企画力は、発想力と実現力 | 業界人間ベム

業界人間ベム - 2015年6月30日(火) 07:07
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 ベムはその昔、とあるビール会社さんでのダイレクトマーケティングを担当していたことがある。ヨーロッパの名窯であるマイセン、ジノリ、ウェッジウッド、ヘレンド、ロイヤルコペンハーゲンほかでそのビール会社のオリジナルビアマグを焼いてもらい、それを会員募って頒布するものだった。オリジナルビアマグにはそれはそれは多くの附帯情報がある。売るのは単なる物(ブツ)ではない。背景にある文化も一緒に売っていた。会員には石坂浩二さんもいたし、多くの文化人がコレクターとなってくれた。
 またある化粧品会社さんでも、カード利用明細に同封される小冊子のなかで文化的背景のある(情報がある)小物をマーチャンタイジングして毎月頒布する(商品数が限られるので抽選でお売りする)仕事もしておりました。
 確か第一号は箱根の寄木細工、二号では甲州の印傳(鹿革ですね)だった。また、まさにその会社の企業文化そのものである商品や広告宣伝素材を、歴史を辿って紹介した。
 そこにはコンテンツが山ほどあった。もともとあるものも、その企業だからこそ新たに生み出せるものも含めて・・・。
 
 バブル期は広告業界には実に面白い時代であった。広告も広告会社もその幅をいっきに拡げた時代であり、様々なコミュニケーション手法と生活者へのアプローチ方法を試した時代だった。

 だから僕が今「コンテンツマーケティング」と聴くと、例えば自分が携わっていたこうしたCRM×情報マーケティングも昔の「コンテンツマーケティング」だったんじゃないだろうかと思う。ただ企業側からの一方的な情報提供には限度があって、企業が「テーマ」とユーザーがコンテンツを上げる「場」を提供するのが現代版のコンテンツマーケティングなんだろうね。(それだけ周辺情報量や情報選択の仕方、コンテンツの消費のされ方は変わったんだろう。)

 ただ必要なのは、Webやデジタルが専門の人というよりは、味わい深くストックしたくなったり、コミュニケーションに参加したくなるテーマとコンテンツをプロデュースできる人なんでしょうな。デジタルのプロはそういう人をサポートするくらいでないといいものは出来ないんじゃないかと思う。おそらくデジタルのプロは装置としてユーザーからコンテンツが醸成できる「場」づくりを上手にするのが役割かもしれない。

 僕は今でもマイセンに行って日本のビール会社のオリジナルビアマグ焼いてくれと交渉しに行った元上司がすごいなあって思うんですよ。また、それ以上にGOサイン出してくれたクライアントが素晴らしかったなあと・・・。

 そういう意味で、企画を「仕掛ける」ということは机上(パソコン上)だけではなくて、行動してみることなんだよね。企画力とは発想力だけじゃなくて実現力でもあるから・・・。

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