本日は、2020年5月19日に開催された「提案型ウェブアナリスト育成講座」のレポートをお届けします。
第5期生の記念すべき第1回目となる講座ですが、緊急事態宣言が出ていることもありZoomを使用しオンラインで開催されました。
今後の開催については、状況を鑑みつつオンライン/オフラインの開催判断をしていくとのことです。もし、勤務先の事情等でオフラインセミナーへの参加許可が出ない場合でも、自体が落ち着くまではZoom配信も同時に行う等の配慮も柔軟に検討予定となっております。
なお、通常開催の場合でも、業務によりどうしても参加が難しい場合や、当日の講義を復習したい!という場合も、毎回受講者専用ページにアップされる動画を視聴可能となっているので安心です。(せっかくの講座なので、可能な限りリアルタイムで参加したいところですが!)
Zoomを利用したオンライン講座の様子。受講者とコミュニケーションを取りながら進めていました。
ちなみにこの講座、以前のレポートにも書かせていただいたとおり、少人数制ならではの受講生とコミュニケーションを取りながら和気あいあいと進める形で行われています。
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前回は第8回の様子をお届けしていたので、各個人の意思表示や分からない箇所の質問なども活発な印象を受けました。今回はさすがにまだ初回ということもあり、心なしか受講生の皆さんには少し緊張や遠慮が見られました。
ここから短期間でコミュニケーションが活発になるということは、この講座がいかに濃い内容・密なやり取りを重ねて行われているかが想像できますね!
さて、前置きが長くなりましたが、初回である今回はこの講座全体の概要、今後どのように進めていくかのガイダンスから始まり、同期となる受講生同士の自己紹介、そして講座の本題へと入る流れで進められました。
第1回アジェンダ
- アナリティクスの現状と講座のゴール
- 自己紹介 - DMAIC及び能力マップを使って説明
- Define: 目標設定
- Define: KPI設計
- Define: KPI設計 ビジネスロードマップ
- 業種別KPI事例
- ユーザー軸のKPIとは
- 最後に
このレポートでは、一部を抜粋してご紹介します。当日の内容と雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
アナリティクスの現状と講座のゴール
講座の始まりとなったこのパートでは、自動化の波などを踏まえアクセス解析の現状と未来、そして変わりゆく求められるスキルセットについて話されました。
「提案型」のウェブアナリストを育成するためのこの講座では、ツールの使い方やレポートの作成方法ではなく、成果を出せるウェブアナリティクスの知識を身に着けることに重きが置かれています。
講座の目的
- 分析手法ではなく、気づきを発見する方法を学ぶ
- ツールの使い方ではなく、ツールの設計・設定方法を学ぶ
- 集計やレポート作成するのではなく、改善提案ができるようになる
- レポートを読んで終わるのではなく施策を実行してもらうようになる
ウェブ解析を学ばれている方の悩みとして「ツールの使い方は分かるしレポートも作れる、でもどう改善したらいいか分からない...」「色々なセミナーに参加して事例を聞いてはみたけど自社に当てはまる気がしない…」という声をよく耳にします。
この講座は、そういった課題の解決ができそうな予感がします。
講座中の小川さんの話の中に、
現在求められているのは「分析」だけではない、
どちらかというと分析以外の部分が重要になっているし、今後より重要になってくる
というものがありました。
受講回数を重ねる毎に、5期生の皆さんがどのように力を付けていくか楽しみですね!
DMAICプロセスに沿ったカリキュラムの紹介。 今回はオンライン開催もあるので、ワークをオフライン実施できるよう順番を組み替える等柔軟に対応するとのこと。
全10回のカリキュラムは、DMAICプロセスをベースとして構成されています。
中級レベルの小川さんのセミナーを受けたことがある方なら目にしたことがあるかも知れないこのDMAICプロセスですが、提案型ウェブアナリスト育成講座ではこのプロセスに基づいて進める中でワークショップや課題を織り交ぜた実践的な内容となっているのが特徴。
講義を聞くだけではなく、業務に活かせる力しっかりと身につけたい方に特にオススメの内容です。
なお、このレポートでは割愛しますが、話の中ではAdobe Summit 2020の内容など小川さんがご存知のアナリティクスの最新の話題なども共有されておりました。受講者ならではの、得られるトレンド情報も豊富そうです。
自己紹介 - DMAIC及び能力マップを使って説明普通ならただ「こんにちは」で終わる自己紹介も、この講座ではワークショップとして行われるのには驚き。DMAIC表と能力マップを用いて、今関わっている業務と能力を可視化し自己を紹介し合います。
ワークショップに使われたDMAIC表と能力マップ。
受講生それぞれ特徴のある内容にできあがっており、全員分をお見せできないのが残念!
