MMDLaboが運営するMMD研究所は、「2025年9月 通信サービスの料金・容量」に関する調査結果を発表した。18歳~69歳の男女40,000人(うちスマートフォン利用者36,421人)が回答している。
キャリアサブブランドユーザーの利用料金の減少傾向が顕著
まずスマートフォンを利用している3万6421人に、「利用しているスマートフォンを通信契約している通信会社に支払っている通信の月額料金を把握しているか」を聞くと、「把握している」との回答は81.3%。また「端末を分割払いしているか」を聞くと、「している」は46.4%となった。
そこで、通信契約している通信会社に支払っている「月額料金」(通信+通話+端末の料金の総計)を把握している人にその金額を聞くと、平均月額料金は大手4キャリアユーザー「8551円」、オンライン専用プランユーザー「6574円」、キャリアサブブランドユーザー「5170円」、MVNOユーザー「4281円」となった。
2024年9月の調査と比較すると、大手4キャリアユーザーは85円減少、オンライン専用プランユーザーは382円増加、キャリアサブブランドユーザーは128円減少、MVNOユーザーは171円増加している。
そこで 「通信+通話の料金」に絞って見ると、平均月額料金は大手4キャリアユーザー「4420円」、オンライン専用プランユーザー「3080円」、キャリアサブブランドユーザー「2597円」、MVNOユーザー「1612円」だった。
2024年9月の調査と比較すると、大手4キャリアユーザーは99円減少、オンライン専用プランユーザーは118円増加、キャリアサブブランドユーザーは6円減少、MVNOユーザーは5円減少している。
次に「端末の料金」(月々の割賦料金)について分割支払いしている2万481人に聞くと、大手4キャリアユーザーは「2000円~3000円未満」18.4%が最多で、平均額は「4131円」。オンライン専用プランユーザーは「3494円」、キャリアサブブランドユーザーは「2574円」、MVNOユーザーは「2669円」だった。
2024年9月の調査と比較すると、大手4キャリアユーザーは14円増加、オンライン専用プランユーザーは264円増加、キャリアサブブランドユーザーは123円減少、MVNOユーザーは176円増加していた。
参考として「月間のデータ容量プラン」を聞くと、大手4キャリアは「大容量(31GB~無制限)」38.0%が多いが、オンライン専用プランは「中容量(8GB~30GB)」63.0%、キャリアサブブランドとMVNOは「小容量(7GB以下)」53.8%、67.7%が突出して多かった。
一方で「直近で利用したスマートフォンの月間データ容量」については、大手4キャリアとキャリアサブブランド、MVNOが「小容量(7GB以下)」50.4%、57.8%、69.7%が最多。オンライン専用プランのみ「中容量(8GB~30GB)」49.6%が最多だった。大手4キャリアユーザーは利用データ容量にあったプランを見直すことで、料金を最適化できそうだ。
調査概要
- 【調査対象】18歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年9月12日~21日
- 【有効回答数】4万人(うちスマートフォン利用者3万6421人) ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施