新しい Google アナリティクスのご紹介 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2020年10月21日(水) 17:56
このページは、外部サイト Google Analytics 日本版 公式ブログ の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「新しい Google アナリティクスのご紹介」 からご覧ください。
この記事は、Google ブログ記事 「Introducing the new Google Analytics」を元に構成しております。

規模の大小を問わず数多くの企業が、顧客の好みを把握し良質なエクスペリエンスを提供するために Google アナリティクスを利用しています。商取引のオンライン化が進み、企業がマーケティングの投資収益率を高める必要に迫られる中、デジタル アナリティクス ツールから得られるインサイトの重要度が増しています。


しかし、生活者の行動が大きく変わり、プライバシー重視の流れによって長年の業界基準が変化しているいま、現在のような分析手法では状況に対応できません。Forrester Consulting が実施したアンケート調査では、マーケティング担当者は、分析の活用方法を改善することが最優先事項であり、既存のソリューションでは、包括的な顧客情報を取得してそこからインサイトを抽出するのが難しいと回答しています。


マーケティングの投資収益率(ROI)の長期的な改善をサポートするために、Google では、よりインテリジェントな次世代の Google アナリティクスを開発しています。この新しいアナリティクスは、昨年ベータ版として導入されたアプリ + ウェブ プロパティを基盤にしています。機械学習を軸に、有用なインサイトが自動的に提示されるため、複数のアプリやプラットフォームにまたがって顧客のことを包括的に理解できます。新しいアナリティクスはプライバシー重視の設計となっており、Cookie や ID に関する制限事項などの業界の変化によってデータに不足が生じた場合でも有効活用できます。新しい Google アナリティクスなら、将来に備えるために不可欠なインサイトを得ることができます。


よりスマートなインサイトでマーケティング関連の意思決定を改善し、ROI を高める


新しい Google アナリティクスでは、Google の機械学習モデルを利用し、ユーザーのニーズの高まりを受けて製品の需要が高まっている時など、データに重要な傾向が現れたときに自動的に通知を受け取ることができます。さらに、顧客が取り得る行動の予測も可能です。たとえば、離脱の可能性を算出することで、マーケティング予算に余裕がないときに、顧客維持により効率よく資金を投じることができます。今後も引き続き、特定の顧客グループから獲得できる収益の推定値など、新しい予測指標を追加していきます。こうした機能を利用してオーディエンスを作成することで、より有望度の高い顧客に働きかけたり、分析を実行して、なぜ特定の顧客の予想支出額が他の顧客より多いのかを突き止めたりすることができます。これにより、成果向上につながる対策を実行できます。


Google_Analytics_predictive_metrics.png分析機能の離脱予測

Google のマーケティング サービス間の新たな連携により、取得したデータを活かしてマーケティングの ROI を高めることが容易になっています。たとえば、Google 広告との連携が強化されたことで、オーディエンスを作成し、どこで顧客がビジネスと接点を持ったかにかかわらず、関連性の高い便利なエクスペリエンスを提供できるようになりました。


新しいアナリティクスは、広告主様から長い間いただいていたご要望にも対応しています。アプリとウェブをまたいで測定できるため、アプリ内とウェブ上での YouTube エンゲージ ビュー経由のコンバージョン データをレポートに表示できます。YouTube の動画ビュー経由と、Google とそれ以外の有料チャネル経由、オーガニック チャネル( Google 検索、ソーシャル、メールなど)経由のコンバージョンのデータを並べて表示すれば、あらゆるマーケティング活動の効果を総体的に把握することができます。

Google_Analytics_YouTube_EVC_report (2).pngYouTube のエンゲージ ビューのコンバージョン データを表示したレポート
ベータ版にご参加いただいた広告主様は、こうした機能をすでに有効活用しています。Vistaprint は、パンデミック初期にビジネスの急激な変化に対応し、新製品のマスクに対する顧客の反応を迅速に分析し、把握することができました。カナダの Domino’s Pizza のバイス プレジデントを務める Jeff Kacmarek 氏は、「新しい Google アナリティクスを Google 広告にリンクしたことで、あらゆるタイプの接点で、顧客にとって最も重要なアクションを軸に最適化を行えるようになりました」と話しています。
顧客との接点をより包括的に把握


