東通メディアが発表した「通販・EC事業者と通販基幹システムに関する意識調査」によると、通販・EC事業者の6割以上が導入している通販基幹システムに満足している。
システム導入後、売り上げが伸びたと回答した割合も6割以上。一方で「十分に使いきれていない機能がある」といった課題もあるようだ。調査対象は自社に通販基幹システムを導入している通販・EC事業者(経営者・役員)105人。
調査結果の概要
基幹システム導入後の売り上げの変化
通販基幹システム導入後、自社の売り上げは「やや上がった」(40.0%)が最も多く、「変わらなかった」(27.6%)、「非常に上がった」(21.0%)と続いた。
システム導入後の売上推移
通販基幹システムに対する満足度とその理由
自社で導入している通販基幹システムに対する満足度は、「やや満足している」(34.3%)が最も多く、「非常に満足している」(29.5%)、「あまり満足していない」(26.7%)、「まったく満足していない」(1.9%)と続いた。「わからない/答えられない」は7.6%。
導入システムに満足しているか
「非常に満足している」または「やや満足している」の回答者にその理由を聞いたところ、「業務の効率化が図れているから」(70.1%)が最多。「ECと連動することでECサイトの品質を向上できているから」(44.8%)、「ヒューマンエラーを軽減できているから」(40.3%)が続いた。
導入しているシステムに満足している理由
基幹システムに満足していない理由
「あまり満足してない」または「まったく満足していない」の回答者にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「操作性」(43.3%)。「サポート体制」(36.7%)、「カスタマイズ性」(30.0%)が続いた。
このほか、「他社サービスとの連携の難しさ」「オプション機能数」「操作速度」「施策対応力」も不満の理由にあがった。「わからない/答えられない」は3.3%だった。
導入しているシステムに満足していない理由
自由回答では、「手間が多い」「レガシーシステム」などがあがった(一部抜粋)。
- 自社の手間が多い
- データベースの更新に手間がかかる
- ベースが海外なのでわかりにくい
- 新たな税制や法改正への対応が困難
- レガシーシステムになりつつある
- 変更にお金がかかる
基幹システムに対する課題と要望
通販基幹システムの運用面における課題は、「十分に使いきれていない機能が存在する」(41.0%)、「業務効率化のためだけの導入になっており、売上拡大につなげられていない」(25.7%)、「ただシステムを導入しただけになってしまっている」(23.8%)が上位を占めた。
システムの運用で課題に感じていること
通販基幹システムへの要望は、「カスタマイズ性を高くしてほしい」(32.4%)が最多。「他社や業界内の売上拡大施策・ノウハウを機能に取り入れてほしい」(25.7%)、「オプション機能数を増やしてほしい」「新規顧客獲得とリピート顧客育成のPDCAが回しやすいような機能がほしい」(いずれも23.8%)が続いた。
システムに要望すること
自由回答では、次のようなシステムへの要望があがった。
- サポート体制の充実
- ドル建てではなく円建ての価格決済
- メンテナンスが容易なこと
- システム連携性の向上
- 定期購入者の注文履歴や状況の管理がしやすくなること
- ミスやトラブルを確認しなければ次に進めないボタンの設置
調査概要
- 調査名称:通販・EC事業者と通販基幹システムに関する意識調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年6月20日~6月21日
- 有効回答:自社に通販基幹システムを導入している、通販・EC事業者(経営者・役員)105人
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:【通販基幹システム調査】6割以上が導入後に売上UP。満足できない理由上位は「操作性」「サポート体制」「カスタマイズ性」
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