NECの元研究員が米国で立ち上げたAI(人工知能)技術によるデータ分析・利活用プラットフォーム事業のdotDataは、同社のAIモデル構築プラットフォーム「dotData Enterprise」の最新版「4.1」を11月19日発表した。予測誤差のドリルダウン(概要レベルから詳細レベルに掘り下げる手法)分析機能を搭載するとともに、AIデータ分析プラットフォーム「dotData Insight」との連携を強めた。
dotDataは「特徴量自動設計」と呼ぶAI技術を強みにする。対象データの特徴を数値化したのが特徴量。特徴量自動設計技術は、大規模で複雑な関連性を持つデータの関係を数時間で分析して特徴量を自動抽出し、ビジネスで重要になるインサイトを導き出す。dotData Enterpriseは、この技術や機械学習自動化によってノーコードでAI開発全体が自動化できる機械学習プラットフォームとなる。
4.1に搭載したドリルダウン分析機能は、予測対象の属性ごとに予測精度や特徴量の影響度が詳細に分析できる。モデルの誤差傾向を直感的に把握し、誤差の高いグループを見付けて予測精度を改善するサイクルを速められる。dotData Insightとの連携はdotData Enterpriseで生成した特徴量がワンクリックで可能になった。4.1はUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザー体験)も強化した。