これまでAppleやGoogleの管理下にあった取引の場が開放され、EC事業者にとっては販売チャネルの拡大、決済手数料削減といったメリットがある一方で、クレジットカード不正利用、決済承認率低下などのリスクも浮上しています。その概要を整理し、「スマホ新法」時代のEC戦略について考えます。

スマートフォン市場の競争環境を是正する新たなルール「スマホ新法」

「スマホ新法(スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律、通称:スマホソフトウェア競争促進法)」は、2025年12月18日に全面施行された法律です。公正取引委員会が所管し、スマートフォンの利用に不可欠なソフトウェアをめぐる競争環境を健全化することを目的としています。とりわけ、特定の事業者による市場の囲い込み、排他的な取引慣行を防ぎ、公正な競争を促進する点に主眼が置かれています

「スマホ新法」では、規制の対象となるソフトウェアを「特定ソフトウェア」と定義しており、具体的には①モバイルOS ②アプリストア ③ブラウザ ④検索エンジン――の4類型が該当します。一方で、SNSやECサイトといった個別のアプリやサービスは、これら4つの機能を直接提供しない限り、本法の規制対象には含まれません

特定ソフトウェアを提供しているからといって、すべての事業者が直ちに規制を受けるわけではありません。法律および政令で定められた要件を満たす事業者のみが、公正取引委員会によって「指定事業者」として指定されます。

主な要件は次の通りです。

  1. 他の事業者の事業活動を排除または支配し得る規模であること
  2. 国内利用者数が年間(4月~翌3月)の各月平均で4000万人以上であること

2025年4月27日時点では、Apple Inc.、iTunes、Google LLC.の3社が指定事業者とされています。

指定事業者に対しては、市場での優越的な立場を利用して競争を阻害する行為を防ぐため、複数の禁止事項が課されています。なかでもEC事業者やアプリ提供者にとって重要なのが、自社アプリストア以外を排除する行為の禁止です。OSを提供する指定事業者は、自社が運営するアプリストア以外のストアの提供や利用を妨げてはならないとされています。これにより、従来は事実上「App Store」や「Google Play」に限定されていたアプリ配信のあり方が見直されることになります。

【禁止事項】自社アプリストア以外の排除:アプリ内課金や決済において、自社の決済サービスのみを利用するよう強制してはならないとされています。EC事業者は「Apple Pay」「Google Pay」に限定されず、外部の決済サービスを選択できる余地が広がりつつあります
【禁止事項】決済手段の強制

ユーザーをアプリ内から外部サイトへ誘導することを制限する行為も原則禁止されています。これにより、外部サイトへの誘導に関する制限が緩和されつつあり、EC事業者は一定の条件下で自社サイトへの案内が可能になると考えられます

今後は、安全性を確保したことを前提に、代替アプリストアや新たな配信チャネルの活用が可能となり、スマートフォン市場における競争と選択肢の拡大が期待されています

「スマホ新法」で得られるメリット

「スマホ新法」の施行により、EC事業者を取り巻く環境は大きく変わりました。アプリ配信や決済に関する制約が緩和され、これまでは難しかった取り組みが可能になります。

販売チャネルの多様化

「App Store」「Google Play」以外のアプリストアを利用できるようになり、ユーザー接点の拡大、新規顧客獲得の機会が広がります。これまで厳しい審査基準により配信が難しかったアプリも、代替ストアを通じて公開できる可能性があります。さらに、特定のユーザー層に特化したニッチなアプリストアが登場すれば、ターゲットに合わせた配信戦略の実現も視野に入るでしょう。

決済手数料の削減

「App Store」「Google Play」内で決済が行われると、EC事業者は売り上げから最大30%の手数料をプラットフォームに支払う必要があります。「スマホ新法」によって外部決済サービスの選択肢が広がることで、手数料構造を見直す余地が生まれる一方、決済体験やCVRへの影響も含めた検討が必要となります。

価格競争力の強化

決済コストが下がれば、その分を価格に反映しやすくなり、競争力の向上にもつながります。また、外部サイトへの誘導に関する制約が緩和されたことで、アプリ内から「公式サイトでの購入で割引」といった案内を行うことも可能になりました。こうした変化により、EC事業者はチャネルごとに価格や施策を使い分けることができ、価格戦略の幅が広がりつつあります

「スマホ新法」がもたらす「見落とされがちな決済リスク」

「スマホ新法」には、EC事業者に大きなメリットをもたらす可能性がある一方で、見過ごせないリスクも存在します。特に決済に関する課題は、売り上げや顧客体験に直結するため注意が必要です。

