【第1回】Web戦略とは何か? | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2013年9月25日(水) 16:35
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勝つためのWeb戦略とは

企業を取り巻く状況は、益々厳しさを増しています。

いまだ景気の不透明感は拭えず、グローバル化が及ぼす競合の激化は拍車の一途を辿り、不安定な為替の変動は瞬時にビジネスを直撃します。
徹底したIT化は、消費者に利便性を提供しつつも雇用機会を著しく奪い、格差拡大は消費マインドの低迷を助長し続けています。

情報格差がなくなった社会では、新機軸の商品を出してもすぐにフォロワーが生まれ、商品特性の差異によって優位性を築くことは益々困難になっています。

このように厳しく悪循環を繰り返す低成長時代には、高度成長期のような右肩上がりの収益構造をつくることは極めて困難であり、確実に収益を生み、安定性を維持すること自体が、困難な状況にあると言えます。
一過性の黒字よりも、細くても安定した企業経営を目指すことにも充分に意味があるような時代に変わったと言うこともできるかもしれません。

こうした厳しい競争環境下において「いかに勝ち抜くか」。

そのテーマとして実現可能な打ち手を考えた場合、もっとも効果的かつ即効性が高い施策のひとつが、Webであることに疑う余地はありません。

昔のように消費者がマス広告だけに感化され購入に走るというケースは少なくなりました。
ITが発達し多くの情報にアクセスできる時代、購入するまえに、まずはネット上での情報を検索・閲覧し吟味したうえで購入するという消費行動が圧倒的に増えたからです。

このように購入意思決定時には消費者は必ずネット上での情報に接触する時代にあるにも関わらず、マーケティングの現場では、いまだにWebの戦略を、技術系のスタッフや更新中心のスタッフだけに任せている企業も少なくないようです。

Webに精通していることや、技術的なWebの知識を持っていることを最優先させているからでしょうが、企業のブランド力、収益力につながるWeb戦略には、経営戦略から消費者洞察まで広い視野を求められるだけに、技術系の専任者や運用スタッフだけに任せてしまうのは、早計に過ぎないではないでしょうか。

また経営戦略やマーケティング戦略の現場において、Web戦略が軽んじられているケースも数多く見聞してきました。
筆者自身、中長期の成長戦略に合わせたWeb戦略とその実現に向けた施策を提案したにも関わらず、クライアント側の理解が得られなかったり、コンペ上で敗北するなど、辛酸をなめる結果をいままで経験してきました。しかしそれは、あながち筆者の稚拙な提案力だけに起因しているのではなく、経営陣にとってWeb戦略が容易に理解できなかったりイメージできなかったりするところも大きかったのではないかと感じています。

本コラムでは、この未曾有の厳しい競争環境下において、「いかに他社から抜きんでる糸口を探し出すか」、「収益構造をいかに確立するか」というテーマをもとに、Web戦略のあり方や考え方について、わかりやすく説明を進めたいと考えます。

Web戦略をどのように定義すべきか?

読者のなかには「Web戦略」と聞いて、その定義に曖昧なものを感じている方も少なくないでしょう。

「Web戦略」についてコラムを書いて欲しいとの依頼を受けた筆者自身も、「Web戦略」をどのように説明するべきなのか、経営戦略やマーケティング戦略のなかでどのような位置づけで書くべきなのかに、戸惑いをおぼえてしまったというのが正直なところでした。

「Web戦略」という言葉は、経営者、マーケティング担当者、宣伝広告担当者、営業担当者など、それぞれの立ち位置によっても、この「Web戦略」という言葉は、かなり違うイメージに捉えられる傾向にあるように思います。

そこで解りやすく理解できるように、以下のように、上位概念の順番に戦略を並べてみました。

経営戦略 →ブランド戦略 →マーケティング戦略 →Web戦略

こうして並べてみると「Web戦略」は下位の概念に相当します。
しかし経営やマーケティングの前線にいる方ならすぐに理解できると思いますが、それぞれの戦略は必ずしも独立しているものではなく、むしろそれぞれ重なる領域が多分に大きく、お互いに作用する部分も大きいというのが現実です。そうした関係を考慮すると、「Web戦略」というものをITとして狭義に定義してしまうと、成長戦略やブランド戦略につなげられる発想につながりづらく、むしろ自由な思考を妨げてしまうことになるのではないかと考えました。

本コラムの目的は、「Web戦略」を用いて、いかに収益構造を高めるか、いかに競争優位性を築いていくかにあるわけですから、むしろ上位概念の戦略と合わせて、より広範に自由な発想のもとに考えるほうが、実り多いものになるのではないかと考えました。

読者の方も、狭義の「Web戦略」ではなく、より広い視点をもとに、筆者とともに「Web戦略」について考察を深めてもらえれば良いかと思います。

>>次ページ「現代のWeb戦略に必要なのは構想力や創造力

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