インドZoho Corporationの日本法人、ゾーホージャパンは12月4日、統合型クラウドプラットフォーム「Zoho One」の大幅アップデートを発表した。50以上の業務アプリケーションを横断する新しいユーザー体験(UX)と、AI(人工知能)機能を強化した。全アプリを横断する新UXや統合検索、ナビゲーションを再設計し、独自AI「Zia」を組み込むことで「アプリを使う」から「仕事が進む」 への転換を実現して企業の業務全体を支援する。
50以上のアプリを横断する新UXは改善ではなく全面再設計した。必要なアプリ・タスク・通知をひとつに統合し、アプリ情報を統合検索(Universal Search)する。アプリ間ナビゲーションを統一して操作の一貫性を強化。AIはアプリをまたいで実行するレベルに進化し、メール内容からCRM(顧客管理)に案件を自動生成して担当者に割り当てる。プロジェクト状況や売上見込みを自動分析し、文書・履歴・チャットの内容を要約してナレッジ化する。
退職者のアカウント停止や権限削除、データ引き継ぎ自動化の「スマートオフボーディング」などITガバナンスも強化した。Zoho Oneは世界で7万5000社超が導入し、平均22以上のアプリが日常業務で活用される「Operating System for Business(ビジネスOS)」とアピールする。目的別にSaaSを導入して管理の複雑化とデータ連携コストの増大が課題となっており、「アプリの数を増やすのではなく、仕事の成果に直結するOSへ」の思想で再設計した。