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パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[2]」 からご覧ください。
さて、前回はパンダ・アップデートに備えて、またパンダ・アップデートが来なかったとしてもやっておきべき策を、ご紹介しました。
パンダ・アップデートに備える(?)今やるべきSEO対策[1]
今回は、第2回目として、
2,DBからの検索結果と詳細ページ中心のサイト(DB系サイト)
の対策について考えてみたいと思います。
私自身、正直なところこの部分は不透明なところも多く、
推測の域を出ない部分があることをご容赦いただければと思います。
(というか、SEOの予測なんてそんなものですが)
英語圏ですでに導入したことが発表されているパンダ・アップデートですが、
未発表の日本も合わせて、データベースから情報を引き出すだけのウェブサイトのランクダウンが目立っています。
「データベースから情報を引き出す」とだけ書いてしまうと、
動的なサイトのほぼすべてが対象になってしまいそうなのですが、
具体的には、データベースから、文章以外の情報をのみをはきだして表示するサイトです。
ECサイトなどで、
カテゴリなどの商品検索結果ページと、
スペックや価格、画像などしか記載していない商品情報ページのみでできたページです。
文章コンテンツなどをデータベースから引き出しているようなものはこれとは異なります。
今回のパンダ・アップデートではこのようなサイトの多くでランクダウンが発生しているのですが、
Googleがなぜこのようなサイトを対象にしたのかを考えてみたいと思います。
とは言っても、私自身、今回のこのアルゴリズムは腑に落ちない部分もあることは付け加えておきたいと思います。
Googleは今回のパンダ・アップデートで、
深彫りされた良質なコンテンツをランクアップさせる
ことを目的としています。
一方で、鈴木謙一さんが言われるように、shallowなコンテンツのランクを下げることを目的としています。
shallowとは、浅い、深みのない、浅薄なという意味になります。
さて、その中でなぜDB系サイトが不利益を被る現象が起きたのでしょうか?
・データベース情報を引き出すだけのサイトはオリジナルとみなさない?
・DBに情報を取り込めばいくらでもコンテンツを増やせるためGoogleに負荷がかかる?
・DB情報は他のサイトにも似たようなコンテンツがあることが多いためスクレイピングと似た扱い?
・ページネーションによって類似コンテンツがサイト内に多数存在してしまうから?
(参考:ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログ)
など様々なことが考えられると思いますし、上記の一部はそれが原因のものもあるでしょう。
が、私は個人的には、
・DBから出力されたものだけで構成されたコンテンツは浅いとみなされるため
ではないかと思っています。
ECサイトをイメージして頂くと分かりやすいと思いますが、
1,「デジタルカメラ」をクリックすると、「デジタルカメラ」のイメージと商品名プラスαの簡易的な情報が羅列された検索結果ページが並ぶ
2,「一眼レフ」をクリックすると「一眼レフデジタルカメラ」のイメージと商品名プラスαの簡易的な情報が羅列された検索結果ページが並ぶ
3,各商品をクリックすると、その商品の画像、価格、スペックが記載されている
さて、このようなサイトはよく見かけるものだと思います。
これらの1~3はいずれも、画像と単語がメインの情報です。
Googleは、単語や画像だけのページについて“情報が豊富”とは思ってくれないようです。
また、検索結果ページにしても、商品ページにしても、ペラ1に近いページです。
(“検索結果が何ページもある”というケースは別の理由で問題。こちらは、ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログをご覧頂くと分かりやすいと思います。)
Googleはペラ1コンテンツは、物理的にも論理的にも浅いものであると考える傾向にあるような気がします。
実際日本ではまだ、それなりのキーワードで1枚ペラのページがランクアップしていますし、
1ページだけで作ったサイトもランクアップさることはキーワードにもよりますが、物理的には可能です。
ですが、今回Googleは英語圏へのパンダ・アップデート導入発表の際に、「これまでになくロングテールにも影響を及ぼす」旨の記載をしており、かつ英語圏および一部の日本語サイトにおいてもすでに末端のペラ1コンテンツがランクアップしにくくなっている、ランクダウンする傾向にあるように思います。
この傾向があったにしても、データベース情報を中心にサイトを構成していかなければならないサイトというのは多数あると思います。
また、その中の多くのサイトは実際に我々に有益なサイトだと思っています。
ですので、DB情報をはき出しながらでもランクを維持できる方法はないか考えてみたいと思います。
個人的には、
I、SEO対象のページを末端のページでなくディレクトリ(フォルダ)トップにする
II、そのディレクトリ(フォルダ)内にオリジナルなコンテンツを用意する
ことでランクダウンを免れる可能性がかなり高まると思っています。
今まで、ひとつの商品ページをSEOの対象ページとしていたとき、
そのURLは、/digitalcameras/sample.htmlなどのケースがあったと思います。
それを /digitalcameras/sample/ などにするということです。
そして、この /digitalcameras/sample/ の下には複数のコンテンツを用意しておくことが重要です。
/sample/index.html はいままでの商品詳細。
それ以外に、/digitalcameras/sample/review.htmlなりのコンテンツを作ります。
今までのページが長いようであれば分割するのも手だと思います。
それ以外にも、使い方、一部の特徴にフォーカスしたもの等いずれにしてもコンテンツを追加する必要があります。
今まで「ページ単位」で評価を受けていたところから、「ディレクトリ(フォルダ)単位」で評価してもらうようにする。ということになります。
(ディレクトリ内のさらに末端のhtmlページに対して、よりロングテールのキーワードで対策することは可能です。)
結局この対策も前回同様に、コンテンツを追加しなければなりません。
「また、コンテンツかよ」という声が聞こえてきそうですが、Googleが根本的にこちらの方向が好きなので仕方ないと思って頂ければと・・・。当然網の目をかいくぐる方法はあるのかもしれませんが、以前twitterでも同じことをつぶやきましたが、網の目をかいくぐるのではなく網そのものを乗り越えるような施策をしていかないと、いつかはその網の目は塞がれてしまうかもしれません。
ですので、Googleが最低限必要と考えているコンテンツ以上のものを作っておくことが重要だと思います。
コンテンツを作る上での留意点は、前回書いたとおりです。
その他にも、鈴木謙一さんが書かれているページネーションという考え方についても重要事項だと思います。
カテゴリ検索ページなどのランクが上がりにくいのはこれが原因の場合もあると思います。
これは私が書くよりも非常に詳しく書かれていますので、「ページネーションにおけるrel=“canonical”タグの正しい使い方 at SMX West 2011:海外SEO情報ブログ」をご覧ください。
また、カテゴリのところも、
/digitalcameras/
の配下に、検索結果以外の様々なコンテンツを追加すれば、有益と思われるコンテンツが増えランクダウンを防げる可能性が非常に高まると思われます。
まとめると、
DB情報を使っているからダメというわけではない
ページ単位での評価からディレクトリ単位での評価を意識したい
ディレクトリ内にはDB情報だけでなく、オリジナルなライティング等のコンテンツを用意する(その文章自体はDBからはきだしても可)
というところでしょうか?
DB系については、まだまだいろいろとアルゴリズムが動く可能性もあると思います。
以前の記事で、飲食店などの検索ワードで求人サイトなどがランクダウンしたケースを紹介しましたが、
これらも若干まだ不安定です。
とは言っても、一度こういうことが起こると、それが再現される可能性は比較的高いことから、DB系サイトを運営されている方は上記対応を検討してみても良いかと思います。
※乱文、長文失礼いたしました。次回からもう少しシンプルにまとめられるよう努力します。
【木村 賢】@kimuyan