阪急阪神百貨店は館内物流業務の自動化へ向け、自律走行搬送ロボットを用いたメール便の実証実験を実施した。
目的は、制約のある通路幅で従業員が行き交うバックヤード通路において、自律走行搬送ロボットが安全に走行し、書類などを目的地まで配達できるのかを検証するため。
自律走行型配送ロボット「DR1」がバックヤードを配送する様子
実験は阪急うめだ本店において、ロボティクス・サービス・プロバイダーのQBIT Roboticsが開発したロボット「DR1(ディーアールワン)」を使用した。「DR1」は、自律的に障害物を検知・迂回できる技術「AMR(Autonomous Mobile Robot)」を持ち、社会のあらゆるシチュエーションで人と協調的に作業が行えるロボット。仕様は、大きさが幅504㎜、高さ1200㎜、最大積載重量最大40kg、移動方向360度、移動速度は1m/s(最大1.2m/s)。
実験では、予定していた対象の事務所4か所、2コースを10回走行。バックヤードで通常業務をする店舗スタッフのなかで、メール便の自動搬送を行うことができたという。
百貨店業界で自律走行搬送ロボットの実証実験は初めて。阪急阪神百貨店は、物流業務における省人化、集約化、デジタル化といった各種課題の解決をめざし、ロジスティクスをさらに本格化していく。
なお、実証実験は5月29日~6月9日、館内物流を担う指定納品代行業者で、SGホールディングスグループのワールドサプライと共同で実施した。
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オリジナル記事:阪急阪神百貨店が取り組む館内物流業務の自動化とは?
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