コメリは5月1日付で「ニューリテール事業部」を新設した。店舗とネット環境を相互に接続し、便利で快適な買い物環境を提供するのが目的。
取締役執行役員で新事業推進室GM兼チェーンストアオペレーションシステム改革推進部担当の鈴木勝志氏がニューリテール事業部GMを兼務する。
コメリは2000年、資材・建材、農業用品などを販売するECサイト「コメリドットコム」を開設し、ネット通販をスタート。通販新聞の姉妹誌『月刊ネット販売』が行った売上高調査「ネット販売白書」によると、コメリのEC売上高は2018年3月期で197億円まで拡大している。
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2000年に「コメリドットコム」は開設された(画像は編集部が「コメリドットコム」をキャプチャ)
国内約1200店舗の大半が約1000平方メートル以内の小規模店のため、各店舗には専用端末を通じて店頭でネット注文できる環境を整備。店頭には在庫がない商品を端末を通じて購入できるようにするといった取り寄せ販売をメインに事業を伸ばしてきた。
2014年にはECサイトで13時までに注文した商品を当日に店舗で受け取ることができるサービスをスタート。ECサイトで注文した商品を店頭で受け取る利用者は増加しており、2019年3月期の利用件数は前期比55%増となった。
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ECサイトで注文した商品を店頭で受け取る利用者が増加している(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
「ニューリテール」というワードは、2016年10月にアリババグループのジャック・マー氏が提唱した10年~20年先の未来に訪れるであろうリテールに関する新しいコンセプト。テクノロジーとデータを駆使し、オフラインとオンラインが融合したリテールビジネスによって、より優れた顧客体験を提供できるとされている。
コメリは「ニューリテール事業部」の新設について、プレスリリースで次のように説明している。
より一層ネット環境と店舗を有機的に結合しお客様の利便性を向上させるため、業界で国内最多の店舗数を持つ当社の優位性を生かして、シームレスな販売環境を実現して参ります。
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オリジナル記事:コメリが「ニューリテール事業部」を新設、店舗とネットのさらなる融合を実現
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