アプリ外決済への移行によるCVR低下の懸念

アプリ外決済を採用する場合、コンバージョン率(CVR)の低下には注意が必要です。「App Store」「Google Play」のアプリ内決済では、数回のタップと顔認証などで完了する、非常にシンプルな決済体験が提供されています。一方、外部決済ではアプリから離脱し、ブラウザ上でID、カード情報の入力、認証手続きを行う必要があります。このフローの違いはユーザーの負担になりやすく、途中離脱が増える要因になりかねません

外部決済利用に伴う不正決済リスクの増加

外部決済サービスの選定を誤ると、不正決済リスクが高まる点も見逃せません。セキュリティ対策、不正検知の精度が十分でない場合、カード情報の不正利用やチャージバックが発生する可能性があります。また、アプリ内決済と外部決済を併用する運用では、返金や問い合わせ対応のルールが分かれ、顧客への案内が複雑化するリスクも生じます。結果として、カスタマーサポート負荷が増えるケースも想定されます

不正増加を起点とした決済承認率の低下

不正決済が増加すると、決済サービス側やカード会社はリスク回避のため、承認ロジックを厳格化する傾向があります。その結果、不正取引だけでなく正規取引まで否決されるケースが増え、決済承認率の低下につながる恐れがあります。承認率の悪化はそのまま売上機会の損失に直結するため、外部決済導入時には不正対策と承認率への影響をあわせて検討することが重要です。

「スマホ新法」を成長機会に変えるために、今EC事業者が取り組むべきこと

「スマホ新法」の施行で、EC事業者を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。手数料構造や販売チャネルの選択肢が広がる一方で、決済体験や不正対策を含めた運用設計を誤ると、かえって売り上げや顧客満足度を損なうリスクもあります。競争力を高めていくためには、制度対応を単なるコスト削減策としてとらえるのではなく、リスク管理と戦略設計をセットで進めることが重要です。

まず検討すべきなのは、新たなビジネスモデルの構築です。代替アプリストアでの配信や外部決済サービスの導入に加え、アプリから自社ECサイトへ誘導し、直接販売につなげる導線設計も現実的な選択肢となります。どのチャネルを主軸に据え、どの決済手段を組み合わせるのかについては、手数料や利益率だけでなく、顧客体験への影響も踏まえて総合的に判断する必要があります

次に重要なのが、新規アプリストアや決済サービスの選定です。代替アプリストアや外部決済サービスを検討する際には、手数料の安さだけに注目するのではなく、セキュリティ対策、不正検知の考え方、審査基準、決済フローの使いやすさといった要素を含めて比較・評価することが欠かせません。自社の商材や顧客層に合わないサービスを選んでしまうと、長期的には運用負荷やトラブルが増える可能性があります。

不正防止、決済承認率の維持・向上がより重要な時代に

さらに「スマホ新法」時代においては、不正防止と決済承認率の維持・向上がこれまで以上に重要なテーマになるでしょう。外部決済を導入する場合には、高いセキュリティ水準と不正検知精度を備えたサービスを選ぶことが前提となります。そのうえで、日々の決済データを把握し、不正傾向や承認率の変化を分析しながら改善を続ける体制を整えることが求められます。こうした対応には専門的な知見やデータ分析が必要となるため、自社だけでの対応が難しい場合には、外部の支援サービスを活用することも有効な選択肢です。

「スマホ新法」は、対応を誤ればリスクにもなり得ますが、適切な体制と戦略を整えることで、事業成長のチャンスに変えることができます。自社の状況に合った判断と準備を進め、変化する市場環境のなかで持続的な競争力を確立していきましょう。

YTGATEは「承認率の可視化」を出発点に据え、「カゴ落ち要因の分析と改善施策の立案」「不正リスクと売上確保のバランス最適化」「カード会社との交渉・対話による調整支援」などを行っています。

単なる数値の改善ではなく、その裏にあるユーザー体験や売上最大化への貢献にこだわりながら、EC事業の持続的成長を支えてまいります。

YTGATEの決済承認率改善サービス:https://ytgate.jp/service/payment/

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この記事の筆者

[ 執筆 ] 高橋祐太郎

株式会社YTGATE

株式会社YTGATE 代表取締役

早稲田大学国際教養学部を卒業後、2014年4月にGMOペイメントゲートウェイ株式会社へ新卒入社。最年少でグローバル営業部長に就任し、海外の大手企業向けに決済ソリューションを提供。国内EC事業者の成長と成功を支援。2023年10月に株式会社YTGATEを創業。不正利用防止および決済承認率の改善を軸とした事業を立ち上げ、現在サービスを展開中。

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