アダストリアは4月24日、ECモール「and ST(アンドエスティ)」の旗艦店「and ST TOKYO(アンドエスティ トーキョー)」を、東京・原宿に開店した。
自社ブランドの販売に加えて、アルビオンが運営する「PAUL&JOE」など他社ブランドの取り扱い、「サンリオキャラクターズ x and ST」などアダストリアブランドとIPのコラボレーション、飲食コーナーなどを展開。他社との協業プロモーションも推進する。

原宿に開店した「and ST TOKYO」の外観
「and ST TOKYO」は、他社と協業しながらメディアとモールの機能も併せ持つストアをめざしている。店舗面積は約760平方メートル、取扱SKUは2000種類超。若年層とインバウンドが顧客ターゲットで、年間集客目標は100万人を掲げている。
開店初期のインバウンド客の比率は来店客全体の50%を見込む。多言語対応のスタッフを配置し、インバウンド顧客の拡大を図る。

他社との協業エリアの詳細。コンテンツは2週間から1か月の期間で入れ替える
店舗ではポップアップ、デジタルサイネージ、店頭サンプリング、店内放送などを実施し、「and ST TOKYO」そのものが情報発信メディアとして機能するという。

「and ST TOKYO」の店内の一部。アダストリアの人気ブランド、他社ブランド、IPとのコラボレーションなど幅広く展開する
アダストリアは2025年9月1日にホールディングス体制への移行を予定している。グループ会社の1つであるアンドエスティの小林千晃取締役CBO(アダストリア執行役員ビジネスプロデュース本部長)は、メディア向けの「and ST TOKYO オープニング発表会・内覧会」で次のように展望を説明した。
「and ST」のリアル店舗ができたことで、ECとリアル店舗の連携でエンゲージメント向上が見込める。また、「and ST」ではスタッフが作る企画も成果を上げている。企画の発表の場としても「and ST TOKYO」を活用していく。さらに、インバウンド顧客獲得の観点でも「and ST TOKYO」から拡大させていきたい。

アンドエスティの小林千晃取締役CBO
また、アダストリアの木村治代表取締役社長CEOは「事業構造の変革は5回目のチャレンジ。持株会社体制への移行により、各社がこれまで以上にスピード感を持って事業運営できる体制にする。原宿での旗艦店の開店は、5回目のチェンジの軸となる」と説明した。

アダストリアの木村治代表取締役社長CEO

アダストリアの事業改革の変遷
「and ST」では、2022年から他企業向けのオープン化と他社ブランド製品の取り扱いを本格化。現在の出店は33ブランドとなっている(2025年4月23日時点)。IPコラボ商品の販売やポイント連携などを活用した新規顧客獲得が進み、会員数は2000万人超。

「and ST」では、スタッフによるスタイリングサービス「STAFF BOARD」、ライブショッピングなどさまざまなコンテンツを展開。「STAFF BOARD」は台湾のEC市場でも展開しており、成果を上げている
店舗概要
- 店名:and ST TOKYO
- 住所:東京都渋谷区神宮前1丁目14番30号 WITH HARAJUKU 1F
- 営業時間:平日11:00~21:00/土日祝:10:00~21:00
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オリジナル記事:アダストリア、原宿に広さ230坪の「and ST」旗艦店を開店。他社との協業プロモーション+インバウンド顧客拡大をめざす
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