Google アナリティクスでのデータの使用を管理 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2020年9月9日(水) 17:15
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完全な状態のオリジナル記事は 「Google アナリティクスでのデータの使用を管理」 からご覧ください。
この記事は、Google ブログ記事 「Take control of how data is used in Google Analytics」を元に構成しております。
消費者の意識の高まりと業界の規制の変化を受け、ユーザーのプライバシーとデータ保護に関する基準はますます高くなっています。多くの企業もこれに応じて Google アナリティクス アカウントでのデータの管理方法を見直しています。アナリティクスでは、そのような企業のためにデータの使用を管理するさまざまな機能を提供しています。この記事では、データの収集、保存、使用を管理するアナリティクスの機能について、最新の情報を簡単にご説明します。この記事で取り上げる機能は、いつでも設定の調整が可能です。

Google アナリティクスでデータを管理する 3 つの方法:

アカウントのデータ設定で管理する
アナリティクス アカウントでは、データの収集、保持、共有に関するさまざまな設定を調整できます。


データ処理規約に同意するかどうかを選択する

オプションとして提供されているデータ処理規約は、欧州経済領域の一般データ保護規則
(GDPR)、カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)、またはその他の類似の規則
の影響を受けるビジネスを対象としています。必要に応じて、アナリティクス アカウントのアカウント設定で規約を確認し、同意することができます。


ウェブ プロパティの IP アドレスを匿名化する

ウェブ プロパティで IP 匿名化を有効にすると、技術的に可能な限り早く IP アドレスが匿名化されます。企業のプライバシー ポリシーまたは政府の規制に準拠するために、この設定が必要となる場合があります。アプリ プロパティおよびアプリ + ウェブ プロパティでは、IP 匿名化はデフォルトで有効になっています。


データ収集を一部またはすべて無効にする

アナリティクスのプロパティで一部またはすべてのデータ収集を無効にすることができます。Chrome のユーザーであれば、アナリティクス オプトアウト アドオンを使用してデータ収集を無効にすることもできます。


データ保持期間を設定する

アナリティクスでユーザー単位およびイベント単位のデータを保存する期間を選択し、新しいイベントが発生するたびにその期間をリセットするかどうかを指定できます。設定された期間が過ぎると、スケジュールに基づいてアカウントおよび Google のサーバーからデータが自動的に削除されます。


サポートチームや Google と共有するデータを指定する

データ共有設定により、アナリティクスのデータを Google と共有するかどうか選択することができます。たとえば、サービスを使用するうえでのサポートや掲載結果を向上するための提案が必要なときに、Google テクニカル サポートや Google マーケティング スペシャリストにアカウントへのアクセスを許可するかどうか選択できます。


Google シグナルの設定を確認する

Google シグナルの設定では、リマーケティングユーザー属性とインタレスト カテゴリ レポートクロスデバイス レポートなどのアナリティクスの追加機能を有効にできます。また、この設定をカスタマイズして、レポートの Google シグナルを有効にしたまま、広告のパーソナライズを制限または無効化することもできます。


広告のパーソナライズにデータを使用するかどうか選択する
デジタル広告を活用すると、オンラインでユーザーにリーチし、アプリやウェブサイトでコンバージョンを促進することができます。Google シグナルを有効にするなどして、アナリティクスで広告のパーソナライズを有効にすると、アナリティクスのオーディエンスに基づいてデジタル広告をパーソナライズし、キャンペーンの掲載結果の改善を図ることができます。広告のパーソナライズでアナリティクス データをどのように使用するかは、カスタマイズが可能です。


アナリティクスのプロパティ全体で広告のパーソナライズを管理する

プロパティ全体で広告のパーソナライズを無効にすると、その後そのプロパティで発生するすべてのイベントが広告のパーソナライズの対象外となります。この設定は、アカウントのプロパティ設定で管理できます。


広告のパーソナライズを地域別に管理する

プロパティの広告のパーソナライズを地域ごとに設定する必要がある場合は、国単位でこの設定を有効または無効にできます。加えて、米国では州単位での設定も可能です。



米国の州単位で広告のパーソナライズを有効または無効にする


イベントのタイプまたはユーザー プロパティに基づいて広告のパーソナライズを管理する

アプリ + ウェブ プロパティでは、イベントタイプまたはユーザー プロパティに基づいて、広告のパーソナライズ設定を調整できます。たとえば、特定のイベントまたはユーザー プロパティを広告のパーソナライズに使用するデータから除外し、測定目的でのみ使用することができます。


個々のイベントまたはセッションで広告のパーソナライズを管理する

個々のイベントまたはセッションのデータを広告のパーソナライズに使用するかどうかを指定することができます。たとえば、設定を有効にする前に同意を得る必要がある場合は、同意が得られるまで、セッションの開始時および後続のイベントごとに広告のパーソナライズを動的に無効にすることができます。


アナリティクスが広告主様に提供する広告のパーソナライズの制御機能とは別に、ユーザーは自身の Google アカウントで広告のパーソナライズの設定を管理できます。ユーザーが広告のパーソナライズをオフにすると、そのユーザーに関するデータは広告のパーソナライズには使用されなくなります。

アナリティクスからデータを削除する
どんな理由であれ、データはいつでもアナリティクスから削除できます。アナリティクス サーバーのデータを削除するようリクエストを送信できるほか、個々のユーザーのデータを削除することも可能です。


データの削除をリクエストする

アナリティクス サーバーからデータを削除しなければならないときは、削除のリクエストを送信します。リクエストを送信してからアナリティクスが削除を開始するまでには、7 日間の猶予期間が設けられています。アカウントの編集権限を持つすべての管理者とユーザーに、リクエストが送信されたことが通知されます。猶予期間中であれば、これらの管理者またはユーザーはリクエストをキャンセルすることができます。同様の機能は、アプリ + ウェブ プロパティでも近日中に使用できるようになります。


個々のユーザーのデータを削除する

アナリティクス アカウントから個々のユーザーのデータを削除することもできます。アカウントの編集権限があれば、ウェブ プロパティのユーザー エクスプローラ レポートを使って、アプリ + ウェブ プロパティの場合は分析モジュールのユーザー エクスプローラ手法を使ってデータを削除することができます。指定したユーザーに関連付けられているデータがレポートから 72 時間以内に削除され、次の削除プロセス中にアナリティクス サーバーからも削除されます。以前の集計データに基づくレポート(ユーザー サマリー レポートのユーザー数など)には影響はありません。複数のユーザーのデータを削除する場合は、アナリティクスの User Deletion API をご利用ください。


プロパティを削除する

編集権限があれば、アナリティクス アカウントからプロパティを削除することができます。プロパティとそのすべてのレポートビューは、ゴミ箱に移されてから 35 日後に完全に削除されます。完全に削除された過去のデータを再度取得したり、レポートを復元したりすることはできません。


ご紹介した以上の機能は、すべて現時点でご利用いただけます。詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。


今回の機能の概要をビジネスにお役立ていただければ幸いです。Google アナリティクスでは、Cookie や ID の有無にかかわらず、信頼性が高くすぐに活用できるプライバシーを重視した分析情報をお届けするため、新しい機能の開発に継続的な投資を行っております。今後の発表にご期待ください。

投稿者 : Dan Stone(Google アナリティクス担当シニア プロダクト マネージャー)
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