自分で形にする業務効率化|「AI活用×地方コミュニティ」を推進する課題解決の実践型ワークショップを福井商工会議所にて実施
dotstudio
単なる研修を超え、福井に「AI活用コミュニティ」を形成。3ヶ月間のワークショップで参加者や中小企業同士の持続的なつながりを構築し、地方発のテクノロジー実践の場を創出。
小売、医療、飲食など多様な業界にプロトタイピング研修を実施している「プロトアウトスタジオ」(運営:dotstudio株式会社)は、福井商工会議所と連携し、地域に根差したAI活用コミュニティの形成を目指す実践型ワークショップを2024年11月~2025年1月に開催しました。
3ヶ月間のワークショップではホテル業、製造業、オフィス家具業など福井の多様な産業から集まった参加者たちが自らの業務課題をAIで解決する技術を身につけながら、持続的な学び合いの基盤を構築しました。


本ワークショップは主に福井県の中小企業を対象に、デジタル活用経験の少ない方や非IT企業の方でも自分たちの身の回りの課題をテクノロジーで解決できる人材を育成するとともに、地域内で継続的に学び合い、支え合うAI活用コミュニティを構築することを目的に実施しました。
参加者はIT関連業にとどまらず、ホテル業界や製造業など福井の地場産業を支える様々な分野から集まり、業種を超えた学びの場が形成されました。異なる業界の課題や知見を共有することで、参加者それぞれの視野が広がり、新たな発想が生まれる環境づくりを意識しています。
■ 単なる研修を超えてプロトタイピングのコミュニティ文化醸成へ
業務効率化を掲げる多くのワークショップは、仕組みや手法を解説するにとどまり、自分の業務にあてはめたイメージをもってもらうことを研修内容に入れないことが多いです。そのため、研修後のアウトプットは受講者に委ねられ、業務にテクノロジーを積極活用していくことは難しい、と「自分ごと」として捉えられない現状があります。
また、生成AI等のテクノロジーを十分に活用している中小企業は多くありません。特に地方に所在する企業は、新しい技術に触れ合う機会やコミュニティが都市部に比べ少ないこともあり、積極的にテクノロジーを取り入れる環境は整っていない状況です。
そこで、参加者同士が交流できるコミュニティを形成し、自ら業務効率化のアイデアを形にする機会を創出しました。プロトタイピングスクール「プロトアウトスタジオ」で培ったノウハウをもとに、企画・開発・検証・発表までのスキームを網羅し、ものづくりの街と言われる福井において「話題のテクノロジーを業務に落とし込める」環境づくりを意識してワークショップを設計しました。
■本ワークショップにおけるアプリ作成事例
参加者の中には、生成AIの知識をあまり持っていないメンバーやテクノロジーに明るくないメンバーもいましたが、とてもユニークなアプリを生み出していました。参加者の作品を数例ピックアップします。
・名刺管理システム
名刺情報管理の効率向上・費用削減にフォーカス。高額かつ煩雑になっていた名刺情報管理システムを置き換えることを目的として、チャット対話で名刺情報を読み書きするシステムを構築。

オフィス家具業界総務部の参加者による事例

使用ツール:Googleスプレッドシート、 ChatGPT(OpenAI API)
・購入希望集計ツール
アンケートの集計とサマリー作成の工数削減と自動化にフォーカス。手作業で行われていた物品購入希望のアンケート集計の効率化を目的として、集計~サマリーの作成まで自動化。

総合機械販売業界の参加者による事例

使用ツール:Googleフォーム、 Googleスプレッドシート、 ChatGPT(OpenAI API)
・ホテルのフロント業務効率化ツール
フロントへの問い合わせ対応の自動化と顧客体験の向上にフォーカス。メールでの問い合わせ対応によってひっ迫するホテルのフロント業務の工数削減を目的として、ナレッジで学習させたAIを用いて問い合わせ対応数を削減すると同時に、顧客目線でのレスポンス速度を向上。

ホテルのフロント業務に従事する参加者による事例

使用ツール:miibo(AI開発プラットフォーム)
他にも以下のようなアウトプットがありました。
・事務作業補助ツール
・展示会案内ツール
・社内情報ツール
・問合せ業務の自動化ツール
・就活支援ツール
・商品解説ツール
■生成AIの実践的活用 ~3ヶ月でプロダクト制作~
参加者は5回の研修日と自身で捻出した時間を使って、実際に業務で抱える問題を解決するために、AIを使った業務効率化ツールを作成します。参加者がしっかりアウトプットを生み出せるよう、以下の3点を意識しながらワークショップを運営しました。
1.未経験者への敷居を下げ、非同期コミュニケーションも活用した土壌形成
Day1から「実践結果をアウトプットする」経験を得ることで、「できた」という達成感をもってもらい、システム開発の苦手意識が軽減されるよう意識しました。特にハードルの高いデジタル技術の実装は、ハンズオン解説でフォローすることで、未経験者にも取り組みやすい環境を作りました。

