第56回HCD-Netサロン「コンテキストサイエンスとHCD」開催のお知らせ | HCD-Net

HCD-Net - 2015年7月21日(火) 11:27
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  HCDのサイクル(ISO 9241-210)で述べている「ユーザーの利用状況の理解」は、文脈的な理解の中からユーザー行動の背後にある真の意識や想い(インサイト)を読取ることを求めています。エスノグラフィが普及しつつある昨今、この趣旨は理解され実践されているようにも見受けられます。しかし実態は、表面的な特徴を捉えそれをユーザーの真の姿と早合点してしまう“強引な理解”のケースが散見されます。

例えば:

・訪問するユーザーの定義が不十分なまま訪問してしまう。

・1,2回訪問し短時間のインタビューを行っただけで、ユーザーのコンテキストを理解したつもりになってしまう。

・現製品やサービスの改善事項は見いだせるが、イノベーションにはなかなか結びつかない。

  これらの問題を回避するためには、数週間から数か月という、比較的長期にわたる観察でこそ得られる“文脈的な理解”に、その糸口を求めることができます。観察スキルを高めるのは云うまでもありませんが、短期間の観察で生じる社会心理的な観察者効果の一種である「認知バイアス」などが、インサイトの読み取りにも悪影響を与えます。目的を「改善」に置くならば、現状の問題が一通り分かれば要は足ります。しかし「イノベーション」につなげるためには、“一通りの理解”では不十分であり、ブレークスルーには容易に結び付きません。

  本サロンでは、“文脈的な理解”とはどういうことなのか、その核心を科学的視点で再確認します。東京工科大 大学院の上林氏には、マウスやスプレッドシートの発見、およびPARCの活動など、歴史的な事例をご紹介いただきながら、“文脈理解を踏まえたイノベーションへのヒント”についてお話しいただきます。また、富士ゼロックスの田丸氏には、サービス部門向けの情報配信サービス開発事例を通じて、エスノグラフィーによるサービスエンジニアの仕事に関する文脈理解、共創的なサービス開発プロセスについてお話しいただきます。

  なお、本回のテーマでは、「サイエンス」という言葉を使用しています。主な期待は、「ユーザーの利用状況の理解」について科学的な解釈を共有することです。しかしもう一つのささやかな期待としては、企業活動としてエスノグラフィに取組んでおられる、UXデザイナーやHCD専門家の方々による社内啓蒙が進むことがあります。その一助となれば幸いです。

 

■日時:9月18日(金)18:20~21:00 (受付開始:18:00~)

 

■会場:東京工科大 蒲田キヤノンパス 3号館2階 30201教室

http://www.teu.ac.jp/campus/access/006648.html

 

■プログラム:

18:20~18:40

①エスノグラフィの「不適切な導入」について

(松原 幸行氏)

 

18:40~19:20

②文脈依存科学(コンテキストセンシティブサイエンス)に基づくイノベーション

(上林憲行氏)

 

休憩:19:20--19:30

 

19:30~20:10

③富士ゼロックスの取り組み

(田丸 恵理子氏)

 

20:10~20:50

④ディスカッション「イノベーションに向けて」

(上林氏・田丸氏・松原氏)

 

■定員:50名(先着順)

 

■参加費:HCD-Net会員:2000円・学生会員:1000円

一般:6000円

 

■参加申込方法:

タイトルを「第56回HCD-Netサロン参加希望」として以下の内容を

hcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。

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氏名:

所属先名:

会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生

電話番号:

メールアドレス:

参加費領収書の宛名:

※記載がない場合は所属先名で発行いたします。

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受付メールを事務局より返信いたします。参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。

 

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