Instagramのフィード投稿「いいね数・コメント数・保存数」の平均値は? 5,971企業アカウントをデータ分析した結果を公開します。

リリース情報提供元: プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
2020年09月11日(金)
テテマーチ株式会社
テテマーチが提供するInstagram分析ツール「SINIS」に蓄積された95,520投稿を分析し、フィード投稿の「いいね数・コメント数・保存数」の平均値や「いいね率・保存率」などを算出しました。

企業のSNS活用を支援するテテマーチ株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役:上田大介 以下「当社」)は、当社が運営する23,000以上のアカウントが登録する国内最大規模のInstagram分析ツール「SINIS」に収集された5,971の企業アカウントおよび95,520件のフィード投稿のデータを分析し、企業アカウントの動向について独自調査しました。






調査結果のサマリ

・フィード投稿の「いいね数」の平均値が最も高いのは「放送・映像・音楽・芸能」カテゴリで1,467いいね
・フィード投稿の「コメント数」の平均値が最も高いのは「育児」カテゴリで13コメント
・フィード投稿の「保存数」の平均値が最も高いのは「WEBメディア」カテゴリで663保存
・フィード投稿の「いいね率」の平均値が最も高いのは「ペット」カテゴリで19.6%
・フィード投稿の「保存率」の平均値が最も高いのは「WEBメディア」カテゴリで0.63%
男性は全年代を通して女性よりも「いいね」「保存」しない
・最も「保存数」が増えやすいのは、「18~24歳・女性」がフォロワーに多いアカウント
・最も「いいね数」が増えやすいのは、「55~64歳・女性」がフォロワーに多いアカウント


SINISの「ビッグデータ分析サービス」について

SINISでは23,000アカウント以上のフォロワーに関するデータや、1,000万件以上のInstagram投稿データを保有しており、様々な軸で分析が可能です。

「アカウントを立ち上げたいが、どんな方向性でやっていく迷っている」
「しばらく運用しているがフォロワーが伸び悩んでいて戦略を見直したい」

そんな企業様に対して、

「ターゲット属性のフォロワーが獲得しやすいInstagramアカウントの特徴はどのようなものか?」
「特定の業界で多数のフォロワーを獲得しているアカウントにはどのような傾向があるか?」

といった分析レポートを有償でご提供することができます。

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調査結果

1. 「いいね数」の平均値・中央値
カテゴリごとの1投稿あたりの「いいね数」の平均値・中央値 上位5カテゴリです。
(「中央値」とは、集計対象の数値を並べたときにちょうど真ん中に位置する値のことです)

平均値が高い一方で中央値が低い場合、そのカテゴリで上位のアカウントの「いいね数」が多く、下位のアカウントはそこまで「いいね数」が多くない、ということを意味します。

例えば「放送・映像・音楽・芸能」カテゴリは平均値が最も高いですが、これは一部のタレントやアーティストのアカウントの「いいね数」が非常に多く、平均を引き上げていることが影響しています。
一方で中央値が最も高いのは「出版・印刷」カテゴリですが、これは同カテゴリには雑誌出版社のアカウントが多く含まれ、雑誌という既存ブランドを活用でき、かつある程度の予算をかけて運用ができるため、どのアカウントも一定のレベルまでは「いいね数」を獲得しやすいためです。

2. 「コメント数」の平均値・中央値
カテゴリごとの1投稿あたりの「コメント数」の平均値・中央値 上位5カテゴリです。
(「中央値」とは、集計対象の数値を並べたときにちょうど真ん中に位置する値のことです)

平均値が高い一方で中央値が低い場合、そのカテゴリで上位のアカウントの「コメント数」が多く、下位のアカウントはそこまで「コメント数」が多くない、ということを意味します。

特徴的なのは「放送・映像・音楽・芸能」カテゴリの中央値の高さです。
タレントやアーティストのアカウントには、その投稿内容に関係なくコメントを残すファンが一定数いる場合があります。そのため、どのアカウントにもコメントがつき、結果として「コメント数」の中央値が高くなる傾向にあります。

「育児」や「美容製品」といったカテゴリはコメント欄が悩みを共有し共感し合う場として機能している場合があり、そのためコメント数が増えやすいと思われます。
特に共感を重視する女性をターゲットにしたアカウントなどは、コメント数が伸びやすいと言えそうです。