生成AI(miibo)の設定をするワーク


ワークショップ参加中の様子(モザ処理)
授業日の合間には宿題も提示されましたが、受講生たちが宿題で制作を進める際にオンラインで交流できる環境(オープンチャット等)を用意しました。ワークショップ開催日以外やワークショップが終わった後も使用できるため、参加者同士が継続的に親睦を深め、技術交流ができるように設計しています。

オープンチャットでの会話の様子
2.生成AIを自身の業務に活用した企画~実装・発表までの制作プロセスを一気通貫的に体験
ワークショップでは、生成AIの技術的・理論的な説明より、活用例や実践例を多く紹介しました。参加者自身で生成AIの勘所を押さえるため、実際の業務上の課題を照らし合わせた活用を想像しやすくなります。また、イメージの発表と周囲からのフィードバックを繰り返すことで、活用までの道筋を具体化しやすくしています。
ワークショップの後半では、グループの仲間と情報共有しながら、それぞれが抱える課題を解決するために、プロトタイプを作ります。業務の中で「課題に気づき」、その課題を解決する「巷で話題のテクノロジー」を活かす感覚をもってもらえるように業務と研修を紐付けた場を作っています。

最終日には成果物や取り組み、途中経過を発表して知見共有
・スケジュールと実施内容(各研修間は2週間ほどで、次回に向けた宿題実施や準備期間として活用)

■ 参加者や担当者の声
- 研修後の参加者の声
非IT領域出身の参加者が半数以上でしたが、自ら企画・実装する能力を育むことで、地方の企業がAIを使った業務効率化に向けて実際に動き始めています。以下に参加者の声を紹介します。
- 生成AIと聞くだけでハードルが高く感じたが、実際に触ってみると思ったよりも簡単だと思った
- 日々業務の引継ぎや新しい作業ができるたびにこれは自動化できそうだなとか考えるようになりました、今まで使える効率化はExcelで関数を使う程度でしたので、急成長できたと思います
- 様々なツールについて学んだので引き出しが増えた、課題解決のための武器が多くなるのは有益
- 多くの機能に触れる機会を作っていただけたので、新しいシステムへの抵抗がかなり少なくなりました
- 福井商工会議所 担当者の谷垣さんのコメント
今回は福井商工会議所と共にワークショップを実施しましたが、担当の谷垣さんからのコメントの一部を紹介します。
「今回のワークショップを通じて、福井の様々な業種の方々がAI技術を実践的に活用する姿を目の当たりにし、地域におけるデジタル変革の可能性を強く感じました。このような取り組みは単発で終わらせるのではなく、継続的に発展させていくことが重要です。次年度以降も本ワークショップを継続的に実施し、今回構築された基盤をさらに強化していきたいと考えています。 また、今回参加された方々を核として、さらに多くの地元企業にこの輪を広げていくことで、福井全体のデジタル活用コミュニティを形成していきます。商工会議所としても、職員自身のデジタルスキル向上にも取り組みながら、地域企業の皆様と共に学び、成長していける環境づくりを進めていきたいと思います。この小さな種が福井の産業全体の変革につながることを期待しています。」
■社内のデジタル活用の文化を一緒に変えていきませんか
プロトアウトスタジオでは、様々な企業の非IT領域の社会人を対象に自ら作るデジタルプロトタイピング研修を実施しています。
デジタル活用に対する苦手意識がある参加者も多いなか、単純にアプリ開発などを学ぶ研修を実施しても業務イメージとの乖離が発生し、定着しません。
プロトアウトスタジオでは、企画と開発をセットで実行し、プロトタイピングを経験することで自分ごととして活用していける姿勢を育みます。また、どのように研修後の業務や業務生活に結びつけるか設計と評価をしながら人材育成のサポートを行っています。
少しでも興味を持っていただけた方は、お問い合わせいただけますと幸いです。
お問い合わせ
<プロトアウトスタジオ>
企画力・技術力・発信力を同時に育成するプロトタイピング専門スクールです。
(関連記事: プログラミング学習はもう古い。「令和」時代のイノベーションを担う日本初のプロトタイピング専門スクールを開校 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000020328.html )

