知っておきたい電車内動画広告の特徴と制作ポイント | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2019年6月14日(金) 11:00
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電車

電車に乗っているときに、つい目の前の動画広告が気になり、スマートフォンで検索してしまったという経験のある方もいるのではないでしょうか。電車内に流れる動画広告は、朝から夜まで多くの人の目に触れる可能性が高く、やり方によっては有効なプロモーションツールになります。この記事では、電車内動画広告の種類や制作する際に意識したいポイント、参考になる具体例を紹介します。

電車内動画広告の特徴

効果の高い電車内動画広告を制作するためには、まずその特徴を十分理解しておくことが大事です。ここでは、電車内動画広告の主な視聴層や期待できるメリットについて説明します。

電車内動画広告とは

電車内動画広告とは、電車内のドア上部や窓上に設置された液晶ディスプレイ(デジタルサイネージ)に表示される広告のことです。乗客が自然と見やすい位置にあることに加えて、紙の広告よりも鮮明であるため視認性に優れているのが特徴です。電車を利用するビジネスパーソンや学生や主婦など、性別問わず幅広い世代の多くの視聴者にリーチできます。時間帯や曜日を絞れば意図的に視聴層を絞り込むことも可能です。たとえば、朝と夕方の通勤時間を選べばビジネスパーソンを狙って視聴させることもでき、週末であればファミリー層に視聴してもらえる可能性が高まります。

電車内動画広告のメリット

電車内動画広告にはさまざまなメリットがあります。まず、テレビのCMやインターネット広告に次いで接触率が高く、高い視聴率が期待できることです。

広告は視聴されるだけでは十分とはいえず、実際にターゲットの行動にまで結びつけることが最終的なゴールになります。その点、電車内動画広告は、商品興味関心度が全体の54.7%と半数以上の視聴者の興味換気につながっていることがわかります(関東交通広告協議会の調べ)。また、電車を利用するあらゆる人たちが視聴対象になるため、テレビCMのように幅広い年齢層をセグメントにできるのも大きなメリットです。さらに、路線を指定することで簡単にエリアセグメントできます。加えて、路線ごとに利用者の特徴もあるため、路線を選べばよりイメージに近い視聴層に近づけられます。

電車内動画広告を制作する際のポイント

電車内動画広告がいかに魅力的な広告ツールであるかを理解したところで、ここからは制作する際のポイントについて具体的に説明します。制作においては次の3点を意識することが大事です。

ユーザーの役に立つコンテンツ

電車内では多くの乗客がスマートフォンを触っており、電車での移動中など空き時間にはスマートフォンを使って自分に有益な情報を探すことが習慣化しているといえます。つまり、電車内動画広告においても乗客にとって役に立つコンテンツを提供することを心がけることが大事です。日々電車を利用していることから、ふとしたときに電車内動画広告を見上げる癖がついている人も多く、ためになる情報であればより多くの視聴者に関心を持ってもらえます。また、商品やサービスの認知度を高めることにもなり、企業のブランディング効果も期待できます。

心理学の法則のひとつに「単純接触効果」と呼ばれるものがありますが、人や物などの対象に何度も繰り返し接触することでだんだんと好意度が増してくる効果のことです。電車内動画広告はまさにこの効果が生まれやすい状況にあるといえます。通勤や通学などで毎日同じ時間帯の同じ電車に乗るという人が多いからです。ためになる楽しい広告を毎日視聴するうちに自然と広告に興味が出てくるという可能性があります。

スマホで詳しく調べたくなるコンテンツ

広告にとって大事な広告到達率を高めるためには、スマートフォンで思わず調べたくなる工夫が大事です。なぜならば、多くの乗客はスマートフォンを手にしているので、動画広告視聴後にスマートフォンで検索するという流れを作ることで、広告効果が高められるからです。あえて電車内の動画で全て完結させずに、続きをスマートフォンで調べたくなるストーリーを作るというやり方もあります。あるいは、動画の最後に検索キーワードを大きく表示することで、自然とスマートフォンで詳細を検索したくなるように誘導するのもテクニックのひとつです。せっかくスマートフォンで調べてくれているターゲットを逃さないためにも、スマートフォン用のサイトは必ず用意しておきましょう。

 路線や地域性を意識したコンテンツ

電車内動画広告は路線を指定することでターゲティングできるというメリットがあるため、路線や地域性を意識してコンテンツを制作することでより効率的な訴求が可能です。具体的には、路線沿いで開催されるイベントの告知や店舗のリニューアルオープンなどの情報は乗客の興味をひきやすく、実際の行動にも移しやすいといえます。時間がある人であれば、そのまま電車に乗って来場してくれる場合もあります。ドア上部の動画広告はもっとも視認率が高いとはいえ、電車内には中吊り広告などさまざまな広告がありますので、充実した質の高い動画を流して乗客の注目を集めましょう。

 電車内の動画広告の事例

効果の高い動画を制作するためには、他社の成功事例をチェックしておくことも大事です。最後に、電車内動画広告で意識すべきポイントをしっかりと押さえた事例を2つほど紹介します。

パナソニック『「見えない家事」を見える化しよう。』

出典:Panasonic Japan(パナソニック公式)

ひとつ目が、大手家電メーカーパナソニックの「Creative!毎日を、ちょっとクリエイティブに。」というシリーズ動画です。家庭で問題になりやすい家事の分担問題をテーマにしており、パナソニックの直接的な商品プロモーションよりもブランディング寄りの訴求が強くなっています。具体的には、日用品の補充や家電の清掃など、家庭には目に見えない細かな家事が多く、それらが積み重なることで大きな負担になることを夫婦の目線から伝えています。

さらに、細かな家事もリスト化して共有することで分担意識が生まれ、片方への偏りも減るという解決策まで短い時間の中で提示しており、視聴者のメリットを考えた動画です。最後に検索キーワードを大きな文字で訴求し、自社の商品サイトへの誘導も行っています。電機メーカーだからこそ、自社の商品を使う毎日に寄り添う内容になっており、決して押し付けがましくないやり方で日々の生活の負担を減らすヒントを与えています。

StockShop「春のおでかけ篇」

出典:StockShop

2つ目は、4月にリニューアルした街地歩きガイド「StockShop」のCMです。まさに地域性を生かした内容になっており、東京に暮らす若い女性を主人公に都内の新しい街に出かける楽しさや喜びを訴求しています。わずか15秒という短い時間で、人との出会いやショッピング、グルメなど、さまざまな楽しみ方が紹介されています。軽快なBGMと明るい内容がマッチしており、視聴した後には「StockShop」で調べてどこか知らない街に出かけたくなるような気分にさせてくれる動画に仕上がっています。視聴者自身がすでに電車に乗っており、そのまま出かけやすい状態にあることからも、具体的な行動に移しやすいといえます。

ポイントを押さえて電車内動画広告を制作しよう

電車内動画広告の効果は動画の内容に大きく左右されます。せっかく目にとまっても、内容が視聴者を満足させるものでなければ、肝心の広告到達率につながらないどころか、企業のブランドイメージを損なう恐れもあります。インターネットで流れる動画のクオリティは年々高くなっており、視聴者の動画に対する期待度も上がっています。成果につながる電車内動画広告を制作するためには、企業の動画制作実績が豊富なプロに依頼してみてはいかがでしょうか。

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