新しいアナリティクスでは、デバイス別やプラットフォーム別の分断されたデータではなく、顧客中心のデータを測定できます。マーケティング担当者が指定したユーザー ID や、広告のパーソナライズを有効にしているユーザーから取得した Google 独自のシグナルなど、複数の ID 空間を使用して顧客との接点をより包括的に把握できます。たとえば、ウェブ上の広告から広告主様の商品やサービスのことを知り、その後アプリをインストールしてアプリ内で購入に至った顧客がいるかどうかを把握できます。


また、ユーザー獲得からコンバージョン、顧客維持までのライフサイクル全体にわたって、顧客情報をより詳しく確認できます。ユーザーのニーズが目まぐるしく変化し、新規顧客を獲得して維持するためにはリアルタイムで意思決定を下す必要がある昨今のような状況では、こうした機能が不可欠です。お客様からのフィードバックを基に、Google では、レポートをシンプルにして再構成し、関心のあるカスタマー ジャーニーの段階に応じてマーケティング インサイトを簡単に確認できるようにしました。たとえば、ユーザー獲得レポートで新規顧客を呼び込んでいるチャネルを確認してから、エンゲージメントや維持率のレポートで、顧客の行動や、コンバージョン後も関心が持続しているかどうかを把握することができます。

ユーザーのライフサイクルを基準とした新しいレポート構成


長期的な戦略を重視


今こそスマート分析などのデジタル マーケティングの基盤作りに投資し、 まだ見ぬ将来に備えましょう。そうした投資は、生活者の要求の高まりや規制の追加、ユーザーのプライバシーに関する技術標準の変化への対応にも役立ちます。新たなデータ コントロール手法により、アナリティクスのデータを収集、保持、利用する方法を適切に管理できます。また、よりきめ細かく広告をパーソナライズでき、どのようなケースでデータを活かして広告を最適化するか、どのようなケースでデータ利用を測定に制限するかを指定できます。そしてもちろん、アクティビティ データを Google アナリティクスと共有できるようにするかどうかは、今後もユーザーが選択できます


変化し続けるテクノロジー業界を念頭に、新しいアナリティクスは、Cookie や ID を利用できるかどうかにかかわらず、将来のニーズに適応できる設計になっています。柔軟な測定手法に加え、今後はデータの不足を補うモデリング機能が導入される予定です。つまり、パンデミックからの回復期にも、見通しのつきにくいその後の世界でも、Google アナリティクスを活用して効果的にマーケティングの成果を測定し、顧客のニーズに応えることができます。


Google アナリティクスの未来


新しい Google アナリティクスは、すべての新規プロパティでデフォルトのエクスペリエンスとなります。今後もさらに改良を進めていく予定ですので、ご期待ください。既存のアナリティクスには多くのマーケティング担当者様が必要としている機能が残っているため、設定を完全に置き換えるのではなく、既存のプロパティに加えてGoogle アナリティクス 4 プロパティ(旧アプリ + ウェブ プロパティ)を新規作成することをおすすめします。これにより、現行の設定を保持したままデータ収集を開始し、今後リリースされるアナリティクスの新機能を活用できます。Google では現在、大企業のマーケティング担当者様向けに、SLA や、BigQuery などのツールとの高度な連携機能を含む、アナリティクス 360 のベータ版を準備中です。今後も追加情報をお伝えしていきます。


投稿者 : Vidhya Srinivasan(Vice President, Measurement, Analytics, and Buying Platforms, Google)
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

勝手広告
企業広告を消費者や第三者が勝手に作って公開する自主制作の広告。 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]