このページは、外部サイト
VIDEO SQUARE の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「
8割スキップされるYouTube動画広告、5秒で効果を上げる2つの方法」 からご覧ください。
YouTubeで動画を見ようとしたとき、最初に広告が流れてきて、うっとうしいと感じたことありませんか?スキップできるようになるまでの5秒間が、待ち遠しいこともあるかと思います。
しかし、マーケティングの観点から言えば、この「スキップされるまでの5秒」こそ、YouTube動画広告攻略のカギなのです。
今回は、Audiが繰り出した究極の「5秒」広告などの具体例を交えながら、どうすれば5秒を有効活用できるのかについて、考えてみたいと思います。
みんながスキップする5秒
何か見たい動画があってYouTubeにアクセスし、その動画を再生したら、唐突に関係のない広告が流れる。そして5秒後に、スキップボタンを多くの人が押すことは、想像に難くありません。
実際、ジャストシステムが行った調査によると、8割以上の人が、インストリーム広告(本編動画の前に挿入される動画広告)はスキップすると答えています。
妥当な選択です。YouTubeにインストリーム広告を出稿するなら、5秒後にスキップされることを前提として考える必要があります。そこで何もしなければ、8割以上の人を逃していることになるのです。
裏を返せば、「8割以上の人は5秒後にスキップする」ということを逆手にとって有効活用すること。これが、YouTubeのインストリーム広告攻略のカギとなるのです。
Audiが仕掛けた究極の「5秒」広告
Audiは新型R8を立ち上げた際、YouTubeのインストリーム広告を使ってプロモーションを行いました。R8はAudiの誇る超高性能スポーツカー。停車状態から時速100㎞に達するのに要するのはわずか3.5秒。すさまじい加速性能です。
しかし、Audiはインストリーム広告を行うにあたって、二つの悩みを抱えていました。ほとんどの人がインストリーム広告を5秒でスキップすること。そして、超高級車(新車価格約2千万円)のわりに少ない広告予算です。
そこで彼らは、「広告を5秒で完結させる」という方法に行き着きました。
“Audi R8: Gone in 5 seconds Case Study” ※実際に流された広告は34秒目あたりから
「5秒」広告の2つの効果
「5秒」広告は、最初の3.5秒を時速100㎞までの加速映像に使い、残りの1.5秒で商品名と企業名を出す、という内容でした。そして5秒後、画面には「You can skip the ad now.(もう広告をスキップしていいよ)」と表示されます。
5秒という広告の短さが、逆に、R8の加速性能を強調する形となっています。しかも、広告は5秒で完結。スキップされることはないので、広告が表示された全員が最後まで見たことになるのです。
また、広告を5秒で収めたことによる副産物もあります。
YouTubeのインストリーム広告では、視聴者が「動画広告を操作するか、30 秒以上視聴」して、初めて料金が発生します。(30秒以下の動画の場合は、動画の最後まで視聴が条件)
5秒で広告を完結させ、視聴者が30秒たつ前にスキップすれば、料金は発生しません。つまりAudiは、5秒完結の広告を作ることで、全視聴者に最後まで広告を見てもらうことに成功。しかも、ほとんどお金を払うことはなかったのです。
これはYouTubeのインストリーム広告において、一つの完成形と言えると思います。
スキップボタンを動画に取り込んだOpel
Audiとは違った形で、スキップまでの5秒を効果的に活用したのがOpelです。Opelが注目したのは、「8割以上の人が広告をスキップする」という事実そのものです。
8割以上の人が広告をスキップするということは、その人たちはスキップボタンの5秒カウントダウンを見ているはず。ならば、スキップボタンを動画に取り込めば、コンテンツにも注目してもらえる、と考えたのです。
“Opel Mokka Skiptest – Opel Mokka Case study” ※実際に流された広告は22秒あたりから
Opelが訴求したかったのは「4輪駆動の走破性」「自動ライトシステム」「安全性能」でした。
「安全性能」を訴えるために作ったのが、スキップボタンを壁に見立て、そこに車が突っ込んでいくという動画です。
いつ5秒が経過するかと注目しているスキップボタンに、すごい勢いで車が突っ込んで来ます。視聴者の意識はどうしても、車のほうに向きます。そして意識が車に向いた絶妙のタイミングで、安全性能を表すメッセージが表示されるのです。
広告をスキップする人は、スキップボタンの5秒カウントダウンに注目することを逆手に取った見事な広告です。
まとめ
冒頭でも述べたように、YouTubeのインストリーム広告は、残念ながら多くの場合、5秒経過後にスキップされます。動画広告を出稿する場合は、まずはその事実を出発点としなければなりません。
今回は、AudiとOpelが実施した、5秒で効果を上げる2つの方法をご紹介いたしました。
Audiは「5秒で完結」させることによって、効果的・効率的に商品を訴求することに成功しました。Opelは「スキップボタンを動画に取り込む」ことで、視聴者の意識をメッセージに向けさせています。
「5秒で完結」も「スキップボタンを動画に取り込む」も、本質的には同じことです。共通するのは、「5秒で動画をスキップする視聴者に、どうすればメッセージが届くのか」という観点で作られているということです。
YouTubeのインストリーム広告を使う場合は、この視点を忘れずに取り組んでみてください。
(文:Scott Nomura)
関連記事
1分で見れちゃう!「5秒動画」12選
5秒間で「ウザい」を「見たい」に。秀逸なYoutube広告7選
5秒でハートをキャッチ! 動画広告を最後まで見させるたった3つのコツ
参考記事
株式会社ジャストシステム『YouTubeに関するアンケート』
AdWords広告掲載のポリシーヘルプ TrueView動画広告