三陽商会は3月31日、リユース事業の進捗レポートを発表した。レポートによると1年でリユース品売上は計画比約120%、回収点数は目標比110%と好調に推移した。
回収点数は目標比110%の5万5000点に
2024年3月からリユースを前提とした新たな衣料回収活動を開始。活動目標として、2024年度内にEC・アウトレットを除く全売り場を回収拠点とすること、初年度の回収目標数を5万点に設定していた。
活動開始以降、直営店や百貨店内のブランド各売り場で順次拠点を拡大、2024年9月に全国約750の売り場での常時回収を実現した。回収点数は2025年2月末までで5万5000点を超え、目標比110%となった。
回収拠点では三陽商会が製造した衣料品・バッグなどを受け付けている。顧客には回収品1点につき、会員制度「SANYO MEMBERSHIP」で次回以降の商品購入時に利用できる500ポイントを付与。2024年12月末までに回収で付与したポイントについては、その使用率が90%を超えているという。「不用品の持ち込みによるポイント獲得と新規購入という循環型の消費行動に寄与している」(三陽商会)

衣料品回収ボックス(写真左)とカウンターでの回収の様子
回収品は2つの実店舗で販売、売上計画120%に
回収した衣料・雑貨のリユース品の販売は、2024年6月から実店舗「サンヨーG&Bアウトレット落合店」でスタート。同年9月には2店舗に拡大し、期間限定展開なども含めた2024年度の販売実績は売上計画比約120%と好調に推移した。
2025年度はさらなる拡大をめざし、4月23日に3店舗目となる「サンヨー・アウトレットストア湘南平塚店」での常設販売スタートを予定している。

リユース品は2つの実店舗で販売を実施
販売するリユース品は、自社の仕分けや提携先のクリーニングなどにおいて独自の基準を設けている。基準をクリアした三陽商会の「認定リユース品」としてアイテムごとの特別価格で販売。「『商品がきれいで古着には見えない』、『1点ものばかりなので、探すのが楽しい』、『リーズナブルな価格でトライしやすい』といった声も頂き、状態の良さと手ごろな価格帯がお客さまから支持されている」(三陽商会)という。
リユース品のアイテム別販売価格帯はトップスが2000~4000円、ボトムスが2000~4000円、ワンピースが6000円、アウターが7000~1万2000円など。
回収から再販・リサイクルの流れを内製化
三陽商会は、リユース事業における回収から再販までの流れを内製化。回収した衣料品・雑貨は静脈物流を利用して倉庫に輸送、倉庫内で自社の社員により仕分けを実施している。

回収した商品の仕分け(写真左)とクリーニングの様子
リユースできるアイテムについては、提携先でクリーニングを実施、動脈物流を利用して輸送し、直営店舗で再販する。このプロセスのなかで、特に三陽商会の製品を熟知する自社の社員が仕分けをし、精度やスピードを向上させているという。季節に適した人気商品を優先的に処理するなどの工夫で、商品は店頭に最短1か月以内に並ぶ。

自社再販以外にも提携企業でリユース・リサイクルを実施
再販売しない回収品のうち、品質表示のダウン率が50%以上の羽毛製品は「グリーンダウンプロジェクト」を通じて羽毛のリサイクルを実施。その他の回収品は協業先を通じてリユース、リサイクル(繊維製品の素材/固形燃料など)している。三陽商会におけるリユース率は平均35%程度で推移しており、提携先を通じたリユース率は99%を達成したという。
衣料回収活動のさらなる認知拡大へ
三陽商会はリユース事業について、3年目以降の拡大を視野に、2年目も引き続きトライアル期間としてさまざまな検証を重ねていくとしている。まずは、衣料回収活動のさらなる認知拡大に取り組む。
「SANYO MEMBERSHIP」会員へのアプローチ、全店舗におけるキャンペーンなどを継続的に実施し、回収量の安定化、顧客関係性を強化し循環型の消費行動の推進に努める。
リユース品の販売店舗開発については、回収量の進捗、新規客獲得につながる店舗立地での期間限定展開など、持続可能な運営をめざすとしている。
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オリジナル記事:三陽商会が取り組むリユース事業、1年でリユース品売上は計画比約120%、回収点数は目標比110%。循環型の消費行動に寄与
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