KPIのKPI | 業界人間ベム

業界人間ベム - 2012年5月20日(日) 10:01
このページは、外部サイト 業界人間ベム の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「KPIのKPI」 からご覧ください。

 少し前のエントリーで「KPI」について書いたが、ネット上にゴールがないリアルな販売チャネルをもつ企業にとって、KPIの設定は難しい。というのも、コンバージョンといえるユーザーアクションは設定できるものの、流入量とコンバージョン量があまりに差があると、最適化のための施策チューニングがうまくいかない場合が多いと思われる。KGIと相関のあるKPIは設定できるが、そのKPIだけでは広告を含む流入の最適化が難しいということである。

 つまり、広告で数百万のUBに到達させていて、その1%を直接、間接効果でWebサイト誘導できたとして、その中からコンバージョン率が1%とすると、広告接触者の0.01%がやっとコンバージョンすることになる。これもネットでの販売ではないのだから、例えば自動車会社で言えば、カタログ請求や試乗予約申し込みということになる。
 このコンバージョンを照準に広告投下方法(ターゲティングほかの)に対して直接チューニングをかけることは、もちろん出来ない話ではないが、目盛が大きすぎて微妙な調整が利かない感じが否めない。

 そのために、第1KPIを最適化するための、大きな相関性をもつ第2KPI(当然量的に第1KPIより多いアクションを獲得できる指標)を設定できるといい。KPIのKPIをつくって、そこで流入の最適化をチューニングするほうがやりやすいのではないかと思う。

 あるいは、商品カテゴリーによっては、消費者(将来の顧客)に対するナーチャリング(育成)活動が必要なものが多い。その商品、ブランドを「自分と関係があるもの」と感じてもらうこと、そしてその商品ブランドそのものの理解を促すこと、この2段階が必要で、消費者にそれぞれにある文脈ごとに、商品ブランドとの接点を用意することが求められる。

 そのためにも広告だけでなく、コンテンツも含んだアトリビューション評価をする必要がある。マス広告、ネット広告(ディスプレイ広告、リスティング広告)自然検索、を含むすべての流入と、Webサイト内のコンテンツや施策を経てのコンバージョン(第1KPI)を総合的に観測評価して、ネット上のKPIそして最終ゴールの最適化を求めることが理想だ。
 次回のエントリーでは、マス広告を含むトータルアトリビューションについて書いてみる。

メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アクセシビリティ
広義には、障害者、高齢者を含むすべての人間が、同じレベルでサービスや機器、施設を ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]