運営会社: dotstudio株式会社
所在地: 東京都千代田区外神田2-9-3 ユニオンビル工新 8F
本件に関するお問い合わせ: info+protoout@dotstud.io
事業内容 : プロトタイピング専門スクール「プロトアウトスタジオ」の運営、企業向けDX人材育成研修、生成AI・IoT研修事業、新人研修、医療者向けプロトタイピングスクール「ものづくり医療センター」、法人研修の設計コンサルティングなど
URL: https://protoout.studio
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単なる研修を超え、福井に「AI活用コミュニティ」を形成。3ヶ月間のワークショップで参加者や中小企業同士の持続的なつながりを構築し、地方発のテクノロジー実践の場を創出。
小売、医療、飲食など多様な業界にプロトタイピング研修を実施している「プロトアウトスタジオ」(運営:dotstudio株式会社)は、福井商工会議所と連携し、地域に根差したAI活用コミュニティの形成を目指す実践型ワークショップを2024年11月~2025年1月に開催しました。
3ヶ月間のワークショップではホテル業、製造業、オフィス家具業など福井の多様な産業から集まった参加者たちが自らの業務課題をAIで解決する技術を身につけながら、持続的な学び合いの基盤を構築しました。


本ワークショップは主に福井県の中小企業を対象に、デジタル活用経験の少ない方や非IT企業の方でも自分たちの身の回りの課題をテクノロジーで解決できる人材を育成するとともに、地域内で継続的に学び合い、支え合うAI活用コミュニティを構築することを目的に実施しました。
参加者はIT関連業にとどまらず、ホテル業界や製造業など福井の地場産業を支える様々な分野から集まり、業種を超えた学びの場が形成されました。異なる業界の課題や知見を共有することで、参加者それぞれの視野が広がり、新たな発想が生まれる環境づくりを意識しています。
■ 単なる研修を超えてプロトタイピングのコミュニティ文化醸成へ
業務効率化を掲げる多くのワークショップは、仕組みや手法を解説するにとどまり、自分の業務にあてはめたイメージをもってもらうことを研修内容に入れないことが多いです。そのため、研修後のアウトプットは受講者に委ねられ、業務にテクノロジーを積極活用していくことは難しい、と「自分ごと」として捉えられない現状があります。
また、生成AI等のテクノロジーを十分に活用している中小企業は多くありません。特に地方に所在する企業は、新しい技術に触れ合う機会やコミュニティが都市部に比べ少ないこともあり、積極的にテクノロジーを取り入れる環境は整っていない状況です。
そこで、参加者同士が交流できるコミュニティを形成し、自ら業務効率化のアイデアを形にする機会を創出しました。プロトタイピングスクール「プロトアウトスタジオ」で培ったノウハウをもとに、企画・開発・検証・発表までのスキームを網羅し、ものづくりの街と言われる福井において「話題のテクノロジーを業務に落とし込める」環境づくりを意識してワークショップを設計しました。
■本ワークショップにおけるアプリ作成事例
参加者の中には、生成AIの知識をあまり持っていないメンバーやテクノロジーに明るくないメンバーもいましたが、とてもユニークなアプリを生み出していました。参加者の作品を数例ピックアップします。
・名刺管理システム
名刺情報管理の効率向上・費用削減にフォーカス。高額かつ煩雑になっていた名刺情報管理システムを置き換えることを目的として、チャット対話で名刺情報を読み書きするシステムを構築。

オフィス家具業界総務部の参加者による事例

使用ツール:Googleスプレッドシート、 ChatGPT(OpenAI API)
・購入希望集計ツール
アンケートの集計とサマリー作成の工数削減と自動化にフォーカス。手作業で行われていた物品購入希望のアンケート集計の効率化を目的として、集計~サマリーの作成まで自動化。

総合機械販売業界の参加者による事例

使用ツール:Googleフォーム、 Googleスプレッドシート、 ChatGPT(OpenAI API)
・ホテルのフロント業務効率化ツール
フロントへの問い合わせ対応の自動化と顧客体験の向上にフォーカス。メールでの問い合わせ対応によってひっ迫するホテルのフロント業務の工数削減を目的として、ナレッジで学習させたAIを用いて問い合わせ対応数を削減すると同時に、顧客目線でのレスポンス速度を向上。

ホテルのフロント業務に従事する参加者による事例

使用ツール:miibo(AI開発プラットフォーム)
他にも以下のようなアウトプットがありました。
・事務作業補助ツール
・展示会案内ツール
・社内情報ツール
・問合せ業務の自動化ツール
・就活支援ツール
・商品解説ツール
■生成AIの実践的活用 ~3ヶ月でプロダクト制作~
参加者は5回の研修日と自身で捻出した時間を使って、実際に業務で抱える問題を解決するために、AIを使った業務効率化ツールを作成します。参加者がしっかりアウトプットを生み出せるよう、以下の3点を意識しながらワークショップを運営しました。
1.未経験者への敷居を下げ、非同期コミュニケーションも活用した土壌形成
Day1から「実践結果をアウトプットする」経験を得ることで、「できた」という達成感をもってもらい、システム開発の苦手意識が軽減されるよう意識しました。特にハードルの高いデジタル技術の実装は、ハンズオン解説でフォローすることで、未経験者にも取り組みやすい環境を作りました。