3. 「保存数」の平均値・中央値
カテゴリごとの1投稿あたりの「保存数」の平均値・中央値 上位5カテゴリです。
(「中央値」とは、集計対象の数値を並べたときにちょうど真ん中に位置する値のことです)

平均値が高い一方で中央値が低い場合、そのカテゴリで上位のアカウントの「保存数」が多く、下位のアカウントはそこまで「保存数」が多くない、ということを意味します。

「WEBメディア」カテゴリは平均値が非常に高く、上位アカウントの「保存数」が非常に多いことが分かります。
また、中央値も最も高いため、「WEBメディア」カテゴリは「保存」されやすいカテゴリだと言えます。

「ITサービス」カテゴリには、旅行・宿のオンライン予約サービスのアカウントなどが含まれます。
「スポーツ」カテゴリには、自宅でできるフィットネス動画を発信するアカウントなどが含まれます。
いずれも、「いつか行ってみたい」「実践してみたい」と、後で見返したくなる投稿をしており、結果として「保存数」が伸びやすくなっています。

4. 「いいね率」の平均値
カテゴリごとのフィード投稿の「いいね率」の平均値 上位5カテゴリです。
「いいね率」は、フィード投稿の「いいね数」を「リーチ数」で割ったもので、投稿がリーチしたユーザーがどのぐらいの割合で「いいね」したかを表す指標です。

「リーチ数」が多ければ多いほど「いいね率」は下がるため、「フォロワー数」はそこまで多くないが「いいね数」は多い、というアカウントが属するカテゴリは上位になりやすい、ということになります。

最も「いいね率」が高いのは「ペット」カテゴリでした。
「ペット」カテゴリは見ているだけで笑顔になったり癒されるようなペットの画像が多数投稿されており、ユーザーの反射的な「いいね」を誘うため、「いいね率」が伸びやすい傾向にあります。

他のカテゴリも同様に、

・「この景色、綺麗!」(「自治体・観光協会」)
・「このお店、素敵!」(「飲食」)
・「この車、かっこいい!」(「モビリティ」)
・「この食べ物、美味しそう!」(「食品」)

といった、直感的に情感に訴えるような投稿をするアカウントが多いことが、「いいね率」が伸びる要因になっています。
これらの投稿はタイミングや文脈に関係なく「いいね」されるため、フォロー外ユーザーからのエンゲージメント率も高いと考えられます。

5. 「保存率」の平均値
カテゴリごとのフィード投稿の「保存率」の平均値です。
「保存率」は、フィード投稿の「保存数」を「リーチ数」で割ったもので、投稿がリーチしたユーザーがどのぐらいの割合で「保存」したかを表す指標です。

最も「保存率」が高いのは「WEBメディア」カテゴリでした。
「WEBメディア」カテゴリには「レシピ」「美容」「ファッション」「旅行」関連の情報を発信するアカウントが属しており、ユーザーの「試してみたい!」「行ってみたい!」といった気持ちをかき立てる投稿が多いことから、「保存数」が伸びやすい傾向にあります。

他のカテゴリも同様に、

・「この新作コスメ、欲しいな。とりあえず保存して後で買うか決めよう。」(「美容製品」)
・「こういう着回し素敵だな。保存しておいて参考にしよう。」(「出版・印刷」)
・「この雑貨、引っ越したら買いたい!引越した時に買うものリストに入れておこう。」(「雑貨」)
・「子どもが反抗期に入ったんだよなあ。こうやって対処すればいいのか...見返そう。」(「育児」)

といった、「後で見返す」ために「保存」したくなるような投稿をするアカウントが多いことが「保存率」が伸びる要因になっています。

「保存」は「いいね」に比べると「後で見返すかどうかを判断したうえでエンゲージメントする」という理性的なアクションのため、「いいね」以上にユーザー理解に基づいた投稿設計が重要です。

「いいね率」と「保存率」の上位カテゴリを見比べると、両者には明確な違いがあります。
アカウント運用する際には、アカウントが属するカテゴリではどのようなエンゲージメントが発生しやすいのかを理解したうえで目標設定をする必要があるということです。

