あけましておめでとうございます。
良い新年をお迎えでしょうか?
私は、毎年恒例のSearch Consoleを全サイトを見直して、今年の戦略をなんとなく考えるということをやることができた元旦でした。
いきなり今年の方針を送りつけた社内の皆様は1/4まで無視しておいてください。
さて、何年か前までやっていた勝手な今年のSEO予想、Google検索予想をしてみたいと思います。
確定しているものもありますが、ほとんどは勝手にほろ酔い気分で予想します。(まだ缶チューハイ5本目なのでほろ酔いです)
Core Web Vitalsのデスクトップ評価導入が遅延する
いきなりそんなのかよ!と思うでしょうが、2月にCore Web Vitalsのデスクトップ評価がランキング要因に入ることになっています。
最近こういうリリースはおおむね遅れます。というか、はじめから2月と言っておいて実はもともと3月とか4月の予定ってこともあるんじゃないかと思っています。
こういうサイトはどうしたもんかと思いますが、そもそもモバイルのトラフィックが大半であればそこまで気にすることもないのかなとは思います。
モバイルのCWV導入でもランキングがそこまで大きく変わったサイトはないでしょうから。
とはいえ、これはランキングどうこうではなくUXにかかわるものであり、もともと対応していなければいけないことなので、やはり2月のつもりで体制整えて突貫工事ってのが良いとは思います。
ただ、CLSについては大半がアドネットワークから配信される広告サイズがわからないから・・・ってのが多いようには思います。
平均値なり中央値とるなりしないといけないですが、アドネットワーク側もなんらかの対応をがんばってほしいなとは思いますね。
AI的なアルゴリズムの拡大
アルゴリズムには、Googleの考えるあるべき論のアルゴリズムとユーザー評価やユーザー行動がフィードバックされた結果を学習した機械学習型のアルゴリズムがあると言われています。
実際に弊社で10段階のユーザー評価テストをやった結果とランキングの関係性を調査したところ
こんな感じで、順位と評価は相関することが分かりました。
(Y軸はランキングなので下に行くほどランクが高く、X軸は評価点数なので左に行くほど高い)
個人的にはGoogleの品質評価ガイドラインを用いたユーザー評価テストの結果はなんらかの形でアルゴリズムの調整に使われていると思っています。
2021年のコアアップデートでは説明がつかない変動をしたサイトがいくつかありました。
それらについてはSimilarwebなどを見ると特にECサイト等では平均PVが少なかったり滞在時間短いような傾向がありました。
弊社で調査したTransactionalクエリの滞在時間とランキングの関係性です。
良いTransactionalなコンテンツは数ページを閲覧してConversionに至るでしょう。
一方で、Informationalは1ページ見て満足して帰るということもあると思います。
某メーカーさんはQAコンテンツで直帰率の高さをむしろ高評価と置いていると聞いて納得したことがあります。
実際にランキングとの関係性も明確な相関関係は見られません。
ただ1ページあたりの滞在時間はある程度上位の方が長くなるのでしっかり読まれるコンテンツが上位にくる傾向はあるようです。
まあ、ただこれもCWVと同様にSEOうんぬんの問題ではないとは思います。
よく、SEOのコツは検索エンジンがなかったときにこそ行うべきことを行うといいます。
ユーザー評価やユーザー行動をアルゴリズムにフィードバックするものの割合が増えれば増えるほど、よりこの部分が重要になってくるものと思われます。
MUM導入の拡大
まあ、これは既定路線でしょう。
ただ、私自身MUMがよく分かりません。
言語に依存しないのにUSだけに展開とか・・・。
言語依存しないということは、ユーザー行動や評価に依存するのかなあと思う部分ではありますが、そのあたりはちゃんと今後論文を読んでみたいと思います。
いずれにしても、検索のコンシェルジュ化、アシスタントと検索の融合という部分をGoogleは目指していると思うのですが、Google Homeを持っている人もそんなに多くはなさそうですし、日本ではどうなんでしょう。
私はNest Audio をペア、Hub2台、Mini1台、元祖型を1台(IOでもらった)持っていますけども・・・。
たしかに特にHubでいろいろできるようになると便利かなとは思いますね。。
ホスト貸し・サブディレクトリ型が終焉を迎える
希望を込めています。
前記事にも書きましたが、YMYLをクリアするためであったり、EAT系のスコアを獲得するため(?)に大手メディアのホストを貸し借りするようなことが横行しています。
先に記したユーザー評価とユーザー行動をフィードバックする度合いが増えれば勝手に淘汰されそうですが、Googleが極東の島国の問題と思わず、過去のあの事件のような対応をしてくれれば確実につぶされると思います。
そして、フリー状態になったあの人がきっと大暴れして炎上させてネガティブサイテーションによって・・・という結末がまっていると思いますので、身に覚えがある方は覚悟されたほうがいいんじゃないかなと思います。
彼はきっと無双です。今。(笑)
(本人確認とってないのでやめろ!ってことであればご連絡をば.すぐ消します.)
結局サイトや製品のブラッシュアップを中長期で行うしかなくなる
Googleという世界の叡智の集まりに我々SEO屋がかなうわけはないと私はいつも思っています。
最終的に本当に良いものが残る検索エンジンになってくるでしょう。
じゃあ、SEOはなくなるのか?と言ったらそんなことはなく、クローラーに対してどうフィットさせるかという問題は残り続けるので特に大規模なサイトにおいては重要性は下がらないと思います。
また、検索してくる人の意図にフィットするコンテンツとトップページから見にくる人にフィットコンテンツが異なるようなケースもあるでしょう。そういう際には検索者にフィットするコンテンツを用意するということもSEOの役割ではあると思います。
ただ、対象はあくまで検索者になり、検索アルゴリズムではなくなるのしょう。
個人的に2022年はホンモノじゃないと生き残れない1年になる気がしています。
来年もこうやって偉そうにブログが書けるよう私自身も精進して参ります。
またセミナー等やると思いますし、ブログはそこそこですがTwitterでは情報発信して参りますので本年も皆様よろしくお願いいたします。
2022年が皆様にとって良い年になりますよう。
追伸:記事を書いている間にチューハイが3缶開きました
株式会社サイバーエージェント SEOラボ 木村 賢