生成AI(miibo)の設定をするワーク


ワークショップ参加中の様子(モザ処理)
授業日の合間には宿題も提示されましたが、受講生たちが宿題で制作を進める際にオンラインで交流できる環境(オープンチャット等)を用意しました。ワークショップ開催日以外やワークショップが終わった後も使用できるため、参加者同士が継続的に親睦を深め、技術交流ができるように設計しています。

オープンチャットでの会話の様子
2.生成AIを自身の業務に活用した企画~実装・発表までの制作プロセスを一気通貫的に体験
ワークショップでは、生成AIの技術的・理論的な説明より、活用例や実践例を多く紹介しました。参加者自身で生成AIの勘所を押さえるため、実際の業務上の課題を照らし合わせた活用を想像しやすくなります。また、イメージの発表と周囲からのフィードバックを繰り返すことで、活用までの道筋を具体化しやすくしています。
ワークショップの後半では、グループの仲間と情報共有しながら、それぞれが抱える課題を解決するために、プロトタイプを作ります。業務の中で「課題に気づき」、その課題を解決する「巷で話題のテクノロジー」を活かす感覚をもってもらえるように業務と研修を紐付けた場を作っています。

最終日には成果物や取り組み、途中経過を発表して知見共有
・スケジュールと実施内容(各研修間は2週間ほどで、次回に向けた宿題実施や準備期間として活用)

■ 参加者や担当者の声
- 研修後の参加者の声
非IT領域出身の参加者が半数以上でしたが、自ら企画・実装する能力を育むことで、地方の企業がAIを使った業務効率化に向けて実際に動き始めています。以下に参加者の声を紹介します。
- 生成AIと聞くだけでハードルが高く感じたが、実際に触ってみると思ったよりも簡単だと思った
- 日々業務の引継ぎや新しい作業ができるたびにこれは自動化できそうだなとか考えるようになりました、今まで使える効率化はExcelで関数を使う程度でしたので、急成長できたと思います
- 様々なツールについて学んだので引き出しが増えた、課題解決のための武器が多くなるのは有益
- 多くの機能に触れる機会を作っていただけたので、新しいシステムへの抵抗がかなり少なくなりました
- 福井商工会議所 担当者の谷垣さんのコメント
今回は福井商工会議所と共にワークショップを実施しましたが、担当の谷垣さんからのコメントの一部を紹介します。
「今回のワークショップを通じて、福井の様々な業種の方々がAI技術を実践的に活用する姿を目の当たりにし、地域におけるデジタル変革の可能性を強く感じました。このような取り組みは単発で終わらせるのではなく、継続的に発展させていくことが重要です。次年度以降も本ワークショップを継続的に実施し、今回構築された基盤をさらに強化していきたいと考えています。 また、今回参加された方々を核として、さらに多くの地元企業にこの輪を広げていくことで、福井全体のデジタル活用コミュニティを形成していきます。商工会議所としても、職員自身のデジタルスキル向上にも取り組みながら、地域企業の皆様と共に学び、成長していける環境づくりを進めていきたいと思います。この小さな種が福井の産業全体の変革につながることを期待しています。」
■社内のデジタル活用の文化を一緒に変えていきませんか
プロトアウトスタジオでは、様々な企業の非IT領域の社会人を対象に自ら作るデジタルプロトタイピング研修を実施しています。
デジタル活用に対する苦手意識がある参加者も多いなか、単純にアプリ開発などを学ぶ研修を実施しても業務イメージとの乖離が発生し、定着しません。
プロトアウトスタジオでは、企画と開発をセットで実行し、プロトタイピングを経験することで自分ごととして活用していける姿勢を育みます。また、どのように研修後の業務や業務生活に結びつけるか設計と評価をしながら人材育成のサポートを行っています。
少しでも興味を持っていただけた方は、お問い合わせいただけますと幸いです。
お問い合わせ
<プロトアウトスタジオ>
企画力・技術力・発信力を同時に育成するプロトタイピング専門スクールです。
(関連記事: プログラミング学習はもう古い。「令和」時代のイノベーションを担う日本初のプロトタイピング専門スクールを開校 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000020328.html )

運営会社: dotstudio株式会社
所在地: 東京都千代田区外神田2-9-3 ユニオンビル工新 8F
本件に関するお問い合わせ: info+protoout@dotstud.io
事業内容 : プロトタイピング専門スクール「プロトアウトスタジオ」の運営、企業向けDX人材育成研修、生成AI・IoT研修事業、新人研修、医療者向けプロトタイピングスクール「ものづくり医療センター」、法人研修の設計コンサルティングなど
URL: https://protoout.studio
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