6. フォロワー属性と「いいね数」「保存数」の関係性
主なフォロワー属性(年齢・性別)と、「いいね数」「保存数」との相関関係を表したグラフです。

まず注目すべきは、「男性」は全年代を通して「女性」よりも「いいね」「保存」しないということです。

「男性」は「女性」と比較すると一般的にInstagramの利用頻度が高くないため、そもそも投稿を見ておらずエンゲージメントにつながらないケースは多くあります。
また、利用頻度が低いことで「保存」機能を知らなかったり、使っていなかったりする割合も高いので、特に「保存」は女性に比べると少なくなります(「保存」機能に関しては「女性」でも「45歳以上」だと利用頻度が高くないことがグラフから読み取れます)。

逆に「13-44歳・女性」のフォロワー割合が多いアカウントは、フィード投稿の「保存数」が圧倒的に多い傾向がありました。

以上の結果から、ターゲットとするフォロワーの属性によって、目標とすべき指標や、指標ごとの見方は違ってくることが分かります。

例えば、若年女性をターゲットとする場合は、特に「保存数」が伸びやすいため、「保存数」を積極的に伸ばすことでエンゲージメント率を高めていくことは有効です。
他方で、男性をターゲットにしているにもかかわらず「保存数」をKPIとしていると、思ったように「保存数」が伸びない状況に陥りがちです。
さらに、中年~高齢女性をターゲットとする場合は、「保存」以上に「いいね」がエンゲージメント指標として重要だと解釈できます。


今回の調査から言えること

今回はフィード投稿のエンゲージメント(いいね・コメント・保存)を中心に分析を行いました。

フィード投稿は、新規フォロワーの獲得・既存フォロワーとのコミュニケーションのいずれにおいても、非常に重要なオーガニック施策のひとつです。
しかし、そのエンゲージメントについては深く考察をしていないケースが多く、「いいね」と「保存」を明確に区別せず「エンゲージメント率」とまとめて表現することもよくあります。

今回の調査を通しても明らかなように、ユーザーの「いいね」と「保存」はまったく異なるアクションなので、それぞれの指標を正確に理解したうえでいずれの指標をより重視するかを判断することは、アカウントの戦略策定と施策実行において大きな意味を持ちます

業界ごと・アカウントごとに何をどのように解釈すべきかは異なりますので、自社のデータ、競合のデータ、市場のデータなどをそれぞれ把握し、適切な分析を行ったうえで戦略を設計することが必要です

SINISでは23,000アカウント以上のフォロワーに関するデータや、1,000万件以上のInstagram投稿データを保有しており、様々な軸で分析が可能です。

「アカウントを立ち上げたいが、どんな方向性でやっていく迷っている」
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まとめ

今回は5,971アカウントのデータを分析し、現在のInstagramにおけるカテゴリ別のフォロワー属性やフォロワー数、プロフィールの閲覧傾向、そしてURLクリックの発生数などを調査しました。

Instagramではここ数年で「保存」「発見」「ストーリーズ」「ショッピング機能」「リール」など様々な新機能が追加されていますが、それに伴いアカウントの運用方法やユーザーの行動様式も常に変化しています。
SINISチームは、データを紐解くことでその変化を捉え、最新のトレンドに常にキャッチアップしていくことが重要だと考えており、今後も自社ツールに蓄積された大量のデータを分析・発信していくことで、定量的なInstagram理解促進を目指して参ります。


調査概要

調査期間:
・2020年7月1日~7月31日のフィード投稿データ(95,520投稿)
・2020年8月1日時点のプロフィールデータおよびフォロワーデータ(5,971アカウント)

調査対象:
・フォロワーの性別
・フォロワーの年齢層
・フィード投稿の「いいね数」
・フィード投稿の「コメント数」
・フィード投稿の「保存数」

調査対象アカウント:
SINISに登録しており、2020年8月1日時点でアカウントに関するデータを取得でき、SINISチームによる独自カテゴリ分類が完了しているアカウント

調査除外対象アカウント:
・日本人フォロワー比率が70%未満のアカウント
・2020年7月1日~7月31日にフィード投稿が1件もないアカウント
・分析対象とならなかったカテゴリのアカウント


お問い合わせ先

テテマーチ株式会社(東京都品川区西五反田3-12-14 プレイス1 2F)
TEL:03-6417-9953
E-mail:info@tetemarche.co.jp
担当者:松重 秀平
営業時間:平日 10-19時
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