WOW WORLDが実施した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」に関する調査によると、生活者が企業に求めるコミュニケーションや情報発信の方法は、「公式Webサイト」「メールマガジン」「公式SNS」「公式LINE」などがあがった。
調査対象は全国47都道府県の13~80歳代の男女3221人。調査期間は2025年2月3日~13日。
44%が企業の情報を「公式Webサイト」で受け取りたいと回答
普段どのような手段(方法)で企業(サービス・ブランドを含む)の情報を受け取りたいかを聞いたところ、最多は「公式Webサイト(ホームページ)」で44%。続いて「企業からのメールマガジン」が33%、「公式SNS<Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなど>」が21%、「公式LINE」が17%。一方で「わからない/答えられない」は27%だった。

普段どのような手段で、企業の情報を受け取りたいか(複数回答可)
年齢別に見ると、10歳代は「公式SNS」が40%と、半数近くが公式SNSから情報を受け取る傾向がある。20歳代、30歳代では公式Webサイトと公式SNS、40歳代以上は公式Webサイトとメールマガジンが上位を占めている。

年齢別:普段どのような手段で、企業の情報を受け取りたいか(複数回答可)
重要な情報はメールを好む傾向
企業からのリコール情報、メンテナンス情報、注意喚起といった重要な情報をどのような手段で受け取りたいかを聞いたところ、「企業からのメール」が最多で37%、続いて「公式Webサイト」が34%、「公式SNS」が15%、「企業からの郵送物」が14%。
「公式LINE」は12%、「公式アプリからの通知」は10%となっており、メッセージ型の手段も活用されている。

企業からの重要な情報をどのような手段で受け取りたいか(複数回答可)
年齢別に見ると、どの年代も「公式Webサイト」と「企業からのメール」が高い割合を占めており、基本的な情報源として定着している。
WOW WORLDは「10〜30歳代では『SNS』を併用する傾向も見られ、日常的に使い慣れたチャネルで情報を受け取りたいという意識がある。60歳代以上では『郵送物』を選ぶ人も多く、紙による案内を好む傾向がある」と指摘している。

年齢別:企業からの重要な情報をどのような手段で受け取りたいか(複数回答可)
公式アプリダウンロードのきっかけ最多は「会員登録するタイミング」
公式アプリをダウンロードするきっかけは、最多が「会員登録するタイミングで」で33%、「割引クーポンがもらえるから」が31%、「商品を購入したタイミングで」が29%で続いた。

企業の公式アプリをダウンロードするきっかけ(複数回答可)
年齢別に見ても、全体として「商品購入時」「会員登録時」「割引クーポン」がアプリをダウンロードする主なきっかけになっている。一方で、70歳代以上では「ダウンロードしたことがない」と回答した割合が他の年代より高い。

年齢別:公式アプリをダウンロードするきっかけ(複数回答可)
公式LINEを追加するきっかけは「割引クーポン」「商品を購入したタイミング」
企業の公式LINEを友だち追加するきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「割引クーポンがもらえるから」で30%、「商品を購入したタイミングで」と「会員登録するタイミングで」がそれぞれ19%、「ポイントが貯まるから(会員カード切り替え含む)」が14%だった。

企業の公式LINEを友だち追加するきっかけ(複数回答可)
年齢別に見ると、10〜60歳代では「割引クーポン」が主な動機の一方で、70歳代以上では「公式LINEを友だちに追加したことがない」が25%を超えており、LINEを使用した企業との接点は他世代と比べて少ない。

年齢別:企業の公式LINEを友だち追加するきっかけ(複数回答可)
76%がSMSを「必ず確認する」または「たまに確認する」
SMS(ショートメッセージ)を受信したら確認するかを聞いたところ、「必ず確認する」が36%、「たまに確認する」が40%、「確認しない」が12%だった。

SMSを受信したら確認するか
位置情報を活用したマーケティングは約6割が好意的
会員登録をしているお店に着いた瞬間、スマートフォンに割引クーポンが届いたらどう思うかを聞いたところ、「嬉しい」と「どちらかというと嬉しい」が合計58%、「特に何も思わない」が32%、「どちらかというと不快」「不快」が合計9%だった。位置情報を活用したマーケティング(ジオマーケティング)を好意的に捉えている人が多いことがわかった。

会員登録をしているお店に着いた瞬間、スマートフォンに割引クーポンが届いたらどう思うか
行動データを活用したアプローチは歓迎されやすい傾向にある
会員登録している企業から、スマートフォンやパソコンに気になっていた商品の値下げや再入荷の連絡が届いたらどう思うかを聞いたところ、「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」が合計60%、「特に何も思わない」が32%、「どちらかというと不快」「不快」が合計8%だった。
WOW WORLDは「閲覧履歴やお気に入り登録といった行動データを活用したアプローチは、多くの人に歓迎されやすい傾向にあり、マーケティング手法として引き続き有効である」と考察している。

会員登録している企業から、スマートフォンやパソコンに気になっていた商品の値下げや再入荷の連絡が届いたらどう思うか
ポップアップ型のWeb接客は6割が好意的
企業の公式サイトや公式アプリを見ているとき、今見ている商品のクーポンが表示されたらどう思うかを聞いたところ、「嬉しい」「どちらかというと嬉しい」が合計60%、「特に何も思わない」が31%、「どちらかというと不快」「不快」が合計9%だった。

企業の公式サイトや公式アプリを見ているとき、今見ている商品のクーポンが表示されたらどう思うか
「煩わしい」と思った経験がある人は約半数
企業(サービス・ブランドを含む)から情報が届いて、煩わしいと思ったことがあるかを聞いたところ、「はい」が51%、「いいえ」が23%だった。

企業から情報が届いて、煩わしいと思ったことがあるか
「はい」と回答した人に煩わしいと感じたポイントを聞いたところ、最も多かったのは「興味がない情報だった」が75%、「頻度が多い」が63%だった。WOW WORLDは、「企業のエンゲージメントを向上させるには、企業の一方的な情報提供ではなく、誰に・何を・いつ届けるかを見極めることが、ユーザーとの信頼関係を築く鍵になる。受け手の興味やニーズに応じたアプローチをすることが必要」と喚起している。

企業から届いた情報が煩わしいと感じたポイント(複数回答可)
調査概要
- 調査手法:インターネット調査
- 調査期間:2025年2月3日~13日
- 調査対象:全国47都道府県 13歳~80歳代の男女3221人
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:消費者が企業に求める情報発信は「公式サイト」44%、「メルマガ」33%、「SNS」21%。重要な連絡はメールを好む傾向
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