ワークショップに使われたDMAIC表と能力マップ。 受講生それぞれ特徴のある内容にできあがっており、全員分をお見せできないのが残念!
ポイントは、謙遜しない・強みをちゃんと伝えることだそうで、自らと向き合いできること・できないことが表現されていきます。
5期生となる今回のメンバーは、事業会社で働く方も居れば、ご自身でコンサル業を営まれている方も居て様々。何を得意とするかも多様でした。
お互いに刺激し合える同期も居て、切磋琢磨するには最適の環境ですね!
会社によっては、同じ業務にあたるのが自分一人という場合も少なくありません。ここには成長できる環境があります。
講座の概要にも記載されているとおり、活躍中のウェブアナリストでも得意不得意があり満遍なく力をつけている方は稀で、最初の段階でこれら全てを満たしていなければ参加できない訳ではありません。
この講座を受講することによって、自分に足りない力を補って、ビジネスで成果を出すための「5つの力」を養えるとのことです。
ウェブアナリストに必要な5つの力
- 設計力
- 仮説力
- 施策実行力
- 情報収集力
- 情報発信力
詳細の記載は控えますが、講座中ではこの5つそれぞれの必要なスキルセットが紹介されていました。なるほど納得!というものから目からウロコの着眼点のものまで、スキルの内容は様々。「社内でなかなか改善案が実行に移せない」とお悩みの方の解決に役立ちそうなスキルもあり、個人的にも興味津々です。
受講することでスキルアップだけではなく視野を広げることもできそうです。第1回目だけで、個々の大きな成長が予期できるような内容となっておりました。
Define: 目標設定とKPI設計、ビジネスロードマップカリキュラムなどの概要的な話が終わると、DMAICプロセスの始まりとなる「Define」に移ります。いよいよ具体的な内容となっていくのですが、現実に即した内容で丁寧に説明されているのが印象的でした。
このDefineのパートでは、「登る山との登り方を決める」と例えと共に
- (ウェブ)ビジネスあるいはプロジェクトのゴールを決めること
- 達成のためのプランを決める(=KPIを決める)
について説明されています。
KPIを設定することで改善の方向性を揃えられることを、「山を登る」という分かりやすい例えで山の登り方(=やり方)の合意取れてないと登頂できなくなくなるという話をされていました。
この講座の内容においては、目標設定もKPI設計も書籍などでありがちな実現不可能かに思える理想論ではなく、現場感のある実行していけるものとなっています。
KPI設計をより実践的に考えられるよう、今自らが関わる業務を想定した「ビジネスロードマップ」の作成が個々の宿題として出されていました。
この課題は、期日までに講師である小川さんに個別提出します。こういったフィードバックを個々にもらうことができるのも、少人数制で開催されている講座ならではのメリットですね。羨ましい!
KPI設定のポイントとして4種類の例(BtoBサイト、ECなどのBtoCサイト、ランディングページ、オウンドメディア)が紹介されたのですが、そのサマリとして話された「KPIを決めるということは、戦略を決めるということ。この数字を上げようではなく、こういうやり方で行こうというのが大事」というフレーズはとても印象に残りました。
また、やることを決めるというのは同時にやらないことを決めるべきというのも、とても重要だと感じました。リソースの問題があるので、どこに注力すべきか(注力しないべきか)を整理し明確にしておくのが何より大事というのは大納得です。
講座内容は以上です。
上記以外にも「ユーザー軸のKPI」についての話は、とても興味深い内容でした。ビジネス軸のKPI以外に、「何がユーザーの心を動かしたか」を考える中長期的に響いてくるKPIについて。後々の回で詳しく掘り下げるようなので、そちらも楽しみですね!
最後に、この講座ならではの環境をご紹介してこのレポートを終わりたいと思います。
この講座の特徴
- 講座は最大15名までの少人数制(第5期生は7名で開催!)
- ワークショップ多数!同期同士で刺激しあい高め合える環境
- 基本的にはオフライン開催なので、休憩時間などに気軽に相談可能
- 受講生専用slackチャンネル有り、講師である小川さんに直接相談や連絡が可能
- 受講生専用ページあり、欠席時や復習に役立つ動画や課題などのまとめを掲載
- 実際の案件を用いての課題解決も受講生全員NDAを締結するので安心して取り組める環境
- 提出する課題は個別に小川さんからのフィードバックを貰える
最後までお読みいただきありがとうございました!本レポートを通して「提案型ウェブアナリスト」への理解が深まれば幸いです。
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