いちばんやさしい資料作成&プレゼンの教本(全10回)

成功するプレゼン原稿作成のコツ! 台本練習や導入の重要性を解説

この記事は、書籍『いちばんやさしい資料作成&プレゼンの教本』の一部をWeb担向けに公開しているものです。今回は、プレゼンテーションを成功させる準備について。まず、話し言葉で原稿(台本)を作成し、声に出して練習することが重要です。さらに、プレゼンの成功には導入部分に注力することが重要で、これが第一印象を決定し、その後のプレゼンの流れをスムーズにするためです。

 

 

いちばんやさしい資料作成&プレゼンの教本

 

この記事は、書籍『いちばんやさしい資料作成&プレゼンの教本』の一部をWeb担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

 

 

 

プレゼンは「練習」が必須です。しかし、ほとんどの方が練習しません。「練習しないから」「プレゼンがうまくいかなくて」「自信がなくなって」「プレゼン嫌いになる」「だから、さらに練習しなくなる」。この負のスパイラルから抜け出すための練習方法を学びましょう。

Chapter6 STEP3 実践練習
Lesson47 [プレゼンの練習]
プレゼンには正しい「練習方法」がある

○原稿をつくる

プレゼンの練習をするときは、まず原稿をつくります。プレゼン慣れしていない方には、原稿づくりは特におすすめです。原稿があるとないとでは、プレゼン本番時の安心感が違うからです。

原稿づくりのポイントは、「箇条書き」ではなく「話し言葉」でつくること。箇条書きの原稿は、まさに「情報の羅列」になってしまいます。これではそれぞれの情報のつながりが見えづらく、プレゼンの流れがわからなくなってしまいます。〔図表47-1〕

話し言葉であれば、自然と接続詞やつなぎ言葉が入るので、プレゼンの流れがわかりやすくなります。また、強調する部分にマーカーを引いたり、間を取る部分にスペースを入れるなど、その原稿を見れば、完ぺきにプレゼンできるレベルのものをつくりましょう。〔図表47-2〕

▼悪い原稿とよい原稿の違い

箇条書きでは、情報の羅列になってしまいます〔図表47-1〕
話し言葉で書けば流れがわかりやすくなります〔図表47-2〕

○声に出して練習する

原稿を使って練習する際のポイントは、「声に出す」ことです。頭の中で練習するという方法もありますが、頭の中では細部までイメージすることが難しいので、プレゼンの問題点や違和感になかなか気づけません。〔図表47-3〕

一方、声に出して練習すると、いろいろな問題点に気づけたり、発表時間もより本番に近くなります。練習は声に出して行いましょう。〔図表47-4〕

▼発声練習の効果

頭の中で練習しても、プレゼンの問題点には気づきづらいものです。〔図表47-3〕
声に出して練習すると、プレゼンの問題点に気づきやすくなります。〔図表47-4〕

実際にプレゼン資料を表示して、スライドを進めながら練習すると、より実践的になります。ご自身がプレゼンしやすいように、「アニメーション」や「画面切り替え」の機能を設定し直しましょう。

○制限時間を守る

ほとんどのプレゼンには制限時間があります。しかし、その制限時間を守るプレゼンターはなかなかいません。つまり、制限時間を守るだけで、あなたはほかのプレゼンターに比べてアドバンテージを得ることができます。プレゼンではぜひ制限時間を守るようにしてください。

制限時間を守るためにも、もちろん練習が必要です。このとき、10分のプレゼンに対して、10分で収まるように練習してはいけません。それでは必ずオーバーします。プレゼン本番時には、話が想定外に脇にそれたり、聞き手から思いもよらぬ質問が飛び出したりするものです。〔図表47-5〕

10分のプレゼンであれば8分、20分のプレゼンであれば16分程度に収まるように練習しましょう。練習時に「本番の8割程度の時間」に収めることができてはじめて、本番でもその時間内に収まります。〔図表47-6〕

▼制限時間を守ればアドバンテージに

制限時間オーバーは、聞き手の集中を切らし、周りにも迷惑をかけます。〔図表47-5〕
制限時間内に収めれば、それだけでアドバンテージになります。〔図表47-6〕

○「導入」に注力する

プレゼンの本体ともいえる「要点」や「詳細」に対して練習の時間を割く方は少なくないでしょう。ただし、冒頭の「導入」に時間を割く方は少ないです。「たかが導入」と軽んじてしまう方が多いのです。

しかし、導入は、プレゼンをうまくスタートできるかどうかのとても大切な要素。導入がうまくいけば、そのあともスムーズに進められる可能性が高いですが、導入でつまずいてしまうと、立て直すのに労力がかかり、その後のプレゼンのパフォーマンスに影響を及ぼします。〔図表47-7〕

「導入」は、話し手の「第一印象」が決まる部分でもあるので、練習を繰り返してしっかりと準備をしましょう。〔図表47-8〕

▼「導入」をうまく始める

「導入」でつまずいてしまうと、その後のパフォーマンスに影響を及ぼします。〔図表47-7〕
「導入」がうまくいけば、そのあとのプレゼンにも自信を持って臨めます。〔図表47-8〕
  • 著者:髙橋 恵一郎
  • 発行:株式会社インプレス
  • ISBN:9784295006008
  • 価格:1,980円+税

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