スポンサードサーチ再入門

スポンサードサーチ Ver.3を理想の「クリック数」「クリック率」「クリック単価」で運用する方法

スポンサードサーチ Ver.3の広告の効果やコストを決定するもっとも重要な要素「クリック数」「クリック率」「クリック単価」について解説。

ページ

[PR]

「クリック課金型の広告」であるスポンサードサーチ®において、「クリック」は広告の効果やコストを決定するもっとも重要な要素だ。そこで今回は、スポンサードサーチ Ver.3への移行を機に、改めてこのクリックに焦点を当て、「クリック数」「クリック率」「クリック単価」の関係を解説する。

この記事で解説する内容
  • クリックにおける「数」と「率」と「単価」の関係
  • クリック数を上げるためのポイント
  • クリック率を上げるためのポイント
  • クリック単価を下げるためのポイント

クリックにおける「数」と「率」と「単価」の関係

「クリック数」「クリック率」「クリック単価」それぞれの意味と関係は次のようになる。スポンサードサーチの利用者にとっては基本中の基本であるが、復習として確認しておこう。

  • クリック数

    広告掲載面に表示された広告がクリックされた回数。インプレッション数(広告の表示回数)の増減に応じてクリック数も増減する傾向がある

    この数が多いほど、その広告が多くのインターネットユーザーに関心を持たれたということになる。したがって、スポンサードサーチを利用するうえでは、まずこのクリック数を増やすことが目標となる。

  • クリック率(Click Through Rate、CTR)

    「Click Through Rate」やそれを略して「CTR」とも呼ばれる。インプレッション数(広告の表示回数)に対するクリック数の割合で、「クリック数÷インプレッション数」で算出する。

    クリック率が高ければ高いほど、その広告はインターネットユーザーの関心が高いといえる

    クリック率があまりにも低いと、「広告内容とキーワードの関連性が低い=精度の悪い広告」と判断され、表示頻度や掲載順位が下がったり、クリック単価が高くなったりしてしまう。したがって、スポンサードサーチを利用するうえでは、クリック率の向上と維持が求められる。

  • クリック単価(Cost Per Click、CPC)

    「Cost Per Click」やそれを略して「CPC」とも呼ばれる。広告が1回クリックされるごとにかかるコスト(広告費)のこと。スポンサードサーチはクリック課金型広告であるため、クリックされた時点で初めて広告費が発生する。

    クリック単価は、あらかじめ設定している入札価格(1円~9,999円)が上限となるが、品質インデックス(クリック率、キーワード、広告、検索クエリーの関連性など複数の要因で決定されるキーワードの品質を表す指標)の値が高いと、低くなる傾向がある

スポンサードサーチでは、クリック数、クリック率、クリック単価の3つは密接に関連しあっているため、全体を見ながら調整していくことになる。

広告の目的とコンバージョンは広告主ごとに異なるが、より高い費用対効果を目指してスポンサードサーチを運用するという点は共通している。理想的なクリックの「数」と「率」と「単価」に近づけるためのポイントを紹介しよう。

クリック数を上げるためのポイント

広告内容を再確認する

スポンサードサーチ Ver.3への移行後に、ローマ数字などの機種依存文字や非常用漢字など、一部の文字や記号が使用できなくなった。そのため、文字化けなどで広告が意図した通りに表示されておらず、クリックされていない可能性があるので注意しよう。

さらに、文字数制限(80文字まで)や語句数制限(10語句まで)を超えているキーワードは、スポンサードサーチ Ver.3に移行されていない。以前から設定しているキーワードや広告で、表示に影響がないか、無くなっているものはないか、改めて確認しよう。

新しいマッチタイプに合わせた広告やキーワードを見直す

スポンサードサーチ Ver.3では、キーワードのマッチタイプが強化された。それにともない「完全一致」や「部分一致」の対象範囲も変更され、旧スポンサードサーチと比べてインプレッション数が減りすぎたり、増えすぎたりしている可能性がある。これらを避けるために、次のような運用を心掛けよう。

  • キーワードのマッチタイプを「部分一致」中心に運用し、基礎となるインプレッション数を一定レベル確保する

  • 不要なクリック増加で予算をオーバーさせないように、「対象外キーワード」機能でターゲットを絞り込む

「広告表示の最適化」機能を利用する

「広告表示の最適化」とは、広告グループ内に広告を複数登録した際に、システムが自動的にパフォーマンスの高い広告を高頻度で表示する機能のことだ。

「広告表示の最適化」は、「スポンサードサーチ」タブ>「キャンペーン管理」タブの「キャンペーン設定情報」内にある「その他の設定」の「編集」のリンクをクリックし、「広告表示の最適化」で「設定する」/「設定しない」を切り替えることができる。

スポンサードサーチ Ver.3への移行時、事前設定を行っていない場合は、「広告表示の最適化」は自動的に「オン」に設定されている。「オフ」に設定した場合は登録されている広告すべてがローテーションで表示されるようになる。この場合、すべての広告が均一に表示されるため、広告グループ内にクリック率の低い広告が多く含まれていると、それだけクリック数が減少する原因となる。

「広告表示の最適化」機能を利用することで、クリック率の低い広告の表示を防ぎ、クリック率の高い広告を多く表示させることで、広告グループ全体のクリック数上昇につながる

「広告表示の最適化」機能はいつでもオンにしておくべきか?

広告グループ全体のクリック数を増やすためにも、基本的には「広告表示の最適化」機能をオンにしておくことをお勧めする。ただし、次のようなケースではオフにする必要がある。

  • 新しい広告のパフォーマンスをテストする場合

  • クリック率は低くてもコンバージョン率の高い広告が含まれている場合

用語集
CPC / CTR / SEM / インデックス / インプレッション / キャンペーン / クリック率 / クリック課金 / コンバージョン / コンバージョン率 / スポンサードサーチ / スマートフォン / リスティング広告 / リンク
[Sponsored]

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アドネットワーク
サイトやSNS、アプリ、ブログなど、広告が掲載可能なWeb媒体を集約し、まとめて ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]