Z世代は“転職ありき”じゃなかった!?「定年まで1社で働きたい」が7割に増加【JMA調べ】
日本能率協会(以下、JMA)は、 2025年度「新入社員意識調査」を実施した。JMAの新入社員向けセミナーに参加した657人を対象に、仕事や働くことに関する意識を聞いている。
「1つの会社で定年まで」「専門性を磨きたい」意欲が向上

まず、仕事や働き方に対する考え方について聞くと、「1つの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」では合計で67.9%が「近い」と回答した。また、「定年まで1つの会社に勤めたい」は68.6%、「副業・兼業をやってみたい」は52.8%、「プライベートを優先したい」は83.4%となっており、いずれも増加傾向となった。

将来のキャリアイメージを描いているかを聞くと、「描いている」と答えた人は51.7%となり、2024年の61.1%から10ポイント減少した。学歴別でみると、「高校卒」ではキャリアイメージを「描いている」の割合がやや低い傾向だが、「高専・専門・短大卒」「大学卒」「大学院卒」ではほぼ同程度だった。
また、キャリアイメージを「描いている」人に対し、何年先まで描いているかを聞くと、「5年」が35.6%、「10年」が33.8%で多数派となった。
理想の上司像は「丁寧な指導」「言動が一致している人」
続いて、働く目的について聞くと、全体では「収入を得ること」が86.8%で圧倒的に多く、以下「仕事を通じてやりがいや充実感を得ること」が51.9%、「自分の能力を高めること」が38.4%と続いた。
前項のキャリアイメージの有無別でみると、“描いている”人では「収入を得ること」が77.7%と比較的低く、「自分の能力を高めること」が50.0%、「仕事を通じて新しいことにチャレンジすること」が34.0%と他に比べて高かった。一方で、“描いていない”人では、「親を安心させるため」が40.0%、「いろいろな人に出会うこと」が28.6%と高めだった。
今後強化したい能力やスキルについて聞くと、全体では「学習能力(他者や経験から学ぶ力)」が43.2%と最も高く、「目的を設定し確実に行動する力」が37.4%、「物事に進んで取り組む力」が35.3%と続いた。
キャリアイメージの有無別で見ると、“描いている”人では「学習能力」や「新しい価値を生み出す力」を重視している人が多かった。一方で、“描いていない”人では「自分の意見をわかりやすく伝える力」や「現状を分析し目的や課題を明らかにする力」が他よりも多かった。
理想とする上司や先輩像としては、全体では「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」が67.6%と圧倒的に多い結果に。「言動が一致している」「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない」なども上位となった。
キャリアイメージの有無別で見ると、“描いている”人では「言動が一致している」が比較的低かった一方で、「部下の意見・要望を傾聴する」「仕事の結果に対する情熱を持っている」などが高い傾向だった。
今後は「AIを活用して仕事をしたい」が約9割
仕事への抵抗感について聞くと、「上司や先輩からの指示が曖昧でも、質問をしないで、とりあえず作業を進める」では80.6%が「抵抗がある」と回答。一方で、「困ったときに周囲に相談・連絡する」「上手くいかなかったことを、すぐに報告する」「周囲に協力を依頼する」については「抵抗がない」が多数派となった。
また、どのような場面で転職を考えるかという質問では、「職場の人間関係が悪いとき」「昇給が見込めないとき」「社風や企業文化が自分に合わないと感じたとき」「会社の将来性が見込めなくなったとき」などの回答が多かった。

最後に、AIによって仕事の仕方が変わると思うかを聞くと、「変わると思う」が88.1%で大多数を占めた。また、今後AIを使って仕事をしたいかという質問では、合計で89.8%が「したい」と回答しており、AIの利用が浸透していることがうかがえた。今まで使ったことのあるAIでは、「ChatGPT」が79.8%で圧倒的だった。
調査概要
- 【調査期間】2025年4月1日〜4月11日
- 【調査対象】JMAの新入社員向け公開教育セミナー参加者
- 【有効回答数】657人
- 【調査方法】研修開催時に記入(入力)・回収
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