カナダに本社を置く価格調査会社360pi社が750品目を対象に価格調査を実施したところ、グーグルショッピングよりもアマゾンで販売している商品価格が安かったのは25%にとどまりました。
価格を意識しているEC事業者などは、商品価格をアマゾンだけで調べるのではなく、グーグルショッピングも利用した方が良さそうです。
全米のネット通販利用者の半数以上は、アマゾンのECサイトやアプリを使って商品検索を行っています。
ホリデーシーズンでは消費者の84%がアマゾン(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第1位)をチェックして価格を調べると回答しています。しかし、アマゾンだけでの商品検索では、消費者やネット通販事業者が損をするケースがあることが360pi社の調査で明らかになりました。
360pi社はアマゾン内の9カテゴリーのベストセラー商品750品目を、グーグルショッピングの同商品と比較しました。すると、アマゾンで販売されている価格がグーグルショッピングよりも安かった商品は全体の25%にとどまったのです。
一方、グーグルショッピングで掲載されている商品の方が安かったのは59%。アマゾンのマーケットプレイスで販売されている商品と比較しても、58%の商品はグーグルショッピングの方が低価格という結果になりました。ちなみに、16%の商品はアマゾンとグーグルショッピングで同価格でした。
アマゾンとグーグルショッピングの価格比較(出典はInternetRetailer)
青:アマゾンの方がグーグルショッピングよりも低価格(25%)
オレンジ:アマゾンとグーグルショッピングが同価格(16%)
グレー:グーグルショッピングの方がアマゾンよりも低価格(59%)
アマゾン内9カテゴリーのベストセラー商品750品目を、グーグルショッピングの同商品と比較
マーケティング会社マーケルグループ社の最新調査によると、プロダクトリスティング広告(検索結果からECサイトの商品ページに直接、移動させることができる広告で、イメージと価格、商品名だけで表示するもの)の出稿量は、2016年中に検索広告の半分以上を占める見込みだそうです。
2016年第3四半期に小売業者がグーグルショッピング広告へ出稿した割合は、2015年同期比で36%増。また、第3四半期にグーグルの検索広告へ出稿した金額の48%はグーグルショッピングに投じられ、前四半期(第2四半期)から2ポイントアップしています。
360pi社は、アマゾン内の次の9カテゴリーを調査しました。
- 美容・健康
- 電化製品・コンピューター
- ホーム・ガーデン
- 映画
- 音楽・ゲーム
- オフィス・学校用品
- スポーツ・アウドドア
- 工具・DIY関連
- 玩具・ゲーム
ベストセラー商品で在庫がある新品のみを対象。中古や修理品は対象外。グーブルショッピングの価格と商品情報は、グーグルショッピングの検索結果から取得。小売業者のサイト上の情報と齟齬があった場合でも、調査には反映していません。
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オリジナル記事:アマゾンvs.グーグルショッピングの価格競争。EC事業者は把握すべき価格検索の潮流 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ
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